新種族とレイドダンジョンで大きくパワーアップ！　「ラストカオス」大型アップデート「エクステンションパック2」先行レポート

　MMORPG「ラストカオス」で，2月中旬に大型アップデート「エクステンションパック2」が実施される。これは同タイトルの運営が2009年11月にYNK JAPANに移管してから2度目となる大型アップデートで，レベルキャップが従来のレベル140から165に引き上げられるなど，主に既存の高レベルプレイヤーを対象としたものになる予定だ。今回，その中心となるプレイヤーキャラクターの新種族実装と新マップに設置されたインスタンスダンジョンなどを先行体験してきたので，さっそく紹介しよう。

「ソウル」の吸収/消費で強力スキルを発動！　飛行も可能な新種族「ナイトシャドウ」

ナイトシャドウは，左手にかざした怪しく光る武器を駆使してスキルを使用する

　新種族「ナイトシャドウ」は，攻撃型魔術師タイプのクラスだ。背中の翼や怪しく光る武器といった外見的な特徴が目立つが，そのほかにも既存クラスと異なる“特性”を持っている。まず，ナイトシャドウは「夜行性」で，ゲーム内の21〜5時の間は魔法攻撃力が上昇。さらに「ダークネスモード」に転身することで，攻撃速度が飛躍的にアップするのだ。ただし，このモードでは，移動速度の低下と使用スキルに制限がかかるというデメリットもある。
　また，背中の翼を使った高速移動「飛行」も可能だ。実は，翼はナイトシャドウ専用のれっきとした装備アイテムで，種類によって移動速度が異なる。高性能な翼を装備して，各種バフ効果やステータスアップ効果を合算すると，通常移動の2倍を超える速度で飛行することもできるとのこと。なお，飛行中に敵を攻撃することはできない。

背中の翼は見た目だけの装備ではなく，実際に飛行に使用する

飛行中の戦闘は不可能。敵を攻撃するためには，いったん地上に降りなければならない

　ナイトシャドウはスキルシステムも独特で，一部の攻撃スキルは，使用するためにモンスターから吸収した「ソウル」を消費する。ソウルはモンスター1体につき一つずつとなっており，ナイトシャドウはまず「ソウルドレイン」「マスドレイン」といったスキルを使って，それを吸収する。
　ソウルは最大10まで溜めることが可能で，基本的には高い効果を持つスキルほど多くのソウルを消費するという仕組みだ。したがって，一つソウルを吸収して即座にスキルとして使うか，ある程度ソウルを溜めてドカンと攻撃するか，状況に合わせて使い分けることになるだろう。

ドレインスキルを使ってモンスターからソウルを吸収。範囲吸収やダメージを与えながら吸収するスキルもある

吸収したソウルを消費してスキルを使用。これは死神を召喚して敵単体を攻撃するスキルだ

　なおナイトシャドウは，レベル90以上のプレイヤーキャラクターを所有するアカウントでのみ作成可能で，作成直後からレベル90の状態になっている。残念ながら，運営移管後にプレイし始めたという人は条件を満たしていないかもしれないが，同時にレベル90未満のプレイヤーを対象とする成長アイテムのプレゼントや獲得経験値アップイベントなども実施されるので，この機会を活用してレベルを上げ，ナイトシャドウを使ってみてほしい。

仕掛けられたトラップを解除！　レイドシステム「遠征隊」必須のダンジョン「暗黒の祭壇」

「礼拝堂」は，パーティプレイが必須。パーティ状態なら一人でも進入できるが，攻略はまず無理だろう

　新種族と並ぶ，今回のアップデートの目玉が二つのインスタンスダンジョンだ。まず「礼拝堂」はレベル150以上のパーティ専用ダンジョンだ。ダンジョンは，ただ内部に強いモンスターが配置されているというだけでなく，クエストを完了させながら進んでいかなくてはならない。運営スタッフによれば，レベル150台前半のパーティではかなり苦戦するとのことだが，ラストカオスの世界観をより深く把握できるようになっているので，ぜひクリアしておきたい。

