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【PR】「ラグナロクオンライン」のRWCが分かる! 会場で,生配信で役に立つ,観戦の仕方から主要な用語を紹介した「RWC2013観戦ガイド」をお届け
ガンホー・オンライン・エンターテイメント(以下,ガンホー)は,2013年11月24日にオフラインイベント「RWC2013&11thアニバーサリー・フェスタ」を東京・ベルサール渋谷ガーデンにて開催する。
このオフラインイベントでは,「ラグナロクオンライン」における世界一のギルドを決定する大会「Ragnarok World Championship 2013」(以下,RWC2013)と,日本代表5ギルドとRWC2013に参加する各国代表との団体戦「日本vs世界対抗戦」(以下,世界対抗戦)が行われる。とくに今回は,4年ぶりのRWC日本開催と,日本ギルドによるRWC2連覇がかかっていることもあり,これまでにない熱戦を期待できそうな大会なのだ。
このRWC2013に関しては,これまで2度にわたって紹介してきたので,それを追っていた読者であれば,どういったものなのか,なんとなく分かってもらえたのではと思う。最終回となる今回は,さらにRWC2013会場での試合の観戦方法や,覚えておきたい登場キャラクター(職業)の特徴や用語,さらに意外と知られていない,試合の合間に行われる準備時間の裏話などを,RWC2012の優勝ギルド「Gleensleeves」の元メンバーであり,現在はガンホーに所属する栗山知也氏の話を交えて紹介していこう。
RWC2013および,世界対抗戦出場ギルド
○Northern_Code(RWC2013出場)
○10second
○CounterLogicGaming
○うさぎとかめ
○それはないける
・RWC観戦はどう楽しむの? 「ラグナロクオンライン」のイベント「RWC2013&11thアニバーサリー・フェスタ」の見どころを中村氏に聞いてみた
・日本のRWC2連覇に向けて「ラグナロクオンライン」強豪ギルドが一堂に集結。RWC2013/世界対抗戦の出場ギルド壮行会で意気込みを聞いてみた
巨大なモニターの下で繰り広げられる白熱の戦い!
準備中にも静かな戦いが始まっている
まずは試合会場がどんな様子になるのかを紹介していこう。
写真はRWC2009のものだが,RWC2013も同様のセットが組まれるという。中央の大スクリーンには,エフェクトをオンにした試合の様子が映される。左右に配置された小スクリーンには,そのスクリーンのちょうど下で戦っているギルドのキャラクターを中心に,同じ試合の様子がエフェクトをオフにした状態で映し出される。この小モニターではキャラクターがどう動いているのかがよく見え,またギルドメンバーのHPバーも確認できるので,そのギルドのキャラクターが倒されたかどうかも分かりやすい。派手な試合を見るならば中央の大スクリーン,試合の細かな流れを確認したいなら小スクリーンを見てみるといいだろう。
さて,ここで改めてRWC2013の概要も紹介しておこう。今回行われるRWC2013は,RWCの本戦では初のリーグ戦となる。リーグの組み合わせは前日に抽選会が行われ,6地域(日本/韓国/中国/フィリピン/タイ/台湾)がAリーグとBリーグの二つに分けられる。そして,それぞれのリーグでもっとも勝利したギルドが代表となり,決勝戦が行われるのだ。
リーグ戦では,3ラウンド中2ラウンドを先取したギルドがその対戦カードの勝者となり,決勝戦では5ラウンド中3ラウンドを先取したギルドが優勝となる。どちらも相手チームを全滅させるか,制限時間を経過した時点での生き残った人数で勝敗が決まるのだ。試合時間は,展開によって多少は変わるのだが,前者が約40分,後者が約1時間半と意外と長い。
ちなみに,1ラウンドあたりの最大試合時間は7分,決勝は10分。単純に決勝で5ラウンドまでもつれ込んだ場合でも,合計で最大50分間ということになる。なぜ倍近い時間がかかるのかというと,試合の合間に準備時間が入るからという単純な理由なのだが,実はこの観戦者からは見えない時間にも,対戦者のあいだで,さまざまなドラマが生まれているのだ。
そもそも,試合に使用するキャラクターのセッティング――ステータスとスキルの割り振りや,装備品の購入など――は,前日までに終了している。では,当日の準備時間には何が行われているのかというと,主にショートカットの割り振りや消耗品の購入だ。試合会場にあるPCの設定を自分好みにするというのは,対戦前の準備として分かりやすいだろう。そしてもう一つの,消耗品の購入という要素が,RWCにおいて観戦者からは見えない,静かな戦いになっているのだ。
