連載
「ハーフライフ 2 オレンジボックス」(以下,オレンジボックス)とは,「ハーフライフ 2」「ハーフライフ 2 エピソード 1」「ハーフライフ 2 エピソード 2」「チームフォートレス 2」そして「ポータル」の5タイトルがワンパックになって8925円(税込)という,お得なセットのこと。5タイトルすべて,日本語字幕で楽しめる(まれにぎこちない翻訳があるけど笑って許そう。がっはっは)。
これ1本買っておけば,ハーフライフ 2のストーリーを最初から最新エピソードまで一通り楽しめる(完結編のエピソード 3はまだ発売されていないので当然未収録)うえ,そのほかのValve最新作2本もついてくる。ちなみにこの5本をSteamを通じてバラで購入すると,合計129.75ドル(約1万5000円)になる。
まさにValve一人占めという感じの内容だが,そのオレンジボックスの発売を受けて急遽開始されることになったのが,本連載「アリックスの City17は恋の予感」だ。おそらく冷静なハーフライフ2ファンなら,このタイトルはミスマッチな気がしてならないだろう。私もだ。
では,おそらく世界中の人が最も気にしているであろうハーフライフ 2 エピソード 2を中心に,ハーフライフ 2の物語を紹介していこう。イヤだといっても,これだけは譲れない。
日本時間の10月10日,ついにプレイ可能になったエピソード 2。ばんじゃーい。とはいえ,本編であるハーフライフ 2のリリースが2004年11月。続くエピソード 1が2006年6月(いずれも北米での発売日)。そして今回の第2話と,よく考えるとなんと3年越しでゴードンとアリックスは冒険を続けているのである。頭が下がる思いだ。
3年どころか,30分前のことさえよく覚えていない筆者としては,まずはここで登場人物やストーリーの流れなどをおさらいしておこうと思う。
まずは主要な登場人物を紹介しよう。これ以外にもたくさんの人や虫やクリーチャーなどが出てくるのはいうまでもないが,どうせ端役なので覚えなくても大丈夫だ。
ゴードン・フリーマン:
本編の主人公。無口というか,まったくしゃべらない男。MIT(マサチューセッツ工科大学)卒の物理学者でもある。HEVスーツという,黒とオレンジ色の少々こっぱずかしいスーツで身を防護しているため,普通の人より若干頑丈である。胸のマークは「入」ではなく,ギリシャ文字のラムダ。
アリックス・バンス:
世界を支配する異次元生物“コンバイン”の手から地球を取り戻そうとするレジスタンスの女性メンバー。本作のヒロインだ。なんだかゴードンとは浅からぬ因縁がありそうである。
G-Man:
ときどき現れて,分かったような分からないようなことを告げる謎の人物。ゲーム中,道を歩いていたりとチラチラと姿が見えることも。ヒゲの剃りあとが割と濃いようだ。
イーライ・バンス博士:
アリックスの父親。コンバインの要塞(シタデル)に捕らえられていたとことろをアリックスとゴードンが救い出したが,一人でさっさと逃げてしまった。
アイザック・クライナー博士:
レジスタンスのリーダーの一人だが,なんとなく気弱な性格でオタクっぽい。コンバインとの苛烈な7時間戦争をどうやって生き抜いてきたのか,ぜひ教えてほしい。
ジュディス・モスマン博士:
ブラック・メサ(ゴードンの前の職場)でイーライ・バンスらと共に研究をしていた科学者。レジスタンスのメンバーだが,アリックスとはあまり仲がよくないようだ。
バーニィ・カルフーン:
元ブラック・メサの警備員。「ハーフライフ」(2ではない)ではチョイ役だったが,なんでだか人気が出て,彼を主人公としたハーフライフの拡張パックまで作られている。
ウォレス・ブリーン博士:
ブラック・メサでゴードンの上司だった研究者。コンバインに魂を売り,敵に協力しているというゲーム中の悪役。ごま塩頭のナイスミドルである。
次回は(敵,クリーチャー,虫編)だ。よろしくどうぞ。
では,これまでの出来事を振り返ってみようではないか。ハーフライフ 2は,そのタイトル通り「ハーフライフ」(1998年)の続編なので,そっちを知っていたほうが話がよく分かるが,知らなくても問題はないように作られているので,全然大丈夫だ。
ある日,G-Manによって15年間異次元世界に隔離されていたゴードン・フリーマンがシティ17へ帰ってくる。そこはブリーン博士とコンバイン兵に支配された悪夢のような世界であり,囚人服を着た人間達が明日への希望も持てないまま,恐怖に怯え,ゾンビのようにうろついている。
街をさまようゴードンは,やがてアリックスと彼女の属するレジスタンスの人々と知り合い,彼らに協力して何やかにやの末,コンバインの本拠地である要塞に潜入する。捕らわれのイーライ・バンス博士を救出し,悪いブリーン博士を追い詰めるゴードンとアリックスであったが……というのがハーフライフ 2本編のお話。
ハーフライフ 2の大人気を受けて開発される続編は,エピソディック形式で3話に分けてリリースされることになった。
エピソード 1では,アリックスとゴードンが要塞を抜け出し,シティ17でコンバインと斬り結びつつ命からがら街を脱出するまでの物語が描かれる。
エピソード 1のゴードンとアリックスは,いつも二人で行動し,ゴードンが一人で戦うシーンはほとんどないのが特徴的。物語はかなりシンプルだが,改良されたSourceエンジンや利口になったコンバイン兵など,小さな見どころ満載だ。
