インタビュー
HORIの新作アーケードスティック「ファイティングエッジ」インタビュー。監修のプロゲーマーsako氏に聞くその狙いと,sako嫁ことakikiさんが明かすプロゲーマーの生態とは
コントローラが壊れるまでやり込む,sako流ゲームの楽しみ方
4Gamer:
では,ここからはちょっと趣向を変えて。そんなアーケードスティックを何台も壊してしまうようなsakoさんが,普段はどんな風にゲームを楽しまれているのか伺っていきたいと思います。なんでも,格闘ゲーム以外のタイトルも結構遊ばれているとか。
sako氏:
ちょっと前までは「モンスターハンター」をやっていたり,RPGをやっていたりしましたね。基本なんでもプレイしますよ。
akikiさん:
ストリートファイターIVシリーズが出るまでは,結構色々なゲームをやっていたんですけど……。ストリートファイターIVが出てから,だいぶ減ったよね?
sako氏:
それは大会が沢山あるから。ああ,あと最近は携帯電話のファイナルファンタジーを暇つぶし程度にやってました。
4Gamer:
おお。それはちょっと意外ですね。
sako氏:
ゲームという名が付けば,大体なんでもやります。
4Gamer:
ではそんなsakoさんにとって,いろいろなジャンルのゲームの中で,格闘ゲームはどういう位置付けなんでしょう。やはり特別な何かを感じられますか。
sako氏:
特別ですね。読み合いがリアルタイムで,その刹那の駆け引きの中で,読みが強い方が勝つ,という面白さがあって。その中で自分の経験値が活きる瞬間がたくさんある。それに負けたら本当に悔しいし,勝ったらウワー! って,子どもになれる瞬間があるのもいいです。
4Gamer:
格闘ゲームをやると子どもになれる,というのはすごく良く分かります。ではsakoさんにとって,オールタイムベストのゲームというと,どれになりますか。
sako氏:
やっぱり「ヴァンパイアセイヴァー」(以下,セイヴァー)ですね。ストリートファイターIVシリーズをやり込んだ時間を全部足しても,セイヴァーに費やした時間には及ばないと思うんで。プレイ時間もそうだし,密度もです。もっともっと本気でやり込んでいて,それこそ1日何時間ゲームするんだよ,ってぐらい。
4Gamer:
その昔,京都のa-choでのイベントを取材したとき,果敢に永久コンボを狙っていくsakoさんのバレッタを見て,感動した記憶があります(笑)。
sako氏:
懐かしいですね(笑)。
4Gamer:
当時,sakoさんは「beatmania IIDX」もかなりプレイされてましたよね。
sako氏:
なんで知ってるんですか(笑)。一番やったのは「beatmania IIDX 6th Style」ですね。曲がどれも良かったので。
4Gamer:
自分もやっていたんで(笑)。何かお気に入りの曲はありますか?
sako氏:
“Summer Vacation (CU mix)”(以下,サマバケ)ですね。もうそれが入ってるコースしかやってなかったです。
4Gamer:
ああ,ALL-MIXコースですね。そういえばインターネットランキングの#1でも,sakoさんは13位でした。
ちょっと脱線するんですが,音ゲーと格闘ゲームのコンボって,ちょっと関係があったりしませんか。なんというか,入力のタイミング的に。
sako氏:
“リズムの体感”という意味では,似たところがあるかもしれませんね。慣れてくると,ヒット時の音のリズムを聴いただけで,コンボに成功しているかどうかが分かるんで。
4Gamer:
そういえば,サマバケって物凄いズレ譜面※でしたよね。オブジェを目で見て押すだけだと,スコアが出ない曲を攻略するときも,“リズムの体感”が重要になりますから。
※ズレ譜面……音楽ゲーム用語。いわゆる“ハネた“リズムでオブジェが降ってくるため,リズムが等間隔の楽曲よりも目で見て押すのが難しく,その分スコアを出しにくい。
sako氏:
そうですね,サマバケはリズムが超重要でしたね(笑)。
4Gamer:
ちょっと脱線してしまいましたけれども,格闘ゲームにおけるsakoさんのプレイが持つ魅力って,先ほどのバレッタの永久コンボであったりとか,難しいコンボやテクニックを実戦に投入していくスタイルにあると思うんですが……やっぱりそういうテクニカルキャラがお好きですよね?
