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[TGS 2019]今年もやります,メディアアワード。4Gamer,ファミ通,電撃の各編集部が,ルーキーとインディーズタイトルを応援しつつ,今年は新しい賞も設立
2014年から始まったこの賞は,会期中の仕事がやたらと増えるのでひいひい言いながらみんなでやってますが,ふと気付いたらもう6回目。ルーキータイトルやインディータイトルの皆様に喜んでいただけているのを我々も肌で感じているので,喧嘩別れしない限りはこの先も続けていくと思います。10回目あたりは何か盛大にやりたいものですね>ファミ通/電撃各位
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連動するメディアは,4Gamer,ファミ通,電撃の各ブランドメディア(4Gamer.net,週刊ファミ通/ファミ通.com/ファミ通App,電撃PlayStation/電撃オンライン)ですが,実はこの3ブランドで「ルーキー」の定義が大きく違います(なので昨年はルーキー賞を選考しませんでした)。
これじゃいかんということで,今年は各メディアが集まって話し合って決めてみたのが,以下の定義です。
■ROOKIE PRIZE 選考基準
既存のシリーズタイトルではない新規の未発売作品を対象に,各メディアが注目するタイトルを選定して表彰する。コンシューマ,スマホアプリ,PCなどは問わない。
■INDIE PRIZE 選考基準
インディーコーナーおよび各メーカーブースに出展されているインディータイトル(独立系デベロッパー,開発者が制作している作品)を対象に,各メディアが注目するタイトルを選定して表彰する。コンシューマ,スマホアプリ,PCなどは問わない。
■GRAND PRIZE 選考基準
TGSに出展されている全タイトルを対象に,各メディアがもっとも注目するタイトルを選定して表彰する。1作品のみ。
これを基準として,各メディアの良識の範囲で取り扱いましょう……ということになっています。ROOKIEなんかは読んで分かるように,ちょっと玉虫色の基準ですが。4Gamerではこれまでどおりに「既存のIPないし既存のシリーズを使った作品はルーキーとして考えない」というハードコアな方向性で選ぶと思います。本当の意味で“新しい作品”をもっと世に知らしめたいので。
でも,そういうところにもメディアごとの考え方が見え隠れして,もしかしたらノミネートリストを見ているとちょっと面白いかもしれません。
基準に書いてあるとおり,AAAもルーキーもスマホアプリもインディーも全部まとめて,TGS出展タイトルの中から「1作品」だけを選ぶというものです。僕らもゲームメディアなので,会議では「いやいやそうはいっても2タイトルくらい選びたくなるんじゃない?」「1つだけとか無理でしょさすがに」とかいろいろな意見があったんですが,ここはもう1つに絞るということで,3ブランドとも合意しました。
これ,割と人から聞かれるんですが,賞の選定にあたって3ブランドで話合ったり意見交換をしたりは一切しません。すべてのノミネート,すべてのPRIZEにおいて,それぞれのメディアのスタッフ達が素で選んだタイトルです。
なので,もしかしたら3ブランドとも同じタイトルを選ぶかもしれないし,まるっきりバラバラになるのかもしれません。そういうところも合わせて楽しみにしてもらえると,ちょっと嬉しく思います。
東京ゲームショウでのアワードといえば,お約束の「日本ゲーム大賞」がありますが,それとは別に,新規IPや新人クリエイター,新規の開発会社などを中心に応援する取り組みとなっているのが,本イベントです。
「3ブランド連動」というと大仰な響きがありますが,いつも情報合戦で血みどろの戦いを繰り広げる3ブランドが手に手を取って1つの賞を決める……わけではなく,それぞれのブランド(4Gamer,ファミ通,電撃)が独自にノミネート作品を選んで,独自に決定するものです。つまり,ROOKIEの最優秀賞が3タイトル,INDIEの最優秀賞が3タイトル,GRAND PRIZEが3タイトル,あるわけです。もちろん前述のようにカブる可能性もありますし,該当なしということもあり得ますが。
東京ゲームショウは全4日間の日程ですが,前半2日(12,13日)はビジネスデイと呼ばれる,業界関係者のみが入れる日。この2日間で,各メディアが取材をしながらノミネート作品を決めて,一般公開日の初日(14日)いっぱいを目処に,ノミネート作品のあるブースにペタペタとシールを貼って回ります。
ペタペタ貼られるシールはこんな感じ。メディアによってデザインは違いますが,みなさんが会場を回るときの参考にしてみてください。これが貼ってあるということは,すなわちどこかのメディアが注目しているタイトルだということです(GRAND PRIZEのノミネート作品は,明示されません)。
予定では,最終日9月15日の16:00以降を目処に,それぞれのメディアのノミネート作品の中から「最優秀賞」「優秀賞」,もしかしたら「何か特別な賞」,そしてGRAND PRIZEが決定されて発表され……る予定です。発表は各メディアでほぼ同じタイミングになるはずですが,生モノなのでハプニングがあったらすみません。
日本ゲーム大賞のように盛大で派手なプライズではありませんが,この取り組みで受賞した作品の知名度が少しでも上がって,みなさんのゲームライフの選択肢が増え,その作品が成功し,そしてゲーム業界そのものが底上げされていく,そんな将来を支える一助になればと願い,取り組んでいます。
来場予定の方は,業界関係者も一般の方も,ぜひ“ノミネートシール”にご注目ください。
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