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[AOGC2007#02]「真・三國無双BB」のビジネスモデルの現状,課題,そして今後のアップデートまでをELEVEN-UPに直撃インタビュー
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印刷2007/02/20 15:57

インタビュー

[AOGC2007#02]「真・三國無双BB」のビジネスモデルの現状,課題,そして今後のアップデートまでをELEVEN-UPに直撃インタビュー

 2月22日,23日の2日間にわたって開催される「Asia Online Game Conference 2007 Tokyo」。その初日となる2月22日に,「真・三國無双BB」(以下,無双BB)の運営を手がけるELEVEN-UPの取締役 オンラインサポート部 部長 栗原 哲氏が講演を行う。無双BBといえば,Yahoo! BBユーザーと,SoftBankブロードバンド サービスユーザーのみのサービス提供や,月額課金+従量課金という独特の課金スタイルが,その発表当初から大きな話題を呼んでいたタイトル。
 今回の講演の題目も,ずばり「『真・三國無双BB』の従量課金について(仮題)」ということで,栗原氏に今回の講演の概要や,無双BBが抱えている課題,さらには今後のアップデートなどについて話を聞かせてもらった。



■「ゲームは一日1時間」が想定されるプレイスタイル?

ELEVEN-UP 取締役 オンラインサポート部 部長 栗原 哲氏
4Gamer:
 本日はよろしくお願いします。

栗原哲氏(以下,栗原氏):
 こちらこそ,よろしくお願いします。

4Gamer:
 今回,「『真・三國無双BB』の従量課金について(仮題)」という講演を行うとのことですが,今回の趣旨を教えてください。

栗原氏:
 無双BBのビジネスモデルには大きな二つの特徴がありまして,その一つがISP(インターネットサービスプロバイダ)限定,もう一つがバトルに対して課金する従量課金というものです。ISP限定については,回線クオリティを一定に保つという,サービス開始当初の目的があったので,それ以上はあまりお話しすることがないのですが,従量課金については一つの新しい試みとして,興味を持つ方が多いだろうと考えました。

4Gamer:
 具体的にはどのような講演になるのでしょうか。

栗原氏:
 従量課金と,運営についての話がメインになる予定です。売り上げの詳細などはお話しできませんが,できるだけ具体的な数字を挙げて,アープ(顧客単価)の全体の動向などについてもお話しするつもりです。また,従量課金ならではの,例えばゲーム内イベントと売り上げとの関連性などについてもお話しする予定です。
 そして運営に関しては,オンラインゲームとしては日本初ではないかと思う「ポイント管理システム」についてお話ししようと思っています。

4Gamer:
 その「ポイント管理システム」といいますと?

栗原氏:
 これは「無双軍檄」と呼ばれる,ゲーム内ポイントを管理するためのシステムです。これまでに起こったことはありませんが,例えばチート行為でポイントを増やされてしまった場合などに備えて,常にポイントの増減を監視するといったことができるのです。このシステムについても,もう少し具体的な話をする予定です。このシステムを使って,実際にどのようなことができるのか,といったお話ですね。
 また,最近は少しずつ増えてきましたが,国産のオンラインゲームで,運営は別会社が行うという体制はまだ多くないと思います。なので,従量課金と直接は関係がありませんが,運営という面から見たモデルケースとして,ELEVEN-UPと各ゲームデベロッパとの役割分担や,個別タイトルでの取り組み方なども,講演内容に盛り込んでいます。

4Gamer:
 これまでにも何度かお話しされているかと思いますが,月額課金+従量課金というスタイルを選択した意図について,ここであらためて教えてください。

栗原氏:
 月額課金+従量課金については,無双BBのゲームデザインと,プレイヤーの皆さんのプレイスタイルから導き出したものです。アイテム課金ではなく,「一プレイでいくら」という従量課金を採用しているのも,ゲームデザインを前提にして考えたものです。また,月額料金も現在はキャンペーン中につき無料となっています。
 現在主流になっているのは基本プレイ料金無料+アイテム課金ですが,無双BBはオンラインゲームであるとはいっても,MMORPGではなくアクションゲームです。そうすると,有料アイテムを販売して,いいアイテムを買った人がその分だけ強くなるというゲームバランスにするわけにはいきませんよね。

