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「グラナド・エスパダ」のサービスイン10周年を祝うスペシャルショーが開催。過去最大のデータ量を誇る記念大型アップデートを7月21日に行うと発表
このイベントでは,GEのサービスイン10周年を記念して制作された映像が公開されたほか,本作の運営方針など今後の展開についての発表が行われた。
アレンジが施された歴代楽曲と新曲「X」の演奏を収録した10周年記念映像が公開
イベントの冒頭では,10年以上前からGEに携わっていたイラストレーターの小林智美氏と作曲家の久保田 修氏,そして本作のプロデューサーを務めるHUEの中尾圭吾氏がサービスイン当時を振り返った。
メインビジュアルを手がけた小林氏は,本作の生みの親であるIMC Gamesのキム・ハッキュ氏の希望により自身が起用されたとし,キム氏の説明に沿って数多くの衣装デザインやイメージイラストを描いたと語った。
また楽曲を手がけた久保田氏もキム氏から直々に指名を受けたとのことで,そのときのことを「一本釣りされた」と表現。さらにサービスインに至るまでの楽曲作りが非常に過酷だったと明かすと,小林氏も「未知の領域だったので大変でした」と同意していた。
中尾氏は最初にGEチームに入ってから,およそ9年半経ったという。当初は半年程度で新たなタイトルのチームに移籍するつもりだったそうで,それと言うのも2006年頃には,10年以上サービスを続けているオンラインゲームタイトルがほとんど存在していなかったからである。
続いて,GEの10周年記念映像が公開された。この映像は,GEで使用された歴代の楽曲と,久保田氏が10周年をイメージして作った5拍子の新曲「X」(デケン:ラテン語で“10”の意味)の演奏を収録したもの。歴代楽曲には,すべて久保田氏による新たなアレンジが施され,オーケストラとロックバンド,そしてEDMの融合による,ときに静かに,ときに激しい演奏が1時間以上にわたって披露された。
中尾氏によると今回の演奏のダイナミックな展開は,GEがたどってきた波瀾万丈な10年間を表現したものだという。
また十数年前には,オーケストラで音楽を作ることを夢見ていたという久保田氏は,GEの楽曲を手がけてきたこの10年間はまさにその夢が叶った期間であったと感慨深げに話していた。
さらに演奏の背景にはGEのこれまでの歩みを思い起こさせるテキストや画像,そして小林氏による新作イラストが映し出されており,音楽と一体になって会場に集まった本作のプレイヤー達を魅了した。
なお,この映像は後日Webにて配信される予定だ。詳細は,HUEからあらためてアナウンスされる。
気になる10周年記念大型アップデート「グラナド・エスパダ X」の概要は
続いて,7月21日に実施される大型アップデート「グラナド・エスパダ X」の情報が公開された。
今回のアップデートでは,総勢140体におよぶ本作のプレイアブルキャラクターそれぞれに独自性を持たせる調整が行われる。会場では,どのキャラクターがどんな個性を持つのか,大まかに分類された資料が示された。この分類では,たとえばいずれも雑魚を一掃することを意味する「MOB殲滅」と「“超”大範囲」の違いが分かりにくいのだが,前者はクールタイムの短いスキルを次々に繰り出すタイプで,後者は詠唱やクールタイムの長い大技スキルをドンと一発放つイメージとのことだ。
そのほか同じ分類に括られているキャラクターでも,実際には1体ごとにさらに細かく差別化されており,詳細はあらためて公開される。
またミッションの展開方針にも,大きくメスが入り,「社会人でも“本当に楽しめる”MMORPG」を目指して,ミッションの総数を半分に削減し,かつ報酬を2倍に引き上げる。
さらにミッションの入場回数は,制限がないものを全体の25%,1日または1週に1回という制限付きのものを全体の75%という比率で提供していく。なお,入場回数制限ありのミッションが増えることに伴い,レアアイテムの入手確率はこれまでよりも高めに設定される。
加えて上位ミッションの難度が緩和される。従来の上位ミッションは,極めて強いプレイヤーの存在と大人数の参加を前提とする難度設定になっていたが,今後はそこそこ強いプレイヤーがそれなりの人数集まれば基本的にクリアできるようになるという。ただし,ゲームとしてのメリハリをつけるため,山場となる部分には従来型の高難度ミッションを用意することもあるそうだ。
ストーリークエストは,コンテンツ消費速度を抑えるための施策や,ほかのプレイヤーの協力を仰がないと達成できない要素を撤廃。1日待たないと続きができない,あるいは莫大な数のアイテムを集めなければならないといったことがなくなり,スムーズにストーリーを楽しめるようになる。
また140体のプレイアブルキャラクターを自由に楽しむために,ゲーム内通貨「FESO」でキャラクターカードや育成アイテムを購入可能になる。またクエストクリアに必要なアイテムなどもFESOで購入できるとのこと。
この10年間で総数が膨れあがったゲーム内アイテムは整理され,70%近くが削減される。ただしプレイヤーが個人的に思い入れのある装備などは,ユーザーサポートに問い合わせると個別に復旧してもらえるという。
ミッション開始前のサーバー負荷軽減を筆頭に,ストレスとなる部分の排除も行われる。すでに排除が完了している要素もあるが,アップデート以降も順次ストレスの排除がなされていく。
コスチューム(アバター)からは性能が削除され,見た目だけの存在となる。したがって,今後は外見重視で自由にコスチュームを選択できるというわけである。合わせてコスチュームは,ドレスルームにてFESOで購入可能となる。なお削除されたぶんの性能については,別の形で補填されるとのこと。
PvPコンテンツは,ゲームの主要コンテンツの一つに戻すべく,バランス調整が加えられる。今回のアップデートを皮切りに,順次さまざまな要素が改善されていく予定だ。
運営面では,ゲームの不具合を90%削減することを宣言。また毎週行っていた中小規模のアップデートが,各週実施に変更される。これは開発面の負担がどうこうと言うよりも,頻繁なアップデートでプレイヤーが混乱することを避けるためだそうである。
もちろん,海外からの不正アクセスを取り締まる施策も強化し,BOTや業者は発見次第アカウントを停止するという。
装備は,基本的にどれもゲーム内で手に入るようになり,ガチャでしか入手できないものは周年記念アイテムなど限られたものだけになる。
またガチャのラインナップは60アイテムから20アイテムとなり,欲しいアイテムを狙いやすくなる。その代わり,アイテムのラインナップを変更する間隔が短くなるとのことだ。
新コンテンツとしては,デイリーミッション「慟哭の氷魔塔」と,週間ミッション「水上都市ベデル 無限十奏戦」が登場。とくに無限十奏戦は,幅広いプレイヤー層が遊べる内容となるという。
またファイターなどに次ぐ6番めの基本キャラクターとなる魔法戦士「ネオ」(CV:石田 彰さん)と,新キャラクターとして大人バージョンの「カノ」(CV:茅野愛衣さん)が実装される。
そのほかプレイヤーがデザインしたキャラクター「バンシーナタリー」が8月に実装されることや,キャラクター別シナリオの追加がアナウンスされた。
なおこのアップデートは過去最大のデータ量となるため,,7月20日に1日だけのオープンβテストが行われ,翌7月21日に正式なスタートとなる予定だ。
イベントのエンディングでは,登壇者達があらためてGEの10周年を祝うとともに,これからも末永く遊んでほしいと来場したプレイヤーに呼びかけ,10周年記念スペシャルショーを締めくくった。
「グラナド・エスパダ」公式サイト
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(C)2003-2013 IMC Games Co.,Ltd./Published by Hanbit Ubiquitous Entertainment Inc.