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【PR】1日18時間のゲーム内サポート,いきなりカンストもOK! “オンラインゲーム未完成の領域に挑む”「グラナド・エスパダ」リニューアルレポート
数多くのアップデート項目のうち,今回のリニューアルでとくにポイントとなるのは以下の4点だ。
- 分からないことはその場で解決,リアルタイムゲーム内サポートの強化
- 一気に最高位レベルになれる,カンストキャンペーン
- 序盤のゲーム進行を大幅に短縮するリニューアル
- メイン収益を担っていた育成要素の無料化や,課金アイテムの50〜80%OFF
そして未完成の領域への挑戦の中身として「新世代の運営モデル」が発表されている。その内容は,
- 2週に一度のペースで,遊べるコンテンツをアップデート
- ゲームのデザインを一新させ,賑わいを生むアップデート
- プレイヤーの要望によるアップデートを実現する新しい運営の形
といったものになる。
人であふれるリニューアル直後のリボルドウェ広場の様子 |
6周年記念オフラインパーティーでアップデート内容を解説する中尾圭吾氏 |
本稿では,これらの内容一つ一つについて,リニューアル後のゲーム内の動きや,今回の流れを作ったプロデューサー中尾圭吾氏(※)のコメントを交えて紹介しつつ,リニューアルの意味について考えていこう。
※インタビューなどにおいて歯に衣着せぬ発言というか,ありていに言えば“ぶっちゃけ話”が多い人物だ。過去のGEの対応などを振り返り「あのときは全然ダメでしたね〜」と自ら失敗を認める発言もする。中尾氏の人となりについては「関連記事1」「関連記事2」を参照のこと
予告されていた運営開発チームの掲げる“重大発表”が明らかに。「グラナド・エスパダ」の「6周年記念オフラインパーティー」レポート
ゲーム開始直後から最上位レベルへ覚醒も? 「グラナド・エスパダ ルネッサンス」リニューアルアップデートをいち早く体験してきた
1日18時間ものGMによるゲーム内サポートがスタート! 気軽にGMとの雑談や一緒にダンジョンツアーも
これは,噛み砕いて言うと,ゲーム内の分からないことの即時解決は当たり前として,さらにオマケに雑談やダンジョンツアーも一緒に楽しめるようになるということだ。
GEではリニューアル以前から実験的に同様なサポートがテストとして行われていた。初心者が最初に所属することになるGE開拓党(党とはプレイヤー同士で作るグループのようなもの)には2名のゲームマスター(GM)が参加し,プレイヤーの質問に逐一,チャットで回答してくれるのだ。1対1での個別質問にも対応している。
テスト時は17:00〜23:00と1日に6時間のサービスであったが,7月18日のリニューアル後からは11:00から翌朝5:00まで,18時間にも及ぶサポートが実施されている。
レクチャー体制も大幅に拡充されたようだ。連日19:00〜20:00にはレベル60以下のプレイヤーに向けた“初心者講習&ダンジョン体験ツアー”が実施されている。これは,実際のゲーム画面を交えた実演式のサポート講習で,非常に分かりやすいと好評とのこと。操作方法を覚えたあとに,全員でダンジョン体験に向かうなど,新規プレイヤーにとってツボを押さえた対応をすべてリアルタイムで行っている。
中尾氏は「ゲームをプレイするのにWikiなど,ほかのサイトを見て調べるのはとても面倒。ならゲーム内で答えちゃったほうがいいでしょう」「ゲームを始めるタイミングって人それぞれだと思うんですよ。いつ始められても大丈夫なように,初心者を対象とした攻略ツアーや講習などは毎日行う必要があるんです」と語る。事前にテーマとして掲げられていた“いつ始めても楽しいゲーム”を,このような形で実現しているのだ。
カンストキャラが可能にしてくれた,新しいゲームの始め方
このキャンペーンでは7月18日以降に作成された,または家門レベル26未満の家門に対して,最高ランクにレベルアップするカード,武具ひと揃い,上位の技が使えるようになるアイテムなどが配布される。カンストしたあとのサポートも抜かりはない。
GEをご存じの方ならば分かるかもしれないが,本作には多数のキャラクターが存在する。その数,70名以上で現在も増え続けている。今遊んでいるプレイヤーを見ても,4キャラで満足せずに多数のキャラを育てるのが当たり前のようになっており,カンストキャラを4体もらったからといって,やることが尽きるという心配はないだろう。
「この“カンスト”(ジャンピングキャンペーン)は誰に向けたサービスかというと,オンラインゲームにばっちり慣れているコアプレイヤーの方です。オンラインゲームに初めて触れる方やシナリオや世界観をゆっくりと楽しみたい方にはお勧めしていません。PvPや大型ボス討伐を主体に楽しみたい,上位プレイヤーとガンガン遊んでみたいという人は,序盤をすっ飛ばしてもらっても大丈夫です」(中尾氏)
