インタビュー
“生き様”は「仙魔道」にも炸裂! NPC“ミヤビ”役,喜多村英梨さんインタビュー
昨日は,福井さんへのインタビューをお届けしたが,本日は喜多村さんへのインタビューをお送りしよう。ゲーム好きとして知られる喜多村さんは,魔族のミヤビをどう演じたのか?
ゲームで遊んできた経験が,仕事でも生きる
4Gamer:
よろしくお願いします。
横でちょっと聞いていたんですが,収録のテンポが凄く良かったですね。ミヤビは演じやすいキャラクターでしたか?
私は女の子女の子したキャラクターより,ミヤビみたいに乙女に寄らないキャラクターのほうがやりやすいんで,自分の中で声質や雰囲気を葛藤することもなく,比較的すんなりできたかなって思います。
4Gamer:
お,さすがですね。
喜多村さん:
でも,ミヤビってある種のツンデレキャラだと思うんですけど,ツン最強バージョンなんですよ。だからデレの部分をどこまでやっていいのかっていう振り幅は,ちょっと難しかったですね。
さらに「ぬくもりが欲しい……」みたいなセリフは,デレよりもちょっとエロスがあったりして,このカオスどうしたらいい? って。絶対に私は私生活で言わないですもん(笑)。
4Gamer:
セリフの横に,感情のイメージも文字で書かれていますが,本当にいろいろなバリエーションの感情がありますよね。これらはどうやって切り替えるものなんですか?
喜多村さん:
今回は誰かとの掛け合いではなく,一人で録っているものなので,シーンごとの素材としてとらえて,ただポンポン読み上げていくのではなく,その場面を自分の中で妄想しながらやってみました。
4Gamer:
喜多村さんはゲーム好きということですが,こういうお仕事ではゲームで遊んできた経験は生きるものですか?
そうですね,たぶんこういうイベントシーンに使われるんだろうなって妄想できますから。きっとプレイヤーとの親密度が,これぐらいのパーセンテージのときに,こういうセリフになるんだろうなっていうのも含めて。
そういう意味では,プレイヤーさんより先にゲームで遊んでいるような感じもして,ちょっとお得な気分でした(笑)。
4Gamer:
そういえば,“あの”セリフもありました。
喜多村さん:
あれ,どういう場面で使うんでしょうね(笑)。キャラクターになりきって言うのが初めてだったんで,面白かったんですけど,ひょっとしたら一番難しかったかもしれません。
4Gamer:
喜多村さんのファンなら,あれを聞いた瞬間にニヤリとすることは間違いないですよね。
ほかに,喜多村さん的に印象的だったセリフはありましたか?
喜多村さん:
ハロウィンのときの,「お菓子はいらないけど,イタズラはするわよ?」みたいな,ちょっとそそるいい女系のセリフはいいですよね(笑)。
あとはそうだなぁ……。ミヤビってちょっと,そこまで自分を責めなくてもいいのにっていうぐらい,マイナス思考というか,後ろ向きにポジティブな子だと思うんですけど,そういうところは共感できました。
4Gamer:
普段,喜多村さんは後ろ向きなんですか?
喜多村さん:
凄い後ろ向きですよ。「趣味:反省」みたいな。ただまあ,反省はするけど後悔はしてないみたいなこともあるんですけど(笑)。
でも何かっていうと,すみませんすみませんって思っちゃうんですよ。明日も声優でいられるかな? 来年は生き残っていられるかな? みたいなことも,しょっちゅう考えてますし。
4Gamer:
まあ,人生何が起きるか分からないですからね。不慮の事故に遭う可能性は,誰にだってあるわけですから。
そうなんですよ。一分一秒で何が起きるか分からないんで。
4Gamer:
だからこそ,この一瞬を……。
喜多村さん:
逃さず,大切に生きてるんです。
でもこれを言うと,みんなに「重い」って言われるんですよ。生き急ぐなよ喜多村,って先輩からはよく言われます。
ミヤビが持つ振り幅を感じてほしい
4Gamer:
ところで喜多村さんは,オンラインゲームで遊んだことはありますか?
