プレイレポート
Void Storms&新Runnyeyeを一足先に体験。「EverQuest II」次期アップデート「GU46」プレビューツアーレポート
また,日本語で楽しめるほかのMMORPGと比較した場合,「プレイヤーの年齢層が高いので落ち着いてコミュニケーションが楽しめる」「ファーマーなどRMTがらみのキャラクターをまったく見かけないのでリラックスしてプレイができる」といったことも特徴となっており,そのあたりに惹かれてEQ2を遊んでいるプレイヤーも少なくないと思われる。
さて,そんなEQ2のテストサーバーにおいて,先日,次の大型アップデートのプレビューツアーが行われた。ここではそのレポートをお届けする。
今回のツアーは近日中(2008年6月18日予定)に行われる大規模なアップデート「Game Update 46」(以下,GU46)における二つのフィーチャー,「Storms on the Horizon」のイベントと,追加されるダンジョン「Runnyeye: The Gathering」を紹介するものだった。
期間限定のライブイベント
「Storms on the Horizon」
「Storms on the Horizon」は期間限定のライブイベントだ。GU46の実装によって,EQ2の世界各地にはVoid Stormsと呼ばれる真っ黒な雷雲のようなオブジェクトが配置される。突如現れたこれらVoid Stormsは,やがて来る大きな変化の前触れだと考えられており,フリーポートおよびケイノスの研究機関は調査を始めている。プレイヤーは彼らからの依頼を受けて,ノーラス各地でさまざまな秘密を解き明かすことになる……というのがライブイベントの筋書きだ。
まずこのVoid Stormsのクエストは,すべてのレベルのプレイヤーが楽しめるよう,スケーラブルに設計されているらしい。だから“レベルが足りなくて楽しめない”というケースは発生せず,初心者プレイヤーでも十分に楽しめるようになっている。
また,イベントクエストは繰り返し受けられる仕組みだ。クエスト報酬として非常に多くのアイテムが用意されているとのことで,何回も繰り返すことで多くの,あるいはよりよいアイテムが入手できる。具体的には,新称号や性能の良い武器,新ペットなどのほか,アピアランス・スロット(キャラクターの“見た目”用の装備スロット)に入れて楽しむものもあるという。
ツアーにおいて質疑に応じてくれたのは,このイベントのデザイナーNathan 'Kaitheel' McCall氏。彼によれば,これらのスケーラブル&リピータブルな仕組みは,これまでに行ってきたイベントに関して公式フォーラムに寄せられた,プレイヤーからの意見を大いに採り入れてデザインしたものだという。報酬については「努力に見合うもの」になるように気を配ったとのことである。
開発中の新拡張パックとVoid Stormsとの関連は?
現在のEQ2では“1年に1回の割合でエクスパンションパックを発売する”という拡張のペースが出来上がりつつある。そして,おそらく今年のQ4に発売されるであろう次の拡張パックの名前はまだ正式発表はされていないが,登録商標ウォッチャーからもたらされた情報などから,ファンの間では「The Shadow of Odyssey」あるいは「Shadow Odyssey」であろうと言われている。今回のイベントのテーマがVoidであることからいっても,次期拡張パックのメインテーマがVoidやShadowに関連したものである確率は,かなり高そうだ。
二つ前の拡張パックでは「フェイドワー」,一つ前の拡張パックでは「クナーク」と,近年のEQ2はオリジナルEQ時代の冒険エリアを再導入することで好評を得てきた。そのため次の拡張パックでも,どこかが再発見されるのではないか……という見方もあるが,さて実際はどうなるのだろうか。Shadowといえば「The Shadows of Luclin」という拡張パックがオリジナルEQにはあったが,ひょっとして……? いやいや,まだなんとも言えない。
新たな高レベル向けグループインスタンス
「Runnyeye: The Gathering」
GU46で追加される「Runnyeye: The Gathering」は,現在のレベルキャップであるレベル80に到達したプレイヤー向けの新ダンジョンだ。レイドコンテンツではなく,グループ向けのエンドゲームコンテンツという位置づけになる。
ツアーでは,この新Runnyeyeの内部を見ることができた。通路の雰囲気や部屋の内壁のデザインなどは旧来のRunnyeyeと変わらないが,そこにいるMobの種類や強さ,オブジェクトの配置などはかなり異なる。“ゴブリンやエビルアイの巣くうダンジョン”ということに変わりはないが,高難度ダンジョンらしく大型の敵や,新しいデザインのゴブリンなども配置されていた。
このダンジョンのデザインに関わった開発者の一人,Kyle 'Kander' Vallee氏が,チャットで新Runnyeyeに関する質問に答えてくれた。高難度のグループインスタンスである「Runnyeye: The Gathering」には,10体程度のボスが配置されており,そのドロップ品としてはかなり多くの新アイテムが用意されるとのこと。一部で“スマートルート”というシステムが働いていて,一部のボスはグループにいる誰かが使えるものを高い確率でドロップする(現在グループにいないクラスの高性能アイテムを落とすことは少ない)ようになっているとのことで,なかなか興味深い。
大規模なゲーム内フェスタ
「Living Legacy」が開催中
また「Living Legacy」は,現役プレイヤーにとってはゲーム内のイベント強化期間でもあり,この6月から9月にかけて,多くのイベントやコンテスト,アップデートなどが計画されている。
加えて日本サーバーにおいては独自のイベントも企画されている。2008年6月16日をもって,日本サーバーは3周年を迎えるとのことで,これに合わせてファッションコンテストやアイテム探しゲームが催されるという。
EQ2は日本語でプレイできるMMORPGの中では,間違いなく最高品質のものの一つだ。興味がある人,あるいは休止中のアカウントがある人は,ぜひ一度(再び)遊んでみてほしい。3年間以上かけて練り上げられてきた厚いコンテンツと,堅実なゲームシステムを併せ持つEQ2のプレイからは,きっと新鮮な驚きや楽しみが得られるはずだ。
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