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印刷2009/04/17 21:28

インタビュー

“新キノスワールド”のテーマは「アニメのような感覚で楽しめること」−−GMO Gamesのアンディ・クォン氏が語るキノスワールドの開発進捗&コルムオンラインの今後

画像集#002のサムネイル/“新キノスワールド”のテーマは「アニメのような感覚で楽しめること」−−GMO Gamesのアンディ・クォン氏が語るキノスワールドの開発進捗&コルムオンラインの今後
 GMO GamesがMMORPG「キノスワールド〜パジャマの騎士〜」(以下,キノスワールド)のオープンβサービス休止と,2009年のリニューアルを発表したのは,今から約半年前となる2008年10月のこと(関連記事)。
 それ以来,「レイチェルブログ」などを通じて新情報が公開されてはいたものの,どんなゲームを目指すのか,開発の進捗はどうなっているかといったことは,あまり具体的に明かされていなかった。

 今回4Gamerでは,同社のアンディ・クォン代表取締役社長に話を聞き,気になる“新キノスワールド”の現状や,今後の見通しについて聞いてみた。
 またクォン氏は,GMO Gamesがサービス中のMMORPG「コルムオンライン」に関し,今月(2009年4月)から2009年11月にかけて予定されているさまざまな新要素の追加や,今後の運営方針についても語ってくれたので,コルムオンラインのファンもぜひとも目を通してほしい。


キノスワールドをリニューアルする意義


GMO Games アンディ・クォン代表取締役社長
画像集#003のサムネイル/“新キノスワールド”のテーマは「アニメのような感覚で楽しめること」−−GMO Gamesのアンディ・クォン氏が語るキノスワールドの開発進捗&コルムオンラインの今後
 まずクォン氏は,新キノスワールドのサービス開始時期を「2009年夏」に予定していると述べ,今回のリニューアルの意義について,あらためて次のように説明した。

前回のインタビューのときにも言いましたが,日本のオンラインゲーム市場において,日本の文化に根付いた国産タイトルが増えるべきだと思うんです。
 例えば中国の場合,今では中国産ゲームと韓国産ゲームの比率が逆転し,中国産が6割以上を占めています。中国産ゲームの比率が増えてから,オンラインゲーム業界が一気に盛り上がっていったんです
」(クォン氏)。

画像集#005のサムネイル/“新キノスワールド”のテーマは「アニメのような感覚で楽しめること」−−GMO Gamesのアンディ・クォン氏が語るキノスワールドの開発進捗&コルムオンラインの今後
 とはいえ,ゲーム開発には膨大なコストがかかる。例えば,キノスワールドをあきらめ,ほかのゲームを韓国から持ってくるという選択肢もあったはずだ。

ええ,確かに私自身,よく周囲から言われています。GMO Gamesにゲームを一から開発するだけの体力はあるんですかと。
 日本の経済状況などを考えると,日本のオンラインゲーム産業はまだまだこんなもんじゃないはずです。でも実際には国産タイトルはあまり出ていませんよね。ほかの誰かがやってくれるだろう,ではなく,それなら自分達でやろうじゃないかと思っていたんですよ。
 私達が国産オンラインゲームをサービスして成功を収め,このところ停滞気味といわれる日本のゲーム業界に勇気を与えたい。その信念を持って,会社のすべてを注ぎ込んで開発にあたっている状況です
」(クォン氏)。


新キノスワールドで目指しているのは
アニメを見ているような感覚で楽しめること


画像集#004のサムネイル/“新キノスワールド”のテーマは「アニメのような感覚で楽しめること」−−GMO Gamesのアンディ・クォン氏が語るキノスワールドの開発進捗&コルムオンラインの今後
 クォン氏はリニューアルにあたり,「アニメを見ているような感覚で楽しめること」を目標に掲げている。「ゲームは文化的な産業なので,それを受け取る人の肌に合うかどうかがとても重要なんです」と述べ,日本が誇る文化の一つである,マンガやアニメの要素をゲームに盛り込むことで,日本らしいゲームに仕上げたいという抱負を語った。