sako氏:
大好きですね(笑)。
4Gamer:
正直なところ「勝つ」というだけだったら,もっとお手軽キャラだっていると思うんですが,sakoさんにとっての,いわゆるテクニカルキャラの魅力って,どこにあるんでしょう。
sako氏:
1回のチャンスでどれだけ大きなダメージを取れるかが,僕の格闘ゲームの楽しみ方なんですよ。もちろん駆け引きや読み合いも好きだけど,一番難しいコンボを実戦でどうやって綺麗に決めるか。それを常に考えながらやってますね。
4Gamer:
実戦で決めたときが,何より楽しい,と。
sako氏:
そう。その“やったった感”です。
4Gamer:
やったった感(笑)。なるほど,では使用するキャラクターを選ぶときは,やっぱりスピーディでコンボが面白いキャラを選ぶわけですか。
sako氏:
それもありますけど,基本的に自分の個性が出るキャラクターが好きなんです。ほかの人が使っても同じような動きになってしまうキャラクターは,あんまり使いたくない。女性キャラを好んで使うように思われることも多いですが,それはそういうキャラに女性が多いだけで。
4Gamer:
ああ,それはすごく共感できます。自分の考えだけを頼りに戦術を練っていけるところに楽しさを感じるというか。
sako氏:
プレイし始めの頃は,ほかの人のプレイを見ないようにして,自分の思ったように戦術を作っていくんです。そこがめちゃめちゃ楽しいですよね(笑)。
4Gamer:
sakoさんのプレイスタイル,とくにコンボの美しさに憧れる人も多いと思うんですが,sakoさんぐらいコンボが上手くなるには,どういう練習をすればいいんでしょうか。
sako氏:
もう,ひたすら練習することです。でもコンボをただ決めるだけなら,それは結構簡単なんですよ。トレーニングモードで練習すればいいだけですから。実戦でそれをどうやって決めるかまで考えたうえで,戦術を組み立てることが大事だと思います。
4Gamer:
コンボに持ち込むチャンスの作り方まで考えた練習をすると。トレーニングモードだとできるけど,実戦だとできないって人は,かなり多いじゃないですか。
sako氏:
とっさにやれと言われても,僕だってできないです。自分のキャラと,相手のキャラの戦い方や狙いを知っていて,試合の流れを想定しておくことが重要ですね。あとはもう練習量です。
4Gamer:
具体的にはどんな練習をしてるんでしょうか。相手をオートガードで立たせてコンボの練習,というのは,皆やってると思うんですが。
sako氏:
相手の連携をレコーディングして,そこに最大級のコンボを叩き込む,というやり方をしています。
4Gamer:
ああ,対戦で使われてきつかった連携をレコーディングするわけですね。
sako氏:
そうです。そういうきつい連携を喰らったら,すぐに対戦を終了して,トレーニングモードに籠もる(笑)。
4Gamer:
例えば,格闘ゲームの楽しみ方の中には,コンボをひたすら開発するというスタイルもありますよね。コンボ動画を作って公開する,みたいな。そういうのを見ることってありますか?