ジャンピングキャンペーンはプレイヤーキャラのレベルの単なる底上げではない。最高レベルのキャラクターを,4体だけとはいえ所持することにより,初心者プレイヤーであっても,ベテランプレイヤーと一緒に遊ぶことが可能になる。知識はなくても同じ土俵に上がることで学べることは多く,遊んでいくうちに狩りの知識や装備の優劣,キャラクターの特性など,多くのことが見えてくる。いや,実際,オンラインゲームでは遊んでみないと見えないことも多いのだ。つまり,これは主に時間的な“障害”となっているこの部分を取り払い,新規プレイヤーと既存のベテランプレイヤーの架け橋となるものと言えるだろう。
「今遊んでいる人が友達を呼んで一緒にプレイしようとしたとき,一緒に遊ぶまで,レベル上げだけで数日以上掛かるというのは,もう今の時代に合いません。あと,自分のアカウント情報を完全に忘れてしまうプレイヤーさんが想像以上に多いというのも事実です(笑)。すでにゲーム内容を知っている人に1からやってねというのはきついですから」(中尾氏)
これも“いつ始めても楽しいゲーム”実現のための一環であると言えるだろう。
実装後のゲームの状況について中尾氏に聞いてみると,カンストカードを利用した初心者の数はおおよそ半分ぐらいとのこと。その人のプレイスタイル次第ではあるが,今後利用するという人もいるだろう。キャラクター育成には,これまで選択の余地などなかったのだから,選択肢が増えたということだけでも大きな意味がありそうだ。
高レベルキャラでサクサクと。これまで苦労してきた既存プレイヤーはちょっと引っかかるところがあるかもしれないが,それ以上に新規プレイヤーがやってきてゲーム内が賑わうことを嬉しいと感じる人もいるのではないだろうか。
さて,ここまでの施策が最初に掲げられていた“いつ始めても楽しいゲーム”とするための内容であろう。分からないことはリアルタイムで解決,レベル上げが面倒なら飛ばしてOK。合わせて,序盤のゲーム進行のプレイフィールも最適化されている。
アイテムモールの大幅な値下げと育成無料化が示すGEの遊び方
アイテムモールの商品(ハンビットコインで購入できる課金アイテム)を,最低でも50%から最大80%OFFとすることを,あわせて発表したのだ。さらに,キャラクターの能力を高める有料アイテムをゲーム内通貨で購入できるようにし,強力なスキルを覚えるのに必要だった有料アイテムも不要にしている。
「GEはキャラクターを育てて楽しむゲーム。でも,そこにお金がかかってしまうと止まってしまうことになります」(中尾氏)
確かにそのとおりだ。レベル100になってひととおりの内容を理解したところで,「これ以上成長させるためにはお金がかかります」と言われると考えてしまう人は多いだろう。ゲーム内でもらえる数少ない覚醒秘伝書をどのキャラに使うか迷った挙句に温存して,レベル100以上のマップでコテンパンに叩きのめされてしまう筆者のようなプレイヤーもきっと多かったに違いない(と思いたい)。
スクワッドを組んだり,(開拓党ではない)党に参加してほかのプレイヤーと一緒に攻略などを行ったりすることで,GEはもっともっと楽しくなる。運営側はきっとそういうことを伝えたいのだろう。
サーバーを変えて心機一転して遊びたい人のためには,サーバー移住施策も予定されている。こちらは公式放送で8月の予定と発表された。アイテムや編入したキャラクターももちろん引き継ぐことができる。ただし,これは運営側で作業を行う必要があるため,有料サービスになる予定とのことだ(価格は未定)。
「遅すぎ」ず,「薄すぎ」ず,進行を止めないアップデートの仕組みを構築
ここまでがリニューアルの内容である。
ここからは未完成の領域=「新世代の運営モデル」の内容について見ていこう。中尾氏は過去のアップデートの問題点を「遅すぎ」「ズレすぎ」「薄すぎ」と表現した。これらに,どう対処していくかがポイントとなる。
さて,オンラインゲームでの一般的なアップデートといえば,新マップの実装などが挙げられる。マップといっても,地形を作るだけでは済まないので,そのマップに配置されるモンスターやクエストなどのゲーム内容そのものを作っていく必要がある。
だが,こういったものの開発には時間を要し,全力で新マップの開発をしていれば,必然的にほかのアップデートは止まることになる。しかし,中尾氏は「速い人なら2週間くらいでアップデート内容を遊びつくしてしまいますよね。そのあと何もないとつまらないってことになるじゃないですか」と疑問を投げかけた。オンラインゲーム業界では,そんなことは当たり前……のはずだった。そこにあえてメスを入れたのだ。
「当初はバグなども多発してしまいご迷惑をおかけしましたが,開発体制も整い,大きなバグもなく運用していけるようになってきました。毎週というのはプレイヤーさんにとっても遊びきれないという意見もありますし,2週間に1回というペースで週間アップデートを行っていけたらと考えています」と,今回正式に採用されたものはこれまでの成果・結果を踏まえた内容になっている。これが「遅すぎ」というプレイヤーの不満を解消する施策だ。