 では,アニメを見ているような感覚で楽しめるゲームというのは,具体的にどんなものなのだろうか。

コンシューマゲームでは当たり前のことですが,物語を楽しめるということがとても重要だと思います。
 新キノスワールドでは,サービス開始時に実装されているストーリーを“シーズン1”と呼び,その後,半年から1年おきにシーズン2,シーズン3……といった具合に展開させる予定です。シーズン終了時にストーリーも一段落しますが,大まかな流れはすべてのシーズンをとおしてつながっています
」(クォン氏)。

画像集#006のサムネイル/“新キノスワールド”のテーマは「アニメのような感覚で楽しめること」−−GMO Gamesのアンディ・クォン氏が語るキノスワールドの開発進捗&コルムオンラインの今後
 この話を聞く限り,いわゆるエピソディック形式をオンラインゲームに取り入れる試みといえそうだ。
 またクォン氏の説明によると,シーズンごとにメインとなるキャラが存在し,最初のシーズンでは,キノスワールドのマスコットキャラであるレイチェルを軸にストーリーが展開する。そしてシーズン2では,レイチェルのライバル的な存在が登場し,物語の主人公になるのだ。

各シーズンのオープニングムービーは,専門の制作会社が手がけた本格的なアニメとなっており,背景にはシーズンごとに用意する主題歌が流れるんです。またオープニングだけでなく,ゲームの合間にカットシーンが挿入されるので,物語の展開が自然につかめるはずです。
 それぞれのシーズンに30〜40人ほどのNPCが登場する予定ですが,すべてのキャラが喋ることも大きなウリです。声優の情報は後日あらためて公開しますが,すごい声優さん達に参加してもらっているんですよ
」(クォン氏)。

 自分のキャラのレベルが低くても,各シーズンのストーリーを楽しめるようにするとのこと。ストーリー自体は,すべてのプレイヤーを対象とするコンテンツに位置づけられているわけだ。


プログラミング作業は2009年夏までの短期決戦
平尾リョウ氏がグラフィックス面の作業を牽引


画像集#007のサムネイル/“新キノスワールド”のテーマは「アニメのような感覚で楽しめること」−−GMO Gamesのアンディ・クォン氏が語るキノスワールドの開発進捗&コルムオンラインの今後
それでは,リニューアルの決定からこれまでのあいだに,どのような作業が行われてきたのだろうか。
 まずプログラムに関しては,リニューアル決定直後から,ソースコードの解析とバグの修正が進められてきたという。クォン氏は,「一口に“サーバーとクライアントの同期がずれる”といっても,プログラマーの視点では何百という可能性が,原因として考えられるわけです。それを一つ一つ確認し,問題があれば修正するという作業を進めています」と説明した。

 クォン氏がプログラミングチームに指示しているのは,一つのサーバー群で8000人くらいの同時接続者数に耐えられるシステムを作ること。現時点でも,サーバー全体で1万5000人くらいまでは問題なく対応できる状況になっているという。
 クォン氏は,新キノスワールドの開発作業を野球のワールド・ベースボール・クラシックに例え,「締め切りに向けた短期決戦という意気込みで作業にあたっています」と述べた。

 クォン氏は新キノスワールドのグラフィックスに関して,「プレイヤーの目に直接触れる要素であり,言い訳ができません。リニューアルにあたって力を注いでいるのは,とくにキャラクターとモンスターです」と話す。

 新キノスワールドでは,NPCを含むすべてのキャラクターを,本作のイラストレーターに起用されている平尾リョウ氏が描いたイラストと,ほぼ同じ見た目にするという。基本方針は,平尾氏が描いた線を大切にすることである。

