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【PR】G-Tuneのハイエンドモデル「MASTERPIECE i1520PA3」。自作では手に入らない最高峰のゲームPC,その「最高ぶり」を検証する
もちろん,ただ「PCケースが新しくなった」だけなら,大した話ではないわけだが,果たして新世代MASTERPIECEのポイントはどこにあるのか。今回は,NVIDIAのフラグシップGPU「NVIDIA® GeForce® GTX 580」がNVIDIA® SLI®構成で搭載された「MASTERPIECE i1520PA3」を使って,新世代G-Tuneの特徴をチェックしてみたいと思う。
G-Tune公式サイトでMASTERPIECE i1520PA3の仕様を確認する
“自作PC市場向けPCケース”との完全なる決別を実現
前から後ろへ風が抜ける合理的な設計に
筐体サイズは219(W)×471(D)×499(H)mm。フルタワー仕様ということもあり,横方向と縦方向はさすがに大きいが,注目したいのは奥行きだ。自作PC市場向けのフルタワーPCケースはたいていの場合,拡張性が最大限に重視されており,何でも搭載可能な設計にした結果,奥行きが600mm前後に達することが多い。それこそアビー製品でも,フルタワー仕様の通常モデルだと奥行きが579mmあったりするのだが,それと比べるとMASTERPIECEの新筐体は明らかに短い。言い換えると,設置面積を取らない。
前面パネルは黒と赤の二重構造。電源ボタンやリセットボタンはアルミ削り出しだ。写真では天板部に側板を固定するネジを置いてみたが,防振ワッシャーが取り付けられていることが分かる |
G-Tuneの基幹モデルとなる「NEXTGEAR」と並べてみたところ。NEXTGEARの筐体サイズは190(W)×495(D)×435(H)mmなので,奥行きはMASTERPIECEでむしろ短くなっている |
では,どのようにしてMASTERPIECEの新型PCケースは奥行きを縮めているのだろうか。その答えは,内部構造にある。
左側面のパネルを外すと筐体内部にアクセスできるが,一目見て気づくのは,本体前面部のドライブベイが上部と下部に分かれ,長尺のグラフィックスカードが収まるよう,スペースが確保されていること。しかも「拡張性を重視した筐体から,ドライブのケージを取り払っただけ」ではなく,そこにはグラフィックスカードの冷却を適切に行うための120mm角ファンが搭載されているのだ。
MASTEPIECEの新筐体では,ドライブケージの代わりに冷却機構を用意したことで,一般的なフルタワーPCケースが持つ,「拡張性の高さ」という魅力が削られてしまった,とも言えるが,ここで考えたいのが,MASTERPIECEというPCの仕様だ。
必要十分なドライブベイ数を確保したあとの“余剰”は,グラフィックスカードの冷却と,筐体の小型化に振ったほうが,使い勝手は上がる。――自作PC市場的な常識に囚われることなく,MASTERPIECEとしての完成度を引き上げるための筐体デザインが採用されているというわけだ。
これは,とにかく拡張性を重視しつつアリモノを組み合わせるという,自作PC市場的なPC設計との決別ともいえるだろう。PCシステムビルダーとしてのマウスコンピューターが,一段上のレベルに到達した証左と言い換えられるかもしれない。
全方位で隙がないMASTERPIECEのスペック
G-Tune印のRealforceキーボードも標準添付
MASTERPIECEというPCの立ち位置を知る大きな要素であることはもちろん,そもそも筐体として注目すべきポイントが多いため,新しいPCケースを掘り下げてきたが,ハイエンドモデルとしてのMASTERPIECE i1520PA3は,中身も相当に強烈だ。
MASTERPIECE i1520PA3は標準で,NVIDIA® GeForce® GTX 580グラフィックスカードを2枚搭載している(※グラフィックスカードのメーカーは異なる場合があります) |
BTOオプション価格が2万3940円の“Realforceキーボード”,「MASTERPIECE KEYBOARD」と,同7980円のワイヤードマウス「G9x Laser Mouse」が標準添付となるのも,ハイエンドモデルたるMASTERPIECE i1520PA3らしいところだ |
世界最速のGPUを2基搭載するというだけで,そのグラフィックス性能が尋常でないことは容易に想像できるが,同時に,NVIDIA® 3D Vision™の要件も満たしている点には注目しておきたい。別途,対応ディスプレイ3台とアクティブシャッター式メガネを購入すれば,3画面立体視が可能だからである。
なお,NVIDIA® SLI®の性能を最大限引き出すには,CPUやチップセット側の対応も必要になってくるが,6コアの最上位CPU「Core i7-990X Extreme Edition/3.46GHz」や「Intel X58 Express」チップセットが組み合わされているので,そのあたりに心配はない。
また,メインメモリも24GB,マザーボードがサポートする最大容量が載せられており,2011年3月時点で,ゲームのプレイ中にメモリ不足を感じることは100%ないと断言できる。
そして,システム全体の体感性能を高めるべく,Intel製SSD「X25-M Mainstream SSD」を2台,RAID 0構成で搭載している点も重要なポイントだ。容量は1台あたり160GB,合計320GBもあるので,普段よくプレイするゲームをSSD側にインストールしておけば,ゲームのロード時間短縮も大いに期待できる。
……と,どこからどう見ても隙のないMASTERPIECE i1520PA3だが,肝心要の3D性能はどれほどのものだろうか。今回は,NEXTGEARのラインナップから,NVIDIA® GeForce® GTX 580グラフィックスカードを1枚搭載し,BTO標準構成価格が13万9860円(税込,2011年3月26日現在)の「NEXTGEAR i810PA3」と,パフォーマンスを比較してみたいと思う。
