プレイレポート
[プレイレポ]「北斗の拳」とのコラボが実現! 「The Tower of AION」クラシックサービスのアップデート“Episode3.0 永遠の拳”を紹介
このアップデートでは,新クラス「フィスト ウイング」の登場に加えて,多数のフィールドコンテンツ,新規レイドと新たな装備品,UIの改変のほか基本プレイ無料化,さらにあの大人気コミック「北斗の拳」とのコラボイベントも実施される。
今回,4Gamerでは,アップデートに先立ち事前プレイを行ったので追加コンテンツの数々を紹介していこう。
※ゲーム画面は開発中のもの。開発環境でのゲームプレイとなるため,実際のゲーム画面と異なる場合がある
新クラス「フィスト ウイング」は新エリア「啓蒙の邸宅」で拳の何たるかを知る
「フィスト ウイング」は,両手にドラゴンファングというガントレットを身に付け,格闘技を主体とするダメージディーラーで特別な翼を持つ新クラスだ。
フィスト ウイングは「北斗の拳」とのコラボレーションで生まれたとも言えるクラスで,同作の主人公ケンシロウの影響を受けて強くなったという設定になっている。
そのため,使用するスキルにも北斗神拳が組み込まれており,それらはコラボイベントとは関係なく永久実装となる。ただ,北斗神拳の技はそのほとんどが拳技,または秘孔を突く技で,ゲームとしての見栄えや面白さを考えると蹴り技(スキル)も必要とのことから,原作サイドと協議の上,北斗神拳として恥ずかしくない蹴り技の追加,および技名を決めたという。
フィスト ウイングは,サラカエルという女性との出会いからストーリーが始まる。この時点のプレイヤーキャラクターは記憶を失っており,彼女の導きで自らの生い立ちが明らかになっていく。その舞台となるのは,新規インスタンスダンジョン「啓蒙の邸宅」だ。この啓蒙の邸宅はフィスト ウイング専用のダンジョンだが,ダンジョンというよりはゲームのチュートリアルを兼ねてストーリーを楽しむ,ソロのインスタンスエリアという印象だ。
啓蒙の邸宅では,同僚であるNPCたちと研鑽を重ねているところに敵の襲撃が……という導入から,生き残ったものの捕えられた人々は実験材料にされてしまうというかなりハードなストーリーが展開する。全編を通して1時間ぐらいの内容で,すべてクリアするとレベル20になるので,レベル上げという意味でもけっこう美味しい。
超近接戦闘に長けたダメージディーラーながらも,遠距離戦闘職への対処も持つフィスト ウイング
フィスト ウイングは徒手空拳の格闘技を主体としたスキルで戦う超近接戦闘のプロフェッショナルだ。つまり,射程は短いことになる。となると,遠距離戦闘クラスとの対戦では手詰まりになってしまう気もするが,それに対処可能なスキルを持ち合わせているようなので安心してほしい。
バトルスタイルは,敵に接近してのパンチやキックといった物理攻撃スキルで戦うタイプとなり,防御力は少し心もとない印象だ。もともと高い攻撃力を持つが,攻撃をヒットさせることで「気力」をチャージでき,気力を消費することで爆発的な威力を持つスキルを繰り出せるようになる。
そのスキルは大まかに,スキル単体で効果があるものと,スキルを使うとどんどん切り替わって連続攻撃ができるものの2つある。
なお,原作の「北斗の拳」で印象的なバトルと言えばほとんどが一対一だ。それなら本作でのスキルもその方向なのではと思うかもしれないが,例えば北斗百裂拳は単体にすべての攻撃を撃ち込むというより,正面扇状にパンチを繰り出す範囲攻撃となっている。
実際にプレイした感じでは,パンチやキックといった技を使う立ち技格闘家といった印象だ。指先……いや,キー入力1つで爽快な連続コンボが楽しめるので,初心者でも扱いやすいクラスと言えるかもしれない。さすがにチュートリアルを終えた程度では北斗神拳系のスキルを習得できなかったが,序盤でも火力不足を感じることはなかった。なお,ソロプレイに特化したクラスらしく,ソロでも楽に先へ進めるとのことだ。
クラスとして面白さもさることながら,北斗神拳が使えるようになったら,“北斗神拳伝承者ロールプレイ”をしてみるのも楽しそうだ。