平尾さんのイラストは,例えば,男女のキャラの瞳の形が異なるなど,ディテールにこだわって描かれています。3Dモデルにする作業もこだわりを持って進めており,実際,瞳の作り込みだけでもかなりの時間を割いているんですよ」(クォン氏)。

画像集#015のサムネイル/“新キノスワールド”のテーマは「アニメのような感覚で楽しめること」−−GMO Gamesのアンディ・クォン氏が語るキノスワールドの開発進捗&コルムオンラインの今後 画像集#016のサムネイル/“新キノスワールド”のテーマは「アニメのような感覚で楽しめること」−−GMO Gamesのアンディ・クォン氏が語るキノスワールドの開発進捗&コルムオンラインの今後


 クォン氏によると平尾氏自身,ゲームに関する経験が豊かなので,いろいろとアドバイスを送ってくれているのだそうだ。
 下に掲載したのは,本作のメインキャラであるレイチェルのイラストと,新旧キノスワールドに登場するレイチェルの3Dモデルの画像である。新しいレイチェルの3Dモデルは,平尾氏のイラストにかなり近いテイストに仕上がっていることが分かるだろう。

レイチェルの3Dモデル作成で目指しているのは,可愛らしさと陽気さ,色っぽさを表現すること。各パーツをイラストと同じ比率で作ると,3Dで見たときかなり貧弱になってしまうので,入念に調整を行っているところです」(クォン氏)。

(左から)レイチェルのイラスト,新3Dモデル,旧3Dモデル
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2月時点の「ファイター」(男女)の3Dモデル画像。クォン氏によると「70〜80%くらいの出来」で,現在では,より細かく描き込まれたテクスチャが適用されているそうだ
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新しいモンスターのイラスト
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 旧キノスワールドでは,どのキャラも同じ外見で,プレイヤーはほとんど個性を発揮できなかった。クォン氏は,日本のマーケットに向けてサービスするうえで,アバター性を充実させることはとても重要なポイントだと話す。
 シーズン1開始時点で実装されているアバターアイテムは,GMO Gamesが目指している数より少ない見通しとのことだが,そのあとのシーズンに向けてどんどん増やしていく計画だ。

細かい部分へのこだわりが,ゲーム全体のクオリティに影響するので,例えば声優を起用したり,文字フォントのライセンスを購入したりしています。このような点にも力が注がれていることが,日本のゲームの特徴だと思うんです」(クォン氏)。

(上段から)「ファイター」の旧3Dモデル,同 新3Dモデル,「レイチェル」の新3Dモデル。ファイターのキャラの足が細く感じられるが,この足にさまざまなアイテムをかぶせることになるため,あえて細くしているという
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 クォン氏はまた,遊び心のある要素や演出をゲームに盛り込んでいきたいという。

このキャラクター(※下の画像を参照)は,普段はちょっとスケベでだらしないが,いざというときに変身してプレイヤーを手助けするという設定で,実は私をモデルに平尾さんがデザインしたものです。NPCか,ザコモンスターとしてゲームに登場したいと開発チームに伝えたところ,モンスターはさすがにどうなのかという話になったのか,結局NPCに落ち着きました。でも,プレイヤーがこのキャラをボコボコにできるようなクエストを用意するかもしれませんよ(笑)」(クォン氏)。

画像集#017のサムネイル/“新キノスワールド”のテーマは「アニメのような感覚で楽しめること」−−GMO Gamesのアンディ・クォン氏が語るキノスワールドの開発進捗&コルムオンラインの今後



最初に登場するのは「ファイター」「メイジ」「アーチャー」
3D MMORPGのような感覚で遊べるダンジョンも


 クォン氏によると,新キノスワールドが開始された時点では,「ファイター」「メイジ」「アーチャー」の3種類のキャラがゲームに登場する予定。旧キノスワールドに登場した「シーフ」は,ファイター系列の上位職になる。クォン氏は,プレイヤーキャラについては未確定な部分があると前置きしたうえで,1次転職後,すべてのキャラが武器を左右の手に持てるようになると説明した。
 また2次転職では,二つの職業を掛け合わせた“ハイブリッド転職”が可能になる予定だ。
 なお,ステージ1で実装されるのは1次転職までで,2次転職はシーズン2以降に実装となる見通しとのこと。

