プレイレポート
[G-Star 2012]キャラメイクが充実したMMORPGはいいMMORPGだ。竜に乗って空中戦が楽しめるだけではない「ICARUS」プレイレポート
今回出展されていたのは,G-Star 2012に合わせて制作されたデモバージョンだが,キャラクターメイキングから体験できるようになっていた。
用意されていたクラスは,バーサーカー,ガーディアン,アサシン,プリースト,ウィザードの5種類。筆者はアサシンを選んでみたのだが,その後のカスタマイズ要素の豊富さに,まずは驚かされた。
性別を選択し,あらかじめ用意された何種類かのプリセットキャラクターを選ぶだけでもゲームを開始できるのだが,詳細設定項目として,髪型や顔のタイプといった基本的なものはもちろん,顔のパーツ,首の太さや長さ,胸の大きさ,足の長さなどなど,数十種類以上の項目を,スライダーで微調整できるようになっていた。キャラメイクが好きな人であれば,ここだけで数時間以上楽しめるのではないだろうか。
印象に残ったのは,特定の技で打ち上げた敵に追撃を加える,空中コンボのようなシステム。使っていたのがアサシンだったからかもしれないが,自らもジャンプして浮かした敵に追撃したり,空中から投げナイフで攻撃したりといったアクションを確認できた。加えて,スキルとは別にコンボに割り当てられたキーもあり,それを連打することで,見栄えのいい連続攻撃が繰り出せたことも,本作のちょっとしたポイントだろう。
また,ブースにいたスタッフによると,本作ではクラスごとに,能力値以外の特徴も盛り込まれており,たとえばアサシンであれば,移動しながら戦闘することで自動回避アクションが発動したり,“怒りゲージ”のようなリソースが用意されていたりするらしい。時間の関係ですべてのクラスを確かめることはできなかったが,クラスによってプレイスタイルが大きく変化するタイプのゲームのようだ。
なお今回のバージョンでは,キャラクターが最初から乗り物を所持しており,それを利用したスピーディな移動も体験できた。馬や竜に乗ったまま戦闘が行えるのが特徴の一つである本作だが,スタッフによると,すべての乗り物で騎乗戦闘が可能なわけではないとのこと,実際,筆者の乗り物ではできなかった。
その後,馬に乗った敵と遭遇したので,乗り手を倒して馬を捕まえ,手なずけてみたところ,見事その馬は自分のものになった。これはフェローシステムと呼ばれる,ICARUSの特徴的な要素の一つだ。
乗り物にはそれぞれレベルが設定されており,キャラクターと同様に育てることができる。いずれは,騎乗戦闘に特化した乗り物や,移動に役立つ乗り物など,さまざま種類の乗り物が用意されるのだろう。そのあたりについてスタッフに聞いてみると,現時点では馬(陸)や竜(空)などの乗り物しかないが,今後は水中の移動を得意とする乗り物も開発される模様。竜に乗って巨大な竜との空中戦が楽しめるだけでなく,水棲生物に乗って水中戦まで楽しめるようになるとは……テンションが上がってしまいそうだ。
最後には,竜に乗って巨大な竜と空中戦を繰り広げるシーンを体験。パッと見,かなりアクション性が高いように見えるが,基本的にはクリックタイプのMMORPGなので,攻撃を当てるためのエイミングや回避操作を問われることはない。ただ,竜のブレス攻撃などは,移動することで回避も可能なようだ。
乗っている竜のブレス攻撃だけでなく,乗り手自身の攻撃も可能ということで,こういう場面であれば,ウィザードのような遠距離攻撃を得意とするクラスが意外な強さを発揮しそうな雰囲気だ。ちなみにアサシンでも,クロスボウのような武器での遠距離攻撃が可能であった。
また,プレイアブルバージョンでは確認できなかったが,本作には,拠点戦や攻城戦を含む“勢力システム”も盛り込まれるとのことだ。乗り物を駆使した大規模対人戦闘がどのようなものになるのか,想像するだけでもちょっとワクワクする。
韓国では,2013年第1四半期にテストを実施予定だという本作。想像以上に充実したキャラメイクや,さまざまな乗り物を用いた騎乗戦闘,そして陸,海,空を駆け回りながらの対人戦闘などが,韓国のMMORPGファンにどう評価されるのか。日本での展開もなさそうではないタイトルだけに,注目していきたいところだ。
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