sako氏:
見ますね。昔のゲームでも,未だに新しいコンボが発見されるじゃないですか。「これ,人の手でできるんかな」っていうコンボも沢山あって,楽しいです。
4Gamer:
sakoさんにできないコンボは,誰にもできない気がしますけど(笑)。
sako氏:
いや,僕は実戦でできるコンボしか狙わないですから。超大道芸みたいなコンボは,知っててもやらない。
4Gamer:
なるほど。コンボ職人でありながら,バリバリの実践派だと。でもそれが,sakoさんを唯一無二のプレイヤーたらしめている,大きな要素という気がします。
sako嫁が伝授する,ゲーマーと円満に暮らすコツ
4Gamer:
……ところでakikiさんにもちょっと聞いてみたいことがあるんですが,構わないでしょうか。
akikiさん:
え。はい,なんでしょう(笑)。
4Gamer:
akikiから見て,ずばりsakoさんの魅力って,どんなところだと思いますか。
akikiさん:
……ゲームとまったく関係なくなっちゃいますけど,いいですか?(笑) そうですね,ゲームは勝った負けたの世界だから,ファンの皆さんからすると「格好良い」みたいな感じかもしれないですけど,妻の私からするとぼんやりしてて,一緒にいて癒される,気を張らずにいられる相手というのが魅力ですね(笑)。
4Gamer:
なるほど(笑)。ちなみに,どんなときが一番癒されますか。
akikiさん:
私が仕事から帰ったときに,「おかえりー」って言われたときですね(笑)。
4Gamer:
ありがとうございます。akikiさんご自身は,ゲームをプレイされるのでしょうか。
akikiさん:
もともと両親がゲーム好きだったので,昔は結構遊んでいました。例えば「ドラゴンクエスト」なんかは,家族5人の誰からやるかで「ぼうけんのしょ」を取り合ったり,お母さんが徹夜してレベル99まで上げてたりで,そんな家だったんです(笑)。
4Gamer:
格闘ゲームはいかがですか?
akikiさん:
友達に格ゲー好きがいたので,昔は色々遊んだりもしたけど,もともと飽きっぽかったので,長くは続かなかったですね。sakoと一緒に暮らし始めてからは,見るだけでもうお腹一杯になっちゃいました(笑)。
4Gamer:
ではsakoさんがこんなにすごい人なんだ,というのは,ご結婚される前からご存知だったんですか?
akikiさん:
最初はゲームをする人なんだ,ということしか知らなかったですね。でも,付き合っている頃にデートに行くと,この人視界にゲーセンが入ると「ちょっとだけやってもいい?」みたいな感じでフラフラと行っちゃうんですよ(笑)。
4Gamer:
あー……。
akikiさん:
そしたら,周りにいる人が「あれ,sakoさんですよね?」と彼に話しかけてくることが何回かあったので,「あ,有名な人なのかな」とは,漠然と感じてました。
4Gamer:
sakoさんとご一緒に,ゲームで遊ばれることはありますか?
akikiさん:
ちょこちょこありますよ。つい最近だと「機動戦士ガンダム EXTREME VS.」ですね。……HORIさんから貸していただいて(笑)。
浅葉氏:
発売日にたまたまsakoさんご夫婦にお会いしまして,お貸ししたんです。……たまたま手元にあったので(笑)。
akikiさん:
浅葉さんが持っていたソフトを,sakoが物欲しそうに見ていたのを覚えています(笑)。あと,一時期は「いただきストリート」とか「天空のレストラン」みたいな,パーティゲームを一緒に遊んでいましたね。……その辺なら勝てるんで(笑)。
4Gamer:
「桃太郎電鉄」とか。
akikiさん:
桃鉄もやりました。でも桃鉄は勝てないんですよ! ……いたストなら勝てるんですけど。
sako氏:
……akikiは意地悪系がめちゃめちゃ強いやん。
4Gamer:
ということは,「ドカポン」辺りもakikiさんが強そうですね(笑)。
akikiさん:
ドカポンも勝ちましたね。私は「最終的にお金を稼いだ方が勝ちでしょ」ってことで,それを頑張るんですけど,sakoはどうもレベル表示に弱くて。途中でレベルを上げる方が楽しくなっちゃうらしく,それで私が勝つんです(笑)。
4Gamer:
なるほど……ちなみに我々みたいなゲーマーから見ると,お二人は理想的なご夫婦のように思えるんですが,ゲーマーの相方と長く連れ添うコツって,何かあるんでしょうか。“ゲームが元で別れた”なんて話もあるくらいですけど。
akikiさん:
うーん……「ゲームが本当に大嫌い」とかだと難しいかもですけど,そうでないなら,旦那や彼の趣味がゲームというのは,悪くないと思うんですよね。例えば「俺,車のカスタムが趣味でさ」っていわれたら……お金かかるじゃないですか。
4Gamer:
確かに(笑)。
akikiさん:
だけどゲームだったら,ソフト1本が6000〜7000円でしょ。夫の趣味としてはすごい安上がりですよ(笑)。sakoも以前はアーケードがメインだったので,ゲームセンターが閉店するまで連絡が取れないことが多かったですけど,コンシューマ版になったらずっと家に居てくれるわけで。それって女にとってイイことじゃない? って思います。
4Gamer:
ああ,最近はオンライン対戦の環境が良くなっていますし。
akikiさん:
そうですね。ゲーセンに行って帰ってこないっていうのは,確かに彼女や奥さんからすれば寂しいと思うんですけど,オンラインで遊ぶ分には家に居てくれるわけで。昔,私もsakoのゲームに対して怒っていた時期があって――会話ができなくてすごく寂しかったんですよ。それで取り決めたのが,会話のできる時間を作る,ということなんです。
4Gamer:
でも家ではずっとゲームをされているんですよね。ゲームしながら話すんですか?