そしてついに,エピソード 2のリリースに至ったというわけなのだ。次回はそんな最新作の概要に迫ってみちゃったりなんかして。
さて,なんか言い忘れていたなあと思っていたが,そうそう,ハーフライフ 2シリーズはFPS(一人称視点シューティング)である。ゴードンを操作し,出てくる敵に弾を当てたり,敵の弾をよけたりしてステージを進んでいくのだ。そういうことは最初に言っておけよ,おれ。
でまあ,ハーフライフ 2にはいろいろな武器が出てくる。ハンドガンからコンバイン兵の使うアサルトライフルまで多士済々。序盤からよくお目にかかる,一般的なものをいくつか紹介しつつ,次週をお楽しみに。
グラビティガン:
ゲーム内表記は零点エネルギー銃(重力銃)。物理演算処理をゲーム内で多様するハーフライフ 2シリーズの,象徴的な武器。なんか電気的に重力をコントロールする装置らしく,物を吸い寄せて持ち上げ,思いっきり吹っ飛ばす機能を持つ。敵を殺傷するほど強い力で物をぶつけられる。武器以外の使い方もできる。
バール:
和名「かなてこ」。叩いたり引っぱったりこじ開けたり,さらに釘抜きとしても使える便利な工具だが,シリーズではもっぱら木の箱やコンバイン兵の頭をコツンとやることに使われる。
9mm ハンドガン:
ドイツのヘッケラー&コッホ社が製造販売している9ミリピストルをモデルにしたと思われるハンドガン。18連発で,軽装甲の敵に対してはそれなりに効果が高い。
357 マグナム:
レボルバーのロールスロイスと言われる高級銃,コルト社製のパイソン.357をモデルにしている気がする。連続で撃てるのは6発だけだが,マグナム弾はうっとりするほど力強い。
ショットガン:
イタリアはフランキ社製のSPAS-12をモデルにしたショットガン。弾丸は12番ゲージ(2.75インチ)のみで,セミオート。接近戦闘では抜群の威力を発揮する。
サブマシンガン:
ドイツ,ヘッケラー&コッホ社のMP7をモデルにしている。サブマシンガンとはいえ,9ミリではなく4.6×30mmの特殊弾を使い,威力は高い。グレネードも付いてるよ。
|
- 関連タイトル:
ハーフライフ2 エピソードパック【日本語版】
- 関連タイトル:
ポータル【日本語版】
- 関連タイトル:
Team Fortress 2
- 関連タイトル:
ハーフライフ 2
- 関連タイトル:
ハーフライフ 2 エピソード 1
- 関連タイトル:
ハーフライフ2 オレンジボックス
- この記事のURL:
キーワード
(C)2006 Valve Corporation. All rights reserved. Valve, the Valve logo, Half-Life, the Half-Life logo, the lambda logo, Source, and the Source logo are trademarks and/or registered trademarks of Valve Corporation. All other trademarks are property of their respective owners.
(C)2004 Valve Corporation. All rights reserved. Valve, the Valve logo, Half-Life, the Half-Life logo, the Lambda logo, Counter-Strike, the Counter-Strike logo, and Source are registered trademarks and/or trademarks of Valve Corporation in the U.S. and/or other countries. Sierra and the Sierra logo are registered trademarks or trademarks of Sierra Entertainment, Inc. in the U.S. and/or other countries. Vivendi Universal Games and the Vivendi Universal Games logo are trademarks of Vivendi Universal Games, Inc. in the U.S. and/or other countries. All other trademarks are property of their respective owners.
(C)2006 Valve Corporation. All rights reserved. Valve, the Valve logo, Half-Life, the Half-Life logo, the lambda logo, Source, and the Source logo are trademarks and/or registered trademarks of Valve Corporation. All other trademarks are property of their respective owners.