プレイレポート
あぁ,懐かしのアデン大陸! 無料化後のリネージュ復帰&体験レポート
無料化をきっかけに以前のアカウントで復帰したいけれど,「人が全然いないのでは?」「たび重なるアップデートで狩り場がよく分からない」などと,復帰を迷っている人もいるかもしれない。そこで,今回は,“元リネージュプレイヤー”の視点で,さま変わりしたアデン大陸を覗いてきた。
先に結論をちょこっと述べてしまうと,過去のアップデートで加わったミニゲームにハマってみたり,期間限定のイベントに参加したりと,仕事を忘れてしっかり楽しんでしまった。当時のリネージュにはなかったコンテンツを一つ一つ試すだけでも,復帰する価値は十分ある。また,ゲーム内には,無料化をきっかけに戻ってきたプレイヤーが予想以上に多く,当時のクランメンバー複数名と再会することもできた。「古いタイトルだし,今さら戻っても」などと思わず,この機会にぜひとも新しいアデンを覗いてみよう。
再建された「グルーディン」村へ
休止中のプレイヤーが気にする点の一つが,復帰したところでゲーム自体が過疎化していたら……というところだろう。
まずは,ケントの南,グルーディン村を訪れてみたのだが,ご覧のとおりのにぎわいである。現在,7周年記念イベント「繋がる先の道へ」に絡んだNPCが配置されている影響もあるのだろうが,ほかのプレイヤーに尋ねてみたところ,普段から一番人が集まる場所がグルーディン村らしい。
筆者が覚えているグルーディンといえば,誰も立ち寄らない「スライムレース」が行われている海沿いの小さな村だった。一度破壊されたグルーディン村は「エピソードRe:」で再建され,現在は釣り,ペットマッチ,お化け屋敷といったアトラクションを楽しめるようになっている。
再建以前に,いつ破壊されたのかも知らなかったわけだが,すっかりキレイになったグルーディン村では道具屋の場所も分からず,迷子になること10分。店やNPCの位置が分かりにくいのはあい変わらずかと思いきや,いつの間にかマップ表示アイテムというのも販売されていて,NPCの位置も表示されるようになっていたようだ。
シンプルなルールで短時間に楽しめるため,いつ参加しても定員いっぱいという状況であった。昔はいなかった新しいペットも多く,他人の変身を見ているだけでも楽しいので,復帰した際にはぜひ参加をオススメしておきたい。
あの狩り場は今どうなっているのか? 蟻穴,推奨の洞窟,見棄てられた者たちの地
レベル40台後半で休止してしまったプレイヤーは,レベル45〜51限定エリア「見棄てられた者たちの地」に行くとよいだろう。コチラの記事でも紹介しているが,ウィンダウッドの「次元の扉」およびオーレンの「空間の歪み」から入ることができる見棄てられた者たちの地のモンスターからは,通常の約2倍の経験値が得られる。その代わり,ドロップアイテムがないので,純粋に経験値アップ目的となってしまう。
個人的な体感でいうと,以前は丸1日狩りに費やしても経験値獲得は1%前後だったのだが,ここでは頑張れば3〜4%もアップできる。パーティ募集のチャットも頻繁に見かけたので,レベル50突破はそれほど難しくなさそうだ。
続けて,ウィンダウッドとシルバーナイトタウンの間にある広大な砂漠地帯。その地下に作られた「蟻のダンジョン」,通称:蟻穴を訪問。こちらはモンスターの強さも,ドロップアイテムも6年の間に大きく変わってしまっていた。
まず,蟻穴の入口が減り,おぼつかない記憶で砂漠をウロウロ迷っていたのだが,ジャイアントアントとジャイアントアントソルジャー(GAS),スコーピオンがアクティブではなくノンアクティブモンスターになっているのに驚いた。昔はちょっと油断するとGASに食われてしまったのに,いまでは安全でおとなしい生き物になったらしい。
今ではレベル40台にはぬるすぎる狩場で,30代の修行にちょうどよいのでは? と感じた。代わりに,蟻穴2階以降には,新たなモンスター「ジャイアントガードアント」や「ジャイアントホワイトアント」が追加されていて,こちらはそこそこ強敵。レベル50台のソロプレイ向きだろう。
