プレイレポート
「The Tower of AION」クラスガイドを掲載,序盤はどう戦っていけばいいのか?
AIONではキャラクターの作成時に,“ソードマン,ストライダー,ウィザード,クレリック”の四つの中から使用するキャラクターのクラスを選べる。そしてレベルが9になると,転職クエストを経て,それぞれ2次クラスに転職していく。また転職を皮切りに,飛行/滑空やPvPなどが利用可能となり,ゲームとしての幅が一気に広がっていくことになる。
転職前の段階でも,クラスとしての基本的な立ち回りや連続スキルの活用法,そのほかにも二つの武器種別の使い分けなど,知っておいて損のない情報は数多い。また,ほかのMMORPGにおける類似クラスとは微妙に違う点もあったりするので,そういった点を踏まえつつ,各クラスの魅力を,初心者でも分かるように紹介していきたい。
安定して使いやすい戦士型:ソードマン
ソードマンは,片手武器とシールド(盾)を手にして戦う,近接戦闘系のクラスである。初期クラスの中では比較的シンプルな感じで,どのような状況でも強さにムラがなく安定している。そのためMMOが不慣れな人にも,比較的お勧めしやすい。
AIONは,全クラスでソロプレイが可能なゲームバランスとなっているが,ソードマンは魔法での自己回復が行えない。その代わりに,自分自身に包帯を巻く“バンデージ トリート”(Lv1)という回復系スキルが使える(これは全クラス共通)。これを活用しつつ,適正レベルの相手と1対1で戦うことを心がければ,ほとんど休憩時間を設けずに狩り続けられるだろう。
連続スキルを使う際は,次のスキルが点灯&中央に表示。通常攻撃が終わった瞬間にコンボを始めれば,モーションが短縮できる |
2種類がある連続スキルを,状況に応じて使い分けていこう。一連の動作をマクロに登録するのも効果的だ |
(1)の連続スキルと似ているが,(2)で関わってくる“エール”は,自身に被ダメージを吸収してくれるシールドを張るというものだ。エールは,単体では使用できないため,状況に応じて(1)と(2)どちらの連続スキルを使うかを見極めたい。
具体的には,適正レベルの相手と1対1で戦う際は,基本的に(1)で殲滅力を高めるのがよいだろう。そして,強敵と遭遇するか,リンクが発生した場合は,(2)に切り替えることで,受けるダメージがかなり減っているのが分かる。パーティプレイにおいてタンク役として働く場合も,(2)を中心に使っていくとよいだろう。
エールを使うと,このように丸いエフェクトが表示される。敵からも視認でき,上級者同士のPvPではこれを含めた読み合い要素もある |
各スキルをモンスターが使うこともある。画面は敵がエールを使っているところで,与えるダメージが大分減ってしまっている |
そのほか,シールドを使ったスキルが早い段階から深く関わってくるのは,ソードマンならではの特徴である。ソードマンをプレイしていてとくに面白いのは,レベル9で習得できる“シールド カウンターアタック”だ。シールドの装備中は,正面からの攻撃を一定確率でブロッキングできるのだが,これはその瞬間に「だけ」使用可能なスキルである(連続スキル(3))。即座に反応できるように,ショートカット用スロットの1〜3番あたりに登録しておこう。
シールドによるブロッキングが発動し,画面中央にシールド カウンターアタックのアイコンが点灯。数秒で消えてしまうので,すぐさまクリックだ |
シールドの防御に専念する“シールド ディフェンス”というスキルもある。シールド ウイングに転職すると,シールドの選択肢がさらに広がる |
●連続スキル
(1)シビア ストライク(Lv1)→レゾルート ストライク(Lv3)
(2)シビア ストライク(Lv1)→エール(Lv7)
(3)シールド防御(自動発動)→シールド カウンターアタック(Lv9)
●武器種別