RJC/RWCでは,出場するプレイヤーに提供される各職業がアカウントごとに作成され,それぞれに一定の金額が割り振られている。プレイヤーは決勝までをとおして,その範囲内で装備品やポーションなどの消耗品を購入できるというルールがある。つまり,お金がなくなったらアイテムが購入できなくなり,ギルドメンバーからお金を借りるのもルール違反になる。職業によっては,消費アイテムがないと,力が発揮できないこともあり,いかにお金をやりくりするか,というマネージメントも,RWCの出場者には必要なのだ。
その難しさを良く知る人物と言えば,やはり栗山氏にほからない。氏は,「お金に関してはかなりシビアで,勝ち進んでいくと泣く泣く装備品を売って消耗品を購入することもあるんです。試合中でも,これはもう負けるなとなったらわざとラウンドを落として消耗品を温存させることもあります」と話す。消耗品を巡って,各ギルドがギリギリの駆け引きを行っているわけだ。
さらに栗山氏は,「勝っているギルドが構成を変更してきたら,お金がなくてアイテムが買えず,やむなく使用キャラクターを変更(※ラウンドごとに変更できる)しているのかもしれません。そういった視点で準備時間に何があったのか考えてみるのも面白いですよ」と,キャラクターを変える理由の一つとして,お金の有無があるのだと話す。
であれば逆に,あえてキャラクターを変更して,そのキャラクター(のお金)を次の戦いまで温存させるということも考えられそうだ。このように,キャラクターの変更一つで,そのギルドがどんな意図を持っているのか想像してみると,ひと味違った楽しみ方ができるだろう。
チームを構成するのは,核となる5職とアタッカー2職
ラグナロクオンラインには,プレイヤーが使用できる職業が53種類も存在する。RWCの選手は,そのうちの3次職群13種から,出場させる職業を選ぶことになる(※)。中でも,対人戦に欠かせず,役割として代えの利かない職業のロイヤルガード/修羅/ソーサラー/アークビショップ/ミンストレルの5職は,ほぼ間違いなく選択される。以後はこれを「基本構成」として,まずはこの5職業の特徴を紹介しておこう。
ちなみにRJCやRWCでは,編成したキャラクターの組み合わせを「構成」と呼んでいる。過去のRJC/RWC記事では,まったく同じ構成で戦いが繰り広げられたことも多く,そういったよく使われる構成を「鉄板構成」などと呼んでいた。
※一つのラウンドで,同じ職業のキャラクターを2体以上は出せない。また,各キャラクターのBaseLvやJobLvは,ルールで決められている。
詳細リンクは注目スキルの紹介したページに,各用語のリンクは該当用語の解説にジャンプします
■ロイヤルガード(詳細)
全職業中最大のHPを活用し,ディボーションで味方を保護する。イクシードブレイクによる攻撃力もなかなかのもので,攻防共に頼りになるチームの要でもある。戦端を開く前には,ゴスペルで支援効果をかけるなど,パーティには欠かせない職業だ。
■修羅(詳細)
相手ギルドメンバーの命を刈り取るメインアタッカー。味方にいると頼もしいが,敵となるとこれほど怖い存在はない。修羅さえ生き残っていれば,不利な状態での逆転も可能と言えるほど。敵にせよ味方にせよ,その動向を把握していれば試合の行く末も見えてくる?
■ソーサラー(詳細)
相手の魔法攻撃を阻む防御の要。ランドプロテクターで地面指定型魔法の使用を阻みつつ,スペルブレイカーやディスペルで相手の魔法の無効化なども行うテクニカルな職業だ。RWC2013では,日本では未実装の精霊スキルも使用できる。
■アークビショップ(詳細)
パーティの生命線を握る重要な職業。ほかの職業のようにスキルに派手なエフェクトはないし,後方に下がり気味なので目立つことはないが,味方の支援効果を切らさないよう管理したり,状態異常にかかった味方を回復させたりと,メンバーが力を発揮できるようサポートしている。縁の下の力持ちという言葉がピッタリなキャラクターだ。
■ミンストレル(詳細)
支援効果系の演奏スキルで味方を支援する職業。ミンストレルの演奏スキルは,使用すると効果範囲内の味方に作用し,効果範囲から出ても20秒は効果が継続される。効果を途切れさせることなく,20秒ごとに演奏スキルを使えるかどうかがポイント。余裕があるときは,状態異常効果を持たせた弓で相手を攻撃することもある。
ここで基本構成となる5つの職業を紹介したが,試合では1ギルド7人,7職業で戦うことになる。つまり,パーティにはあと2職を追加しなければならないのだ。この2職の候補になるのは主に,相手を攻撃して倒すことを目的とするアタッカーが多い。また,栗山氏によれば「このキャラクターを選んでおけば勝てる」というものはないが,対人戦のトレンドとして選ばれる可能性が高いキャラクターの傾向はあるという。その残り2職に選ばれる可能性が高いものが,以下の4職業だ。
■ルーンナイト(詳細)
攻撃力と防御力を備えたアタッカー。前線でドラゴンブレスを使用して相手を牽制しながら,ダメージを与えていく。HPの高さもトップクラスで,倒されにくいのも特徴。
■メカニック(詳細)
魔導ギアに搭乗し,多彩な攻撃を行える。ダメージだけでなくコールドスローワーで相手を凍結状態にできる。またセルフディストラクションの威力は絶大で,状況をひっくり返すことも。
