プレイレポート
「グラナド・エスパダ」大型アップデート「インフィニティ」先行プレイレポート。MMORPG本来の魅力を取り戻すべく施された,体感重視の新たな試みを確認してきた
このアップデートでは,既存の「バハマル」地域に,新たなマップおよびストーリーが追加されるだけでなく,ゲームプレイの体感を重視したフィールドプレイの再生と進化,装備に関する有料アイテムの見直し,GE本来の魅力的なキャラデザインへの回帰,キャラ能力の大幅調整,報酬アイテムの大幅拡張などがなされる。今回,4Gamerではそのいくつかを実装に先駆けて確認してきたので,さっそく紹介していこう。sa
※開発中の体験プレイにつき,一部実装時と異なる可能性もあります。
高い報酬が用意されたマップでフィールドプレイを再生
一方,比較的新しいキエルチェの「夜間」マップや,「訓練所(昼)」マップは,特殊なギミックが用意されており,本来なら最上位プレイヤー向けの狩りマップとなるべく設計されていた。しかし,こちらも,ゲームプレイがミッション周回主体となっていたために,あまり利用されていなかったのが実情である。
今回のアップデートでは,そうした点に見直しを図り,フィールド上のドロップアイテムをミッション報酬と比較しても見劣りのしないものにしている。ドロップアイテムの中には,有料アイテムやレアアイテムが含まれ,かつ体感を重視したドロップ率の調整が施されているため,フィールド狩りを30分,1時間とある程度まとまった時間続けると,結構な充実感が得られるようになっている。これがフィールドプレイの再生というわけだ。
例えば,最上位プレイヤー向けに設定されたキエルチェの「訓練所(昼)」マップでは,「プラチナムランプ」「悪魔の念願」などのアイテムが,結構な頻度でドロップする。
ちなみに,100個集めると家門内の全キャラのステータスを1上昇させるレアアイテム「力の破片」は,テストプレイ中,10分程度の狩りでドロップした。ただし,このマップは最強クラスの雑魚モンスターが絶え間なくポップするので,まったく休む暇がない。無論,GEの特徴である,MCC(マルチキャラクターコントロール)を使った放置狩りは,ほぼ不可能だ。
したがって,1時間もプレイしていると相当疲労するため,100個集めるのは決して容易ではないのだ。むしろ「毎日,力の破片を5個集めたら,別のことをやろう」といった長期的な計画を立てて臨んだほうがいいかもしれない。
なお,こうしたドロップがいい半面,放置狩りのできないマップは,最上位プレイヤー向けだけでなく,ベテランやエキスパートなど各レベル帯ごとに用意される。
ここで紹介した手動狩りのマップだけでなく,放置狩りマップの報酬についても,もちろん充実感が得られるように調整されているとのことだ。
モンスターのレベルが上がっていく新マップ「バハマル 神人の森」
もう一方のフィールドプレイの進化については,バハマル地域に追加された「神人の森」マップに,新しいギミックを施している。これはマップ上の雑魚モンスターを一定数以上狩ると,中規模クラスのボスモンスター「ロイヤルマイコニド」が10体ポップし,それらをすべて討伐すると,マップ全体の雑魚モンスターのレベルが1上がるという仕掛けである。
その雑魚モンスターをまた一定数狩ると,レベルが1上がったロイヤルマイコニド10体がポップし……という流れを繰り返すため,このマップでは,レベル120から150のモンスターが登場することとなるのだ。最終的に,レベル150のロイヤルマイコニド10体の討伐に成功すると,雑魚モンスターのレベルは120にリセットされる。
ちなみにこのマップに進入可能なキャラクターであれば,レベル120のモンスターに苦戦することはないであろう設定になっているとのこと。一方,レベル150は最上位プレイヤー向けとなり,レベルが高いほどドロップアイテムの内容も向上していく。またロイヤルマイコニドには,各レベルに応じて雑魚モンスターよりもグレードの高いドロップアイテムが設定される。
ドロップアイテムの一部には,上記のとおり「消失防止剤」をはじめとする有料アイテムや,ガチャ武器「貴族」シリーズの製造レシピ,ゲーム内通貨「feso」に換金可能なアイテムが含まれるので,全般に有料アイテムの入手可能性が高まる。無論,これらのアイテムの入手には,ある程度まとまった時間,狩りを続ける必要があるだろう。
またこのマップには,ロイヤルマイコニドとは別に,レイドボス「ルーインクルーガー」が出現する。このレイドボスは,これまで実装されてきた各種ボスの中でも最上位となるが,実はステータス自体はそれほど高くない。それではなぜ強いのかというと,ボスモンスターのスキルを一定時間抑え込むスキル「ホールキャンセレイション」を使うと,プレイヤーキャラクターが身動きできなくなるデバフを使ったり,高確率で暴れたりするのだ。
さらにルーインクルーガーには,ヘイト関連のギミックがあったり,マップ上で一定数以上のソウルクリスタルが使われると暴れたりと,さまざまな仕掛けがあるとのことで,テストプレイのサポートをしてくれたHUEのスタッフは,相当な数のプレイヤーを集め,綿密な戦略/戦術を立てないと,ルーインクルーガーの討伐は難しいのではないかと話していた。
