レビュー
「グラナド・エスパダ」体験レポート番外編(ムービー付き)
第二次クローズドβテスト「Alliance」のレポート記事はすでに掲載しており,また党同士の戦いをメインとした記事も近日中に掲載予定だが,ここでは,「そもそもGEというゲームはどんなものか」ということについて,軽くまとめておきたい。
まずはキャラクターを作成しなければならない。GEでは,
剣や短銃などを主に使うファイター
なぜかヒーラーのスカウト
長距離専門の銃使いマスケッティア
念動力・弱体化魔法のウィザード
火・氷・雷系の魔法を使うウォーロック
から最大3人を選んでチームを組み,そのチームを操ってプレイを進める。
筆者は「体力回復はスカウトが担当らしい」といった大まかな予備知識しかなかったので,最初はファイターとスカウト中心でチームを組んだのだが,結局スカウトの使い方がよく分からず(実はテスター専用ページに用意されたマニュアルの存在を知らないままプレイしていた),シンプルそうなウィザード3人という構成でプレイすることにした。
さて,ウィザードばかりでチームを組んで体力回復は大丈夫なのかという心配もあるだろう。遠隔攻撃主体なので,殴られる前に倒すのが基本。全体に被ダメージ量は少なめで,身分相応の場所で狩りをする限りは,なんの問題もない(スカウトがいると,もっと敵の強いところでも大丈夫なのだろうけど)。
ある程度危険なエリアに行くようになると,モンスターが体力回復アイテムをドロップするようになる。赤いドロップ品を見たら必ず拾うようにしていけば,そうそう死ぬことはなかった。もっとも,モンスターのAIは弱っているキャラを集中的に攻撃してくるようなので,油断はできないが。私なりの結論としては,どんなクラス構成だとしても,それなりにやっていけるという感じだ。
なおGEでは,通常魔法ならば打ちっぱなしでもMPは減らない。コマンドでスキル(特殊攻撃)を発動すればMPを消費するが,通常魔法は使い放題だ。
一人目の特殊攻撃を発動させるキーは「Q」「W」「E」……と順に並んでおり,二人目が「A」「S」「D」……,三人目が「Z」「X」「C」……と,キーボードの配列を見てもらえれば分かるように,実にすっきり並んでいる。
しかし,実際にプレイしてみるとたいていチャット窓に"食われてしまう"ので,コマンド自体の使い方は非常に難しい。(今のところ)パーティを組むことのないゲームなのだが,チャット窓が常にアクティブだったのである。結局,ゲーム中ではほとんどスキルは使ってないが,とくに支障はなかった。
確かX-Meetingのときの発表では,チャット系はエンターチャット方式になるということだったのだが,一体どういうことだろうか……(編注:後日,日本語入力ソフトで「ATOK」を使用している場合特有の問題と判明。第二次テストの段階でも,MS-IMEなどではエンターチャット方式となっていたようだ。このあたり,次のテストでは修正されることを強く望む)。
■ハーベストモードとアサルトモード
→バラックからアルケルト・モレッツァ入り口まで (MPEG-1:72.6MB)
→アルケルト・モレッツァ地下1階 (MPEG-1:190MB)
→アルケルト・モレッツァ地下2階 (MPEG-1:94.8MB)
近くにあるドロップ品を拾いまくるという"ハーベストモード"をようやく覚えた頃のプレイなので,手動攻撃で多少冗長になっているが,お金のない時期には,とにかく拾いまくるハーベストモードは重宝する。
なお,指示を一人に与えるか全員に与えるかという指定が,鍵状のアイコンで設定できる。とりあえずここをロックしておいたほうが,なにかとうまく動くように感じた。ハーベストモードでも,このロックを行わないと,プレイヤーが操作するキャラクターしか拾いにいってくれないので注意。ロックしておけば,周りに落ちているものを拾いたい場合に足元をクリックすれば,各自がそれぞれ動き回って拾い集めてくれる。モンスターをクリックすると全員で攻撃してくれる。