 クォン氏は新キノスワールドの戦闘システムについて,「旧キノスワールドではアクション性の高さを評価する声が多かったので,この点をさらに強化していきたい」と話す。具体的には,操作方法によってさまざまなコンボが発動するシステムに仕上げていく方針だという。

 次にクォン氏は,現在準備が進められている企画について説明してくれた。

横スクロールではない,3D MMORPGのような感覚でプレイできるダンジョンが登場します。画面の雰囲気が大きく変わるだけでなく,通常の横スクロールの画面ではあまり役立たないスキルが活用できたりしますので,新鮮な気持ちで楽しめるんです」(クォン氏)。

 3Dのダンジョンは,クォン氏が旧キノスワールドで実現させたかったことだという。だが,プログラムそのものに奥行きの概念が取り入れられていなかったため,断念せざるを得なかったそうだ。
 今回,新キノスワールドでこの企画を実現させるべく,プログラムを作り直しているとのこと。これにより,通常の横スクロール画面は2Dだが,プログラム内部では奥行きの情報も扱われることになる。

 さて上で紹介したように,新キノスワールドでは半年から1年おきに異なるストーリーが展開する予定だが,そのあいだ,コンテンツ不足に陥らないか気になるところ。このことについてクォン氏は,次のように説明した。

コアなプレイヤーのコンテンツ消費スピードはとても速く,私達に限らず,頭を悩ませている会社は多いと思います。彼らに常に新たなコンテンツを提供し続けるのは難しいので,新キノスワールドでは,同じコンテンツを繰り返し遊ぶことで深みを味わってもらえるようなものにするという方向性です」(クォン氏)。


2008年12月からの不正アクセス事件について謝罪
開発元が韓国NDOORSに代わるまでの経緯


画像集#018のサムネイル/“新キノスワールド”のテーマは「アニメのような感覚で楽しめること」−−GMO Gamesのアンディ・クォン氏が語るキノスワールドの開発進捗&コルムオンラインの今後
 続いてクォン氏は,現在サービス中のコルムオンライン(以下,コルム)について,「プレイヤーの皆様にお詫びしたいことがあります」と切り出した。

2008年12月26日,コルムのサーバーに対して大量の不正アクセスが行われました。この攻撃による影響を完全に解消するのに約2か月間かかってしまい,コルムを遊んでいる皆様に多大なご迷惑をおかけしたことを,お詫びします」(クォン氏)。

 公式サイトに掲載された告知文でも説明されているが,GMO Gamesでは新たな設備を導入したほか,セキュリティ会社とともに,このようなことを防止するための体制作りを行ったということだ。

 ところで,以前4Gamerでもお伝えしたように,韓国NDOORSが,コルムの開発元であったCORUM NETから本作に関する一切の権利を2009年2月に獲得している。
 上記の不正アクセスの一件に巻き込まれたり,開発元の変更といった話を聞いたりして,ゲームの先行きに不安を覚えている人もいるのではないだろうか。

 クォン氏は,NDOORSのチョ・ソンウォン社長と2年ほど前から懇意にしており,オンラインゲーム運営や,ゲームのあり方などについて語り合う仲とのこと。

CORUM NETからNDOORSへのコルムの譲渡は2月に完了しており,CORUM NETで開発にあたっていたスタッフもそのままNDOORSに移りました。さらに開発スタッフを約2倍に増員していますので,開発体制は今までに以上にしっかりしたものになりました。NDOORSとは週に3〜4回話をしており,不具合の修正もスピーディに行えるようになりましたので,安心してください」(クォン氏)。