各クラスは,主に2種類の武器タイプが装備できる。どちらの武器にもそれぞれの長所があり,立ち回りなどに応じて装備を切り替えると,より効果的に戦えるのだ。ちなみにAIONでは,武器に関する熟練度といったパラメータがないため,よい装備品を入手したら気兼ねなく使い分けられる。
ソードマンに関しては,そのクラス名称からソード(片手剣)を使っている人が多いと思われるが,実はもう一種類“メイス”(片手棍)を装備できる。この二つを比べると,ソードは攻撃速度とクリティカルヒットの発動率が高い一方,メイスは,多段ヒット時の攻撃回数が多く,また一撃あたりのダメージが大きい。トータルダメージではそれほど大きな違いはなく,見た目や打撃感などの好みで選んでしまっても構わないだろう。
ちなみにメイスには,魔法関連のステータスが上がるという特性もある。ソードマンの段階では魔法が使えないものの,将来的に影響することがあるかもしれない。
●クラスチェンジ後
逃げるモンスターなど,思わぬところでリンクが発生することも。ソードマンは,こういった不意の状況でもある程度気にせず戦える |
強く脆くテクニカルな軽戦士:ストライダー
ストライダーは上で紹介したソードマンと比べると,アタッカー寄りの近接戦闘系クラスである。攻撃に秀でているものの,防御値が低く,何も考えずに真正面から殴りあうと,同レベルの敵相手にすらあっけなく倒されてしまうこともある。
しかし,アクティブスキルを駆使することで,さまざまな方法でストライダーの弱点を補いつつ,自分のペースで戦闘が展開できるようになる。ここに気が付くと俄然面白く,そして一気に強くなってくるクラスだ。
ハイドを使って敵の本拠地へと潜入中。ストライダーには,いわゆるRogue系として動けるスキルも多い |
ハイドしながらクエストで必要なオブジェクトを操作していたら,敵に見つかってしまった。一気にピンチに陥ってしまう脆さもある |
ストライダーのスキルでもう一つ重要なのは,敵からの攻撃を回避すると,その直後に反撃ができる“カウンターアタック”(Lv5)である(連続スキル(2))。回避は一定確率で自動的に発生し,操作感覚的にはソードマン用の連続スキル(3)と近い。ただし,ストライダーはソードマンと違って,とある方法でこの回避が任意で行える。
というのも“フォーカス イヴェージョン”(Lv1)という別スキルが,「敵からの次の攻撃を必ず回避する」という効果なのである。つまり,戦闘中にこのスキルを使い,少し待っていれば,カウンターアタックのチャンスがほどなく訪れるというわけだ(相手が攻撃してくれなければ無理だが)。
そして恐ろしいことに,カウンターアタックにはスタン効果が付随している。そう,この直後に再び,サドン アタックへと繋げられるのだ。
サドン アタックのクールダウンタイムは短く,これを2〜3回きっちりと入れられれば,ほかのクラスと比べて短時間で決着がつけられる。上手なストライダーの動きは,まさに「蝶のように舞い,蜂のように刺す」という表現がピッタリと当てはまる。プレイヤーのテクニックに強い関心を持つ人に,強くお勧めしたいクラスだ。
●連続スキル
(1)クイック スラッシュ(Lv1)→ソウル スラッシュ(Lv7)
(2)回避(自動発動)→カウンターアタック(Lv5)
連続スキルの一覧以外にも,さまざまな組み合わせがある。ほかのスキルを組み合わせると意外な活用法に気付くことも |
普段の戦闘時は,(1)のコンボが基本となる。サドン アタックの陰に隠れがちだが,これもなかなか強い |
●武器種別
ストライダーの主な武器は,先述したソードと,ダガー(短剣)の2種類。また,レベルが5になると二刀流が可能になり,ソードとダガーを自由に組み合わせて装備できる。
二つの武器の違いは,ソードは一撃のダメージが大きく,武器による防御値も優れている。一方のダガーは攻撃間隔が短く,クリティカルヒットの発生率が高い。ストライダーの立ち回りは,やや独特なので,最初はソードを使いつつ,馴れてきたらダガーも視野に入れていくのがよいだろう。ちなみにダガーを使う際は,“クリティカル率がアップ”の魔石がお勧めだ。