また,蟻穴といえばグリーンポーション(GP),ブレイブポーション(BP),そして魔法のヘルムの産地として有名な場所。筆者もBPを集めては売り,だいぶ稼がせてもらったのだが,今ではあまりドロップしないようだ。小一時間狩をしてGPが1,2個という残念な結果だった。
ただ,そこかしこにある「アントの卵」を「アントの孵化触媒」でこじ開けると武器などが手に入り,これが主な収入源になるので,金銭面の稼ぎ先としてはまだまだ美味しいダンジョンといえそうだ。
昔は1画面にこれだけ蟻がいたら,ナイトでもない限り,即効テレポートで逃げていた。今の蟻穴1階はゆっくり狩りができる |
ジャイアントホワイトアントが,かつてのGAS並みに強い存在に。2階からはすべての敵がアクティブとなる。ちなみに蟻穴の入口は8か所から6か所に減っている。階層のつながり方も以前とは違うので注意 |
クラスによっては黙々とソロプレイもできそうな蟻穴と対照的なのが,「水晶の洞窟」だ。オーレンにある象牙の塔から飛ぶこのダンジョン,モンスターの数はさほど多くないが「アイアンゴーレム」や「イエティ」のようにHP高めのモンスターが多いので,それなりのレベルのキャラとパーティプレイ推奨である。
また,アイスクイーンの近衛兵(弓),アイスクイーンの近衛兵(槍)は,攻撃力もやや高めかつ,出現位置からあまり離されるとテレポートで戻る性質があるので,ターゲットを取るタンク役とヒーラー役が必須となる。水晶の洞窟はエピソードRe:でリニューアルされ,モンスターが落とす鍵で次のフロアへ進むといった仕掛けも施されている,クランハントで挑戦するにはもってこいのダンジョンだ。
無料化をきっかけに復帰した友達同士で,水晶の洞窟や蟻穴をはじめとする狩り場巡りをするのもよさそうだ。懐かしさと新鮮さの両方をきっと味わえることだろう。
イベント中のため本来レベル制限がある,ダークエルフに変身して水晶の洞窟へ。赤い熊はサモンモンスターだ |
モンスターがドロップする鍵がないと開かないゲート。水晶の洞窟は昔からあったが,内部はリニューアルされている |
リネージュはフィールド,エリア,全体チャットを問わず雑談に花が咲くのが特徴であり,長所なのだ。なにしろ筆者のプレイ中にも「今日の晩御飯,あなたならカレー/ハンバーグ どっち?」といった質問が全体チャットに流れるわ,これにまたプレイヤーが素早く答えるというノリである。まったくの新規プレイヤーが,初歩的な質問したいけれど腰が引けてしまう,なんてこともない。
実はログイン初日に「無料化で帰ってきましたー」と試しにチャットを流してみたところ,何人ものプレイヤーに「おかえりー!」と返事をもらい,昔ながらのリネージュらしさが失われていないことに,ちょっぴり胸がジーンとしてしまった。
というわけで,いつもの大型アップデート情報とは違う,ブランク5年目の休眠プレイヤー視点によるリネージュレポートをお届けしてきた。狩り場レポートやグルーディン村の再建など,現役プレイヤーならばなにをいまさらといった内容ばかりだが,正式サービス開始から2〜3年で休眠してしまった人には,懐かしい気持ちで読んでいただけたのではないだろうか。
ただひたすらレベルを上げ,ボスモンスター狩りやレア装備入手ぐらいしか目的がなかったサービス初期と違い,今のリネージュには物語性を重視したシナリオ,レベル帯に合わせたクエスト,釣りやペットレースのような実益と娯楽を兼ねたアトラクションなど,豊富なコンテンツが用意されている。
また,リネージュ初のキャラクターのステータス再分配が行えるキャンペーン,「希望のロウソクを灯せ!」も3月3日まで実施されており,復帰するならこのタイミングを逃す手はない。かつてリネージュをプレイしていた人は,懐かしきアデンの地でかつての仲間を探してみよう。
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