テストレポート
HW短評:Kingston「HyperX Predator M.2 PCIe G2 x4 SSD」(1):まずはPCMark 8のストレージテスト
採用するSSDコントローラはMarvell Technology製の「88SS9293」。内部に論理層としてAHCIが組み込まれており,PCから一般的なATAドライブとして認識されるため,特別なドライバソフトウェアやUEFI側の対応なしに,OSのブートドライブとして利用可能だ。
今回入手したのは,HHHL adapterが付属する容量480GBモデル「SHPM2280P2H/480G」。製品ボックスにはLow Profile用のカードエッジベゼルも付属する |
HHHL adapterからはビス1本でM.2モジュール(=SSD本体)を取り外せる。「M.2 2280 D2」と呼ばれるフォームファクタで,基板長は80mmだ |
そのほか主なスペックは表1を確認してほしい。
今回は,表2に示した構成のデスクトップPCにSHPM2280P2H/480Gを接続し,PC総合ベンチマークである「PCMark 8」(Version 2.4.304)のStorage testを実行してみることにした。接続方法としては,CPU直下のPCIe 3.0 x16スロットと,PCHにつながるPCIe 2.0 x4スロット,そしてマザーボード「MAXIMUS VII GENE」に標準で用意され,PCHにPCIe 2.0 x2でつながるM.2スロットの3とおりを試している。
グラフ1で帯域幅を比較すると,PCIe 3.0 x16接続時と比べて,PCH経由のPCIe 2.0 x4接続時は約97%,同M.2接続時は約87%のスコアとなった。PCIe 2.0 x2で接続すると,性能面でペナルティを受けるため,仕様どおりのx4接続を行わねばならないというのがよく分かる。
なお,グラフ2,3は,Storageの総合スコアと,Storageに含まれる「ゲームのアクセスパターンを模したテスト」の結果だ。PCMark 8のストレージテストでは,ストレージにアクセスする時間より,アプリケーションそのものの動作時間のほうが割合としては遙かに大きくなるため,転送速度はこれらのスコアに反映されにくい。
KingstonのHyperX Predator Solid-State Drive製品情報ページ
※HW短評に関する注意
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