プレイレポート
大型アップデートに伴い異世界が大幅にリニューアル。「ラグナロクオンライン」Episode8.2 エルディカスティスを先行レポート
見た目は可愛いが強力なモンスターが徘徊するダンジョン
その先にあるエルディカスティスでプレイヤーを待つものは……?
モロクの地下に封印されていた魔王モロクは,わずかな封印のほころびを見逃さず,ついに復活を果たし,モロクの街を壊滅させた。その後,多くの勇士たちとの戦いで手傷を負った魔王モロクは,次元の狭間へと逃亡していった。
その先に未知の「異世界(アッシュ・バキューム)」が存在することが明らかになり,ルーンミッドガッツ王国,シュバルツバルト共和国,アルナベルツ教国は協力して調査に乗り出した。
各国の思惑や利害が複雑に絡み合いながらも,異世界の調査は着実に進んでいき,巨人のサファ族,妖精のラフィネ族という,ふたつの種族が発見された。ミッドガルド連合軍は,その知識の粋を集めた「知恵の王の指輪」を生み出し,彼らとのコンタクトに成功。種族間の争いの元と思われる「ニーズヘッグの巣」を調査していった。
そんな折,ミッドガルド連合国駐屯地にサファ族の使者が訪れた。
彼らはお互いに交流を持って以来,さまざまな面で支援を受けており,そのお礼として首都「エルディカスティス」に招待したいという。
あなたは,連合軍の特使のひとりとして,「エルディカスティス」へと向かう。
はたして,その先に待ち受けているものは……。
前置きが長くなってしまったが,いよいよEp8.2を紹介していこう。Ep8.2のメインストーリーとなるエルディカスティスに向かうためには,「エルディカスティス」というクエストを受けなくてはならないのだが,そのクエストを受けるには「知恵の王の指輪」クエストをクリアしておく必要がある。理由は簡単で,「知恵の王の指輪」を所持していないと,マヌク族と会話ができないからだ。
クエストは連合軍駐屯地の中央の建物にいる隊員アエルロに話しかけることから始まる。そして建物の2階にはサファ族の使者がおり,彼と話を進めることでクエストが進行していく。
クエストの最終地点ともいえるエルディカスティスは,マヌクの街の東にある坑道から行ける。この坑道“カミダルトンネル”とその下層に位置する“スカラバホール”が今回のアップデートで実装される唯一のダンジョンとなる。ここを突破すると,エルディカスティス側のフィールドマップに出られるわけだ。
しかし,このダンジョンがまたかなりの難度になっている。登場するさまざまな“スカラバ”は,見た目は昆虫のような姿をした可愛らしいモンスターだが油断は禁物だ。下層階のスカラバホールには,取り巻きに各種スカラバを引きつれたMVPボスの“女王スカラバ”が出現する。
下階層の女王スカラバを相手にすると大変だが,幸いなことにエルディカスティスへは上層階となるカミダルトンネルを抜けるだけで到達できる。カミダルトンネルはテレポートが使用可能なので,通り抜けるだけなら,あまりレベルを気にしなくてもなんとかなるだろう。
カミダルトンネルを抜けた先のフィールド・カミダル山麓は,色合いはマヌクフィールドだが,同じ山岳地帯でもあるジュノーフィールドにも似た印象があるマップだ。ここには,蜘蛛の姿をした新モンスター“ドロメデス”が徘徊しているので気をつけてほしい。このフィールドを北に抜けると,マヌク族の首都エルディカスティスに到着する。首都警備兵に話しかければ,エルディカスティスに入ることができる。
ついに姿を現したマヌク族の首都エルディカスティス
そのお膝元では,トリプルHSEも登場!