4Gamer:
 なるほど,本作のゲームデザイン的に,強い武器やアイテムを有料で販売するわけにはいかないというのは分かります。

栗原氏:
 また,無双BBは,気軽に始めて気軽に終われるというプレイスタイルがウリの一つです。すでに無双シリーズをプレイした人ならばお分かりだと思いますが,集中して戦闘にのめり込んでしまうため,連続してプレイすると疲れてしまいます。
 ですから,プレイヤーさんそれぞれのプレイスタイルに合わせて楽しんでもらおうということで,コーエーさんと協議をした結果,一プレイごとに課金する現在のスタイルに落ち着きました。

4Gamer:
 とはいえやはり,一回出撃するごとに無双軍檄が必要になるから,という理由でプレイを制限している人も多いのではないでしょうか?

栗原氏:
 課金スタイルを発表した当初は,かなりの反発がありましたが,アクティブプレイヤー数はほとんど減っていません。アクティブプレイヤー数は通常,最初の1か月は大きく伸びて,その後は大きく落ち込むというパターンが多いのですが,当初の大ブーイングから予想していた以上に,プレイヤーさんには受け入れてもらえたようです。

4Gamer:
 では実際の,プレイヤー一人当たりの月額の平均利用料はどのくらいでしょうか?

栗原氏:
 具体的にはカンファレンスでお話しする予定ですが,大体二千数百円といったところです。従量課金の理論上の上限額から比べると,予想していたよりは低いですね。

4Gamer:
 確かに想像していたよりも低いかなという印象ですが,この数字についてはどのように捉えていますか?

栗原氏:
 アイテム課金のアープと比べると低いですが,定額制MMORPGよりは高いといったところでしょうか。しかしこの金額に関してはそう悲観的に思ってはいません。無双軍檄の価格設定に関しては,それぞれのプレイスタイルに合わせたプレイ金額に設定したい,ということで,プレサービス時の遊ばれ方などのデータも検証したうえで,現在の形になりました。
 繰り返しになってしまいますが,このゲームは気軽に始めて気軽に終われることを想定して設計しています。月額課金にしてしまうと,一日1時間しかプレイできない人と,5時間プレイする人で,同じ金額を負担することになってしまいますからね。

4Gamer:
 では現在の,1日100円程度,つまり1時間前後プレイをして,ライトユーザーであれば月に20日で約2000円というのが,運営側の想定するプレイスタイルであると。

栗原氏:
 そうですね。プレイヤーの皆様が支払う金額としては,このへんが落ち着きどころなのかなと思います。ピンポイントで「一プレイいくら」といわれると「高い」というイメージがあるのですが,結果としてはプレイヤーの皆様のプレイスタイルにあわせた金額に落ち着いているのかなぁと。プレイ頻度についてのデータもカンファレンスで発表しますが,実際にMMORPGよりはライトな遊ばれ方をされていると思います。
 また,毎月第一・第三の金・土・日は特定の時間帯で「争奪」を開催しています。「争奪」への参加には無双軍檄が必要ありませんので,料金部分で拒否反応を示していた方には,ぜひとも「争奪」からでもプレイしていただきたいですね。



■焦点のISP限定サービスは今後の検討課題

4Gamer:
 今後はプレイヤー層をマスに押し広げていくとすると,無双BBのもう一つの特徴であるISP限定はネックになりますし,ELEVEN-UPが掲げている「国産オンラインゲームの育成」とも矛盾してしまいますね。

