インタビュー
女王はお任せください! 「AngelLoveOnline」の新ボスを演じた小原乃梨子さんにインタビュー
リウェイタンのモチーフとなっているのは,キリスト教の七つの大罪のうち嫉妬を司る悪魔「リヴァイアサン」。普段は女王然とした姿だが,少年の姿に変身して言葉巧みにプレイヤーキャラクターを自らの棲家に誘い入れ,得意の魔法を使って石に変えてしまうというのだ。
またリウェイタンは,AngelLoveOnlineのメインストーリーに大きく関わる存在で,リウェイタン絡みの一連のクエストは総プレイ時間が約8時間に及ぶとのこと。
「AngelLoveOnline」公式サイト
小原さんといえば,それこそ上記の“のび太”をはじめ,あまりアニメに詳しくない人でも一度はその声を聞いたことがあるだろう存在。4Gamerの読者でも,物心ついた頃はすでに聞き慣れた声だったという人が多いのではないだろうか。そんな小原さんに,まずはリウェイタンの印象を聞いてみた。
「(用意されたリウェイタンのイメージイラストだけだと)お顔的には,ちょっと分からないですよね。でも意識的には,美女だろうと思ってやっています。精神的美女ということで(笑)。年齢は……ドロンジョ様と同じ,24歳でいかがでしょう? 永遠の24歳(笑)」(小原さん)
「女王はお任せください」と,冗談めかしながら応える小原さんだが,もう一方の少年についてはどうだったのだろうか? アニメなどと異なり,オンラインゲームのキャラクターは一つ一つの台詞が断片的になりがちなため,ちょっと勝手が違ったようだが……。
「台本を見てもワーとかキャーとかいうだけなので,感情移入による役作りは無理ですよね。なので,最初に10歳くらいの男の子ということでイメージを作りました。のび太くんも小学4〜5年生ですから,同じ感覚ですね」(小原さん)
それでは,性格のまったく異なる両者を同じタイトルの中で演じ分けることについて,小原さんはどういった感想を抱いたのだろう。
「もう知らない人も多いのかな……。昔,アニメの『ボルテスV』で敵方のお姫様(リー・カザリーン)と,主人公側の男の子(剛日吉)の二役を演じたことがあるんです。同じ画面内でやり合ったりもして(笑)。なので,とくに難しいとは思いませんでした」(小原さん)
これは裏話になってしまうのだが,当初,台本にはドロンジョの名ゼリフ「スカポンタン」が入っていた。しかし小原さんの判断により,別の言葉に差し替えられたとのこと。
「“スカポンタン”は,私が“スカタン”と“アンポンタン”をくっつけて考え出した言葉なんです。『タイムボカン』シリーズの中の言葉として作ったものですから,ほかで使うのはちょっとマズいんじゃない? ということで」(小原さん)
また,残念ながら,小原さん自身はオンラインゲームに限らず,ゲーム全般に触れる機会があまりないという。
「主人も息子もやっていますが,私は全然。私が出演したタイトルを少しやるくらいです。結構ハマってしまうタイプなので,本気でやり出すと止まらなくなりそう(笑)。でも,このゲーム(AngelLoveOnline)は,ちょっとやってみようかな」(小原さん)
小原さんは現在,声優活動のほかに,各地での講演や朗読会などを積極的に行っている。また若手声優の育成と指導にも力を入れているが,自身の声優としての活動を辞めるつもりはまったくないとのこと。とくに男の子役に関しては,違和感のない限り──それは聞く人だけでなく,演じる小原さん自身にとっても──続けていきたいと,穏やかに抱負を述べた。
それでは小原さんから,AngelLoveOnlineのプレイヤーと4Gamerの読者にメッセージをいただいたので,最後に掲載しておこう。
「私もオンラインゲームデビューしたいと思います。ぜひ一緒にやりましょう」(小原さん)
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