プレイレポート
クローズドβテストは5月20日から。3Dコミュニティサービス「POKIPOKI」を一足先にプレイしてきた
本作は全体的にMMORPGのような雰囲気を持ってはいるが,ゲームとしての目的はとくに決まっていない。MMORPGのコミュニティ部分だけを切り出して特化させたような作品で,「Second Life」にも通じるメタバース的要素が前面に押し出されているが,それよりもさらに“生活感”と“お遊び要素”を重視している。キャラクターも,ポップで可愛らしいデザインで,Second Lifeに馴染めなかった人にも,すんなりと受け入れられそうだ。では,実際にプレイした感想を交えながら,ゲームの内容を詳しく紹介していこう。
なお,掲載したスクリーンショットはすべて開発中のものとなっているので,あらかじめご了承いただきたい。
まずは自分の分身となるキャラクターを作成しよう!
ゲーム開始時に最初にすべきことは,もちろん自分の分身となるキャラクターの作成だ。男の子と女の子,それぞれ3種類の中から,ベースとなるキャラクターを一つ選ぶことになる。キャラクターを選択したら肌と瞳の色を決定し,最後に自宅となるミニルームのデザインを選べば,晴れてキャラクターの完成だ。一度作成したキャラクターは,1週間が過ぎるまで作り直しができないので,じっくり考えて作ろう。キャラクター作成時にいじれる部分はちょっと少なめな印象だが,ゲームを進めてファッションアイテムを入手し,キャラクターの着せ替えを行うことで次第に個性を出していける。
キャラクターを作り終えたら,早速町へと遊びに行きたいところ。……だが,その前にキャラクターの操作方法について簡単に説明しておこう。
まず,移動はキーボードの方向キーで行う。マウスによる移動はできず,カメラの位置も固定されている。方向キーを普通に押せば歩き,素早く2回押せばダッシュも可能だ。そのほかにも「X」キーでジャンプ,「Z」キーでアタックなど,操作に関してはアクション要素が強い。基本的にこれだけ覚えていれば,問題なくゲームが楽しめるはずだ。
ミニルームは全部で6種類。それぞれ内装やベッドが違うので,どれにするか悩んでしまう。どんな家具を置きたいか,理想の部屋を思い浮かべながら選択しよう |
携帯電話でいろいろと指導してくれるお姉さん。大人の魅力にメロメロだ。本人にもいつか会えるのだろうか? |
キャラクターの基本ステータスは「キャラクター情報」で確認できるものの,ステータスについてはまだ謎が多い。戦闘スキルとは一体……? |
ミニゲームやアイテム合成。町での生活を満喫しよう!
今回体験できたのは「ポキタウン」と「ザ・フォレスト」のみ。剣を交差させたマークがマップの所々にあるのが気になる |
また,町やフィールドの特定の場所では“つり”や“採集”が可能で,家具などを作るときに必要な材料を入手できる。これらはちょっとしたミニゲームのようになっており,ある程度慣れないと少々難しい。“つり”には釣竿,“採集”にはスコップなど,それぞれ対応したアイテムが必要になるので,事前にショップで購入しておこう。今回のプレイでは体験できなかったが,今後は“農作業”や“牧畜”などもできるようになるとのことだ。
釣りは魚がかかるまでかなり待たなければいけないので,ある意味リアル。短気な人にはちょっと向かないかも? |
採集は,タイミングよくスペースキーを押したり,連打したりと,集めるアイテムによってそれぞれやり方が違う。これが意外と難しい |
ゲーム内での行動に応じて,さまざまな称号を入手できる。中にはかなり条件が厳しいものもあるようだ |
●ショップ
キャラクターの服やアクセサリー,ミニルーム関連のアイテムなど,ショップは多種多様な商品を取り揃えている。自分用に購入するだけでなく,友達へプレゼントすることも可能だ。テストプレイの時点では実装されていなかったが,“ねだる”というコマンドがあるのも非常に気になるところ。
ファッションアイテムなどは購入前に試着可能で,異性の髪型や服でも試着できるというのがちょっと面白い。男が女性用のアイテムを身に着けている光景などは少々不気味ではあるが,プレゼントする前に着用イメージがある程度分かるため,非常に親切なシステムだと言える。
●工房
ここでは材料を組み合わせて,採集道具や家具などを生産できる。ショップで売っていないようなアイテムも作れるので,家具などにこだわりたい人は利用する機会が多くなりそうだ。生産に失敗して,材料を失ってしまうこともあるので要注意!