エルディカスティスの街並みはプロンテラの構造に近く,中央に噴水,北に重要施設であるブルーメヴァルトへの入り口がある。このエルディカスティスの南では,本アップデートのもう一つの目玉と言える,トリプルHSEを行なうことができる。
ブルーメヴァルトは,エルディカスティスの都庁のような施設だ。1Fには多くのNPCがおり,話しかけることで各種クエストを受けられる。
エレベータに乗って文書保管庫に進むと,サファ族の研究者「パピス」と会える。彼の研究の手助けをすることで,「サファ族貢献の証」というアイテムが入手可能だ。その手伝いとは,プロンテラやフェイヨンなど,プレイヤーキャラクター達が住む世界,サファ族から見た「異世界」のアイテムを集めること。この部屋の中にある書物を読むことで,集めて欲しいアイテムが確認できる。何冊も本を読むことで,限界はあるものの対象となるアイテムを複数同時に確認することも可能だ。できる限り本を読んでから,収集に向かうと効率が良いだろう。
なお,「エルディカスティス」クエストをクリアすると,記念アイテムとして「エルディカスティスの光」というアクセサリーが手に入る。これを装備すると,どこからでもエルディカスティスに飛べるスキルが使用できるようになる。カミダルトンネルを通らずにエルディカスティスへ移動できるようになるので,アイテム収集に欠かせないアイテムになりそうだ。この「エルディカスティスの光」は,後述するトリプルHSEの対象でもある。
エルディカスティスの南で行なえるトリプルHSEとは,猫の手サービスの秘法による,特殊なスロットエンチャントシステムで,「サファ族貢献の証」と引き替えに,猫の手サービスから入手できる装備品にのみ付与できる。
トリプルHSEが行なえる装備品は,「エルディカスティスの光」を含めて4種類あり,各一つずつしか所持することができない。また,NPCに売ることも露店に出すことも,倉庫に入れることもできない。処分するには,スロットを付与してくれる猫に話しかけて,処分してもらうことになる。その場合,装備品自体がなくなってしまうので注意しよう。
トリプルHSEの特徴は,その名のとおり,最大3回までHSEが可能ということだ。また,トリプルHSEは従来のHSEと違って,AgiやIntといった基本パラメータだけではなく,FLEEやAtkなどが上昇する効果が付くこともある。修正値によっては,カードを挿した装備品よりも有効になることもありそうだ。
トリプルHSEに必要な「サファ族貢献の証」は,1段階めが1枚,2段階めが2枚,3段階めが3枚と増えていき,3段階めで破壊が発生する場合がある。これはHSEと同様,失敗すると装備品が消滅してしまうというものだが,この成功率については,猫の手サービスのポイントが増えることで上昇するとのこと。サービスの拡充という目的以外でも猫の手サービスのポイントを集める価値があるだろう。
なお,通常のHSEでは,頭装備と鎧で同種のステータスボーナスは重複しなかったが,今アップデートによって,それぞれのボーナスは加算されるよう変更されていることにも注目だ。
また,今回のアップデートでは全28種類のアイテムが新実装となるが,主に3次職向けの装備品が数多く実装されるようだ。これらの装備品は,新実装のモンスターだけがドロップするわけではなく,既存のモンスターがドロップするものもあるという。ここはぜひ,今回大幅に改修された異世界や,バランス調整された各地のモンスターを積極的に狩ってみよう。
大改修により中レベル帯までフォローが行き届いたアップデート
果たして異世界は新たなる狩りの拠点となるか!?
エルディカスティスについて発表されて以降,高レベル帯の狩り場として期待されていた今回のアップデートだったが,蓋を開けてみると高レベル帯だけでなく,中レベル帯(転生職や3次職が実装された今,BaseLv70が“中レベル”という位置に当るかどうかは少し怪しいが)でも十分楽しめる形になっていた。とくに異世界フィールドのモンスター配置変更やバランス調整(全体的には大幅な弱体化で,獲得経験値を調整している)は,新たな狩り場を模索する良い機会になるのではないだろうか。運営側も今回の改修で異世界が活性化することを期待しているようだ。
「Ep8.0/8.1では,異世界が寂しいという感じがありました。交通の便が悪く,敵は非常に強いうえに美味しくない……そんな印象が持たれていたわけです。今回,その部分をかなりテコ入れして,長期的に楽しめるようなマップになるようにしました。クエストに関しても,ちょっとイラッとくるようなところや,詰まってしまうようなところを一新しました。今回のアップデートにより「異世界ってこのためにあったんだ!」という異世界の面白さが分かる形になっています。ぜひ,異世界クエストをプレイしてみてください!」(長澤氏)
「今回のアップデートは,エピソード8シリーズの集大成という形に仕上がり,みなさんのご期待に添える内容になっていると自負しています。ぜひ,10月5日の実装日を楽しみにお待ちください」(中村氏)
今回のテストプレイでは,Ep8.2の触りの部分を紹介した形となったが,メインストーリーとも言うべき魔王モロクを追跡するクエストなども,もちろん実装されている。魔王モロクとの因縁はどうなるのか,その顛末をぜひプレイヤー自身の目で見届けてもらいたい。
「ラグナロクオンライン」公式サイト
※インタビュー:9月10日収録
※ゲーム画像は開発中のもの
- 関連タイトル:
ラグナロクオンライン
- この記事のURL:
キーワード
(C)Gravity Co., Ltd. & Lee MyoungJin(studio DTDS). All rights reserved.
(C)GungHo Online Entertainment, Inc. All Rights Reserved.