栗原氏:
 おっしゃるとおりです。ELEVEN-UPの前身の,さらに前身であるビー・ビー・サーブが,無双BBの発表をしたのは2004年9月です。当初,無双BBのサービスをYahoo! BB会員限定としたのは,ネットワークのレイテンシ(データが送信元から送信先に届くまでの遅延時間)や,無双BBのアクション性を考慮したときに,同一ネットワークである必要があると判断したためです。
 しかし,最近のアンケート結果では,すでにプレイしている人の8割以上から,Yahoo! BB会員限定ではなく,もっと大勢の人と遊びたいという要望が挙がっています。比較的ライトユーザーの多いYahoo! BB会員には,無双BBで要求されるPCスペックは高すぎるのではないかとも感じますし,やはり今でも「無双BBをプレイしたいけれど,ISPを乗り換えるのは無理です」といったメールを多数いただきます。
 いまやヘビーなオンラインゲーマーの間では,光回線が主流となりつつあります。サービスを発表した3年前と現在とでは,ネットワークやオンラインゲームを取り巻く環境にも大きな違いが出ていますし,現状のままで成り立つものではないという実感はあります。

4Gamer:
 ISP限定のサービスは,すでに現状には沿わなくなっていますね。では,ISPを開放するといった方向性も,考えられているのですか?

栗原氏:
 ISPの開放については前向きに考えています。そこはYahoo! BB回線を提供するソフトバンクBB側も理解しており,技術的な問題点などの検証を進めてくれています。いくつかの問題点がクリアできれば,ISP開放後の環境でもストレスなくサービスできると思います。具体的にいつ頃になるかや,Yahoo! BB回線でプレイしてくれている方への特典などに関しては,決まり次第発表したいと思います。

4Gamer:
 分かりました。では,その話はまたいずれ,あらためて聞かせてください。続いて無双BBの現状についてお聞きしたいのですが,プレイヤー数やプレイヤー層についてはどのように把握していますか?

栗原氏:
 プレイヤー数は非公開となっていますが,プレイヤー層は普通のMMORPGなどと同じで,20代から30代くらいの方がメインですね。その中でも特徴的なのは,オンラインゲームは初めて,という方が全体の3割くらいを占めていることです。

4Gamer:
 その3割の人達の中には,家庭用ゲーム機からのプレイヤーも多いんでしょうね。プレイヤー数については非公開ということですが,現状についてはどのように見ていますか?

栗原氏:
 プレイヤー数についても,ゲーム内容についても,まだ満足できるレベルとは思っていません。とはいえ,いまでも,オンラインゲームが初めての方でも遊びやすいと思いますし,今後もコーエーさんと協力しながらサービスの充実を図っていきます。



■基本プレイ料金の撤廃&完全従量制も視野に

4Gamer:
 無双BBの運営を通じて,色々と課題も見えてきたのではないかと思います。

栗原氏:
 一番大きな問題は,やはりISP限定サービスであるということです。無双BBはマッチングで成り立っているゲームですが,ISPを限定していると,時間帯と所属勢力によってはマッチングがしにくくなってしまうことがあります。そうすると,プレイヤーが集まるまでに時間がかかってしまい,待ち時間が長くなってしまうというわけです。
 また,ゲーム内容についても,もっと作り込みが必要だと感じる部分があります。これについてはコーエーさんも同じ考えで,日々意見をぶつけ合っています。

4Gamer:
 ゲーム内容の充実に関して,検討すべき課題はどのあたりになるのでしょう。

栗原氏:
 まずは,「特務」ですね。無双BBには「特務」というクエストがあるのですが,「激突」と比べるとあまりプレイしている人がいないんです。だから,需要の高い消費アイテムが必ず手に入る「特務」や,もっとストーリー性のあるもの,「激突」や「争奪」に関わってくるものなど,「特務」の充実と活性化を図っていきたいですね。12月に実施した,影山ヒロノブ氏のイメージソングにちなんだ連続特務は好評でしたので,ああいった企画ものもどんどん展開していきたいと考えています。
 次に,バトルが終わるともらえる“古銭”というアイテムがあるのですが,この古銭の用途をもっと増やそうと考えています。2006年12月に実装した大型アップデート「Evolution 1」で導入された家具や,ある程度以上の性能の“属性玉”なども,古銭で販売するといったシステムを考えています。
 プレイヤーさんが感じている解消すべき不満点は,アンケートなどでもたくさんいただいていますので,できるところから解消していきたいと思います。

4Gamer:
 例えば,どういった不満が挙がっているのでしょうか?

