プレイレポート
「仙魔道」ってどんなゲーム? 駆け足でたどるクローズドβテストレポート
ゲーム中で試行錯誤したTipsを交え,オープンβテストに向けた予習を兼ねて眺めておいてほしい。
まずはキャラクター作成
仙魔道では,キャラクター作成時に,性別,名前以外で設定できるのは,顔,髪型,髪の色くらいで,あまり細かいところまではいじれない。用意されている顔パターンは,8種類ほどでデキはまあまあといったところか。
キャラクターを作成すると,最初は全員人間界で「見習い」として始まるので,この時点ではクラスや仙/魔の区別は考えなくてもいい。
これまで出ていたスクリーンショットから,グラフィックスはちょっと大味かなという印象を受けていたのだが,キャラクターは,意外と(?)しっとりした「ブライトシャドウ」のような質感だ。
クイズ形式になっているチュートリアルクエスト
村ではリー長老ほか,多くのNPCがゲームの初歩的な事項をチュートリアルとしていろいろ教えてくれる。このクエストはクイズ形式になっていて,説明された内容から3問のクイズが出題されるのだが,全問正解するとご褒美がもらえるのでテキストを読み飛ばしていると泣きを見る(何度でも挑戦できるのだが)。チュートリアルとしては面白い構成だ。もちろん,経験値ももらえるので,とりあえずやっておかない手はない。
村の両脇に,仙と魔それぞれの陣営の出張所(?)的な陣地があるので,そこでクエストを受けてみよう。仙界と魔界を少しだけ覗くことができる。それぞれをひと回りするだけで,それなりの経験値が入ってくる。
ペットは,狼と鳥の2種類だが,属性がさまざまにあり,いろんな色のものが用意されている。事前に色を確認できないのがちょっと難点だが,アイコンと単語の雰囲気でだいたい想像はつく範囲だろう。
4種類の武器を使い分け?
街中でひととおりのクエストを受けたら,街の外に狩りに出よう。
仙魔道では,各キャラクターは,最初から武器を四つ持っている。
種類は,近接系の「剣」と「槍」,遠隔系の「払」と「鐘」である。「払」というのは説明が難しいが,ハタキと筆の間のような武器である。鐘は,棒の先に鐘が付いている武器だ。
剣 物理ダメージ小 高速
槍 物理ダメージ大 低速
払 物理ダメージ小 スキルダメージ大
鐘 物理ダメージ大 スキルダメージ大 低速
持つ武器によって使用できるスキルは異なる。鐘を持っているときのみ,回復魔法が使用できる。転職後も鐘を持ち歩いていれば,誰でも最低限の回復はできるということになる。
一応,剣はアタッカー用,槍はタンク用,払は魔法使い用,鐘はヒーラー用となっているが,初期段階ではまったく関係ない。
スキルのダメージが非常に大きいゲームなので,まず鐘や払でドッカンとダメージを与えてから,槍ないし剣のスキルを重ねて削るといった方法が有効だったが,一度武器を持ち変えると戦闘中の武器変更はできないというメッセージも出てくるので,オープンβテスト以降も戦闘中の持ち替えが通用するものなのかどうかは不明だ。
低レベルのうちは,どの武器も等しく使用できる。転職後になると,クラスによって使用できる武器は限られているので,最初のうちだけのブースト戦闘法として覚えておくとよいかもしれない。
なお,最初の転職までは,初期武器のままでもほとんど問題はないのだが,レベル5になると新しい武器を使えるようになるので,余裕があれば全種類買い換えておこう。
戦闘は,武器の切り換えが標準仕様なのか不明なので評価が微妙だ。切り換えを使わないと多少ストレスの残る武器ディレイだ。切り換えが標準仕様なら(どうせ初期しか使えないのだろうが),かなりサクサクと進んでいくのだが。
●クエスト
戦闘による経験値は,クエストによるものと比べると微々たるものなので,戦闘はほとんどクエスト絡みのものとなるだろう。
最近ぬるいRPGばかりやっていたせいか,クエストがちょっと分かりにくい。クエストログはあるのだが,誰から受けたクエストかの情報もないので,どこに行けばいいのか分からない。まあ,マップ移動したときには,ミニマップで「!」や「?」マークが付いているキャラクターを確認すればいいだろう。順不同にやって,どれか分からなくなったときでもなんとかなる。
なお,クエストでの狩りの対象が同じモンスターの場合「○○匹倒せ」系のクエストは同時に実行できないが,「○○を集めろ」系のものは同時に進行していくので,クエストはある程度まとめてやったほうが効率がよい。
いよいよ虚空幻境へ,どちらの陣営にするか?
レベル7になりたてでも簡単に陣営を決めることはできるのだが,一度陣営を決めてしまうと人界に戻れなくなるので,残ったクエストを片付け,少しレベルも上げておいてから移行したほうがいいだろう。仙にしろ,魔にしろ,逆側のポイントは取りにくい。というか,いきなり陣営を決めると,結構きつい。人間界で,一次転職できるレベルまでは育てておいたほうがいいと思う。
最初に手を出したときは一人では無理かと思ったのだが,レベル12くらいになっていれば,なんとかソロで倒せるようだ。一応,体力値を目一杯上げて向かったのだが,結果から見ると,たいして意味はなかったかもしれない。まあ,討伐パーティ募集があったら,素直に乗ったほうが無難ではある。
どちらの陣営にしても,虚空幻境に行って,それぞれのボスからのお言葉もらったら,周りにいるNPCからそれらしい人を探して,第1次転職をしておこう。かなり急いできていない限りは転職可能なはずだ。
とりあえず,将来的にどういう方向のキャラにするかをこのあたりで決めておこう。仙と魔のスキルポイントは人間でいるあいだは割り振れなかったのだが,キャラ育成の方針を決めたらざっと振ってしまおう。このゲームでいちばん悩むところかもしれない。
戦士系か魔法系かを決めたら,対応するNPCのクエストをこなしておこう。転職すると,武器も新しいものが使えるようになる。
初期状態での持続時間は約30秒。仙天賦の「仙魔化時間延長」を取れば10秒ずつ延長できる。再使用時間は標準でほぼ300秒程度。魔天賦の「仙魔化冷却時間短縮」を取れば20秒ずつ短縮できる。それぞれ10段階なので,極めるとフルタイム仙魔化が可能になることが分かる(ちょっと余る)。仙天賦,魔天賦には強力なものが多いが,それらのほとんどは仙魔化していることが前提となるものなので,いかにずっと仙魔化していられるかは重要な問題だ。
ざっとプレイしてみたところでは,仙と魔というこのゲームのテーマにまで踏み込めておらず,普通のMMORPGと大きく違う点というのは見出せていない。戦闘バランスなどは2次転職,3次転職しないと落ち着かないだろうし,今後スキルを習得していく過程でカスタマイズが楽しめるのも中盤以降であろう。
とはいえ,テスト1週間でレベルキャップまで到達した人もいるようで,しっかりやり込めば違った楽しみ方も紹介できたんだろうなあと少し反省。
なお,Windows Vistaでのテストにかなり支障があったようで,インストール時に実行ファイルを管理者権限で起動するようにしないと正常に動作しなかった。クローズドβテストとはいえ,もうじき次のOSも出ようかという時期にWindows Vistaをまったく考慮していないというのはちょっと問題だろう。
あと,個人的な意見でいえば,ツバキの造形はリファインの余地があるのと,魔族はもうちょっとカッコよくていいと思うんだが。
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