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[G-Star 2010]さらなる変貌をとげて「NED」がプレイアブル出展。背中に飛び乗って動物を調教する“フェローシステム”がメイン要素に
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印刷2010/11/21 15:54

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[G-Star 2010]さらなる変貌をとげて「NED」がプレイアブル出展。背中に飛び乗って動物を調教する“フェローシステム”がメイン要素に

画像集#001のサムネイル/[G-Star 2010]さらなる変貌をとげて「NED」がプレイアブル出展。背中に飛び乗って動物を調教する“フェローシステム”がメイン要素に
 RPG的要素とRTS要素を併せ持つMMOとして,WeMade Entertainmentが2006年に公開した「NED」。その後のG-Star 2009では,正統派MMORPGとして大きく変貌をとげて,“Demonic Stone”という存在を中心とした作品になっていた。

 前回の取材では,2010年のQ3〜Q4に何らかの形で表に出るといわれていた本作だが,まだ動きはないようだ。そこで,G-Star 2010にプレイアブル出展されていた最新バージョンをプレイして,さらに本作のPlanning&Designを務めるSuk Hoon氏(以下,Suk氏)に話を聞いてみた。

 今回出展されていた試遊台は,チュートリアルからプレイできるものだった。チュートリアルは,どこかの牢獄に閉じ込められたらしいプレイヤーキャラクターが,助けにきた騎士とともに,捕えられたほかの人々を助けつつ脱出するという流れのものだ。なお,試遊できたものは開発中のバージョンのため,エフェクトなどがまだ最適化されていないとのこと。

チュートリアルは牢獄からの脱出で始まる。途中で登場するボスは,ダメージを受けると奥にある赤い石から炎が供給され,パワーアップする。したがって,石を破壊して強化を防がなくてはならない。チュートリアルの最後に“フェロー”が手に入る
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 チュートリアルが終わり,通常フィールド上でプレイできるようになったあと,ブース担当者からモンスターを調教できるという話を聞いたので,さっそく試してみた。

 調教の方法は,最初に調教を行うスキルを発動し,その状態でモンスターの背後に接近。うまく背中に飛び乗ることができれば,調教が開始される。イメージとしては暴れ牛をおとなしくさせる,カウボーイといったところだろうか。

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 調教が始まると,緑色のバーと,赤色のバーが表示され,緑色のバーが赤色よりも早くいっぱいになれば調教は成功となる。この成功/失敗は現在のところ,ランダムでの判定になっているという。なお,飛び移ることに失敗したり,調教に失敗してモンスターから振り落とされたりすると,そのまま戦闘状態になる。
 そして,この調教済みのモンスターこそ,自分の“フェロー”つまり騎乗生物となるわけだ。
脱出後のカットシーン
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中心となる要素をフェローシステムに変更して勝負


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Suk Hoon氏
 さて,昨年の取材では,環境の属性システムがメインとして開発されていた本作だが,Suk氏によると現在は,フェローシステムをメインに作り直しているのだという。試遊台をプレイしていたときにも,ブースの担当者から調教システムを試してみてと,やけに推されていたのだが,その理由は,つまりこういうことだったのだろう。

 では,フェローシステムはどのようにメイン要素として存在するのかだが,本作では登場するほとんどのモンスターを調教できるという。また,フェローにはもちろん騎乗できるのだが,騎乗状態で敵を攻撃すると,プレイヤーキャラクターだけではなく,フェローも一緒に攻撃に加わってくれるのだ。

 そうしてある程度フェローと一緒に戦うと,フェローの魂を魔石という装備の強化に必要なアイテムに変換できるようになるとのこと。もちろん,そのフェローと一緒に戦いたければ変換しなくても大丈夫なのだが……。装備の強化かフェローとの別れという,難しい選択が必要になるわけだ。

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騎乗状態で攻撃すると,フェローも一緒に攻撃してくれる。攻撃力上昇の手段としても効果的だ

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画面左がフェローの情報だ。いくつかのフェローを同時にストックできるようになっている。なお,試遊台のものは無制限に登録できた
 なお,一度にフェローにできる数は,5体や7体,少なくとも10体を越えない数になるとのこと。どちらにしても,新しいフェローを手に入れるためには,保持しているフェローのいずれかを手放す必要は出てくるので,魔石を手に入れるためにフェローを使うという遊び方になるのではないだろうか。
 また,かつてフェローにしたモンスターの記録を残す,図鑑という要素も作りたいとのことだ。

 しかし,なぜフェローシステムは,以前に聞いたものから,これほど変化したのだろうか。Suk氏によると,“MMORPGの基本は戦闘”ではないかという社内での意見もあり,本作におけるフェローという存在は,可愛らしいものではなく,人間とモンスターが一緒になって戦うことができるものとして,方向性が決まったとのことだ。とはいえ,ペットシステムのような,楽しむ要素も入れていきたいとのこと。

 ちなみに,調教システムについては,試遊で説明してもらったように,現在は背後から飛び乗って(ランダムで)調教を試みるというものになっているが,これをもっと大きなモンスターにも対応できるようなシステムにしたいという。例えば,ゾウくらいの大きなモンスターであれば,崖の上や木に登ってから背中に飛び移るといった具合だ。
 また,ボスが乗るフェローを奪い取るといった要素も企画されているという。

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試遊台で見せてもらった“騎士団の大邸宅”というエリア。なぜか館中が吸血鬼だらけだ。館の奥では,館主の娘だという女性が怪しげな儀式に……
 このように,フェローシステムは昨年のものよりもかなり拡張されていることが分かった。だからといって,環境による属性システムはなくなったのかというと,そういうわけではない。

 確かに以前ほど重要ではなくなったが,寒い地域でのキャラクターへの影響などは,ちゃんと残っているとのこと。また,フェローと環境とのつながりもあり,暖かい地域のモンスターであれば,最初は寒い地域では力が出せないという。しかし,しばらくその地域で戦うことで,環境に適応していくのだ。このように,現在はフェローと環境が連動するにしていきたいとSuk氏は語る。

 また今後の開発で,勢力システム,農場システムなどを追加していく予定とのこと。勢力システムは,プレイヤーが“ギルド”を作り,ギルドが集まって“連合”を組み,ゲーム内の国王に認可を得て,連合を一つの“勢力”として立ち上げるというものだ。これにより,勢力vs.勢力,つまりRvRのような戦闘ができるシステムを考えているという。

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 農場システムは,前回の取材でも話として出ていたのだが,フェローがペット的な要素ではなくなったこともあり,作物をエサにするというものではなくなった。専用フィールドに設けられた農場で,プレイヤーがプラントを借りて農作物を生産できるようになるという。

 また,いま韓国ではSNS要素が注目を集めているとのことで,例えば,農場管理でSNS機能を使ってコミュニティの繋がりを強くし,大きくなったコミュニティの力で家を建てることができるといった要素も作っていきたいとのことだ。

 なお,本作は2011年の初頭に,韓国でのクローズドβテストを実施する予定とのこと。続くオープンβテストは,2011年の中頃〜下旬に実施するようだ。日本でのサービス展開については,韓国内の動向を見てからという前提ながら,積極的に検討中とのこと。

 最後にSuk氏は,「私自身,日本のゲームファンなので,韓国や日本でNEDを成功させて,4Gamer読者に今回の取材の記事などで,NEDの情報を読んでおいて良かったと振り返ってもらえるように,さらに頑張ります」とコメントしてくれた。

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