栗原氏:
 アンケート結果で最も多いのが,無双シリーズなのに無双武将があまり出てこないといった部分ですね。オンラインゲームなので,プレイヤーが無双武将になれないのは仕方がありませんが,現状あまり絡みがないため,もっとたくさんの武将を登場させたいと思っています。
 それと,あまりストーリー性がなく,イベントも少ないというのがあります。これもゲームデザイン上仕方がない部分が大きいのですが,家庭用ゲーム機版の無双シリーズに盛り込まれている要素が,無双BBにはまだまだ足りないといった声も多く聞かれます。私自身も家庭用ゲーム機版の無双シリーズの大ファンで,全シリーズでアイテムをコンプリートするほどやり込んでいるので,無双BBもコーエーさんのポテンシャルもまだまだこんなものではないだろうと思っています。

4Gamer:
 では,課金スタイルやプレイ料金の見直しについてはいかがですか?

栗原氏:
 プレイ料金についての見直しは行っていきますが,定額制への課金スタイル変更は予定していません。
 月額課金+従量課金という課金スタイルは,プレイヤーの皆様の遊び方に合わせて自由に変えやすいという利点があるので,もうしばらくは様子を見ながら慎重に検討したいと思います。というのも,ビジネスモデルは一度決定してしまうと変更が難しく,いったん月額課金に変更したあとに,再び従量課金に戻すというわけにはいかないからです。
 現在はキャンペーンということで,基本料金部分が無料の完全従量制になっていますが,プレイヤーの皆様の動向などを見ていると,ELEVEN-UPとしてはこのまま基本料金部分を撤廃したほうが良いのではないか? とも考えています。
 課金スタイルを考えることはもちろん重要だと認識していますが,まずはプレイヤーの皆様の満足度アップを目指して,ゲーム内はもちろん,イベントなどの拡充に力を傾けたいと思います。



■次回アップデート「Evolution 2」も準備中?

4Gamer:
 前回の大型アップデート「Evolution 1」の反応はいかがでしたか?

栗原氏:
 無双BBの場合,街中を歩き回るのは無料ですから,戦闘の出撃回数が増えるという部分で反応を見るのですが,すごくいい反応がありました。打てば響くんだな,というのが率直な感想ですね。

4Gamer:
 「Evolution 1」では,副将や新武器,新マップなどが追加されましたが,プレイヤーからの反応が一番良かったのはどれですか?

栗原氏:
 やっぱり副将ですね。

4Gamer:
 でも,副将はちょっと使いにくいといった声も聞かれますよね。なかなか思うように助けてくれないとか……。

栗原氏:
 そうですねえ……邪魔だとかね(笑)。ただ,副将は本当はもっとレベルが上がって強くなるんですよ。いまはまだ導入したばかりということで,意図的に副将のレベルキャップを設けていますが,今後はAIの改善も含めて,もっと使いやすくなるはずです。

4Gamer:
 プレイヤーからの要望で,例えばゲーム中にボイスチャットを使いたいといったようなものは出ているんでしょうか?

栗原氏:
 プレイヤーの皆様からの要望にはすべて目を通していますが,それはあまりないですね。

4Gamer:
 そうなんですね。ゲームシステム的に,ボイスチャットで連携を取りながらプレイするとさらに盛り上がりそうな印象だったのですが。

栗原氏:
 ええ,そう思いますよね。しかしそういった要望はあまりないんですよ。おそらく,そういったニーズを持った人達は,すでに「Skype」などを使っているんじゃないでしょうか。それとも,女性キャラクターを使っている男性が多くて,ボイスチャットはやりにくい状況なのかなあ(笑)。

4Gamer:
 たしかに,無双BBの女性キャラクターは魅力的ですからね。

栗原氏:
 とはいえ,ネットカフェでは友達同士でプレイしている人が多いようで,直に顔を合わせてプレイするスタイルが徐々に受け入れられてきているのも事実です。無双BBは直に,顔を合わせてプレイするのに向いているのかもしれませんね。

4Gamer:
 では逆に,プレイヤーからの要望が多い点はなんでしょうか?

