TH8A Add-On Shifter(国内製品名:TH8A シフターfor PlayStation 4/PlayStation 3/Xbox One)
メーカー:Thrustmaster(Guillemot)
問い合わせ先:MSY(販売代理店) MSYサポートセンター TEL 048-934-5003(平日9:30〜12:00,13:00〜17:30),メール game-support@msygroup.com
実勢価格:2万円前後(※2016年1月23日現在)
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「
TH8A Add-On Shifter」(国内製品名:TH8A シフターfor PlayStation 4
/PlayStation 3
/Xbox One」(以下,TH8A)は,仏Guillemot(ギルモ)が手がけるゲーマー向け周辺機器ブランド「Thrustmaster」(スラストマスター)製の別売りシフトユニットだ。国内製品名だとPlayStation 4とPlayStation 3,Xbox Oneのみの対応のように見えるが,GuillemotはPCへの対応も明言している。
TH8Aは,Thrustmaster製ステアリングコントローラと組み合わせて使うのが前提のシフトユニットで,導入すると,ギア
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7とリバースギア
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1からなるHパターンマニュアルシフトと,上下にレバーを操作するシーケンシャルシフトのどちらかによって,シフト操作が可能になる。
そんな少しばかりマニアックなデバイスであるTH8Aに触れることができたので,今回は外観やスペックを見ていこう。
PCやゲーム本体と直接接続する場合に使うUSBケーブルと,Thrustmaster製ステアリングコントローラに直接接続するときに使うDINケーブルが製品ボックスに付属しており,接続方法に合わせてTH8A側の接続端子とつなぐ仕様。TH8A本体の重さが相応にあるため,しっかり固定できるよう「コ」の字型クランプが用意されているのはグッドだ
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TH8Aの筐体部分の実測サイズは,一番長い部分で取って,約120(W)
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200(D)
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110(H)mm(※シフトレバー除く)。内部構造やシフトレバー,筐体,および設置用のクランプシステムは100%金属製ということもあって,ずっしりと重い。手元の体重計で計測したところ,約1.4kgあったので,ちょっとしたモバイルノートPC並みだ。
ギアチェンジを認識するセンサーは,同社のステアリングコントローラが採用しているのと同じ非接触磁気センサー「H.E.A.R.T Hall Effect AccuRate Technology」で,Guillemotは,長時間の使用でも精度が低下しにくいと主張している。
筐体の固定は,厚さ1〜55mmまでの机やテーブルなどの天板にクランプで挟み込む方式だが,取っ手付きのネジによって強固に締め付けられるため,激しくギアチェンジしても,使用中に外れてしまったり,不安定になったりする心配は無用だ。
机やテーブルの天板にクランプで挟んで固定する仕様。大きめの取っ手付きネジでしっかり締め込める。接地面には厚手のゴムが貼られているので傷などの心配はない。クランプの向きも90度ずつ変えられるので,多くの環境に対応できるだろう
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TH8Aと付属品一式。予備のボルトも2本用意されている。細かいところだが,Hパターンマニュアルシフトのプレートはアルミ製なのに対し,シーケンシャルシフトのプレートは樹脂製なところが少し気になった
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Hパターンマニュアルシフトとシーケンシャルシフトの切り替えは,シフトレバーのゲートとなるプレートを取り外し,シフトレバーを90度回転させてからシーケンシャルシフト用のプレートを取り付けるだけだ。
プレートを固定するネジ4本はキャップボルト(六角穴付ボルト)なので,取り外しには付属の六角レンチを使う必要があり,作業としてはちょっと手間だったりもするのだが,難度は極めて低い。また,シフトレバーの向きは360度,好きな角度に調整可能なので,筐体を固定してからシフトレバー自体を自分の操作しやすい角度に設置できる。これは嬉しいところだ。
プレートを付け替えることでHパターンマニュアルシフトとシーケンシャルシフトの切り替えができる。シーケンシャルシフトはHパターンマニュアルシフト時の「手を離すとセンターに戻る横方向の動き」を利用しているので,向き90度向きを変えることで再現することになる。プレートに付けられたバネにより,シフトストロークはほとんどない
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なお,シフトレバーの長さは実測約130mmで,Hパターンマニュアルシフト時のシフトストロークは大きめ。シフトレバー先端のシフトノブを市販の実車用シフトノブと付け替えられるようになっているのは,こだわり派には重要なポイントだろう。
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