■ウォーロック(詳細)
広範囲に影響を及ぼすストームガストで相手を牽制したり,凍結させて行動を封じたりするのが主な仕事。クローキングで敵に近づき,ステイシスで相手のスキルを封じるという戦い方も。
■シャドウチェイサー(詳細)
手数で相手を翻弄するトリックスター的な存在。ウォーロックのスキルをクローンスキルで覚えられるため,ウォーロックの代わりに使用されることが多い。
さらに,栗山氏からRWCでの構成例と,その構成での戦い方についても聞いてみたので,以下にまとめよう。
●栗山氏による構成例とその戦術
■構成
基本5職業+ルーンナイト+ウォーロック
■戦術
ウォーロックのスキル「チェーンライトニング」と,ルーンナイトのスキル「ドラゴンブレス」で押し進める構成。
攻撃力の高いスキルが複数存在するRWC2013の環境では,ディボーションを4人〜5人にかけることが主流になる。そのため,ディボーション対象者とロイヤルガードの合計で最大6人にドラゴンブレスがヒットすると,ロイヤルガードに対して約40000もの大ダメージが期待できる。HPの高いロイヤルガードとはいえ,MaxHPの約80%に相当するので耐え続けることは非常に困難だ。そこにチェーンライトニングで追撃することで,ロイヤルガードの負荷を上げる戦術だ。
もちろんディボーションを解除すれば,ロイヤルガードへの負荷は軽くなるのだが,チェーンライトニングやドラゴンブレス自体の攻撃力も高く,ディボーションなしの後衛に4回程度攻撃を与えれば,戦闘不能にできる。そのため,ロイヤルガードのディボーションは欠かせないのだ。
また,この構成の亜種として,チェーンライトニングの代わりにスキル「テトラボルテックス」を使用している国もみられる。テトラボルテックスはチェーンライトニングと異なり,連続して打つことはできないが,一度に30000前後のダメージを与える非常に強力なスキルだ。
■構成
基本5職業+メカニック+シャドウチェイサー
■戦術
シャドウチェイサーがウォーロックのスキル「ジャックフロスト」とシャドウチェイサーのスキル「フェイントボム」を組み合わせた強力なコンボを使用し,敵を凍結させて,そこにメカニックスキル「セルフディストラクション」を炸裂させる構成。
フェイントボムからのジャックフロスト,セルフディストラクションは防ぐことが難しいうえ,一度でもスキルが入ると,それで勝敗が決してしまうほどの強力な組み合わせなので,受ける側は絶対に防がなければならない。
この構成の最大の特徴は,同時に二つの強力な攻撃を仕掛けることで,どちらか一方だけの攻撃しか防がれないようにすることにある。セルフディストラクションを防ぐためにはソーサラー/修羅/アークビショップなどとの連携が必要だが,ジャックフロストを防ぐためにも同じ職業との連携が必要になるためだ。
■構成
基本5職業+メカニック+ウォーロック
■戦術
昨年のRWC2012でGreensleevesが使用していた構成。
ウォーロックのスキル「ステイシス」で敵の主要な職業すべての動きを止め,メカニックのスキル「セルフディストラクション」と修羅のスキル「羅刹破凰撃」で圧殺する構成。
ステイシスはルーンナイト以外の主要職業のほとんどのスキルを一定時間使用不能にするが,自分も使用不能になるうえ,効果範囲が広すぎるため味方にも効果が及んでしまう。そのため,味方を効果範囲から外し,相手の主要な職業すべてにかけるという高度なテクニックが必要となる。
これに加えて,セルフディストラクションで複数のプレイヤーを倒すことが必須となるため,試合中一度しか使用できないスキルを2度成功させることが求められる,非常に難しい構成だ。
実況を聞いて展開の詳細を確認
会場に来られないファンも生配信で試合を楽しもう
試合中は実況者も興奮気味で,とくにキャラクターが倒れたときは,その事実を連呼するのが精一杯なこともある。しかし,それが落ち着いたあとや試合終えた準備時間には,感想戦のような形で試合中に何が起きて,何が勝負の行方を決めたのかを改めて解説してくれるので,試合を思い出しながら聞いていると,参考になるだろう。
ただ,専門的な用語も多いので,理解できないことも少なくないだろう。そんなときこそ,この記事に何か書いていたなと思い出して,あとで,もしくはスマートフォンなどを使い,会場で見返してもらえると幸いだ。
なおRWC2013では,ラグナロクオンラインのイベントではお馴染みの中村氏と山本氏,そして今回のRWC紹介に協力してくれた栗山氏の3人が入れ替わりで試合の実況を行い,その様子を生配信もする予定だ。会場で直に試合を見て熱気に触れてもらうのがベストだが,会場はちょっと遠くて……というファンも生配信を通じて会場の熱さを,そして試合の楽しさを感じてほしい。
RWC2013で注目すべき職業とスキル一覧(2ページ目)
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