●グレードアップセンター
主にファッションアイテムを合成/改造して,まったく新しいアイテムを作り出せる施設。中でもとくに面白いと感じたのが“ファッション合成”だ。“ヘアスタイル”と“ボトムス”など,まったく系統の違うファッションアイテムを合成し,新しいファッションアイテムを作り出せるシステムには,宝くじのようなドキドキ感がある。
作り出されるアイテムは完全にランダムで,同じ系統同士,例えば“トップス”と“トップス”の合成なら,できるアイテムも必ず“トップス”になるという法則性があるくらいだ。工房と同様,ショップで入手できないようなアイテムも作り出せるが,失敗することもあるので注意しよう。
●ゲームセンター
ゲームセンターではいろいろなミニゲームが楽しめる。ゲームは最大6人のチーム戦で遊べるが,メンバーが集まらない場合でも紙袋を被ったちょっと変わったNPC,“ポキレンジャー”が代理で参加してくれる。非常にユニークなゲームばかりで,今回遊べたのはクローズドβテスト開始時点に実装される“トイレダッシュ”と“バルーンバトル”の2種類。
トイレダッシュは,生理的にメルトダウン寸前のキャラクター達が,たった一つしかないトイレを目指し,必死に走るレースゲーム。途中の障害物をジャンプやスライディングなどで回避しつつ疾走するスピード感が,キャラクターの心境に反して非常に爽快だ。難度の高いステージは障害物の量も半端じゃなく,かなりやり応えがある。
一方のバルーンバトルは,パーティに間に合わせるため,何色もの風船をひたすら膨らませるという設定だ。タイミングよくキーを押して風船を膨らませていき,先に画面下のゲージがゴールに辿り着いたチームの勝利となる。膨らませるときの力加減が中々シビアで,何度も繰り返しやりたくなってしまう中毒性のあるゲームだ。
ミニゲームと侮るなかれ,皆でワイワイ遊べるパーティゲームとしての完成度は非常に高い。現状では少しステージやルールのバリエーションが少ないようにも感じるが,テスト期間中は毎週新たなミニゲームが実装されるとのことで,個人的には最も今後のアップデートに注目したい要素だ。
多くの人と“ポキとも”になれば,楽しさも倍増!
本作の最大の魅力といえば,やはりほかのプレイヤーとのコミュニケーションだろう。友達を“ポキとも”に登録することで,手紙のやり取りができるだけでなく,お互いのいる場所やミニルームへ,一瞬で移動できるようになる。
また,キャラクターは“おはよう”や“ばいばい”など,チャットで発言したキーワードに対応して,さまざまなエモーションを見せてくれる。エモーションは数え切れないほど大量に用意されており,いろんな発言をしてそれを探すのも楽しみの一つだ。ほかのキャラクターを右クリックして“マネする”を選択すれば,まったく同じ動きをすることもできる。大勢で集まって,一斉にダンスを披露するのも楽しそうだ。
ショップの紹介でも少し説明したが,“プレゼント”を選択すれば,指定したキャラクターに宅配便でアイテムを配達できる。意中の女の子を口説くときなどに小粋なメッセージでも添えて,プレゼントを送ってみるのもいいかもしれない。
エモーションはユニークなものばかり。男キャラの表情が若干ムカつくのは気のせいです |
ミニルームの内装はプレイヤーのセンスが問われる。女の子にドン引きされるような部屋を作る奴は最低だ。……最低だ,俺って |
まだまだ隠し玉がある様子。今後の展開にも注目!
とはいえ本作は全般的にほのぼのとしたゲームであり,MMORPG的な殺伐とした世界とはまったく無縁だ。メタバース的な要素が多く取り入れられているが,一つ一つのプレイに明確な目的が用意されており,オンラインゲームにコミュニケーションを求める人や,「Second Lifeは,あまりにもやれることが多くて挫折してしまった」という人にとっては,理想のゲームになるかもしれない。キャラクターデザインも可愛らしく,本作のメインターゲットである女子中学生〜高校生を中心に人気が出そうな雰囲気だ。
当然ながら,今回のテストプレイではゲーム中にスタッフ以外のプレイヤーはいなかったので,真にコミュニティゲームとしての楽しさを味わえたとは言い難い。幸運にもβテスターに当選した人はぜひ,5月20日からのクローズドβテストで本作の魅力を存分に体験してもらいたい。残念ながらハズレてしまった人は,筆者と一緒に正式サービス開始への期待に胸を膨らませながら,続報を待とう。
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