なお,ロックした状態でも,プレイヤーが指示するキャラクター(リーダー)というのは決まっていて,それ以外の二人のキャラクターは基本的に自動攻撃を行う。実はこの自動攻撃が強力で,ポップ寸前の,まだ画面に見えてないモンスターに対して攻撃態勢に入ったり,壁の向こう側のモンスターを狙い撃ちしたり,視界内にいようがいまいが,絶えず効率の良い攻撃を繰り返すようになっている。
その点リーダーは,クリックで指示を出さないと攻撃をしない。また指示を出しても攻撃してくれないことも多く,かなりうまく動かさないと,戦力を有効活用しているとは言い難い状況となってしまう。はっきりいって,現状では手動戦闘で自動戦闘以上の効率は出せない。攻撃要員は自動戦闘で2名,メインキャラクターはヒーラーに徹するというのも,チーム構成の一つのアイデアだろう。
ついでに,近くにいる敵を攻撃しまくるという"アサルトモード"を覚えた頃のムービーも,ちょっとだけ付け加えておく。レベル的には,アル・ケルト・モレッツァ地下3階はちょっときついが,アサルトモードの攻撃力には無駄がないので,少しずつなら戦えるという感じだ。
→アサルトモードの例 (MPEG-1:33.1MB)
このアサルトモードでは,クリックで指示した目的地点に着くまでは,リーダーも完全に自動戦闘を行うようになる。自動戦闘はかなりよくできていて,5発で倒せるモンスターであれば,最初の3発は全員で同時撃ちし,続く2発は二人で受け持ち,残る一人は次のモンスターを攻撃し始める。ウィザードは連射の利く魔法使いなので,攻撃力を無駄なく使用できる。
ムービーを見れば,ルートする(アイテムを拾う)間もないくらいの高速リポップの様子が分かるだろう。ゲームプレイの主力はアサルトモードというのが基本で,ハーベストモードを織り交ぜて,手早く拾うという操作になると思われる。
操作としては,
地面クリック→そこに移動
Shift+地面クリック→ハーベストモードでそこに移動
Ctrl+地面クリック→アサルトモードでそこに移動
となる。ゲーム内のUIのボタンでモード選択して……などというのは,現実的ではないだろう(移動のたびに選択が必要)。
アサルトモードを使って戦闘することで,操作系は一般的なMMORPGとは少し違った感じとなる。進軍時はCtrlキーを押しながらのクリック移動で,できるだけ遠くの場所をクリックしておけば,あとはたいていうまく処理しながら進んでくれる。
固定位置でドロップ品を拾いつつキャンプを行う場合には,モンスターの手前を(ほかのモンスターまで来てしまわないよう,うまく見極めて)クリックすると,攻撃範囲まで近づいて,効率良く戦闘を始めてくれる。モンスターをクリックするのではなく,その近くをクリックするわけだ。
戦闘が始まったら,さらに少し手前をクリックし直しておくと,戦闘終了後に前進しすぎて(所定のクリック位置まで移動して)ほかのモンスターを呼び寄せる危険が少ない。連続的に攻撃する場合は,次のモンスターの近くをクリックしておくと,最大限の効率で攻撃を継続してくれる(安全度は別として)。
注意すべきなのは,アサルトモードで,キャラクター達がクリック位置まで移動してしまうと,リーダーが"指示待ち"となり,近くに敵が来ても攻撃しなくなってしまうことだ(ほかの2体のキャラは自動攻撃する)。それゆえ,多くのモンスターに囲まれたときなどはときどき周りをクリックして,絶えず移動の途中状態にしておくことが重要である。
アサルトモード主体にすると,モンスターのクリックですらなくなって,いま一つ直接戦闘している感覚が薄くなってしまうが,RTSのように戦闘の指揮を執っているといったイメージで考えるとよいのだろう。肉弾戦クラスのキャラクターがいると,感じも違ってくるのだろうか。
アクション性が高いかと思えば,RTSのようなコマンド戦闘でもあり,ゲーム自体の性格もまだ固まっていないように思われる。今後どういった方向に転がっていくのか,非常に興味深い。(aueki)
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グラナド・エスパダ
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