2台の主なハードウェア構成は表のとおり。テストは,DirectX 11世代のベンチマークアプリケーション「3DMark 11」から「Performance」「Extreme」プリセットを行うほか,4Gamerのベンチマークレギュレーション10.2から,「S.T.A.L.K.E.R.: Call of Pripyat」(以下,STALKER CoP)と「Battlefield: Bad Company 2」(以下,BFBC2),「Just Cause 2」,「Colin McRae: DiRT 2」を用意。システム構成を考え,「高負荷設定」と,8xアンチエイリアシングと16x異方性フィルタリングを適用する「特別設定」を実行することにする(※8xアンチエイリアシング設定が用意されていないSTALKER CoPを除く)。
用いたグラフィックスドライバは,テスト開始時点の公式最新版となる「GeForce® Driver 266.58」だ。
1GPU構成を圧倒するNVIDIA® SLI®のポテンシャル
MASTERPIECEなら性能面への懸念は不要
というわけで,まずはグラフ1で3DMark 11のスコアを見てみよう。
MASTERPIECE i1520PA3はNEXTGEAR i810PA3に対して,Performanceプリセットで1.82倍,Extremeプリセットで1.9倍高いスコアを示している。3DMark 11は「将来のDirectX 11ゲームタイトル」に向けた性能を見る指標とされているアプリケーションだが,NVIDIA® SLI®により,MASTERPIECE i1520PA3は,将来のゲームタイトルに向けた余裕が,NEXTGEAR i810PA3よりはるかにあるわけだ。
グラフ2,3は,STALKER CoPの公式ベンチマークソフトから,最も負荷の低い「Day」と最も負荷の高い「SunShafts」,各シークエンスの平均フレームレートをまとめたもの。
DayでNEXTGEAR i810PA3に対して1.75〜1.88倍高いスコアを示すMASTERPIECE i1520PA3が,SunShaftsで1.91〜1.96倍と,その差を広げる点に注目してほしい。より高い負荷になればなるほど,ハイエンドモデルとしてのMASTERPIECE i1520PA3は実力を発揮しやすくなるわけである。
BFBC2でも傾向はほぼ同じだ(グラフ4,5)。NVIDIA® SLI®によるスコアの上昇率は,4xアンチエイリアシングを適用した高負荷設定で最大1.71倍に対し,8xアンチエイリアシングを適用する特別設定では同1.79倍に達する。
グラフ6,7にスコアをまとめたJust Cause 2だと,ここまでと比べ,MASTERPIECE i1520PA3におけるスコアの伸び率は若干緩やかになる。しかし,2560×1440ドットの特別設定でも,レギュレーション10.2で,「高いグラフィックス設定を保ったまま快適にプレイする」とき必要になる平均80fpsのラインにほぼ到達しているのは要注目といえそうだ。
DiRT 2のスコアは非常に面白い。高負荷設定の1920×1080ドットでMASTERPIECE i1520PA3とNEXTGEAR i810PA3のスコア差は1.98倍で,より高い描画負荷条件では軒並み2.1倍を超えてくるのだ(グラフ8,9)。最高のグラフィックス設定を行った場合,NEXTGEAR i810PA3だとレギュレーション10.2の合格ラインをなんとかパスするのがやっとのところ,MASTERPIECE i1520PA3ならダブルスコアで上回るという点も重要である。
MASTEPIECE新型筐体の冷却能力は屈指
2連SSDの効果もはっきり
グラフ10は,室温20℃の環境で,3DMark 11のExtremeプリセットを,ループ設定で30分間回し続けたときのGPU温度推移を示したものである。MASTERPIECE i1520PA3ではGPU1,GPU2と2つのデータをまとめてあるが,いずれも最大値でNEXTGEAR i810PA3のGPU温度を7℃上回っただけだ。片方のGPUだけ温度が極端に上がったりもしていない。ハイエンドのマルチGPU構成ということを考えると,GPU温度はまったくもって適正レベルの範囲内にある。「グラフィックスカードを適切に冷却しようという筐体側の設計が上手くいっている」ということは,ここにはっきり見て取れよう。
最後に,GPUから少し離れ,2基のSSDによるRAID 0の効果もチェックしておきたい。
今回は,システムの起動時間ログを取得できるフリーソフトウェア「BootRacer」(Version 3.1)で,Windows 7の起動時間を比較することにした。テストにあたっては,3回計測した平均をスコアとして採用しているが,その結果をまとめたのがグラフ11だ。ご覧のとおり,MASTERPIECE i1520PA3では,HDDをシステムディスクとして用いるNEXTGEAR i810PA3と比べて,起動時間を73%も短縮できている。
この時間短縮は,もちろんゲームアプリケーション(や一般アプリケーション)の実行時にも体感でき,全体として,MASTERPIECE i1520PA3はよりキビキビと動いてくれる。さすがはハイエンドモデルといった挙動だ。
MASTERPIECE i1520PA3は望みうる最高スペックのPC
末永く使えるゲームプラットフォームだ
もちろん,BTO標準構成価格は43万9950円(税込)なので,人を選ぶ製品であることは否定できない。だが,これだけの性能があれば,数年は第一線でゲーム用PCとして利用できるだろう。そしてその後も,最長で350mmクラスのグラフィックスカードを搭載できるので安心だ。
現時点で考えられる最高スペックを手に入れ,さらに,長く使っていきたいと考えている人にとって,MASTERPIECE i1520PA3が,現時点で考えられる最良の選択肢であることは疑いようがない。条件を満たす読者のすべてにオススメだ。
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