Gamepot Festa 2007で「Level-R Series 2007 Professional League Final」開催。初代チャンピオンは††yume††選手に決定

　基本プレイ料金無料で最大8人までの対戦が可能なオンラインレースゲーム「Level-R」。12月16日にパシフィコ横浜で開催されたGamepot Festa 2007では，「Level-R Series 2007 Professional League Final」と題されたイベントが実施された。これは，オンライン予選を勝ち抜いてきた7人のドライバー達による，最速王者決定戦だ。7人のうち，Final最終予選を勝ち抜いた4人のドライバーがFinal決勝に進める。また，“最速”という栄誉とは別に，優勝者，準優勝者，3位には賞金が贈られるうえ，3位までのプレイヤーにはプロ契約の権利が与えられる。
　それでは，決勝大会の模様をさっそくお伝えしていこう。

試合の前に順位予想

実力の伯仲したドライバー達

　決勝レースに移る前に，まずは選手紹介の意味も含め，事前に募集した順位予想を発表。まずは下から，第7位が143票獲得で「minilambo」選手，第6位が147票で「うけ重」選手という予想になった。「自信はどうですか？」という司会者の質問に大して，両者とも「あまり自信はないですね」と，少し弱気なコメント。うけ重選手はライバルとして予想第2位の「がぁやん」選手の名前を挙げていた。
　その次に151票で5位と予想されたのが「yodoman」選手。ここから一気に票が増え，339票獲得で「††yume††」選手（以下，yume選手）が4位。yodoman選手はこの結果に関して「妥当ですね」とクールにコメント。一方，yume選手は「安全運転で頑張ります」というトンチのきいたコメントを発していた。
　ここからは，いよいよ上位3名の予想だ。まず3位が359票獲得で「Pianissimo」選手，2位が482票でがぁやん選手となった。Pianissimo選手は「こんなに票がもらえるとは思わなかった」と戸惑っている様子で，がぁやん選手はうけ重選手のライバル発言に対して，ちょっと照れた様子で，「ライバルと言われましても……」とコメントしていた。
　そして，栄光ある予想第1位がダントツの542票で「マッハ涼」選手。最初の予選でブロック優勝を決め，いち早く決勝進出を決めた猛者である彼は，「最初の予選を通れたのは，まだほかの参加者がフルオッズ（オッズ＝車の性能を数値化したポイント）に達していなかったからです。速さというよりは，運ですね」と謙虚にコメント。実力者の余裕というか，風格のようなものを感じた次第である。

minilambo選手，うけ重選手

yodoman選手，††yume††選手

Pianissimo選手，がぁやん選手

マッハ涼選手

2度のマシントラブルとレース中断

激動のFinal予選を勝ち抜いたのは!?

　選手が走るコースは，司会者によるくじ引きで決定される。その結果，Final最終予選の舞台に選ばれたコースは，“Mud / Long but simple ”という，90度近いターンと，バランスを崩しやすいコーナーが特徴のコースだ。周回数は7周で，車同士の接触有無は“なし”に設定されている。

　レースが開始され，まずトップに躍り出たのがPianissimo選手だ。そのあとをマッハ涼選手が追うという形になった。しかし，すぐにマッハ涼選手が先頭を奪い，それに続くのがminilambo選手，yodoman選手，うけ重選手，がぁやん選手と，予想順位とは大きく違ったレース展開になる。やがて，マッハ涼選手がトップを維持したまま，2番手に上がってきたがぁやん選手以下，順位が激しく入れ替わり続ける接戦になっていく。
　が，しかし，間もなくマシントラブルが発生。3ラップ以内でのマシントラブルだったため，ルールによって仕切り直しをすることになってしまった。上位を維持していた選手達にとっては，かなり不運な事故だった。

　準備のあと，仕切り直して2回目のレースが開始される。マッハ涼選手が先頭，がぁやん選手が2番手という滑り出しで，後続車もほぼ団子状態の超接戦。ジワジワとがぁやん選手がマッハ涼選手に詰めより，ついには1位に躍り出た……が，ここで2度目のトラブル発生。通信障害によってがぁやん選手の車が消えてしまった。これも3ラップ以内での出来事だったため，またもやレースは仕切り直しになってしまったのだ。