2009年のアップデートスケジュール


 クォン氏はコルムについて,これまで支えてくれたプレイヤーに恩返しをすることが重要な課題であると,繰り返し強調していた。

不正アクセスの一件や,開発元が変わったことで,不安な気持ちになっているプレイヤーに対し,まずは安心して遊べる環境を提供することが重要です。そのため,スタッフが一丸となってユーザーサポートを行いますし,先ほど話したように開発体制が強化されていますので,コルムのプログラムそのものの安定化にも取り組む予定です」(クォン氏)。

 プレイヤーのサポート体制強化とゲームの安定化といった目に見えない部分だけでなく,2009年のコルムには大きな動きがあるという。

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まず4月中に,ガーディアンに関する調整を行います。ガーディアンは以前,頼りがいのある仲間として重宝されていましたが,今や“荷物扱い”です。ガーディアンに,以前のような輝きを取り戻してあげたいと思っています。
 6月には,コルムで初めてとなる新規キャラクタークラス“ヴァンパイア”が登場します。これは,物理攻撃系と魔法攻撃系のいいとこ取りしたハイブリッド職という位置づけです。
 7月か8月には新規マップの追加,そして11月には大規模戦争システムの実装を計画しています
」(クォン氏)。

ヴァンパイアの通常形態
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 ヴァンパイアの基本形態は人間だが,異なる形態/スキルを備える3種類のモンスターに変身できる。「ウェアフォックス」は物理攻撃系に特化したモンスターで,「ウェアキャッツ」は魔法攻撃系に特化したモンスターである。そして,物理攻撃系と魔法攻撃系のスキルを兼ね備えているのが,「ウェアデビル」というモンスターだ。

ウェアデビルは超攻撃型のモンスターですが,その半面,防御力は低めに設定されています。もしかすると,形態変化の継続時間を制限するかもしれません」(クォン氏)。

 既存のプレイヤーからすると,かなり有利なキャラクターに見えるかもしれないが,大規模戦争が登場する11月まで育てることで,既存のキャラと対等に戦えるまでに強くなるくらいのバランスにする方針とのこと。既存プレイヤーだけでなく,これから遊ぼうと思っている人も要注目のキャラクタークラスといえる。

 クォン氏は締めくくりに,「目に見えない部分と見える部分の両方について,力を注いでいきます。不具合などが出たら,1日でも早く対応するといったことが,プレイヤーに対する真のサービスだと思っているんです」と述べていた。

(左から)「ウェアフォックス」「ウェアキャッツ」「ウェアデビル」
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 今回のインタビューで,キノスワールドの進捗についてさまざまな情報が明らかにされた。公開された素材を見る限り,開発は着実に前進しているようだし,平尾氏によるキャラクターが画面内で動き回る姿を見るのが楽しみになってくる。
 ただ,サービス開始時期は2009年夏に予定されており,あと数か月の時間しか残されていないこともまた事実だ。

 このことについて,「大丈夫ですか?」とクォン氏に質問をぶつけてみたところ,「確かに厳しい部分はあります。でも不可能というわけでもありません」との言葉が返ってきた。クォン氏は,「やりがいのあることに挑むとき,その人のモチベーションはグッと高くなる」と力説する。さまざまなハードルを乗り越えて完成した新たなキノスワールドがどのような作品に仕上がるか,注目していきたいところだ。

 そしてコルムについては,新たなキャラクタークラスやマップ,大規模戦争システムの追加が予定されており,これまで遊んできた人にとって朗報といえる。
 クォン氏は,自社のゲームを遊んでいた人に「あのゲームは面白かったよね」と言ってもらえることが,ゲーム会社にとってのロマンだと語っていた。コルムが長く語り継がれる作品となるか,今後のGMO Gamesの腕の見せどころといえるだろう。
  • 関連タイトル:

    コルムオンライン

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    キノスワールド〜騎士集結〜

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