企画記事
「ブライトシャドウ」EPISODE1先行レポート,新大陸見学ツアーに行ってきた
EPISODE1の目玉は3次職と新大陸である。レベル制限も引き上げられたものの,以前のレベルキャップであるレベル70程度のキャラクターでは新大陸はそう簡単には踏破できない。今回はエピソード1拡張で公開される新マップをガマニアのGMが案内してもらったので,一足お先にレポートしてみたい。
さて,今回の新大陸見学ツアーでは,事前に用意されている6人のキャラから一人選択して,そのキャラを使ってマップを移動し,解説をしてくれるという趣向だ。広報S嬢が作っておいたという6人は,パンク系,グロッキー風,ライオンキング風,天然系,失恋中といった色物キャラが勢ぞろいしていた。「どれがいいですか」と聞かれてもちょっと困るのだが,なるべく無難にパラディンを選択。
レベル95パラディンのニーナちゃん,もっか失恋中。わら人形を背に,100tハンマーを手にしている。ペットは「手」だ。
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旧大陸にできた新ダンジョン「比良城」
えーと。
日本をイメージしたと開発者は語っているらしいが,なんだろう? この提灯は? 遠目に見ると城であることは間違いないのだが,あちこち突っ込みどころを特定するのも難しいくらいのワンダーランドに仕上がっている。まあ,(これだけだとちょっと分かりにくいが)とにかくスクリーンショットをご覧いただきたい。
中に入っていくと,広間の奥になにやら巨大な足が見える。2階に上がると腕と胴体。胴体には巨大な刀が突き刺さっている。天守閣には頭。それが封印された陰間之主である。ちなみに比良城は,もともと陰間之主の居城だったという設定なのだが,このサイズではちょっと無理がある。封印を強化するために作られたとかのほうがもっともらしいと思うのだが。
とりあえずレベル74の相手と試しに戦ってみると,(ネタ武器の100tハンマーのせいもあるのだろうが)やられはしないものの相当硬いという印象。2階には,広報Sさんおすすめのモンスター「鬼婆」がいる。包丁を手にしたおばちゃん風モンスターで,今回のアップデートではイチオシのインパクトだそうだ。叩いてみると硬い,痛い。無駄に乳は揺れる。全体的に城内のモンスターは強いので,パーティ推奨であるのは間違いないだろう。
え?
レベル95の戦士系キャラの体力が一撃で7割ほど減った……。装備はレベル70くらいのしか着けてなかったとはいうものの,ザクザクと2太刀でご臨終。復活させてもらっても,起きた瞬間にざっくりやられているので戦うどころではない状態だ。反応範囲もかなり広い。GMコマンドでCONを上げた状態でも3太刀くらいしか耐えられない。レベル95パラディンなんだけど……。装備をレベルに見合ったものにすれば少しは相手になるのだろうか。
このボスについては,あまりに強いので本当に倒せるのかと台湾に確認を取ったのだそうだ。なにしろ,これだけ痛い攻撃をするうえ,当然のように硬く,さらにピンチになると仲間のモンスターを10匹くらいどっと召喚してくるという。ちなみに城内のモンスターは最低レベル71で,このレベル95のキャラを用いてもザコ1匹片付けるのに結構時間がかかる。台湾の開発側の話によれば,高レベルキャラ20人くらいで,なんとかいけるらしいのだが……?
