プレイレポート
対人スキルと建築用スキルの使い分けがキモ。「ファンタジーアース ゼロ」の新職業第2弾「セスタス」公開テストレポート
HPの多さに特徴あり。セスタスの基本スペック
セスタスは,両手に装備した巨大な「籠手」が目をひく格闘系の職業だ。まずは,その能力から見ていこう。第1回公開テストにおける,セスタスのユニットとしてのスペックは以下のとおりだ。
・攻撃力:88
・防御力:116
・HP:1250
※Lv40時,最高値
今まで全職業1000で統一されてきたHPは,セスタスのみ1250となり,他職業より多くなっている。これはセスタスのスキルに,自分のHPを消費して発動させるものがあるからだろう。また,HPアップのエンチャントを使用すればさらにHPが増えるので,実際には1250以上になることが多いだろう。
攻撃力と防御力はやや低めだが,耐性を上昇させるスキルがあり,HPも高いため,うまく立ち回ればかなり死ににくい印象を受けた。
対人用と建築用の使い分けがキーになるスキル
セスタスは対人用と建築用のスキルを修得する職業で,ベンヌ スタイル/ルプス スタイルというスキルを使えば,流派を切り替えられる。ベンヌ スタイルは建築寄りで,ルプス スタイルは対人寄りになっており,どちらを使用したかで,後述するようにドレインクロー,サクリファイスなどの仕様が変わるのだ。
どちらもスキルLvの上限は1までなので,両方修得して状況に合わせて使い分ける,というのが基本になるだろう。
・ホーネットスティング
使用後にチャージ状態になり,もう一度使うと前方へ飛び蹴りを行うスキル。チャージは0,1,2の3段階あり,段階が上になるほど飛距離が伸びる。すぐに発動するので,逃げる敵に追いつくことも可能。チャージ中はエンダーペイン状態になるため,弾幕の激しい戦場では,常にチャージ状態にしておくのが基本になりそうだ。
また,ホーネットから各種攻撃に繋げるコンボを試してみたが,いずれも確定とは言い難いように思えた。
・ゲイザースマッシュ
「ホーネットスティング」同様,3段階のチャージがある打撃スキル。セスタスのスキルの中で最も攻撃力が高く,スキルLv3で攻撃力が480(チャージ3段階)まで上昇する。ただし,もとになる攻撃力が低いため,相手に与えるダメージはウォリアーの「ヘビースマッシュ」と同程度か,それ以下になることが多かった(筆者は片手ウォリアーに200前後,ソーサラーに300〜400程度を確認。いずれも双方エンチャントを使用)。
またチャージ中に,ほかのスキルやアイテムを使用するとチャージが解除されてしまうため,使い勝手はそれほど良くはない。チャージ状態で移動し,スキを見て一撃をいれるという使い方になりそうだ。
・シャットアウト
ただし,使用時は鈍足状態になり,耐性上昇などの効果も5秒程度で解除される。そのため,シャットアウトを使用して敵陣に突撃するといった使い方は難しいかもしれない。
・ドレインクロー
ベンヌ スタイルでは建築物から,ルプス スタイルでは敵歩兵からHPを吸収できるスキル。スキルがLv3だと,回復するHPは両方とも与えたダメージの半分だった。射程は短いが,発生が早く攻撃力もスキルLv3で300あるので,セスタスの主力スキルといえるだろう。
・サクリファイス
強化されたアロータワーは,攻撃力が上昇(ダメージ20が30程度に)する。一見,地味に思えるが,アロータワーが複数あるエリアだと,敵に対するプレッシャーはかなり大きい。ただしスキル使用中にほかのスキルを使用すると解除される。
また回復の場合は,自分のHPを25消費して,建築物を100回復する。自分のHPが最大HPの半分以下だと回復できなくなるが,セスタスが2人いれば,ジャイアントの砲撃を受けていても回復量のほうが上回るのだ。回復量はスコアの貢献度に関係しており,建築物の回復を頻繁に行えば,貢献度500以上になることもあった。
このほか,吹き飛ばし攻撃のインテンスファイ,状態異常の敵に対してダメージが上昇するハームアクティベイトも修得できる。
射程が短いスキルが多く,唯一の中距離スキルであるホーネットスティングも突進系なので,ウォリアーや短剣スカウト,フェンサーと同じ間合いで戦う,近距離ファイター型の職業といえるだろう。
戦争では縁の下の力持ち的な存在として際だつセスタス
今回のテストは,セスタス以外の職業も参加していたので,戦場がセスタスで埋め尽くされてしまう,ということはなく,普段と同じような職業構成の戦場が多かったようだ。そのためか大剣ウォリアーが敵側に多く,スキル射程が短めのセスタスは苦戦を強いられることが多々あった。
セスタスの基本的な戦い方は,ホーネットスティングによる奇襲,ドレインクローによるダメージの相殺,などが主流。だが,範囲攻撃に乏しく牽制スキルがないため,現状だと後手後手に回ってしまうことが多い。ソーサラーや弓スカウトなど,エンダーペインを持たない遠距離職なら,近づくことさえできれば戦えるが,ウォリアー,フェンサーなどの近距離職が相手だと,よほど操作に慣れていないと手も足もでない,というのが正直なところ。とくに,前線で最も多く相対する大剣ウォリアーは,天敵といえるほど相性が悪い。
一方,セスタスの特徴でもある建築関連は,かなり優秀だった。最近は短剣スカウトのねずみ行為(ハイドで敵陣に潜入してオベリスクを折る)が多かったが,たとえ半分以上オベリスクのHPを削っていても,セスタスが一人いればあっという間に全回復できる。また,アロータワーの強化も地味ながら強力で,複数のアロータワーがあるエリアだと,相手がハイリジェネレートを使用していても,それ以上のダメージを与え続ける。耐性が低いソーサラーなら,アロータワーがあるだけで進入を躊躇しそうだ。
セスタスは,全体的に対人能力が低く,裏方的な役割が望まれそうな職業だが,今回のテストの結果,そして7月16日から始まる2回目の公開テストを経て,さまざまな調整が施されるだろう。最終的にどのような職業になるのか,今から楽しみである。
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