栗原氏:
 一番多いのは,やはりISPの開放ですね。無双軍檄については,発表当初はかなり厳しいご意見をいただきましたが,実際にサービスが始まってからは,利便性をご理解頂けたようで落ち着いています。

4Gamer:
 予想どおりというべきか,ISPの開放が最大の焦点なわけですね。

栗原氏:
 ええ。それともう一つ,ゲームをやり込んでいくと,だんだん単調になってしまうという声も多く聞かれますね。敵と味方の駆け引きが分かるほどやり込んだ人は楽しめると思うのですが,そこまで行っていない人だと,目標の維持が難しくなるんだと思います。そのほかにも,「火計」などのギミックを入れてほしいといった要望もあります。

4Gamer:
 そういったものが導入されると,戦術にも広がりが出そうですね。しかし,プレイを始めたばかりの人と,やり込んでいる人では,かなり強さに差がついてしまっていますよね。

栗原氏:
 その問題についても認識しています。確かに,やり込んでいる人と始めたばかりの人では,まったく勝負にならないほどの開きがついてしまっていますね。戦術的にもかなり確立されて,この武器にこの属性玉を付けて,このチャージ攻撃で相手を固めて,みたいな感じになっています。
 こうした問題点についても,やり込み要素や,協力プレイの充実によって,初心者の方でもゲームに入り込みやすくすることで,改善されるのではないかと思います。

4Gamer:
 導入スケジュールなどは具体的に固まっているんですか?

栗原氏:
 できるだけ早い時期に,とは思っていますが,具体的なスケジュールについては未定です。

4Gamer:
 とはいえ,定期的にアップデートを行っていくとすると,3〜4か月に一回くらいは大規模アップデートがあると考えてもよさそうですね?

栗原氏:
 時期はあくまで未定ですが,オンラインゲームって,そういうものじゃないですか(笑)。

4Gamer:
 分かりました,楽しみにしています。では最後に,カンファレンスに足を運ぼうと思っている人に向けて,講演の見どころ,聴きどころをお願いします。

栗原氏:
 今回の講演では,顧客単価の傾向や課金システムなど,これまで社外であまり語られてこなかった部分をお話しさせていただく,というのが一番のポイントだと思います。すでにほとんどのタイトルが月額課金では成り立たなくなっていて,多くのタイトルでは基本プレイ料金無料のアイテム課金というスタイルになっています。
 その中で,多くのパブリッシャさんは,どこからどのように売り上げを伸ばしていくのか,悩んでいるのではないかと思います。ELEVEN-UPでは,一つの可能性として従量課金にチャレンジしてきたという経緯がありますので,今回の講演を通して,来てくださった方にとって何かしら得るところがあるのでは,と思います。

4Gamer:
 本日はありがとうございました。



 現状の無双BBが抱えている課題は,最終的にはすべてISP限定というサービス形態に行きつく,というのが,今回のインタビューではっきりと浮き彫りにされる結果となった。これは単に,プレイヤーからの要望が強いからというだけではなく,運営サイドから見たときにも,最大の課題として強く認識されている。もちろん,ELEVEN-UPとしてもこの問題をただ見過ごしているはずもなく,同社とコーエーが打ってくる次の一手には注意を払っておく必要があるだろう。
 また,次回の大型アップデート,「Evolution 2」もすでに準備中で,もしかしたら思ったより早い時期に導入されるかもしれない。プレイヤーは,続報を楽しみにしていてほしい。(Interview by ginger / Photo by 市原達也)

(2007年2月14日収録)

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