“剣闘士”とはいかなる存在だったのか。古代ローマ世界の実情に迫る「剣闘士 血と汗のローマ社会史」(ゲーマーのためのブックガイド:第23回)
ゲームにもしばしば登場する剣闘士という職業のルーツを遡れば,古代ローマに辿りつく。奴隷を死ぬまで戦わせ,それを見世物にしていたと聞けばいかにもグロテスクだが,その実情はどうだったのか。本村凌二氏の手になる研究書「剣闘士 血と汗のローマ社会史」から,最新の剣闘士像に迫ってみよう。
ファンタジーの源流を辿る旅「愛蔵版 英雄コナン全集」(ゲーマーのためのブックガイド:第19回)
ここ最近,いわゆるハイ・ファンタジーの元気が良いようだ。そんな中,いわゆる“剣と魔法のファンタジー”を切り拓いた作品が,新紀元社から復刻を遂げた。2024年8月2日に「覇王篇」が発売され,無事完結を迎えた「愛蔵版 英雄コナン全集」全4巻がそれである。本稿では,この記念碑的な作品を取り上げる。
リメイク版「ウィザードリィ」発売記念対談。ロバート・ウッドヘッド氏とベニー松山氏が語る,灰と青春の40年
2024年5月23日に正式リリースされた,リメイク版「Wizardry: Proving Grounds of the Mad Overlord」。その発売を記念して行われた,Robert Woodhead氏とベニー松山氏の対談をお届けする。オリジナル版の発売当時を知る両氏に,シリーズへの思い入れを存分に語ってもらった。
本日発売のリメイク版「ウィザードリィ 狂王の試練場」インプレッション。幾度となく行われた移植の歴史から,その意義と先駆性を紐解く
いよいよ発売を迎えたリメイク版「Wizardry: Proving Grounds of the Mad Overlord」。本邦におけるファンタジー観とRPGの基礎を築き,のちのフォロワーに多大な影響を与えた同作だが,その先駆性はどこにあったのか。リメイク版のプレイフィールと共に紹介していこう。
押し寄せる不条理に立ち向かえ。オーパーツ感漂うホラーゲーム「恐怖の世界」を今さらながら紹介
PLAYISMから2023年10月19日に発売されたホラーゲーム「恐怖の世界(World of Horror)」。ポーランドのゲームデザイナー・Paweł Koźmiński氏が,伊藤潤二氏の漫画やH・P・ラヴクラフト氏の作品などに影響を受けて制作した同作を,森瀬 繚氏が紹介する。
[インタビュー]スウェーデン生まれのクトゥルーもの「Kutulu」はいかにして生まれたか。制作者・Mikael Bergström氏に聞く,北欧TRPG事情
スウェーデン産のTRPG「Kutulu」のゲームデザイナー,Mikael Bergström氏が,2023年3月4日に開催された同作のミニコンベンションに参加するため来日していた。ミステリーものに特化したシステムとして,コアなファンから熱い支持を受ける同作はいかにして生まれたのか。氏に話を聞いてみた。
ゲーマーのためのブックガイド:第4回「ドクター・ストレンジ:プレリュード」
「マーヴル・スーパーヒーローズ」に登場したことで,日本のゲーマーにもよく知られたシュマゴラスは,マーベルヒーローの中でも長らく誤解に塗れてきたキャラクターである。マイナーヴィランとされる彼は,どういう来歴で生まれてきたのか。原典となるコミックが収録された「ドクター・ストレンジ:プレリュード」から,その活躍を紐解いてみよう。
クトゥルーTRPGに新たな選択肢。12月25日に発売された「暗黒神話TRPG トレイル・オブ・クトゥルー」を徹底紹介(短編シナリオ付)
2020年12月25日,新作テーブルトークRPG「暗黒神話TRPG トレイル・オブ・クトゥルー」の基本ルールブックが発売された。価格は4500円(税別)だ。クトゥルーものとしては後発となる同作だが,その魅力はどこにあるのか。じっくり紹介していこう。
「The Sinking City 〜シンキング シティ」,ゲームをプレイするだけでは分からないかもしれないマニア向けな要素を紹介
発売中のホラーADV「The Sinking City 〜シンキング シティ」には,H・P・ラヴクラフトの小説をはじめ,クトゥルフ神話にまつわる情報やシンボルのほか,開発元の過去作品へのオマージュが散りばめられている。本稿では,ゲームをプレイしただけでは分からないかもしれないマニア向けな要素を紹介しよう。
PS4版「コール・オブ・クトゥルフ」をより深く楽しむための6つのトリビア。すべての探索者とキーパーに贈る,先行インプレッションを掲載
海外では2018年10月に発売されたアドベンチャーゲーム「Call of Cthulhu: The Official Video Game」(PC / PS4 / Xbox One)の日本語版,「コール・オブ・クトゥルフ」(PS4)が,オーイズミ・アミュージオより2019年3月28日に発売となる。本稿ではその内容を紹介するとともに,その背景である「クトゥルフ神話」について解説する。
Wizardryは,連綿とつながる文化の鎖の1ピース――生みの親,狂王ことRobert Woodhead氏に聞く,その源流と80年代アニメの話
「Wizardry」の開発者の一人であるRobert Woodhead氏。作中に登場する狂王・Treborその人としても知られる同氏は,コンピュータゲーム黎明期の裏側を知る,数少ない証人の一人でもある。その氏が「AnimeJapan 2016」のために来日するとの情報を聞きつけた4Gamerは,さっそくコンタクトをとり,会場で話を聞いてみることにした。ぜひご一読を。