テストレポート
HW短評:Kingston「HyperX Cloud」(1)ハードウェアの完成度をチェックする
まずは外観からだが,エンクロージャ部は縦に長い楕円形で,割と大きめ。その中には,筆者の知る限りヘッドセット用としては最大級となる53mm径のスピーカードライバーが搭載されている。
イヤーパッドは,ソフトな手触りの合皮製イヤーパッドが標準で取り付けられており,製品ボックスに別途付属する起毛素材のイヤーパッドとの間で,好みに合わせて付け替えが可能だ。ただ,このイヤーパッドの交換はことのほかやりづらいので,気軽に取り替えるというわけにはいかないだろう。
ブームマイクは着脱が可能。接続インタフェースはごくごく一般的な3.5mmミニピンで,ロック機構などはないため,経年劣化で外れやすくなる可能性はあるのだが,それほど過敏に心配する必要はないのではないかとも,実機の作りを見た感じでは思う。
ブームは全長実測110mmで,狙ったところにぱしっと固定できる仕様。長さも十分で,文句はない。ただ,ブローノイズ(※息を吐いたときに生じるノイズの一種。ブレスノイズともいう)を低減するために先端へ取り付けられているスポンジが不必要に長く,視界に入って邪魔になることが多いのは玉に瑕だ。
総じて,細かい部分にツッコミどころはあるのだが,ハードウェアとしての完成度自体は高いといっていいだろう。このあたりは長年の経験を持つQPADと共同開発した甲斐があったという印象を受けた。
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Kingston TechnologyのHyperX Cloud製品情報ページ(英語)
※HW短評に関する注意
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