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印刷2011/10/26 13:02

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BlizzCon 2011で明らかになった,「Diablo III」についての最新情報をまとめてみよう

画像集#010のサムネイル/BlizzCon 2011で明らかになった,「Diablo III」についての最新情報をまとめてみよう

 2011年10月21日から22日にかけて,カリフォルニア州アナハイムで開催されたBlizzard Entertainmentのファンイベント「BlizzCon 2011」は,オンラインやテレビなどでの有料視聴者も含めて約2万6000人というファンを集め,盛況のうちに終了した。
 多くのファンが期待していた「Diablo III」の発売日などは,発表されないままだったが,ここではメインステージの発表会やパネルディスカッション,そしてデモプレイなどについて,書ききれなかったことをまとめておきたい。

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「BlizzCon 2011」記事一覧

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■「World of Warcraft」の年間支払サービス「WoW Annual Pass」


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 BlizzCon 2011で行われたDiablo III関連のビッグニュースは,「World of Warcraft」向けの年間支払サービス「WoW Annual Pass」の利用者には,なんとDiablo IIIそのものが無料配布されるというもの(関連記事)。あまり聞かない,かなり太っ腹なプロモーションだ。現在,World of Warcraftは1か月14.99ドルの月額制になっており,このほか,3か月で41.74ドル,6か月で77.94ドルというオプションがあるが,ここに1年分が加わるわけだ。
 World of Warcraftをこれから1年間続けるというプレイヤーは,Diablo IIIもプレイできるわけだが,気になるのは「Diablo IIIのコレクターズエディションがほしいが,WoWの年間割引の恩恵にも浴したいプレイヤーはどうすればいいのか?」ということかもしれない。これについて,Blizzardは何らかの救済策を考えているとのことなので,価格が発表された段階で明らかになるかもしれない。

画像集#011のサムネイル/BlizzCon 2011で明らかになった,「Diablo III」についての最新情報をまとめてみよう

 ただし,日本では,Annual PassによるDiablo IIIの無料配布は行われないという情報もあるため,注意が必要だ。これについては追ってお伝えしたい。また,プロモーションの対象となるのは,2010年10月18日以前にWorld of Wacraftのアカウントを作成した人のみとのことで,これから始めてみようという人は対象外になる。


■ストーリーについて。敵はいったい誰なのか?


 「こちら」のレポートで「デッカード・ケインの姪」としてお伝えした新キャラクター,リア(Leah)だが,本当はケインの実の姪ではなく,養女だという。リアの母はアドレア(Adrea)という女性で,父は正体がよく分からない元ウォーリア。このあたりに,リアの秘密が隠されているのかも知れない。ゲームの最初のクエストは,リアに頼まれてケインを救出するというものだ。

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 Diablo IIIのストーリーだが,今のところ再登場が正式発表されていないArchangelのティレアル(Tyreal)が深くからんでくるらしい。プレイヤーの敵は,ディアブロ兄弟を地獄から追放した“地獄の七守護”のうち,今までゲームに登場したことのない,罪の守護アズモダン(Azmodan)と,嘘の守護バリアル(Balial)の二人。この二人はディアブロ亡きあと,地獄を二分して統治しているが,ずいぶん仲が悪いらしく,それが第一次サンクチュアリ侵攻失敗の原因となるらしい。

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 もちろん,タイトルにもなっている恐怖の守護,ディアブロの帰還も公表されているが,シリーズ第一作でレオリック王の息子,アルブレヒト王子に乗り移ることで地上に出現したように,今回も誰かに憑依して力をたくわえる模様だ。前よりスレンダーになったアートが公開されたこともあり,女性に乗り移るのではないかという噂もあるが,会場で行われた質疑応答では「ディアブロ自身には,サンクチュアリでの物理的な姿はない」ということであった。


■Infernoレベル


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 Normal,Nightmare, Hellに加え,Diablo IIIで新たに加えられるのがInfernoという超難度。ゲームは,Normalをクリアしたら,次はNightmareがアンロックされるというシステムになっているので,Infernoに挑戦するには,少なくとも3回はDiablo IIIをクリアしなければらないわけだ。
 Normalレベルで登場する武器やアイテムは,レベルが低いほうから30%であるということを10月22日に掲載した記事でお伝えしたが,つまり,残りの70%の強力なアイテムを手に入れるには,より高い難度でゲームを続けていく必要があるわけで,このあたりが再プレイの動機付けになるだろう。

