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ATI X1000発表会で公開されたパルテノン神殿デモのムービーをUp
パルテノン神殿は,アテネのアクロポリスの丘にある古代の神殿で,世界遺産にも指定されているもの。ドリス式の円柱で囲まれた外周部も彫刻も破損が激しい。往時は中央に象牙でできた巨大アテナ像があったという。また,一部だけイオニア式の円柱が交じっているはずなのだが,デモのアングルからはよく分からなかった。
オリジナルのポリゴンデータは,実に9000万ポリゴン以上に達する膨大なものだ。これを1500万ポリゴンまで縮小し,さらにLoD(Level of Detail)処理,要するに遠くのものは少し端折ったデータで表示することで,この膨大なデータを持つ建築物を精密な外観のままリアルタイム表示することに成功している。ATIでは,そこで使われている複数の頂点バッファを使って詳細度の違うポリゴンモデルを扱う手法をプログレッシブバッファと呼んでいる。デモ中では,詳細度の違うモデルは色違いでワイヤー表示した場面もあるので,データの省略のされ方がよく分かる。
とりあえず,これくらいのものもリアルタイム表示できるようになったということで,眺めてみるのもいいだろう。 (aueki)
→パルテノン神殿デモ(MPEG1:1分56秒,57MB)
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