新規コンテンツやシステム改修など,アップデートの注目ポイントをまとめて紹介
今回のアップデートはフィスト ウイングに目がいきがちだが,そのほかにも新コンテンツや新システムが多数実装予定なので,そちらの内容も紹介しよう。
●レベルキャップ開放
レベルキャップがレベル58からレベル60に引き上げられる。レベル60に到達すると,各クラススキルが2個追加される。
●新規地域「ラプスラン」
新規地域「ラプスラン」は,各サーバーから天族も魔族も集まれる地域で,新たなフィールドコンテンツが楽しめる。
その1つが「宝探し」で,フィールド上にランダムで出現する宝箱を探してアイテムを入手するというもの。この宝箱はレイドモンスターを倒してもドロップすることがあるらしい。宝箱からはレベル60のスキルブックや,龍族の素材が手に入る。
また,フィールドに点在する基地を使った「基地戦」も楽しめる。基地の奪取に成功すると,デイリークエストやウィークリークエストを受けられ,クリアすると「ミスリル勲章」が入手できる。
ここでは勢力間で争う新たなワールドレイドボスとして,「地底の主」と「ディアード」の2体も登場する。攻略するにはそれぞれ100人は集めたいとのこと。レイドボスを撃破すれば,レベル60のヒーローグレード装備やイヤリング,制作素材など貴重なアイテム獲得できる。
なお,ラプスランには「無法地帯」という特殊なエリアがあり,そのエリア内では敵対勢力はもちろんのこと,自勢力のプレイヤー同士でもフィールドでPvPが可能だ。このエリアでも「宝探し」が行えるため,宝箱をめぐって自勢力のプレイヤーはもちろん,敵勢力も入り混じってのバトルロイヤルが繰り広げられる……かもしれない。
そのほかにも,フィールド上に新たなネームドモンスターやネームドボスが出現したり,新しい素材アイテムが「採取」できたり,デイリークエストやウィークリークエストで基本サポートバッジやスキルブックなどが得られる「補給物資」が行えたりと,ラプスランは危険と発見,そしてキャラを強化できる数々のコンテンツが隣り合わせた,魅力的なエリアとなりそうだ。
●多数の新装備品
防衛戦で入手できるミスリル勲章との交換で,新しく実装された60レベルの新規アビス装備「戦艦艦隊司令官シリーズ」の武器,防具,羽根,アクセサリーが手に入る。
また,ラプスランでのワールドボスから60レベルのヒーローグレード装備や58レベルの上位装備,ネームドボスからはレベル60エピックグレードのアミュレットやリングが入手可能だ。
PvP装備についても,これまでは55レベル装備が最高レベルだったが,その上位となる60レベルの防具とアクセサリーが登場する。入手方法は,PvPや要塞戦などで稼いだ功績勲章やポイントと交換となる。
そのほか,装備に関わる仕様変更として,レベル55以下のアビス装備の交換にAPが必要なくなったり,都市の噴水を利用することで青色勲章をプラチナ勲章に交換できたりするようになる。
●UI改変
これまで画面に固定されていた各UIの位置や大きさを自由に変更できるようになる。
●クラシックサービスの基本プレイ無料化と「シエルの機運」リニューアル
「クラシックサービス基本プレイ無料化」というアナウンスがあるが,「そもそもAIONって基本プレイ無料じゃないのか?」と首をかしげる読者もいると思うので,改めて説明しよう。
たしかにAIONのクラシックサービスは基本プレイ無料なのだが,敵を倒しても獲得できる経験値は50%であったり,一定グレード以上のアイテムが獲得できなかったり,採取や個人取引ができなかったりと制限が課せられている。
その制限を解除するのが「シエルの機運」という有料アイテムだったが,今回のアップデートでこれらの制限が撤廃され,「基本プレイ無料」で遊べるようになる。
なお,「シエルの機運」は,今後,加入中はアップグレードした特典や恩恵が得られる定額サービスとして継続していくとのことだ。
「北斗の拳」コラボイベント開催! ケンシロウの指導? でジャギやハートを倒せ!
