プレイレポート
ヒートアップするジャンルにパワードスーツで殴り込む,「攻速機戦LANDMASS」のプレビュー
SFミリタリーFPS「攻速機戦LANDMASS」で撃ちまくれ
LANDMASSは,SFをテーマにしたFPSである。SFとは空想科学のことであり,「夢の弾丸超特急」とか「エアカー」などが出てくるアレだが,本作の目玉はやはりなんといってもプレイヤーがパワードスーツを着て戦うところ。
ゲームの基本は歩兵対歩兵の接近戦,いわゆるCQB(Close Quarters Battle)主体なのだが,そこにパワードスーツという要素を盛り込むことで,一味違った内容に仕上がっている。さらに,32人対戦(16人vs.16人)のサポートや,グラフィックスエンジンとしてUnreal Engine 2を使用しているところなども特徴といえるだろう。違っていたらすいません。
舞台となるのは,地球に似ているものの,いろんなテクノロジーが高度に発達した惑星ガイア。そのマス王国は豊かな資源と肥沃な土地を持つ平和な国だったが,突然の侵略を受けてたちまち戦乱の巷に陥ってしまうという話だ。
かなり高度にテクノロジーが発達しているので,兵士達は前述のようにパワードスーツをがっちりと着込んでいる。説明するまでもないだろうが,パワードスーツとはそれを着るだけで運動能力や防御力が著しく向上し,重火器も楽々運べ,目がみるみるよくなって背もぐんぐん伸びるというハイテクギアだ。動力源は不明だが,倒されるときに派手に爆発するので,たぶんガソリンとか使っているのだと思う。
この記事は2008年3月6日〜11日に行われたクローズドβテストを元にしている。オープンβテストおよび正式サービス時とは内容が変わってしまうかもしれないことについては,ご了承のほど。
パワードスーツ,その光と影
どこからどうやって乗り込むのかよく分からないが,まずは,そんなパワードスーツに着目してみよう。ゲームで選べるクラスは以下の四つとなっている。
●アサルト
●スナイパー
●エンジニア
●ディフェンダー
というあんばいに,それぞれのパワードスーツには一長一短あるのがお分かりだろう。要するにプレイスタイルに合わせて選ぼうね,という結論になるわけだが,個人的にはアサルト以外はちょっと使いづらい印象。ピョンピョン跳ねる(これを小粋にバニーホップという)相手にヘッドショットを決めるのは難しいし,一か所にじっとして敵を待っているのは苦手である。上にも書いたけど,ディフェンダーのメイン武器はクリックしてから弾が出るまでワンクッションあり,出会い頭の戦闘に不向きですぐにやられてしまう。また,地雷をまいて隅っこに隠れ,誰かがひっかかってワーイ,というのはなんちゅうか地味である。地味だぞ,エンジニア。
まずは「ショップ」へ行って必要なものを入手し,それを格納庫で交換するという流れになるわけだが,ショップではパワードスーツそのもののほか,メイン/サブ武器などが売られていた。CBTということで品揃えは今一つだったが,強化パーツや各種の武器といったカスタマイズの楽しみはいろいろとありそうな気がする。メカ好きには楽しいはずだ。
パワードスーツには「耐久度」が設定されており,それが下がったら機体を修理するか,あるいは新しいものを買うことになる。また,経験値による階級アップのシステムも用意されている。
新しい銃を手に入れてみた。デフォルトよりだいぶデカくなって威勢がいいが,こういうものは使ってナンボである |
ちなみに,経験値で購入した武器には使用期間があることが確認できたので,既存のオンラインFPSを大きく逸脱したシステムにはならなそうである。予想ですけど。
多人数対戦で組んずほぐれつを
誰か来ないかなあ…… |
おなじみのチームデスマッチは,プレイヤーがアルファチームとデルタチームに分かれてぶっ叩き合うもの。倒した敵の数がいち早く規定の数字に達したほうが勝ちである。
オペレーションは,マップに置かれた「GPS」というアイテムを奪い,所定の場所まで持ち込んだほうが勝ちとなる,いわゆるキャプチャー・ザ・フラッグ。GPSを抱えた兵士は,写真にもあるように体の周りに青い玉が表示され,ちょっとヘン。
パワードスーツによるスピーディな戦闘を楽しもう
ロボットのようなその外観が,ハードSFマインドのツボを突きまくるパワードスーツ。個人的には,背中がかゆいときどうするのか気になる |
とはいえ,パワードスーツを着ているという感覚はそこまで。パワードスーツのよさは一般の兵士にまじって戦いつつ,「ふふふ,おまえたちのヘナチョコ弾はオレ様のスーツには無意味だ。ジャーンプ!」とかなんとかで優越感を覚えるところにあると思うのだが(違うかな),ゲームではどいつもこいつもパワードスーツを着て,一撃で厚い装甲をも撃ち抜く強力兵器を携行しているため,やられるときは簡単にやられてしまう。ううう。
とはいえ,背中のブースターでロケット加速ができることと,ジャンプ力がなかなかあること,そして倒されると爆発するという派手なエフェクトがついていることから,接近戦はスピーディで派手。敵に取り囲まれた状態からブースターで逃げ出したり,飛んだり跳ねたりしながら戦ったりとなかなか楽しい。ただし,ブースター加速時は左右のコントロールが利かないため,柱に直撃したり,敵の中へ突っ込んじゃったりするのは私がヘタだからですか,そうですか。
ご覧のように,やられるときは大爆発。最初は地雷でも踏んじゃったのかと思った |
チュートリアルが用意されており,これをクリアすることでボーナスが頂戴できる |
ラジオチャットによって仲間とコミュニケーションを図ろう。チームワークは大切だ |
地雷を置いてみた。あとは敵がこれにひっかかるのを待つだけ。早く来ないかなあ |
エンジニアがレーダーを使うことで,味方のミニマップに敵の位置が表示される |
スコープに敵の姿をとらえた。ゴア表現はないが,ヘッドショットはありだ |
ロボット好き,ハードSFファンなら,ぜひ気にしていよう
という感じで,CBTが無事終了したLANDMASSのインプレッションを少々お伝えしてみた。カジュアルなオンラインFPSジャンルにまた一つ新たなタイトルが登場したわけだが,今のところ,正式サービス開始の日程などは未定で,近日中になんらかの発表が行われることになっている。
パワードスーツという興味深いアイテムを持ち込んだLANDMASSは,そのカスタマイズやブースターによるスピーディな戦闘がポイント。確かにそれらは面白そうだったが,さらに「パワードスーツならでは」といった要素が増えればハードSFファンのハートをがっちりつかんでしまうかもしれない。ビルの上階へハイジャンプとか,閉まったドアをゲンコツでこじ開けるとかね。昨今の,ノートPCなどでも動けとばかりに調整されたカジュアル系FPSと比較すれば,Unreal Engine 2によるグラフィックも魅力的であり,なにはともあれオープンβテストおよび正式サービスを楽しみに待ちたい一本だ。
- 関連タイトル:
攻速機戦LANDMASS
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