下手に新しい大陸に渡るより,この塔の上の階層のほうがレベルが高いかもしれないとのこと。
大陸への道その1:エコミ鉄道
もう一つは,南側の船着場を利用した移動である。こちらは船によって瞬時に移動が可能なのだが,代わりにアイテムと渡航料が必要となる。どちらを選ぶかはプレイヤー次第だ。
エコミ鉄道の起点は,旧大陸の近くの島ゴースランドからつながっている。地下には蒸気機関車ぽい外観の汽車が確認できる。動かないのはちょっと残念だ。
このエリアは鉄道があるだけではなく,ダンジョンにもなっており,ボスキャラも配置されている。機械系文明の名残とあって,ボスキャラもブライトシャドウでは珍しいメカとなっている。ボスの「廃棄ロボット」はレベル78,背中には「bobPi9(g?)」の文字がある。ブライトシャドウの世界では,よく読めない文字があちこちで使われているのだが,シューター系文明では英語風アルファベットが使用されていたということらしい。
ボスの雰囲気はEQのManaetic Behemothに近いものの(分からない人は調べよう),さほどやっかいではない。比良城内に比べれば被ダメージは軽微で,これくらいレベル差があればソロでいけそうな雰囲気。まあ向こうも硬いので死ぬほど時間がかかりそうではあるが。適正レベルでやるときには,周りにいる三つ首のケルベロスがリンクしてくることもあるので,注意が必要だろう。
トンネルを抜けると一面の雪景色
トンネルを抜けてやってきた新大陸は,着いた途端に一面の雪景色となる。温帯系の旧世界とはまったく違った環境だ。
とはいえ,すごく北方に位置しているなどというわけでもなく,もともとは温暖な土地だったものが,モンスターの影響で氷の世界になってしまったのだという。その原因となったモンスターは,最後に紹介しよう。
さて,新大陸出口のあたりには2本足の馬に乗った幽霊騎士のようなモンスターが闊歩している。強そうだが,先ほどの城内のモンスターほどではないので,レベル95キャラならまったく危なげない印象。とにかく,近いからといって比良城に行くよりは素直に新大陸にきたほうが絶対に無難だ。
このマナス平原を北に抜けると,ボスのいる氷のダンジョン。西に突っ切るとモート雪原を越えて大陸の街セントヨルに到達する。
もう一つの大陸経路:星望桟橋から貝殻桟橋へ
熱帯風の星望桟橋とはうって変わって貝殻桟橋は雪景色である。流氷はともかく船まで凍り付いている。
お金に余裕があれば,大陸への行き来には船を利用するほうが手軽だろう。貝殻桟橋からはモート雪原に接続されており,新大陸の街セントヨルとのアクセスも良好となっている。
新大陸の街「セントヨル」
この街は,湖に張った氷の上に建造されているという。湖底から(なぜか)あふれ出てくる霊気,それを求めて人が集まり,街ができたのだそうだ。
氷の洞窟
ダンジョン内部は,氷壁越しにところどころ外光が差し込んで美しい効果を演出しているが,モンスターレベルは70以上となかなか手ごわい。
ダンジョンの最深部には,シューター系文明を駆使してボスキャラを封じた封印が残っている。氷の結晶を放射状に集めたような中心に設置された鏡が封印の入り口になっており,ここから内部に入ると,これまでのダンジョンを鏡像対称にした世界が広がっている。あちこちにモンスターが凍りついたかのような彫像が設置され不気味さを感じさせる。
アイスマンは,今回の拡張で最強とされるモンスターである。叩いてみると,比良城のボスの猛攻に比べればなんてことないように見えるのだが……。「攻撃はそうですが,格段に硬いんです」ということで,総合的に最強という位置づけのようだ。この地域を氷漬けにした犯人だけのことはある。
これが新大陸で最強のボスなのかという質問には「いえいえ,氷以外にもいろいろ……」ということで,今後まだまだ拡張される部分は多そうだ。
EPISODE1で拡張されるものいろいろ
3次職をはじめ,マップ以外でもいろいろ拡張されているEPISODE1だが,その主なものを見てみよう。
●ペットライド
アイテムを使って騎乗すると,当然ながら移動速度が少し(だけ)上がる。今後は速度の速いものが追加されていくという。とにかく見た目は派手になるので,楽しめそうな要素である。
ただし,ペットに乗ったままでは戦えないので,移動専用ということで割り切ろう。
台湾の開発サイトではバイクなどの画像も公開されていたようだが,動物以外のものが追加されるのかは不明である。どちらかといえば,バイクを作ってみて,そっちから騎乗ペットに移行したふしもある。
●ギルドレベルアップ
ギルド機能にレベルアップシステムが追加されている。ギルドの人数や上納金,霊気などの蓄積でレベルアップできるというもので,レベルアップによってギルド規模を大きくしたり,ギルド専用の薬を作ったりできるようになる。
ギルド専用薬には,速くなれるもの,変身できるものなどがあり,ギルドオリジナルの変身薬などはなかなか魅力的。
今後はメールシステムなども追加される予定だ。
モンスターカードはアイテムとの交換やコレクションで活用されているものの(ただ,カードが出てこないモンスターもいるらしい),検討されているという召還などは持ち越しとなっている。
それでも今回のEPISODE1では封魔全書に新しいタブが加わってコレクション要素も増している。とにかくモンスターにこだわって作られているMMORPGだけあって,造形や動きなどはユニークなものが多い。とくにボスキャラは手が込んでおり,色を変えて別モンスターにするといったありがちな手抜きは見られない。旧大陸での和風(?)モンスターや新大陸のモンスターなど,モンスターの種類自体は500種程度追加された模様(カードを出すモンスターは限られる)。
全体に高レベル向けとなった新大陸だが,それでもレベル50くらいからならパーティでコンボを駆使すればなんとかいけるのではいかという話だった。まだ見ぬモンスターを求めて冒険してみるのもよいだろう。
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