akikiさん:
対戦中はダメです。でもトレーニングモード中は,話しかけても大丈夫ってことが分かって。
sako氏:
……話しかけられて(コンボを)失敗するんじゃ,意味ないしな。
4Gamer:
ああ,なるほど(笑)。
akikiさん:
それからは画面を見て,「ああ,今はトレモ中だからいける」みたいな感じで会話をするようになったんです。私は格闘ゲームをそんなにやらない人間なので,どういう時なら話しかけていいのか,最初は分からなかったんですけど。ちゃんと話し合ったらそれが分かってきた。
たぶん,ゲーム中に話しかけて良いときとダメなときがある,ということを知らない女の人も多いと思うんで,ちゃんと話し合えばいいと思います。ダメなときに話しかけると,ケンカになっちゃいますから(笑)。
4Gamer:
つまりゲームを遊ばないにしても,モードぐらいは覚えておくとうまくいくと。世の女性はぜひ覚えていてほしいですね(笑)。sakoさんはいかがでしょう,非ゲーマーの彼女と付き合うコツみたいな。
……ゲーマーの彼女やったら,きっと逆にケンカしましたね。「対戦しようよ」ってなって,勝ち負けが絡むと絶対ケンカになるので。逆にやらないから丁度いいのかな,って思います。
4Gamer:
ちなみにsakoさんがakikiさんとゲームを遊ぶときは,手加減することもあるんでしょうか。
sako氏:
まったく。絶対しないです。
akikiさん:
イベントなんかで,子供と対戦することもあるんですけど,そこで私が「手加減してあげなよー」って言うと,「ボコボコにされて初めて,『よし俺頑張ろう,強くなろう』って思うんだから,手加減したらダメなんだ」って返すんですよ。
浅葉氏:
試作スティックの検証のために僕がお伺いしたとき,ちょっと対戦してもらったんですけど,まったく手出しさせてもらえなかったですね。しかも僕が15連敗したあとに,「これ,斜め上が効かないんですけど」って言われて(苦笑)。もうダブルでショックでした。
sako氏:
格ゲーに関わらず,勝負事で強いヤツって絶対に勝ちたがるヤツじゃないですか。だから少しでも手を抜いたらダメなんです。
4Gamer:
いや,それすごくいい話だと思います。もちろんそれで折れる人もいるんでしょうけど,格闘ゲーマーとしてはかくありたいですね。……そういえばまだ伺っていなかったのですが,今回akikiさんが正式にsakoさんのマネージャーになられたんですよね。その経緯というのは?