なおルーインクルーガーのポップは,ほかのレイドボスと異なり,週1回のメンテナンスでリセットされるわけではなく,一定周期の湧きになる予定だそうだ。
そのほかフィールドプレイでは,各マップのユニークモンスターのドロップアイテムの見直しが図られる。有用なアイテムが入手できるようになるため,ユニークモンスター探しにも再びスポットライトが当たりそうだ。
またフィールド狩りの対極に位置するミッションも,2013年12月末にリニューアルされる。過去に実装されたものから最新のものに至るまで,100以上のミッションすべての報酬を見直すとのことだ。フィールド同様,有料アイテムやレアアイテムの入手可能性が高まるため,プレイヤー各自のプレイスタイルや,ほしいアイテム,あるいはその日の気分に応じた選択ができるようになりそうだ。
また,これからGEを始める人・復帰する人には「クレセメント装備」が提供される。この武具はレベル100まで,プレイヤーキャラクターのレベルに応じた性能を発揮するため,GEのプレイに慣れるには最適といえる。なおこの装備はレベル100に達した場合,それ以上性能が向上することはないが,クレセメント装備では苦しくなってくるレベルでは,もう1段階上の装備素材などが入手できるように調整されるなど,次のステップに進む過程もゲーム内に用意しているとのことなので,そのあとも引き続きスムースにプレイできるだろう。
従来のガチャ武器がゲーム内で製造可能に。人気キャラ「シャルリン」も無料化
有料アイテムの無料化については,ガチャ販売のみだった武器が,ゲーム内で入手可能になる。具体的には,「貴族」シリーズをはじめ,ガチャ武器の製造レシピがゲーム内で入手できるようになるのだ。ただし,これらのレシピはレアアイテム扱いになるので,入手難度がそれなりには高くなる点には留意してほしい。
加えて,装備の製造自体にもメリットが与えられ,+5〜+8の強化値が付与された装備がこれまでよりも頻繁に製造できるようになる。試しに,貴族シリーズ武器を10回連続で製造してみたところ,+5が2回,+6が1回,+7が2回,残りは+3以下という結果が出た。実際,+7が2回というのはかなり運がいいケースらしいのだが,それでも+5以上が体感で3分の1〜2分の1に近い確率で製造できる調整となっているようだ。
そのほか新アイテムとしては,上記のルーインクルーガーがドロップするレシピで,最上位アクセサリーの「バハマルアクセサリー」シリーズ(ネックレス・イヤリング・ベルト)が製造可能となる。このシリーズの製造には,ロイヤルマイコニドなどがドロップする「森の精気」が必要となる。また,新しく「訓練所(昼)」からレシピがドロップする「支配者の指輪」は,装備したプレイヤーキャラクターの攻撃等級+1,防御等級+1に加え,全ステータス+3という破格の性能を誇る。こちらは「訓練所(昼)」からドロップする「力の破片」が必要になる。
またfesoショップでは,有料編入キャラだった「シャルリン」「レイチェル」「ローズスピリット」や,最上位有料ダンジョンの入場チケットが商品に追加され,いずれもゲームプレイだけで入手可能となる。同時に,フィールドのドロップアイテム調整を通じてfesoを入手する機会も増えるとのことだ。
さらに装備の強化上限値が3年ぶりに開放され,+9までの強化が可能となる。同時に,+9強化を成功させる「+8消失防止剤」が実装され,ルーインクルーガーなどの上位レイドボスのレアドロップ,またはガチャのレアアイテムとして入手できるようになる。
新キャラは待望の「シエラ・ローズ」と成長した「風雷のグラシエルロ」
インフィニティのアップデートと同時追加される新キャラクターは,「シエラ・ローズ」と「風雷のグラシエルロ」の2体だ。シエラは,ほうきに腰かけた独特の移動が特徴で,スタンスは「ファーストエイド」「ESP」に加え,専用の魔法系スタンス「パイトネス」が用意される。ボイスを担当する声優などは,追って公開される予定だ。
なおシエラは新たなバハマルのストーリーの中で編入可能となるが,クエスト難度は少し高めになっているとのことなので,心して挑戦しよう。
なお風雷のグラシエルロのボイスを演じるのは,声優の檜山修之さんだ。これまでのGEのオフライインイベントで,数回にわたって朗読劇やボイスドラマに出演してきた檜山さんだが,ついに念願のゲーム本編への登場を果たしたというわけである。
そのほか,既存のキャラクターについては,「“新しい戦い方”を創造できる可能性」をコンセプトに,それぞれの特徴をさらに尖らせるような調整がなされる。具体的には,今回,「ウォンテッド」「ラピエル/ラピエルオブグリム」「アビス」「カトラス」「ビレンディシュアーム」という5つのスタンスを持つキャラが,特定の局面でさらに活躍できるようになるとのことだ。今後も,「新しい戦い方を創造できる可能性」をコンセプトに,キャラの調整を行っていくとのことなので,続報にも期待したい。
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