●クラスチェンジ後
フォーカス イヴェージョンを使うと,このように丸いマークが点灯する。PvPで相手にこれを使われたら,迂闊に攻撃するのは自殺行為といえよう |
圧倒的火力の魔法使い:ウィザード
ウィザードは,魔法による攻撃に特化したクラスだ。基本的にはほかのMMORPGと同様に,キャスタータイプの代表格で,防具はローブ系までしか装備できない。敵に接近されてしまうと,サクっとやられてしまうのも,イメージどおりといったところだろう。
だが,AIONのウィザードは,攻撃スキルを次から次へと放ち,たとえソロプレイでもソードマンなどと遜色なく戦うことができる。ヒーリングの頻度も,ほかのMMORPGと比べて少なめで,よりアクティブに動けるクラスという印象だ。
次々と魔法スキルを叩き込んでいく。自分が最初に殴られる頃には,敵のHPは半分未満まで削られているだろう |
最初に選べる4クラスの中では,攻撃魔法で消費するMPが比較的多い。数戦おきにヒーリングを行う必要があるだろう |
ウィザードの戦闘における鉄則は,魔法が届くギリギリの範囲から,先制攻撃を叩き込むこと。それ以後も,敵が向かってくる間に,間髪入れずに攻撃スキルを叩き込んでいこう。要するに「殺られる前に殺れ」で,どの順番でスキルを使っていけば最大のダメージを与えられるかを,意識することが大切だ。
このようなプレイスタイルであるため,無駄な時間を少しでも省ける連続スキルの活用は必須だ。例えば(1)で登場するバーストは,詠唱時間がゼロである。さらに「魔法に対する抵抗力を減少」という弱体効果があるため,これを早い段階で入れておくと,あとあと有利になるだろう。
しかし,スキルのクールダウンタイムなどの関係もあり,毎回ベストの状態で戦えるわけではない。また,アクティブモンスターからいきなり攻撃されるケースも次第に増えてくる。そういった緊急時の対処法としては,主に2種類のスキルがある。
一つはモンスターを地面に縛り付ける,足止め系スキルの“リストレイン”(Lv1)。そしてもう一つは,ダメージ吸収シールドを即座に張る“スティール バリア”(Lv7)だ。ウィザード自身の防御力は低いものの,ピンチに陥っても落ち着いてこれらのスキルを使うことができれば,生存率は決して低くはならない。
ウィザードにとって防御用のスキルは死活問題だ。即時に発動できるスキルも多く,性能をよくチェックしておこう |
敵の動きを封じるスキルは,とくにクラスチェンジ後のパーティプレイで重要となってくる。いくつかタイプがあるので違いをよく確認しておこう |
●連続スキル
(1)ブレイズ アロー(Lv1)→バースト(Lv5)
(2)アイス チェーン(Lv3)→チル ウェーブ(Lv7)
●武器種別
ウィザードが武器を選ぶ際は,ダメージ以外の付加価値が決め手となる。というのもスペルブックは“魔法命中率”が,オーブは“魔法増幅力”がブーストされるのである。
憶測も含むが,成功するか否かが重要なスキル,例えばリストレインや寝かし系を使う際は,スペルブックを装備するのがよいと思われる。そして攻撃スキルのダメージを底上げしたいときは,オーブを選ぶとよいだろう。
●クラスチェンジ後
ウィザードがクラスチェンジの際に選べるクラスは,“スペル ウイング”と“スピリット ウイング”である。スペル ウイングは,強力な攻撃魔法を次々と習得していくほか,寝かし系のスキルも習得できるので,パーティプレイなどでのリンク対処がしやすい。一方のスピリット ウイングは,ウィザードの能力に加え,精霊を用いた召喚・変身などが行えるクラスだ。
硬くて殴りもいける回復職:クレリック
クレリックは回復/支援系を中心に,幅広い分野のスキルを習得できるクラスだ。ほかのMMORPGにおける類似クラスと比べると,武器による攻撃や,攻撃魔法系のスキルもそこそこ実用的なレベルで使える。しかも,シールドに加えチェーン系の防具(これはクラスチェンジ以降)が装備できるため,防御力は意外に思えるほど高い。最初に選べる4クラスの中では総合的に最もタフで,MMOが不慣れな人に向けては,実はソードマン以上にお勧めしやすいクラスである。