アップデートと同日に「北斗の拳」コラボイベントが開催される。新クラス「フィスト ウイング」だけでも十分コラボっぽさを感じられるが,コラボイベントではケンシロウのほかに「ジャギ」や「ハート」といったキャラクターも登場する。
コラボイベントの主人公は,フィスト ウイングでプレイヤーを導いてきたサラカエルだ。サラカエルは以前にケンシロウと出会っており,そのときに目の当たりにしたケンシロウの強さに影響を受け,「フィスト ウイング」に北斗神拳を組み込んだのだという。
コラボイベントの舞台は,コラボダンジョン「アステル」となる。難度は2種類あり,「未知のアステル」はレベル25までのキャラクターが入場可能で,もう一方の「再会のアステル」はレベル50以上のキャラクターが入場できる。その中間のレベルのキャラクターは,新しくキャラを作るか,レベル50以上まで上げて入ってほしいとのことだ。なお,入場回数は週4回までとなっている。
コラボダンジョンに入場すると,どのクラスのキャラクターでも強制的にサラカエルになり,彼女の北斗神拳でバトルをすることになる。とはいっても,見た目と使用できるスキルが変わるだけで,経験値などは入場したキャラクターに入るので安心してほしい。
今回,先行してプレイしたのはレベル25以下のアステルだが,サラカエルが強いのか,北斗神拳が強いのかどっちなのかは分からないが,MMORPGというよりも無双系ゲームを遊んでいるかの如く,モヒカンどもがサクサクと散っていく。北斗神拳を身に付けたフィスト ウイングも「これほどまでの力を発揮できるのだろうか?」と考えるとワクワクする。
コラボイベントのストーリーは,アステルの地の暴走族などから現地の人々を助けていたサラカエルが,再会したケンシロウに技の手ほどきを頼むというもの。しかし,ケンシロウは自分が道を切り開くからついてこいと言い放ち,スパルタな指導が始まってしまう。
ハートの撃破でコラボダンジョンはクリアとなるが,どういう結末になるかは実際にプレイして確認してもらいたい。
このほかに,コラボイベント専用のレイドボス「ハート」も実装予定で,なんとコラボダンジョンに登場するハートの2倍の大きさで出現するのだとか。討伐報酬として,ケンシロウの顔マスクがあるとのことで,ぜひ入手しよう。
「北斗の拳」コラボではゲーム内ミッションクリアでケンシロウの期間限定(30日間)衣装が入手できるほか,ケンシロウの拳やジャギのヘルメットなども手に入る。
永久に使用できるケンシロウの衣装は,「異界の製作台」というイベント用ガチャで入手できるそうだ。異界の製作台からは,ケンシロウやユリアのヘアスタイル,「おまえはもう死んでいる」のモーションカードも排出されるので,なりきりプレイをしたいのならチャレンジしたいところ。モーションカードは,ディーヴァパスのプレミアム報酬で手に入るランダム箱からも入手可能とのことだ。
「Episode3.0 永遠の拳」で追加されるコンテンツ,ならびに「北斗の拳」コラボイベントの内容は以上となる。どうしてもコラボイベントのインパクトに注目は集まりそうだが,コラボが終わっても北斗神拳の遺伝子が引き継がれるフィスト ウイングにも注目しておきたい。
なお,アップデートに合わせて期間限定(7月17日〜10月10日)ワールド「フィスト」が開設される。このワールドでは,レベルアップ支援アイテムが多数獲得できたり,フィスト限定で成長強化アイテムが特別販売されたりするほか,「シエルの機運パッケージ」7日分が支給されるなど,初めてでもプレイしやすい環境となっている。
さらにスタートと同時に特典アイテムが配布されたり,初心者スキルやスティグマスキルが一括支給されたり,レベル60に到達すると「レガトゥス武器」が支給されたりと,かなりの太っ腹な内容だ。
期間終了後には「フレギオン」ワールドと統合されるが,それまでの期間はプレイするには最高の環境なので,本作に興味がある読者,そして北斗の拳が大好きという読者は,ぜひ「フィスト」ワールドでAIONを始めてみよう。
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