内部には，いかにも礼拝堂といった雰囲気のオブジェクトが配置されている

ダンジョン内には，クエストNPCも配置されている。これは，ダンジョンのかなり終盤

大型モンスターと遭遇！　しかしボスではないらしい

最深部で大ボス「大神官ベシュラル」登場。通常攻撃では，1しかダメージを与えられなかった

　もう一つの「暗黒の祭壇」は，レベル160以上の「遠征隊」専用インスタンスダンジョンだ。遠征隊は，最大4パーティ32人で構成する，いわゆるレイドシステムで，ラストカオスでは初めて導入されるもの。それだけ大人数のプレイヤーに挑戦させるだけあって，暗黒の祭壇にはこれまでにない試みが施されている。

「遠征隊」は，最大4パーティ32人で構成。多くの人数を要するということは，それだけ高難度という意味でもある

最初の仕掛けは，この巨大な頭像。触れるとタイマーが始動するので，30分以内にボスを倒さなければならない

　暗黒の祭壇内部は，いくつかの区域に分かれており，一つをクリアすることで次に進めるようになっている。それぞれ異なる目的やトラップが用意されており，第一区域では30分以内に中ボス「異教徒訓練隊長トプス」を倒さなければならない。
　トプスは，かなり強力な存在で，討伐するための手段は二つ。一つは区域内のところどころに設置された「石柱」から入手できる素材と，特定のモンスターがドロップする素材を調合し，弱体化アイテムを揃えてから倒すこと。もう一つは，強いままのトプスのもとに直行し，ガチで倒すこと。どちらを選ぶかは，遠征隊ごとの判断によるが，いずれにしても30分以内の達成は簡単ではないという。

第一区域に設置されている石柱。弱化アイテム調合のために，探しまわらなければならないだろう

中ボスのトプスと遭遇。腕に自信があるなら，弱化アイテムを調合せずに倒してしまってもいい

　……と，いった感じの仕掛けを区域ごとにクリアしていくわけだが，どんな内容なのかは実際にプレイしてのお楽しみ。最終的には，大ボス「異教徒大司祭コンプラ」と対面することになるのだが，ここまで到達するには相当の労力を費やすことになるのを覚悟してほしい。

第二区域では，複数の塔が随所でプレイヤーを待ち受ける。正解の塔に触れると先に進めるが……

いくつもの区域を突破すると，大ボス「コンプラ」が登場。こう見えて，女性型モンスターとのこと

高レベル帯向けの新システムも続々登場！　既存レベル帯にはクエストを追加

　そのほか，今回のアップデートではレベルキャップ開放に伴って，すべてのクラスに新スキル4〜5種類が追加される（ナイトシャドウには25種類）。また全クラスにレベル146以上の武器/防具各14種類が追加される。これら新装備には，新たなオプションおよびセット効果が追加されており，エンチャントには新たな強化石「ルーン」を使用する。

ナイトの新スキル「クイックキック」

ローグの新スキル「パワーアップ」

ソーサラーの新スキル「サンダーボルト」

　また今回実装されるマップ「新大陸アスカディア」の中心となる街「シオ」は「フレンドシップ」システムを採用している。このシステムは，特定のクエストクリアやシオ周辺のモンスター討伐，ドロップアイテムの寄付で，街の「勢力」との親密度を上げていくというもの。親密度が上がると街の機能がアンロックされたり，特別なプレゼントを貰えたりといったメリットがある。現在，このシステムが適用されるのは，シオのみだが，既存の街にも順次採用される予定だ。

　さらに新大陸のモンスターがドロップするアイテムを材料にした製作システムも新たに登場する。
　上記の通り，高レベルプレイヤー対象の歯ごたえのあるコンテンツが盛りだくさんとなる今回のアップデートだが，新規/既存を問わず，多くの人に楽しんでほしいところだ。

「ラストカオス」公式サイト