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 最難関のInfernoレベルにはTier(階層)という概念があり,出現する武器やアイテムが段階的に強力になっていくという。Diablo IIIのプレイヤーキャラクターのレベルキャップはLv.60だが,モンスターはLv.61にまで到達し得るそうで,常に厳しい戦いを強いられることになる。
 ゲームデザイナーのジェイ・ウィルソン(Jay Wilson)氏によれば,「もちろん,アイテムの性能は,偶然に決まるランダムなものであり,Hellレベルに,Infernoレベルのアイテムより高い性能のものが出現する可能性がある」とのことだった。


■オークションハウス


 公認リアルマネートレード(RMT)としてさまざまな意見が出されている「オークションハウス」だが,ジェイ・ウィルソン氏の説明によると,「サードパーティによるRMTの被害をなくす」ために実装したという。
 Diabloシリーズは,膨大なアイテムがランダムに出現することから,アイテムコレクションがゲームの要素として大きな比重を占めている。場合によっては,いくらプレイしても,自分のほしいアイテムが手に入らないのに,ほかのプレイヤーはそれらをたくさん持っており,捨てられないまま,しまっているということも起こる。

 多くのプレイヤーが参加するゲームでは,必ずそういったアイテムを売買する人も出てくるわけで,その過程で詐欺行為が発生することも起き得る。そのことで,Diablo IIIとBlizzard Entertainmentに批判が集まることを防ぐため,オークションハウス実装というアグレッシブな対策に出たとのことだった。

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 会場では,スライドで開発中の画面を見せられたが,アイテムはカテゴリ別に細かく分かれ,追加要素や,細かいパラメータなど,自分のほしいものをピンポイントで検索できるようになっていた。アイテムも,武器や防具だけでなく,ジェムやSubtle Essence(Blacksmithに渡して,アイテムの作成に使う物質)など,ほぼすべてのものを売買できるとのこと。これらは,インゲームのゴールドと現金双方での売買が可能だ。


■キャラクタークラスで異なるリソース


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 「Diablo II」までは,赤いヘルスと青のマナのみだったリソースだが,今回からはキャラクタークラスごとに異なるものが用意されている。筆者は今回,Diablo IIIのデモプレイをしたが,登場クラスの中でも風変わりなことで評判のデーモンハンターを試してみた。デーモンハンターは,「Hatred」「Discipline」という2種類のリソースを使う。画面にある球状のメーターも,左右に分かれたデザインだ。そして,アビリティによって,Hatredを使うときもあれば,Disciplineを使うときもある。

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 Hatredは,簡単にいって「憎しみ」を具現化したもので,筆者がプレイしたデモでは,Impaleなど,武器を強化するアビリティで消費された。これに対して,Disciplineはトラップを設置するといったストラテジックなアビリティで消費される。現段階では,どちらも時間によって自動回復する。

 新たに登場する5つのキャラクタークラスのうち,旧来のマナを使うのはウィッチドクターのみで,バーバリアンは,ダメージを受けることによって蓄えられる「Fury」というリソースに代わっており,こちらは逆に時間と共に少しずつ減っていく。また,モンクはメレーアタックや特殊スキルを使うことで増加する「Spirits」を,ウィザードはマナに似た「Arcane Power」を使用する。Arcane Powerは,メーターの容量が小さい代わりに自動回復のスピードが速いという味付けが行われているようだ。

BlizzCon 2011の閉会式は,同社CEOのマイク・モーへイム氏がギターを,リードアーティストのサムワイズ・ディディア氏がボーカルを担当するヘビメタバンド,“アーティスト・フォーマリー・ノーン・アズ・レベル80・タウレン・エリート・チーフテン”が前座として演奏し(上の写真),超人気ロックバンドのフーファイターズがメインを務める豪華なコンサートで幕を閉じた(下)
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