インタビュー
かつてのクリエイター陣もイベントに参加! 3周年を迎える「グラナド・エスパダ プラス」プロデューサーインタビュー
人気が乱高下した初期:ここ1年は徹底的なBOT駆逐と地道なアップデートで安定期に
しかし,その一方で,3か月近くに及んだオープンβテストで,プレイヤーからはコンテンツ不足や新システムのバランスなどに関する指摘がなされていた。こうした問題を改善しないまま,2006年7月に正式サービスに突入したことがプレイヤーの大きな不評を買うこととなる。また,月額課金制を採用したことや,当時としては必要とされるPCスペックが高かったことなど,プレイ開始までのハードルの高さも重なり,GEの人気は失速。同年12月には,市場の流れに倣って基本プレイ無料・アイテム課金制への移行を発表し,多少なりとも盛り返したものの,当初の勢いは取り戻せなかった。
とはいえ,そこで運営・開発スタッフともGEを諦めてしまったわけではない。プレイヤーからの意見や要望を真摯に受け止め,数か月に1回の地に足の着いたアップデートを繰り返した結果,現在までに当初の構想にあった要素を一つ一つ実現し,システム的にも安定した環境を提供している。
そうした,まさに紆余曲折あった3年間の中で,中尾氏が最もアピールしておきたいのは2008年の3〜4月に実施した,RMT業者などに放たれたBOTの駆逐であるという。もともとGEでは疑わしいプレイヤーを監獄に送るシステムを採用しており,資料を見ると該当時期は大幅に投獄数が上昇,続く5月以降は激減している。
直近展開の第一報はオフラインパーティーにて! あのクリエイター陣も再び参加か?
「小林さんも久保田さんも,GEに相当の思い入れを抱いてくださっています。お二人とも,機会があれば,なんらかの形でGEに関わりたいとおっしゃっていました」(中尾氏)
気になる詳細は,オフラインパーティーでのお楽しみとのことだったのだが,単に当時を回顧するような目的だけで,両名をゲストとして呼ぶとも思えない。当日のステージパフォーマンスはもちろんだが,上記の中尾氏のコメントからしても,小林さんと久保田さんそれぞれの手がける新要素が発表されると期待してもいいのではないだろうか。
「お客様の間では,ミフユが有料での提供になるのではないかという噂もあるようですが,こちらはゲーム内で提供します。イベントを開催して,参加した方は誰でも入手できるような形式を予定しています。ボイスも収録済みなので期待してください」(中尾氏)
ゲーム内イベントは,「党VS党 トーナメント」を実施。4回目の開催となる今回は,プレイヤー全員が参加できるような内容を予定しているという。
そのほか,システム的な改善も施される。もともとGEは,マルチ・キャラクター・コントロール(MCC)システムを活かしたキープモードによるセミオートプレイが人気だが,今回はその点を踏まえた改善だ。
2008年9月に行った,キム・ハッキュ氏がインタビューで発言したとおり,現在のGEはプレイヤーの生活を可能な限り阻害しないよう配慮がなされている。この改善もまたそうした方針に沿ったもので,現役プレイヤーにとっては地味ながら嬉しい内容だろう。
「初期のサービスでは,本当に至らない点が多かったと痛感しています。今後はより楽しく,社会人の方をはじめ誰でも気軽にプレイできるゲームを目指します」(中尾氏)
繰り返しになるが,オフラインパーティーでの発表を皮切りに,GEの7月下旬以降の展開が順次明らかになっていく。今回は一部しか教えてもらえなかったが,ほかにも注目すべき情報が多数発表されるとのことで,中にはかつてGEに興味を持ったことがあるという人の目を惹くようなものもありそうだ。残念ながらオフラインパーティーの募集はもう締め切られてしまったが,発表される内容は4Gamerでもフォローしていくので,ぜひ引き続きのチェックをお願いしたい。
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