連載
ルーセントハート連載 / 第1回:憧れのマジシャンへの茨の道
オープンβテスト開始早々,なにかとトラブルに見舞われ,一時はオープンβテスト延期という状況にまで陥った先週の「ルーセントハート」。8月17日には無事再開され,開始直後に見られたひどいラグやたび重なる回線切断などは解消されている。なかなかプレイを進められなくてやきもきした人も多かったと思われるが,これもまた,暗黒の女神カデナによる人間界への侵略行為だと思えば,我ら,星の使徒としては,ただひたすら忍び,耐えるに値するというものであろう。
さて,これまで婿探しや子作りが目的だの,美女の露天風呂ウフフシーン目当てに無茶な冒険を繰り広げるだの,なんだか人格を問われそうな連載ばかりを命じられてきた筆者。今回もどうせ,「キューピッドシステムとやらを使って,ナンパしまくり」な連載を期待されているに違いない,と疑いのまなざしで担当編集者を見つめていたのだが……。ルーセントハートの特徴の一つとなっている,このキューピッドシステムシステムを利用すると「星友」に出会えるらしい。星友,つまり「まずはお友達から始めましょう?」という実に健全かつ爽やかな交際が期待できるわけだ。
連載第1回にして,すでに8月も半ばではあるが,ルーセントハートで失われた青春をぜひとも取り戻したい筆者であった。
星座とキャラクター作成については連載第0回を参照していただくとして,まずはウチの娘を紹介させてほしい。水属性のうお座なのに,その名は「CatoNineTails」。イメージとしてはお魚くわえたドラ猫なのだ。本当はキャラクター作成のスタートダッシュに遅れ,予定していた名前の第1候補から第5候補まで見事に誰かに取られていたなんてことは,断じてない。さらに,CatoNineTailsとは九尾の猫(日本なら九尾の狐),すなわち永遠の生命を持つ化け猫という意味なので,魔法使いには実にふさわしい名前だと鼻高々であったが,同時に中世西洋で実際に使われた拷問用の鞭の名前でもある。なんてことはもう,まったくもって知らないのである。もしも,トリーアの街で彼女を見かけたら,ぜひ「猫さん!」と可愛く呼びかけてやってほしい。
さて,すべてのプレイヤーキャラクターは「ビギナー」として星界で目を覚ますのだが,ここでショッキングなニュースを聞かされる。本来は力ある星界の戦士だったプレイヤーだが,戦いの中でひどく傷つき,目覚めたときにはすべての能力を失ってしまったというではないか。つまりそれって,まるっきりの役立たずってこと……?
いきなりの戦力外通知だがへこんでいる暇はない。ルーセントハートにおけるプレイヤーの目標(の一つ)は1日でも早く立派な戦士の能力を取り戻すこと。チュートリアルはさっさと終えて,「中央都市トリーア」を訪れよう。
ビギナーの段階から最初に職業の選択を迫られるのは,レベル4とかなり早い段階である。「メイジ」か「ファイター」,どちらの道へ進むか質問されるので答えるだけ。ゲーム開始からここまで,スムーズにプレイが進めば,ものの20分といったところだろう。メイジを選ぶと初期装備は解除され,まるで幼稚園児が着るスモックのようなセット装備が与えられる。序盤はクエストでもらえる装備品だけで十分まかなえるので,無理に新しい武器や防具は買わずに貯金することをオススメしておく。
夏真っ盛りのルーセントハートオープンβテスト期間,窓の外ではセミが鳴きまくっているが,読者の皆さんはセミのお腹をじっくり見たことがあるだろうか? 昆虫が苦手な筆者はあの節周りを見ただけで気分が悪くなるため,なるべく近寄りたくないと真剣に思っている。それなのに,魔法と機械の組み合わさったファンタジー世界アカディアには,なにゆえか昆虫型モンスターがとても多い。しかも非常にリアルな足,腹,複眼,羽根を持っている。トリーアの街で依頼を受けるクエストには昆虫討伐クエストも当然含まれており,オープンβテスト序盤のラグや人ごみよりも,これがなにより辛かった。クーラーのない部屋でプレイしながら,ちょっとめまいがしたのは,なにも夏の暑さだけが理由ではあるまい。早く立派な魔法使いになって,不必要にリアルな「ハニビ」や「ローイナゴ」を焼き払いたくてたまらない。