akikiさん:
今更ですけど,私はマネージャーなんてやる気はまったくなかったんですよ。でも,一緒に海外の大会に行ったとき,このとおりsakoはぼやーっとしているので,「何時までにはどこどこに行かないといけないよ」みたいなお話を,みんな私の方に言ってくるんです。気付いたら,どんな話もまず私にくるようになってしまって(笑)。
4Gamer:
自然にそうなってしまったと。お二人にとって,海外の大会は夫婦でのご旅行みたいな感じなんですね。
akikiさん:
そうですね。私は国内でも国外でも,全部旅行のつもりなんですけど(笑)。でもこれだけゲームばっかりに見えますけど,休みの日には,食事とか温泉に出掛けることも多いんですよ。
浅葉氏:
ずっとトレーニングモードに籠ってる印象を持たれている人が多いですけど,sakoさんは実はすごいアクティブなんですよ。
sako氏:
ドライブが好きなので,車があったらどこへでも行っちゃいます。
akikiさん:
“ぶっぱドライブ”ですけど(笑)。「ご飯を食べに行こうか」って近所に出たはずなのに,いきなり「……和歌山行くか」みたいな。
ファイティングエッジと共に戦う,2012年のプロゲーマーsako
4Gamer:
ではそろそろまとめに移らせてください。まずはsakoさんのプロゲーマーとしての今後の活動予定がありましたらお願いします。
sako氏:
去年は行けなかったので,今年こそは絶対にEVOLUTIONに出ようと思います。そこで,「STREET FIGHTER X 鉄拳」(PlayStation 3 / Xbox 360,以下ストクロ)なり,スパIV AE 2012なり,楽しみながらやっていければな,と思います。
4Gamer:
……ちなみに,ストクロはどのキャラクターがお気に入りですか?
sako氏:
昨日(3月8日),さっそく買ったんですけど……。
akikiさん:
もらったんでしょ?
sako氏:
せや,もろたんや(笑)。
4Gamer:
TOPANGAリーグ優勝の副賞ですよね(笑)。
sako氏:
そうそう。で,さっそく12〜13時間ぐらいトレモしまして,鉄拳のキャラクターを一通り触ったんだけど,一八が強くて面白そうでしたね。あとはニーナかな。「2Dでどうなるんやろ?」というキャラクターばっかりやから,触っていて面白いです。
4Gamer:
ああ,一八はかなりテクニカルそうですね。自分は鉄拳プレイヤーとして,sako一八に期待したいと思います。それでは,最後にファンの皆さんにメッセージをお願いします。
sako氏:
ファイティングエッジを持ってEVOLUTIONに行く予定なので,これからも応援よろしくお願いします。
4Gamer:
では,akikiさんもファンの方にぜひ一言。
akikiさん:
えっ,私にファンなんていないでしょう?
4Gamer:
いや,そんなことないと思いますよ。akikiさんの海外からのTwitter実況を,みんな楽しみにしているんですから。
akikiさん:
そうか……じゃあ頑張って写真の腕を上げます(笑)。あと本当は,HORIさんにスポンサードされてるっていうプレッシャーも感じなきゃいけないんでしょうけど,うちの家族会議で「楽しめなくなったらゲーム自体をやめちゃうだろうから,“楽しい気持ちをなくさない“ぐらいにプロ活動をしよう」って約束したので。
4Gamer:
楽しんでこそのゲームだ,と。
akikiさん:
はい。なので,私もsakoも楽しんでやっているので,それを伝えることができたら。「あ,ゲームって楽しいんじゃない?」って思ってくれたら,私も嬉しいです。頑張ります!
4Gamer:
はい。本日は,ありがとうございました。
インタビュー後,筆者も開発版のファイティングエッジを触らせてもらうことができたのだが,とくにボタンの押し心地が印象に残っている。「押していて,とにかく気持ち良いボタン」とでもいうか,連打しても引っかからない,絶妙な重さとクリック感が残されていて,とにかく好印象だった。
またレバーも柔らかいながらも適度な重さが残っていて,どちらも「正確な連続入力には,リズムを体感することが不可欠」というsako氏の考え方に応える,良好な操作感だったことをお伝えしておきたい。
「これさえあればいい,そんな1本にしたかった」と語るsako氏。つきなみな言葉に聞こえるかもしれないが,正確無比な入力精度を,余人離れしたやり込みをもって体現する氏の発言であればこそ,その言葉は特別な意味を持つ。そんなsako氏の切れ味を100%発揮するべく,HORIによって妥協なく研ぎ澄まされた刃(やいば)――ファイティングエッジの発売に期待しておこう。
――2012年3月9日収録
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