テストレポート
Amazon特売セール「プライムデー2016」の目玉商品,GTX 980M SLI搭載ノートPCの実力を検証してみた
そして,すでにお伝えしているとおり,今年も目玉商品の一角を,ゲーマー向けPCが占める予定だ。
昨年のプライムデーでは,税込で90万円近くするノートPCと,製造コストだけで軽く200万円超というデスクトップPCが各1台限定,いずれも10万円(税込)という価格が話題を集めたが,今年のプライムデーで現在のところ,価格未公開でその存在だけ明らかになっているのが,マウスコンピューターのゲームPCブランド「G-Tune」の特別モデルとなる「NG-N-P87K6410SXM-ZN」である。
7月5日掲載の記事でお伝えしたように,NG-N-P87K6410SXM-ZNは,ノートPCでありながらデスクトップPC向けの4コア8スレッド対応CPU「Core i7-6700K」を採用し,「GeFroce GTX 980M」の2-way SLIを組み合わせてあるという,誰の目にも豪華なスペックが特徴だ。
今年も1台限定販売ということで,その価格がとにかく気になるところだが,まさに販売予定となる実機そのものに,4Gamerは短時間ながら触ることができた。そこで今回はプライムデー 2016の予告として,NG-N-P87K6410SXM-ZNの持つポテンシャルに迫ってみたいと思う。
ノートPCとしては最高級のスペックを搭載
サイズ・重さともにヘビー級
あらためて,NG-N-P87K6410SXM-ZNの仕様を紹介していこう。
NG-N-P87K6410SXM-ZNは,17.3インチサイズで3840
なお,光学ドライブは搭載していない。
有線LAN機能としては,Rivet Networks製の1000BASE-T対応LANコントローラ「Killer E2400」を2基搭載。それに加えて,IEEE 802.11acおよびBluetooth 4.2対応のIntel製無線LANコントローラ「Dual Band Wireless-AC 8260」も内蔵する。
インタフェース類は,左側面に1000BASE-T LAN×2,USB 3.0 Type-A×3,3.5mmミニピンのサウンド出力×3とマイク入力が並び,右側面には,SDカードスロット,USB 3.0 Type-A×1,USB 3.1 Type-C×1,mini DisplayPort出力×2という構成だ。
さらに,背面にもHDMI(Type A)出力とUSB 3.0 Type-A×1を備えている。左右と背面にUSB 3.0ポートがあるので,周辺機器を接続するにあたって,取り回しで苦労する心配はまずないだろう。
ディスプレイヒンジの外側には,ステレオスピーカーを内蔵しているのに加えて,本体底面左側にはサブウーファも装備。サウンドプロセッサ用ソフトウェアとして「Sound Blaster X-Fi MB5」をプリインストールしており,バーチャルサラウンド再生なども可能となっている。
判明している限りのスペックを表にまとめておいたので,参考にしてほしい。
3DMark,Fallout 4,FFXIV,Project CARSのテストを実施。4Kでも快適にプレイできる性能を確認
それではNG-N-P87K6410SXM-ZNの性能をチェックしていこう。
テスト方法は基本的に4Gamerの4Gamerレギュレーション18.0準拠となるが,マウスコンピューターの会議室をちょっと借りるレベルという時間的都合から,実行するのは「3DMark」「Fallou 4」「ファイナルファンタジーXIV:蒼天のイシュガルド ベンチマーク」(以下,FFXIV蒼天のイシュガルド ベンチ)「Project CARS」の4つに絞った。さらに,GeForce GTX 980Mの2-way SLIであることを考慮して,レギュレーションでゲームアプリケーション用に用意している2つの負荷設定から,基本的にはより描画負荷の高いほうのみを採用する。ただし,FFXIV蒼天のイシュガルド ベンチだけは,「最高品質」だけでなく,一段低い「高品質(ノート)」でもスコアを取得するので,この点はあらかじめお断りしておきたい。
テストに用いる画面解像度は,ノートPC側の標準解像度である3840
まずは,3DMark(Version 2.0.2724)の結果を見ていこう。3DMarkの場合,フレームレートでスコアが出ないため,NG-N-P87K6410SXM-ZN単独のスコアだとちょっと分かりにくい。そのため,ここでは特別に,「プラットフォームやグラフィックスドライバが異なるうえ,自動クロックアップ機能「Turbo Boost Technology」の有効/無効も異なるので,厳密な比較にはまったく適さない」のを覚悟のうえで,同じCore i7-6700K(以下,i7-6700K)を用いてテストした「GeForce GTX 1070」のスコアも,参考までに並べてみている。
というわけでグラフ1は,「Fire Strike Extreme」と「Fire Strike Ultra」の総合スコアだが,NG-N-P87K6410SXM-ZNはGTX 1070といい勝負になっている。
グラフ2は,GPU性能がスコアに結び付くGraphics Scoreをまとめたものだが,NG-N-P87K6410SXM-ZNはi7-6700K+GTX 1070を2〜5%ほど上回っており,SLIが効果的なケースでの性能はなかなかだ。一方,CPUの性能が重要となるPhysics Score(グラフ3)は,CPUが同じなので,スコアもほぼ横並びである。
続いては,Fallout 4の結果を見てみよう。グラフ4は平均フレームレートを,グラフ5は最小フレームレートをまとめたものとなる。
ベンチマークレギュレーション18.0では,「十分プレイできる」ラインとして最小フレームレート40fpsを掲げているのだが,NG-N-P87K6410SXM-ZNは2560
グラフ6は,FFXIV蒼天のイシュガルド ベンチの結果となる。
スクウェア・エニックスの示すベンチマーク指標では,おおむねスコア7000以上で最高の「非常に快適」,5000以上で上から2つめの「とても快適」となるのだが,NG-N-P87K6410SXM-ZNは最高品質の2560
さすがに最高品質の3840
Project CARSの平均フレームレートをグラフ7に,最小フレームレートをグラフ8に示した。
レギュレーションでは,快適にプレイするための及第点を最小30fpsとしているのだが,ここで重要なのは,3840
万全を期して解像度を2560
性能は申し分なし。プライムデーの価格に注目
ファンの動作音が,ゲーマー向けの大型ノートPCとしてはかなり静かなことにも好印象を受けた。もちろん無音とまではいかないものの,ゲームをプレイしている限り,あまり気にならないレベルだ。
肝心なのは価格だが,2015年のプライムデーを思い起こせば,衝撃的な値付けがなされるのはまず間違いない。価格,そしてわずか1台という製品の販売方法発表を,楽しみに待ちたいところである。
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G TUNE,NEXTGEAR
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