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中国産MMORPG「完美世界」102個のパラメータでキャラ作成に挑む
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印刷2006/02/17 23:47

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中国産MMORPG「完美世界」102個のパラメータでキャラ作成に挑む

解説中には女性キャラしか出てこないが,男性キャラが作れないというわけではない
 謎の中国産MMORPGとして4Gamer編集部内で局地的に人気の「完美世界」だが,その実態はまだよく分かっていない。Tony Wang氏が快くテストアカウントを用意してくれたので,ここでは,とくに注目される多彩なキャラクターエディット部分に関してレポートしてみたいと思う。

 その前に,まず日本国内から完美世界をプレイできるかという問題がある。実はアカウント登録時に国民番号のようなものを要求されるのだが,その点はメディア用として便宜を図ってもらうことで,なんとかなった。
 課金システムについては,残念ながら中国語に強いスタッフがおらず,今のところよく分からないのだが,10時間くらいはフリープレイできると書いてあるような気がする。ダウンロード時間がかかったり,アップデート設定が分かりにくかったりなどいくつか問題もあるが,手動でアップデートしないように気をつければ,日本からでも問題なくテストプレイできた。

羽族女性の標準プリセットデータ
 さて,キャラクター(「角色」と表記するらしい)は,既報のとおり102個のパラメータを駆使してエディットできる。まあ,102個のパラメータといっても,さほど恐れることはない。プリセットのキャラデータが用意されていて,そこから調整できるので,さほど扱いづらいものではないのだ。しかもプリセットデータがかなり整ったモデリングになっているので,さほど手間はかからない。
 また,途中データは随時セーブできる。さらに,作成したキャラクターはプレイを始めてもしばらくの間はエディットできるので,手間をかけずにゲームをすぐに始めても大丈夫だ(時間が経ってからのエディットは有償……だと思う)。

 メニューは漢字表記なので,まるっきり読めないということはないのだが,スライダーを動かしてみるまでは,なんのことやらさっぱり分からない(英語表記でも日本語表記でも同じか?)。このあたりは試行錯誤あるのみだ。
 
 まず,ベースとなるプリセットデータを選択する。
 「標準」あるいは「端整」という系列が使いやすい。プリセットデータで「可愛」という系列が,ほぼアニメ顔となっている。
 全体的によくできているので,顔の部分は十分そのまま使用できる。ただ,日本人の感覚だと少しクセのあるものになっているので,好みに応じて少しエディットするといいだろう。

人族(上),羽族(下)のプリセットデータ例


 あとは顔の大まかな輪郭を決めて,顔の横幅と縦の長さを決める。そして顔全体を上中下の3パートに分けて,それぞれの縦比率を変更できるようになっている。なお,顔の長さや幅を変えても,顔のパーツのある中央部自体は変化せず,余白(?)部分が伸び縮みするだけなので,全体的な輪郭の調整だけだと思っておこう。
 「高級設定」を開くと,さらに細かい輪郭線の制御ができる。
 顔型を決めたら,目,眉,鼻,口,耳,髪,化粧,身体とパラメータを変更していく。

 必要そうなパラメータは大体揃っているのだが,顔面の基本パーツである目,鼻,口が乗っているベース部分が基本的に平面っぽいので,全体にのっぺりした顔になりがちである。とくに顔の長さを短く調整していった場合に,全身図で顕著にこの傾向が現れる。このベース部分の横幅や曲率が変えられるともっとよいのだが……。
 一応,顔の比率を3分割して「縦方向には」変更できるので,ここで目一杯縦に伸ばしておいて,身体に対する顔の大きさを縮小して対応すれば,少しは平面っぽさを緩和できる(かもしれない)。
 身体の設定では,各部の太さを調整していくという感じだ。女性キャラクターには,乳房の大きさを独立で調整できるパラメータまである。意外とこの部分だけをストレートに変更できるゲームは少ないのだが,きっちり調整できる(最小にしてもDカップくらいありそうな気はするが)。その割に身長が固定なのはゲーム内のシステムとの絡みだろうか。

 キャラクターエディットのサンプルムービーを4GamerサーバーにUpしたので,だいたいどんな感じなのか参考にしてもらいたい。

 →ダウンロードは「こちら」(6分29秒:50.2MB,MPEG-1)

 このムービーでは,人間族の「女標準」セットの輪郭線を少し変更し,目と髪を調整しただけなのであまり変わっていない印象を受けるかもしれないが,比べてみれば,微妙に変えるだけでもこれくらい違ってくる。

左:エディット前 → 右:エディット後


 ささっといじっただけで6分半のムービーになっていることからも分かるように,本気でいじり込めば,相当時間と手間を食うことになるだろう。
 ムービーを見れば,エディット中のキャラクターに豊かな表情があるのが分かるはずだ。端整な顔をしていても,能面のように表情が変化しないキャラクターだとどこか気味悪さを感じるものだが,このゲームについては,割と多彩な変化を見せるようだ。通常のゲーム中は瞬き程度だが(エモートを使っても),拡張エモートなどで対応しているものと思われる(ゲーム内では未実装という可能性もあるが)。

 さて,キャラクター作成以外の注目点の一つである(?)“お姫様だっこ”だが,標準のエモートの中には見当たらない。なんとなくエモートをショップで購入することになりそうだ(そういう店がある)。
 もしそれが正しければ,アイテムによってエモートを増やすというのも珍しい。モンスターのドロップによってエモートが出てきたりもするので,そのうち手に入るのかもしれないが,これらは消費アイテム扱いなのも面白いところだ。

 テストプレイの感想としては,レベルアップもお金も渋くてなかなか先に進めない状況だが,飛んだり跳ねたりいろんなことが楽しい。詳細は追ってレポートしたい。(aueki)

エディット例
Tips:耳の大きさや位置を変えると目尻のラインや髪型が微妙に変化する
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