また,同時に大掛かりなスケールアップデートも別ラインで行い,新たなマップ,シナリオなども用意するという。すでに,これまでプレイヤー達が直接目にすることのできなかった旧大陸の国家“ブリスティア”を開発中とのこと。
週間アップデートではさすがに大掛かりなアップデートは難しいため,小さな変化になりがちで,プレイヤーから「薄すぎ」という不満が出ることを予想し,それを解消する施策として,このスケールアップデートが計画されているというわけだ。
アップデート内容を「ズレすぎ」にしないように集められるプレイヤーの生の声
これまでGE運営チームでは,プレイヤーの要望を踏まえつつイベントを企画したり,仕様の修正を意欲的に行ってきた。だが,ときにそれは思わぬ波乱を生んだこともあった。こうした「遊んでみたい」と「遊んでほしい」のすれ違いをなくすために,GEではプレイヤーが何を望んでいるのか,運営側がどこに着目しているのかなどをじっくりと話し合うスペースを設けている。それが公式サイトの“ディスカッションボード”である。
ディスカッションボードではGM側が投げかけた質問や,今後論議したい議題について,プレイヤーの投稿を受け付けている。「戦闘バランスを調整してほしい」「こんなイベント企画をしてほしい」など,さまざまな意見が飛び交っているようだ。以前は「実験的に設置」ということだったが,7月18日のリニューアル実施後は正式運用となった。
しかし,ディスカッションボードは始まりにすぎない。このボードで提案された議題に基づいて,定期的にニコニコ生放送を使った意見交換会が行われる。ニコニコ生放送にはアンケート機能があり,ここでアンケートを行ったり,また,コメントを見ながらGE運営チームが生の声で直接返答したりするという。
さらに,これらすべての結果を参考に,月一回行われる“GE大会議(仮称)”という放送会議を今後実施していくようだ。
「全プレイヤーが一堂に集うことによって,きっと円滑に要望を反映していけるのではと踏んでいます」(中尾氏)
最終的にはこれらの意見交換によって産まれた“ズレ”のない要望――“プレイヤー要望アップデート”を,月に二つ程度はゲームに反映させていきたいとのこと。これらは週間アップデートに反映されていくことになる。
GE大会議ではお祭り的な人気キャラクター投票も予定されており,上位に入ったキャラクターの強化なども予定されている。
最初は安定しなくても,半年後には必要と言われる運営を目指して
よくある運営会社の問い合わせ対応なら「ご要望はメールにて。ご意見には個別にはお返事をできません」といったテンプレートの回答メールだけ。運営会社からすればそちらのほうが断然効率的だ(もちろんGE運営チームもメールによる意見募集を止めることはないだろうし,メールを見なくなるわけでもないだろう)。だが,画面越しとはいえ,明確に,相手に自分の意見を伝えることができ,たとえ「分かりました」の一言でも返答がもらえる違いは大きい。
見えない暖簾に腕押ししている状態なのではと疑い,動きの見えない運営チームに苛立つ。そんなオンラインゲームの悪習・悪い意味の“当たり前”を覆すために,GE運営チームは今回のリニューアルを敢行している。
“オンラインゲーム未完成の領域に挑む”。その言葉の真意は,運営とプレイヤーの壁を取り払うということ。いや,取り払うのは実際問題ムリなので,透明化と言い換えるのがいいかもしれない。お互いが見える位置で,声の聞こえる距離感で,運営を行っていきたいという決意表明なのだ。
それは,一般的には耳ざわりがいいだけの美辞麗句である。しかし,GE運営チームには,これを単なる美辞麗句にしない決意がうかがえる。「今回のリニューアルが成功するかどうかは分からないが……」とはGE日本運営プロデューサー中尾氏の言葉だが,逆に言えば,日本でここまでプレイヤー側に踏み込んだ運営体制というのは初めての試み。成功するのかどうか,運営側としても不安な面があるのかもしれない。
だが,HUE,そしてGE運営チームはそれを隠さずに,プレイヤーに正直に伝えてくれる。顔の見える運営を行っていきたい。少しの不安さの中には,そういった正直な気持ちが見え隠れしているようにも思える。
「グラナド・エスパダ ルネッサンス」から「グラナド・エスパダ」へ――。
“装飾”はもういらない。これまでいろいろあったからこそ,真のタイトルである「グラナド・エスパダ」として輝いていく。タイトルのリニューアルには,そんな運営チームの決意が込められているのかもしれない。
「グラナド・エスパダ」公式サイト
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