プレイレポート
大型アップデートに伴い異世界が大幅にリニューアル。「ラグナロクオンライン」Episode8.2 エルディカスティスを先行レポート
Ep8.2は,今年3月の“ガンホーカンファレンス2010”や,5月の“ファン感謝祭”などで,2010年内の実装予定と発表されていたもので,2009年11月に実装された大型アップデート「Episode8.1」に続く展開が,ようやく登場することになる。また,7月の3次職実装後初の大型アップデートということもあり,プレイヤー間では,高レベルキャラクター向けのアップデートになるのでは? との噂も流れていた。
今回,この大型アップデート実装に先駆けて,最新の内容について先行プレイする機会を得た。パブリッシング部第一企画課の中村聡伸氏,長澤誠吾氏,白川昌平氏から説明やコメントを聞きつつ実際にプレイしてきたので,さっそくそのレポートをお届けしよう。
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異世界をリニューアル!
モンスター配置やさまざまなバランスを調整
Ep8.2についてを紹介する前に,まずは今回のアップデートで大きな目的の一つとなる,“異世界の改修”について紹介しておこう。
現在の異世界というエリアは,クエストの手間や難度,そしてフィールドに出現するモンスターの強さから,一部の職業以外はあまり近寄ることがない,いわゆる過疎マップとなっている。そこで今回のアップデートでは,Ep8.2の実装と共に,異世界全体が大幅に改修されることになった。
異世界改修のプランは,大きく分けて3つに分類されている。それらを一つずつ確認していこう。
●異世界モンスターの配置変更とバランス調整
これは,文字どおり異世界フィールドおよびダンジョン内のモンスター配置や,バランスが調整されるというもの。
モンスターの配置変更は,全体的なバランス調整ということもあるが,どちらかと言えば,プレイヤーが快適に狩りを行なえることに配慮したものとなる。フィールドに出現するモンスターを地域ごとにある程度集めて,特定の職業やスキル,また特定の装備品を持っていれば比較的楽に,つまり効率的な狩りができるように変更されるわけだ。
もちろん狩りを楽しむには,それ相応のレベルが必要となるが,全体的にBaseLv80〜120ぐらいまでのキャラクターであれば,狩りができるような構成にしてあるとのことだ。対象レベル帯にかなり幅があるように見えるが,このフィールドはBaseLv80〜90,このフィールドはBaseLv100〜110というように,モンスターのレベルごとに,一定の場所で固まるように調整されているので,適性レベル以上のフィールドにさえ踏み込まなければ,安全に狩りができるだろう。
「7月に3次職が実装されて以来,3次職向けの狩り場が欲しいという声が多く,その一つとして異世界のフィールドを3次職用の狩り場として提供したいと考えています。これに加えて,異世界に入れるようになるBaseLv70以上のキャラクターであれば楽しんで貰えるフィールドとして調整を進めてきました」(中村氏)
●クエスト難度の調整と報酬の大幅なアップ
これは,全体的なクエスト難度の緩和と,クエスト中のウエイトタイムの短縮,そして報酬の大幅アップによる,クエスト自体の魅力を高めることを主眼においた調整となる。
クエストの難度の緩和は,前述したモンスターのバランス調整によるものと,クエストアイテム作成系による調整によるものだ。例えば「三ヶ国への報告書クエスト」の報告書の復元だが,失敗すると集めたアイテム「報告書の一部」がすべて消えてしまい,最初からやり直す必要があった。アップデート後は,この失敗がなくなり,絶対に成功するようになるという。また,兵士に話しかけるともらえる「報告書の一部」の枚数を増やし,より少ない手間でクエストが進められるように,調整が進められているとのことだ。
ただし,ストーリーのこともあるので,クエストそのものをショートカットできるようにはしないとのこと。
ウエイトタイムの短縮については,「知恵の王の指輪クエスト」の最後で1時間の待ち時間があったが,この待ち時間をほぼゼロにするというもので,報酬の大幅アップについては,クエストクリア時に得られる経験値を2倍にして,さらに入手できる報酬アイテム数の増加などを行うという。すでにクエストをクリアしているキャラクターは,クエストに関連するNPCに話しかけることで追加分の経験値を獲得できるという配慮が嬉しい。
●異世界の環境整備と,猫の手サービスに必要なポイント緩和やサービスの拡充
まず異世界の環境的な改修としては,ミッドガルド連合軍駐屯地までの移動が大幅に改善される。これまではクエストを終えたとしても,次元の狭間01から時空の裂け目に移動し,さらにマップを半周しなくては駐屯地までたどり着けなかった。そこを,クエストを終えたキャラクターに限り,時空の裂け目にいるNPC「ムーンケンロ」の目の前が出現ポイントとなり,すぐに駐屯地まで転送してもらえるようになる。加えて,プロンテラからの転送サービスも開始されるとのことで,異世界がより身近になるわけだ。
さらに猫の手サービスでの,倉庫機能をより早い段階で使用できるように調整が行なわれ,また兵舎に宿屋機能を持たせることでベースキャンプとしての機能を充実させるとのこと。ただし,宿屋機能を使えるようするためには「駐屯地の人々」クエストをクリアしておく必要がある。
また,これまではクエスト中,もしくはクエストをクリアしなくては駐屯地の外に出られなかったが,今回の改修によりクエストクリアの有無に関係なくフィールドに出られるようになる。
「異世界にアクセスしやすくなり,セーブ機能や倉庫機能が比較的に楽に使えて,そして外に出ればすぐに狩りができるようになるので,異世界の魅力が大きくなると思います。プレイヤーの間で,「異世界クエストやってないの? だめじゃん!」と言い合うくらいに盛り上げて,常駐してもらえるような場所にしていきたいと考えています」(中村氏)
さらに,猫の手サービスの改修については,システム的な部分よりもポイントに関する点を中心に手が入る。猫の手サービスの難点として,サービスの内容よりも,そのサービスが受けられるようになるまでの時間が長い。これまでは,釣りをして手に入れた「魚のはしくれ」をNPC「ガルル」に渡すと,次の24時間以内は釣りができなかったことによるものだ。
今回のアップデートでは,まずここが修正され,30分に一回釣りができるようになる。これによって,ポイントが貯めやすくなるので,猫の手サービスによる利便性を確保しやすくなった形だ。ポイントが貯めやすくなったことで,各街への転送サービスも使いやすくなるだろう。
また,釣りの時間が短縮できる“釣り装備”も実装される。釣り装備は全部で4つあり,駐屯地の猫の手サービスの近くにいるNPC「ヘンリークリフォード」から,スプレンディットコイン,またはマヌクコインとの交換によってのみ入手できる。
4つすべてを手に入れるにはかなりの数のコインが必要となるが,すべてを装備して釣りをすると,未装備時の約半分の時間まで短縮できるという。必須装備というわけではないが,釣りに命を賭ける太公望にはぜひとも手に入れてもらいたいアイテムだ。スプレンディットコインとマヌクコインは,今回のアップデートで,プレイヤー間での交換や露店に出すことが可能になることから,プレイヤー間の取引も積極的に利用していけるようになるだろう。
なお装備品とはいえ,Defなどの値は0なので,装備を替え忘れて戦闘に入ると大変な目にあってしまう。とくにフィールドで釣りをするときには,気を付けてほしい。
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