NPCのお願いを聞いているうちに,いつしかCatoNineTailsもレベル10に成長し,2次転職のチャンスがやってきた。
転職クエストには二つの段階が用意されており,二つ目のクエスト「騎士の証」では初のダンジョンへもぐることになるが,それほど難易度は高くない。慎重に進めればソロプレイでもまったく問題ないので,レベル10になったら,すぐに挑戦するがほうがよいだろう。
ダンジョンからクエストアイテムを入手すれば,あとはトリーアの街に戻り,2次転職の方向性を決めるだけ。メイジにはダメージディーラーとなる「マジシャン」か,回復/蘇生/バフを担う「プリースト」の道が用意されている。本音をいえば人助けができるプリーストになりたかったのだが,よく考えれば本連載のタイトルは“女魔法使い”ではないか。連載のタイトルを考えたクローズドβテスト時点では1次職のメイジだったゆえ,先のことを考えていなかったのがバレバレだ……。なにはともあれ,ここでマジシャンを選択。
こうして順調に,立派なマジシャンへと転職を遂げたうちの猫娘。まずやるべきは,新しいスキルの習得だ。なにしろ今使える攻撃スキルが,ファイアーボールとアイスボルトの二つだけ,というのは心もとない。ルーセントハートではマジシャンに限らず,2次職から習得可能なスキルの種類そしてスキルレベルも増え,戦い方の幅が一気に広がる。ポイント制やツリー制を採用するゲームと異なり,お金と習得レベルさえ満たしていればすべてのスキルを使いこなせるようになるので,キャストタイムやディレイ,敵の属性などを考えつつ,場面に合わせた攻撃スキルを組み合わるとよいだろう。
が,ここでとある大問題に気が付いた。新しいマジシャンのスキルを購入しようにも,お金がまったく足りないのだ……。取得可能なスキル一覧を見ると,その多くは習得レベルが達していないだけに見えるだろうが,結構お値段も高い。しかし,現時点での所持金は,500以下と極貧状態。これは連載のネタになるかも〜と思い,武器/防具店でやたらと装備品を購入したり,ソロプレイに備えて回復アイテムをどっちゃり買い込んだりしたことが原因で,誰を責めることもできないのだが(編注:普通にプレイしていればこんなことはありません)。
新しい魔法が使えないマジシャンなんて,その存在意義が疑われてしまうので,とりあえず風の草原でイナゴを狩りまくったお金をためて,いくつかの新スキルを購入。佃煮は出せないが,素敵なエフェクトとともにマジシャンのスキル紹介をして,今週はお別れとしたい。
500goldって……(編)。右は,万一のために,ほぼ同スペックで作られた影武者キャラのBlackCatoちゃん。駆け足プレイでやってもダンジョンに行く頃にはこれくらいはお金貯まっているはずなんだけど。
カメラ(視点)がキャラに近づくと,キャラクターが半透明になるというのは,よくあるシステム。ルーセントハートでは,なぜかキャラとは独立して服も半透明になる(なぜ?)。今日は白ですね。おねーさん。
オープンβテスト復活後も大入り大盛況は続いているようで……。アトリアサーバーはピーク時間にはすでに許容量オーバーな状態なので,一度回線が切れると,再接続が非常に難しい。新しく始める人は,チャンネル増設が予定されているレグルスにしておこう。
麻生といえばキャラクターコスチュームへのこだわりで有名,かどうかは知らないが,可愛いアイテムやコーディネイトに目がないのは事実。今回もクエストや生産スキルを通じて手に入れた,衣装をできる限りお目にかけたいところ。モデルはもちろん,うお座のツインテール小娘,CatoNineTailsである。
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