戦闘開始時は,攻撃魔法を最大射程範囲から入れていくのが基本。そこから先は,直接攻撃を交えていくのがウィザードと異なる |
武器のダメージも悪くはないが,序盤はアース レトリビューションが強力。このスキルを連打するくらいでもいい |
コンデムネーション ストライクをはじめとした,クレリック用スキルのMP消費量は,全体的に少なめな印象。自然回復できる量も馬鹿にならず,キャスター系の割にはヒーリングの頻度も少なめだ。
ゲームの序盤では,敵から大きなダメージを受ける前に倒せてしまうため,クレリックがもっとも得意とする回復系スキルの出番は,思ったより少なめである。戦闘終了後に,ほかのクラスにおけるバンデージ トリートの代わりに使うことが多いかもしれない。回復系のスキルが重要になってくるのは,パーティプレイが本格的に関わってくるレベル15以降の話になるだろう。
クレリックの回復スキルを大別すると,即座に回復する“ヒール ライト”と,8秒程度をかけてじわじわと回復する“リバイバル ライト”の2系統がある。前者は多くのHPを回復できるが,その分ヘイトの上昇量も多く,パーティプレイで連打するのは危険だ。戦闘が始まったら,まずは早い段階でリバイバル ライトを使って,様子を見るのがよいだろう。
まとめると,クレリックは最初に選べる4クラスの中では,最も汎用性が高いクラスである。パーティプレイの際は,ほかのMMORPGのように後衛でじっとしていても構わないが,積極的に前に出るという選択肢もある。このどちらのプレイスタイルも許容しているのが,AIONのクレリックの大きな魅力だと思えた。
バリエーションはそれほど多くないが,連続スキルも一応使える。画面は(1)のヘブン ジャッジを使った瞬間で,なかなかのダメージだ |
敵をターゲットした状態で回復スキルを使うと,自動的に自分に使ってくれる。多くのゲームにもある機能だが実に便利だ |
●連続スキル
(1)コンデムネーション ストライク(Lv1)→ヘブン ジャッジ(Lv7)
●武器種別
クレリックが主に装備できる武器は,“メイス”(片手棍)と“ワンド”(両手棍)の2種類だ。武器としての性能は全体的にワンドのほうが高い。その代わり,メイスは,シールドも同時に装備できるのが魅力だ。
防具に関してだが,クレリックに限り,ほかのクラスと少々事情が違うので,簡単に補足しておこう。クレリックの防具は,最初はローブとレザー,クラスチェンジ後はチェーン系も装備できるようになる。防御力だけを見れば,チェーン系を選ぶのが無難だ。
しかしローブ系の防具には,MP最大値が上昇などの付加価値が付いていることが多い。このあたりは防御力とのトレードオフになるものの,例えば,敵からの攻撃を受ける心配をせず,後衛として専念できるケースでは,ローブを着るという選択肢が出てくるかもしれない。
クレリックは前に出て戦うのか否かによって,防具の選択基準が変わる。これはほかのクラスにはない要素だ |
実際に使ってみて,とにかくタフなクラスだと思えた。防御に徹したクレリックをPvPで倒すのは,かなり骨が折れそうである |
●クラスチェンジ後
クレリックは,クラスチェンジを経て,“キュア ウイング”と“チャント ウイング”とに分かれていく。キュア ウイングは回復方面の能力に特化しており,パーティプレイでの定番クラスとして,広く人気が出そうだ。
一方,チャント ウイングは回復に加え,味方への強化魔法や,敵への弱体化魔法も得意としている。クレリックは幅広く動けるクラスだが,チャント ウイングになると,プレイヤーによって立ち回りに大きく違いが出てきそうな気がする。
The Tower of AION公式サイト
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