プレイレポート
「テイルズウィーバー」,新たな物語の幕開けとなる「Episode4」が7月24日に実装。プレイレポートと開発陣へのインタビューをお届け
2018年8月実装の「Resonance」でフィナーレを飾ったEpisode3は,実に5年もの長い旅路となったわけだが,Episode4ではどんな物語が紡がれるのだろうか。今回は,7月24日に実装される「Episode4 Chapter1」(以下,EP4CP1)に先駆けてテストプレイする機会を得たので,物語の進行と新規ダンジョンについて紹介していこう。さらに,来日した開発陣への合同インタビューも併せてお伝えする。
テイルズウィーバーは,韓国の女性作家ジョン・ミンヒ氏が執筆したファンタジー小説「ルーンの子供たち」を原作としており,Episode3では,ルーンの子供たちの第一部「冬の剣」のヒロインである「イソレット」がプレイアブルキャラクターとして実装されるなど,原作に近づくようなエピソードが展開されてきた。
今回からスタートするEpisode4では,原作の第三部「Blooded」の内容が反映されているという。第三部は韓国でも2018年に1巻が出たばかりで,日本版が出版されるかどうかもまだ決まっていないようだが,そちらの展開にも期待したいところだ。もちろん,テイルズウウィーバーでは原作そのままの物語というわけではなく,プレイアブルキャラクターごとに独立した展開が用意されている。
EP4CP1の物語は遠隔クエストから受けられる。Episode3を完了していなくても開始できるが,物語の流れが分かりにくくなってしまうので,順にやったほうがいいだろう。なお,EP4CP1最初のクエスト情報に表記されたオススメのレベルは200となっていた。
ストーリーの進行は,既存のチャプターと同様に,クエストを追っていく形となっている。クエスト内容は特定のアイテムを集めたり,モンスターを倒すといったおなじみのものだが,一部ミニゲームのような形式も存在している。
今回はティチエルで進めていったが,チャプターの最後,ボスモンスターと対峙するときにプレイアブルキャラクターが勢ぞろいする場面もあった。「テイルズウィーバー15周年ファン感謝祭」(関連記事)で発表されていたが,EP4CP1はプレイするキャラクターによっていくつかのストーリーに分かれている。複数のキャラクターでプレイし,集結するまでの間に何があったのかを確認してみるのも良いだろう。
続いて,今回実装される新ダンジョン「マーキュリアル洞窟」について解説していこう。一般モンスターを狩りつつボスの討伐も行える“狩りエリア”となっているマーキュリアル洞窟は,1時間の時間制限が付いたエリアだ。EP4CP1をクリアしていることがマーキュリアル洞窟に入場する条件となっている。
マーキュリアル洞窟は,「セリオンの試練/セレアナの試練/シライロンの試練/シルバンの試練」と4つの種類があり,それぞれボスモンスターが違っている。ボスモンスターはどれも強力で,敵の特性を知り,かつ独特のギミックを攻略しなければ倒すことは難しい。装備の充実を含めたキャラクターの育成を進めてチャレンジするのはもちろん,各ボスの行動パターンを覚えて挑む必要がありそうだ。
マーキュリアル洞窟の報酬の目玉となるのは,レベル300の新装備となるアクィルスシリーズ装備の素材だろう。インファーナルシリーズから進化する装備ということで,現時点では,多くのプレイヤーが目指すであろう最終装備になるのではないだろうか。アクィルスシリーズはセット効果も強力で,すべて集めると相当な戦力アップになるだろう。
テストプレイ時,テイルズウィーバーの開発陣が来日しており,メディア合同でインタビューが行えた。最後に,この模様をお伝えしよう。
──テイルズウィーバーは,日本で15周年を迎えましたが,感想をお聞かせください。
イ・スンボ氏(以下,イ氏):
長い間テイルズウィーバーをプレイしてくださって感謝しています。これからも遊んでいただけると幸いです。
ブ・ソンウク氏(以下,ブ氏):
プレイヤーはもちろん,テイルズウィーバーに関わるすべての人に感謝しています。こらからも,皆さんに好まれるようなコンテンツの開発に励みます。
ユ・スンヨン氏(以下,ユ氏):
15年もの長い間プレイしてくださり,ありがとうございます。皆さんが好むようなグラフィックスになるよう,これからもがんばっていきます。
──7月24日に実装される大型アップデートの概要を教えてください。
イ氏:
Episode4の実装が一番大きなところです。このEpisode4をクリアするとマーキュリアル洞窟に入場できるようになり,こちらは,高レベル向けユーザー向けのエリアとなっています。また,プレイヤーの声を反映して,「ソウルリンク」の改修も行います。
──EP4CP1は,事前にメインキャラクターが発表されましたが,その人選の理由を教えてください。
イ氏:
EP4CP1で中心となるのは,イスピンとシベリンです。オルランヌの近くにある「リンゴの島」が舞台となるので,それに関わるような人選にしました。
ブ氏:
EP4CP1のストーリーは,プレイするキャラクターによって複数のパターンがあります。カットシーンを多く盛り込んでいますので,注目してください。
イ氏が推すカットシーン。ノクターンとマキシミンのせいでメチャクチャになった研究室を見つめるランジエの後ろ姿が,子育て中の現実の自分と重なり印象に残っているそうだ |
ルシアンとリーチェが登場するブ氏のお気に入りのワンシーン |
──新しく追加されるマーキュリアル洞窟の特徴を教えてください。
ブ氏:
マーキュリアル洞窟は,リンゴの島と海岸をつなぐ通路をコンセプトにデザインしています。ゲーム的な特徴としては,一般的な狩りとボスの討伐のどちらも楽しめるダンジョンであることが挙げられます。4種類のボスは個性的で,さまざまな攻撃パターンを持っていますが,攻撃の前に予兆があるので,それをうまく見切って戦ってみてください。