オンラインゲームは……友達が遊んでいるのを見たことがあるぐらいですね。MacBook Proの17インチモデルを使っているということもあって,遊べるオンラインゲームも少ないですし。
4Gamer:
Windows XPやVistaをインストールすれば,遊べなくはないですけど,Mac OS対応のものは,ほとんどありませんからね。
喜多村さん:
それが悔しいんですよね。基本的にファンタジーものなんかの異世界系の世界観が凄く好きなんですけど,オンラインゲームってそういうのが多いじゃないですか。なのにMacではそのまま遊べないっていうのが……。
4Gamer:
残念ですよねぇ。
喜多村さん:
でも私,本格的にオンラインゲームを始めたら,こっちの世界に戻って来れなくなると思いますよ。
4Gamer:
というと,以前にそういった経験があるんですか?
喜多村さん:
ええ。RPGダイエットとかしましたもん,昔。
4Gamer:
え,RPGダイエット?
夏休みにエアコンもつけず,扇風機を一番弱い風にして,コンビニでチョコスティックパンみたいな9本入りのやつを買ってきて,一週間ぐらいろくに寝ないで遊ぶんです。
4Gamer:
それ,確かに痩せるかもしれませんが,健康には……。
喜多村さん:
立ち上がるときに体が固まっちゃってて痛いんですよねぇ……。
4Gamer:
……ですよねぇ。
えっと,最近だとどんなゲームで遊んでいますか?
喜多村さん:
最近,ストレスがたまっちゃうぐらい,ゲームで遊ぶ時間がないんですよ。とくにRPGなんかだと,まとまった時間に一気にやりたいですしね。でも,ずっとやってるゲームはあります。一つ一つのステージを短い時間で遊べて,少しずつストーリーを進められたり,キャラクターを育てられたりするのは遊びやすいんですよね。
4Gamer:
気軽に始められて,さくっと終わらせられる系統ですね。確かに忙しいときなんかは,そういうゲームが楽なんですよね。
それでは仙魔道を自分でやるなら,どんな遊び方をしたいですか?
喜多村さん:
まずはツバキと仲良くなりたいですね。だってミヤビ,あんな感じなのに「ツバキはサンタのこと信じてたね」みたいなこと言うんですよ? 何だかんだ言っても,ツバキデレのツバキっ子なんですよ,ミヤビって。だからこそ,ツバキはミヤビのことをどう思っているのかな? っていうところに興味があるので。
4Gamer:
ツバキに近付いて,ミヤビへの気持ちを聞き出してやれ! ってところでしょうか。
それでは最後に,これから仙魔道で喜多村さんが演じるミヤビと出会うプレイヤーに向けて,ミヤビのセリフの聴きどころなどを教えてください。
ミヤビは,パッと見た感じだと悪の番長なんですけど,彼女の中にある葛藤や弱さ,ツンデレのデレの部分は凄く人間くさいキャラクターです。それでいて,魔族であることにプライドも持っています。その振り幅を感じ取っていただければと思います。
そして喜多村の“生き様”を確認してもらいつつ,例の言葉を皆さんにいち早く聞いてもらいたいですね。
4Gamer:
ありがとうございました。
二日続けてヒロインの声を演じる声優へのインタビューを掲載してきたが,一刻も早く仙魔道の世界で二人の声を聞きたい! と思った人もいるかもしれない。ボイスが実装されるのは,正式サービス開始時の予定だが,すでに特設サイト「SEN-MA REVOLUTION」でサンプルボイスは公開されている。今のところはそれを聴きつつ,来るべき日を楽しみに待とう。
なお4月14日(火)14:00までにゲームアカウントを登録し,オープンβテスト中にログインすると,4月28日(火)に“100VIPポイント”が配布されるという,先行登録キャンペーンが実施中だ。VIPポイントは,ゲーム内の特別なアイテムと交換できるそうなので,ボイスが実装されてから始めればいいや……と思っている人も,このキャンペーンをお見逃しなく(関連記事)。
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