　選手とお客さん（筆者も含む）は，さすがに勘弁してほしいという気持ちであったろう。しかし，次からはルール上，なんらかのトラブルがあっても仕切り直しはなしということで，3回目のレースが開始される。
　三度目の正直とばかりに，まず飛び出したのはyodoman選手とマッハ涼選手。そして，団子状態で先頭を取り合う二人のあとを追うのは，がぁやん選手とminilambo選手。yodoman選手が少しスピンしたところ，飛び出したのはがぁやん選手。それからトップを維持し続けるがぁやん選手を，2番手のyodoman選手が追う。その後方ではminilambo選手，yume選手，マッハ涼選手が三つ巴の状態に。誰がいつ抜くか，あるいは抜かれるかしてもおかしくない試合展開を繰り広げていた。
　第5ラップで相変わらず先頭を維持していたがぁやん選手を，2番手にいたマッハ涼選手が追いかける形に。しかし，がぁやん選手は後続との差を開き，完全に独走状態になっていた。
　そして最終ラップ，独走状態のまま，がぁやん選手が1位でゴールイン！　結果は以下のようになった。

・1位：がぁやん
・2位：マッハ涼
・3位：yodoman
・4位：††yume††
・5位：minilambo
・6位：うけ重
・7位：Pianissimo

　4位までがFinal決勝に進出決定。それ以下の選手達は，惜しくもFinal予選での敗退となってしまったが，彼らの健闘を心から讃えたい。

いよいよFinal決勝

王者の座に輝くのは誰か

　長かった予選が終わり，いよいよ決勝レース。時間も押していたのだろう，今回トラブルでの仕切り直しが許されるのは1回のみ。以降は何があってもそのまま続行という特別ルールが適用されると発表された。決勝の舞台は，鋭角な第1コーナーとヘアピン型の第4コーナーなどが特徴の“Tokyo City tour #1 reverse”に決まった。周回数は5，接触有無は予選と同様に“無し”という設定だ。

　全員の準備が完了し，ついに決勝レースが開始される。よほど実力が伯仲しているのだろうか，開始早々全員が団子状態になるという超接戦。先に抜け出したマッハ涼選手をyume選手が素晴らしいコース取りで抜き去り，そのまま先頭を譲らない。それを追うマッハ涼選手とyodoman選手が熱いデットヒートを展開していた。ちょっと遅れて走っていたがぁやん選手だが，一瞬のスキを突いてyodoman選手を抜き去り，今度はマッハ涼選手とがぁやん選手が2番手争いを開始。しかし，その直後にがぁやん選手はコーナーを曲がりきれずにクラッシュ。その隙にyodoman選手が3番手に躍り出た。

　迅速なリカバリーでyodoman選手を追うがぁやん選手，しっかりとその後方に食らいついていき，コーナーで華麗にyodoman選手を抜き去ってまたもや3番手に浮上する。一方，yume選手は相変わらずトップを独走状態で，必死で追ってくるマッハ涼選手から逃げ続ける。
　最終ラップ，最後まで独走状態を維持したyume選手が1位でゴールイン。完璧な優勝を決めた。そして，激しい2位争いを繰り広げたマッハ涼選手とがぁやん選手だが，マッハ涼選手が一枚上手だったようで一足先にゴールイン。がぁやん選手が続き，最後にyodoman選手がゴールインし，決勝大会は終了した。

　見事優勝したyume選手は，司会者に感想を求められ「もう心臓バックバクでした。とにかく無心で走っていました」とコメント，その表情はやり切った達成感に満ちていた。
　次に2位のマッハ涼選手は，「自分は実際に2輪のGPレースをしているんですけれども，ゲームの方が心拍数と指の震えが酷かったですね」と，いかにこのゲームの完成度が高いか，うかがい知れるコメントをしていた。
　そして，惜しくも3位だったがぁやん選手は，「もっと自分にプレッシャーをかけて行きたかったですね」と，少し悔しそうな様子だった。
　改めて，最終結果は以下を確認してほしい。

1位：††yume††
2位：マッハ涼
3位：がぁやん
4位：yodoman


　本当に，最初から最後まで手に汗握るレース展開を見せてくれた「Level-R Series 2007 Professional League Final」。実際のレースと遜色ないスリルと興奮が楽しめるLevel-Rを，ぜひとも一度触って欲しい。もしかすると，次の大会でプロゲーマー契約を勝ち取るのは，この記事を読んでいる君かもしれない!?

Level-Rの初代最速王者の座は，††yume††選手が勝ち取った。次の大会ではどのような激闘が繰り広げられるのか，実に楽しみだ

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