──マーキュリアル洞窟で得られる報酬も気になります。
ブ氏:
最上位の装備シリーズ,アビリティ,「改・グレートポーション」を調合できるようになるレシピなどが入手できます。この改・グレートポーションは,従来のHP40%回復から強化され,HP50%回復となります。また,ボスごとに称号が獲得できますが,これが24種類あります。
──新規追加のエリアで,グラフィックスの面でこだわったことはありますか。
ユ氏:
グラフィックスは,原作であるルーンの子供たちの第三部「Blooded」をテーマにしています。原作では,岩が多いなどの細かい描写があり,それを反映して制作しました。本のイメージを保持しつつ,テキストをいかにゲームに落とし込むかが難しかったですね。
イ氏:
第三部は,韓国でも1巻だけが出版されていて,現在は2巻目を執筆中とのことです。
──ソウルリンク関連の変更について,詳しく教えてください。
ブ氏:
ソウルリンク関連でユーザーからの意見が一番多かったのが,超越回数などに応じてポイントが増えていた「遺物交換」についてです。これまでは,あまりに必要なポイントが増えすぎていたので,新たなエピソードの開始を機に,一律300に改編します。ほかにも,超越システムを削除したり,ソウルリンクスキルを調整したりなど,全体的に使いやすくなるようにしました。
また,探検システムも改変しています。
■ソウルリンクシステムの調整
・ソウルリンク専用スキルの変更
「ガーディアンブレス」は,これまでは一定時間キャラクターのHPなどを増加する効果だったが,HP増加量の変更や追加ダメージの増加,移動速度アップといった効果が追加される。
追加ダメージについては,スキル効果が継続している際に,ソウルリンクメンバーの中でボーナスダメージが高い3人のキャラクターの合計値によって追加ダメージが増加。また,その他にスキル効果継続中,移動速度が3増加するといった変更が行われるという。
HP増加量の変更についての詳細は以下のとおり。
ソウルレベル/HP増加量
1〜20/80,000
21〜40/100,000
41〜60/120,000
61〜80/140,000
81〜100/160,000
101〜110/180,000
「サモンシンカー」は,これまではソウルリンクでリンクしているキャラクターを呼び出すだけのスキルだったが,スキル効果が続いてる間,召喚キャラクターの最も高い能力値の一部をサモンシンカーを使用したキャラクターに付与するなど,新たな効果が追加される。具体的には,能力値と移動速度がアップし,自然回復量が減少。スキル効果が継続している間すべての能力値がアップし,リンクしているキャラクターの能力値のうち最も高いものの一部が使用キャラクターに付与される仕組みだ。
・探検システム改変
これまで,サブキャラクターなどを一定時間探検に向かわせると一定値の経験値が得られる「探検家の箱」をもらえるシステムだったが,探検家の箱自体を削除し,新たに探検ポイントを得られるように変更される。
探検ポイントを消費することでキャラクターを一定時間強化するバフ効果や,一定時間レアドロップ率を増加させる効果など,ゲームプレイをする上で便利な効果が得られる。また,探検システムで利用するユーザーインタフェースも変更される。
細かいところだと,探検に参加したキャラクターに経験値が付与される,探検獲得物として探検終了時に「強化の石」や「強化幸運石」が獲得できるようになるといった変更点も。
──回避システムにも調整が入るようですが,具体的にどんな調整が行われるのでしょうか。
ブ氏:
最近のトレンドとしてキャラクターは防御型にすることが主流でしたが,バランスを見直す「リノベーション」の実施に合わせ,回避型のキャラクターでも戦えるよう調整を加えることにしました。具体的には,特性が回避型にも関わらず,回避型の装備を着用できないキャラクターが存在していたので,特性に合うよう修正されます。また,回避効果が上がるような装備も導入しました。セット効果まで揃えると,有用になると思います。
8月に実施予定のキャラクターリノベーションの2次アップデートの対象となっているミラ,イサック,ロアミニの3人は回避型のキャラクターなので,どのように変化するのか注目してください。
──夏の大型アップデート以降の展開で,現在お話できることはありますか。
イ氏:
今回実装するマーキュリアル洞窟は,今後拡張バージョンも導入する予定です。また,秋頃を目安にコラボレーションを予定しています。プレイヤーの多くがアクィルスシリーズ装備を手に入れるであろう冬頃には,その装備を使って遊べるようなコンテンツも追加したいと考えています。
──最後に,テイルズウィーバーを楽しんでいるプレイヤーに向けてメッセージをお願いします。
イ氏:
新しいコンセプトでEpisode4が開始されますが,この夏はイベントなども準備していますのでご期待ください。Episode4では,新しく作成したイントロムービーと3曲の新規BGMも入っているので,こちらも楽しんでいただければと思います。
ブ氏:
新しいダンジョンや新しい装備など,長く遊べるコンテンツを準備しました。プレイしてもらえると嬉しいです。
ユ氏:
ルーンの子供たち第三部がモチーフとなっていますので,日本ではまだ出版されていない本の代わりにEpisode4を楽しんでください。
──本日はありがとうございました。
「テイルズウィーバー」公式サイト
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- ルーンの子供たち 1 冬の剣
- 本
- 発売日:1970/01/01
- テイルズウィーバー オリジナル・サウンドトラック
- ミュージック
- 発売日:2006/08/25
- テイルズウィーバー オリジナル・サウンドトラック+plus
- ミュージック
- 発売日:2008/05/28