インタビュー
「AION」,PvEレーションの復活を含むアップデート“Episode 3.0 Advance”を7月24日に実施。その狙いについて運営チームを直撃
今回は,7月24日のアップデートに先駆け同社を取材し,Advanceアップデートにおけるゲームバランスの変更点を確かめてきたので,本稿で紹介していこう。
「The Tower of AION」公式サイト
PvEにおける攻撃/防御補正が大幅にアップ!
狩りがサクサクと楽しめるMMORPGに
これらの補正効果は,エヌ・シー・ジャパンの社内では“PvEレーション”と呼ばれており,Episode 3.0以前も導入されていた。Episode 3.0の導入時にPvEレーションは一度撤廃されていたのだが,このたびあらためて導入される運びとなった。
単純計算で考えても,与ダメージの量が従来比で1.3倍となるため,狩りが劇的にラクになるのは間違いないだろう。たとえば対アングリー スナヤカや,根源戦における対アヴタールといった長期戦では,分単位での戦闘時間の短縮が見込めそうだ。
この点を石田氏に尋ねてみたところ,PvEレーションそのものが“日本独自仕様”であり,プレイヤーの意見を元に,数値を再調整することも可能とのことだった。
Episode 3.0の導入時にPvEレーションが撤廃された際は,戸惑った人も多いのではないだろうか。今回の再導入により,あらゆるモンスターが一気に攻略しやすくなる |
パシュマンディル寺院の入場制限はレベル53に変更される。ルドラシリーズは,使い方によってはレベル60のキャラクターにとっても有用な装備品なので,狙ってみるといいだろう |
種族限定のインスタンスダンジョンが開放
移動方法が気になるところだが,それぞれのインスタンスへ行くための専用の亀裂が,各拠点エリアに用意されるとのこと。また,パーティ用のクエストも新たに導入されるそうだ。
あらためて軽く説明しておくと,テオボモス秘密研究所とアドマ城砦は,主にキャラクターレベル50前後を対象としたインスタンスである。どちらも難度はほぼ同じで,道中ではさまざまなギミックやネームドモンスターが待ち受けている。
ドロップアイテムに関しては,レベル50用の各種ユニークアイテムが見どころだ。とくに,各ラスボス(トロリアン/ランマルク)がドロップする武器は,一時期は絶大な人気を誇っていたのを覚えている人も多いはず。貴重なスネーク武器(使用時に伸びる)ということもあり,現在でもレベルキャップ直前まで役立ってくれる逸品だ。PvEレーションの導入によって,攻略難度は確実に下がるので,これまで未経験だった人はぜひ挑戦してみてほしい。
PvPではアビスに関するテコ入れが
そのほか,アビス上層に新たなネームドモンスター“憤怒の破片 メノティオス”が登場するようになる。名前のとおり,これまで“神聖な要塞”に出現していた同ネームドモンスターのパワーアップ版といえるものだ。討伐にはレベル60のフォース規模の戦力が必要になるという。
Raid規模のモンスターがPvP可能エリアに出現し,しかもポップ時間が決まっているというのはなかなか興味深い。現在でいうところの“アングリー スナヤカ”のように,戦闘中に敵対種族からの襲撃を受ける可能性もありそうである。アビス要塞戦も含め,アップデート後に各ワールドでどのようなドラマが展開するのか,今から気になるところだ。
A-Stationのレベルキャップが開放
A-Stationでは冒険の仲間を探しやすいし,しかも経験値アップなどのバフが得られるので,今後の盛り上がりに期待したい。
他にもさまざまなバランス調整が
なお,今回のアップデート名称が,0.5または0.1刻みになっていない点についてだが,MCタナベ氏によると「プレイヤーをがっかりさせたくないため」の措置だという。AIONのアップデートは基本的に大規模なので,たとえ0.1刻みでも,新規コンテンツ/新ストーリーの追加を期待してしまうプレイヤーが少なくないのでは,という心配があったようだ。
とはいえ,実際にAIONを遊んでいるプレイヤーにとって,既存コンテンツのバランス調整は,新規コンテンツの導入と同じくらい,場合によってはそれ以上に大切なものだ。既存コンテンツにメスが入れられている今回のアップデートも,すべてのディーヴァにとって注目すべき内容といえるだろう。7月24日に実施される“Episode 3.0 Advance”以降にも,さまざまな展開を検討しているとのことなので,次なる発表を期待して待っていよう。
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