ゲーマーのための読書案内
連載「ゲーマーのための読書案内」第60回:『ホモ・フロレシエンシス』
事実はゲームよりも奇だったりするのが世の理である。ゲームに出てくるモチーフと重なる着想や事実を扱った本を紹介するこの連載で,今回扱うのはマイク・モーウッドの『ホモ・フロレシエンシス』。映画「紀元前1万年」もびっくり,なんとその頃には本当に“ホビット族”がいたという,古人類学上の発見の話だ。
連載「ゲーマーのための読書案内」第59回:『ペルセポリス』
ゲームのモチーフやギミックについて,ちょっぴり考えてみるきっかけになりそうな書籍を紹介する本連載。今回はイランの女性漫画家マルジャン・サトラピの『ペルセポリス』を通じ,ゲームとなにげない日常の関係について,考えを深めてみたい。
連載「ゲーマーのための読書案内」第58回:『イラコバワークス』
ゲームに欠かせないモチーフや小道具について,より深く理解するための書籍を紹介する本連載,今回は銃器のイラストレーションで有名だった小林弘隆氏の画集『イラコバワークス』を紹介する。氏の経歴と趣味に沿う形で,映画に登場する銃器の話題を通し,実銃とその使われ方についての常識を教えてくれる本だ。
連載「ゲーマーのための読書案内」第57回:『「海洋国家」日本の戦後史』
ゲームモチーフと関わりの深い書籍を紹介する本連載,年に1度くらいは第二次世界大戦そのものではなく,そこからの道のりを想ってみようということで,宮城大蔵氏の『「海洋国家」日本の戦後史』を紹介する。冷戦の文脈に沿ったパワーゲームを無視するところにこそ,戦後日本外交の神髄があったのかもしれない。
連載「ゲーマーのための読書案内」第56回:『1491』
ゲームが取り扱う題材をより詳しく知るために,書籍を当たってみる本連載。今回はダウンロード販売が始まった「アメリカンコンクエスト」に寄せて,チャールズ C. マンの『1491』を紹介する。コロンブスの「発見」以前,南北アメリカはヨーロッパよりも豊かな土地だったようだ。
連載「ゲーマーのための読書案内」第55回:『イラク建国』
ゲームで扱われるモチーフの深層を,書籍でちょっとだけ掘り下げてみる当連載,今回は歴史的経緯からイラク情勢の難しさを説く『イラク建国』を取り上げる。ブッシュ政権も終わりが近づき,また一波乱が予想されるイラク情勢だが,その種を蒔いたのは20世紀初頭のイギリスだったことが理解できる一冊だ。
連載「ゲーマーのための読書案内」第54回:『コオロギと革命の中国』
ゲームと関わりの深い題材を扱った本を紹介する当連載,中国のゲームショウChinaJoyと,そこに出品された清末を舞台とするゲーム「鹿鼎記」にちなんで,今回は竹内 実氏の『コオロギと革命の中国』を取り上げる。清末から続く動乱を,中国近代文学の父である魯迅はどう見ていたのか?
連載「ゲーマーのための読書案内」第53回:ホーンブロワー・シリーズ
ゲームモチーフとダブらせながら,ルポルタージュや文学作品を楽しむ当連載,今回は海洋冒険小説の代表格ホーンブロワー・シリーズの第5巻,『パナマの死闘』を紹介する。なぜいきなり第5巻なのかというあたりの解説も含めて,PCゲームで描かれることの多い帆船時代モチーフ(ホーンブロワーで描かれるのは最末期だが)独特の魅力の一端を示そう。
連載「ゲーマーのための読書案内」第52回:『マネー・ボール』
ゲーム的思考の,現実における活用を本の中に探してみたりする本連載,前回の『スカウト』に続く後編はマイケル・ルイスの『マネー・ボール』だ。正しい指標で見たとき優秀な選手を安く雇い,強い野球チームを作るという話なのだが,物事はそうシンプルでもないようで……。
連載「ゲーマーのための読書案内」第51回:『スカウト』
ゲームで取り扱われる事柄に関し,書籍を通じて実像を探ってみたりする本連載,今回は後藤正治氏の『スカウト』を取り上げよう。今回と次回は,同じく野球選手のスカウティングをテーマにしつつ,対立する2冊の本を紹介するという前後編仕立てだ。
連載「ゲーマーのための読書案内」第50回:『雪の峠・剣の舞』
PCゲームとテーマやモチーフを共有する本を紹介する本連載,今回は先週末に登場した「天下統一V」を意識しつつ,本連載で初めて漫画を紹介する。岩明 均氏の『雪の峠・剣の舞』は,さらっと読めるボリュームながら,活字作品にも決して負けない良質な戦国ドラマだ。
連載「ゲーマーのための読書案内」第49回:『毒ガス開発の父ハーバー』
ゲームとそのモチーフに関して,論題提起となってくれる本を紹介する当連載,今回は化学者フリッツ・ハーバーの伝記『毒ガス開発の父ハーバー 愛国心を裏切られた科学者』を取り上げる。20世紀の矛盾を一身に背負ったという意味で,アインシュタインともども注目に値する人物の話だ。
連載「ゲーマーのための読書案内」第48回:『キャラクターメーカー』
ゲームの背景となる要素に関し,書籍を通じて理解を深める本連載,今回は大塚英志氏の『キャラクターメーカー 6つの理論とワークショップで学ぶ「つくり方」』を紹介する。キャラクターゲームというよりは,オーソドックスな物語要素全般について示唆と知識が得られる,実に読みやすい本だ。
連載「ゲーマーのための読書案内」第47回:『スカイ・クロラ』
本を読みながら,ときにゲームを成り立たせる根源的な理屈すら考えてしまう当連載,今回は森 博嗣氏のSF小説『スカイ・クロラ』を紹介する。フライトアクションを思わせる空中戦の描写のみならず,ミニマリズムを極めた純文学的テーマのハンドリングも読みどころだ。
連載「ゲーマーのための読書案内」第46回:『オリエンタル・デスポティズム』
ゲームのモチーフとシステムを,一段高いところから見るための参考書籍を紹介する本連載,今回はカール・A・ウィットフォーゲルの『オリエンタル・デスポティズム』を扱う。日本とヨーロッパの中世は封建社会なのに,なぜ中国はそうでないかなど,世界史の流れを巨視的に捉えた名著だ。
連載「ゲーマーのための読書案内」第45回:『人類がたどってきた道』
ゲームが扱うモチーフの真偽や意味について,興味深い論点を提供してくれる書籍を紹介する本連載,今回は国立科学博物館の海部陽介氏が著した『人類がたどってきた道 “文化の多様化”の起源を探る』を取り上げる。亜人種(デミヒューマン)は決して,ファンタジー小説の中だけの存在ではないのだ。
連載「ゲーマーのための読書案内」第44回:『放送禁止歌』
ゲームの世界で起きている事柄と,シンクロする事象を扱った本を紹介する本連載,今回は放送ドキュメンタリー制作者,森 達也氏の『放送禁止歌』を取り上げる。いわゆる「放送禁止歌」が,実在しないにもかかわらずテレビマンに根拠なく忌避され続けてきた経緯を追い,メディアと表現規制,そこにおける個々人の姿勢を問う一冊だ。
連載「ゲーマーのための読書案内」第43回:『機関銃の社会史』
ゲームがモチーフとする現実は,ゲームよりも頭の悪い,複雑怪奇な曲線を描いて発展していたりする。それを,書籍を通じて実感してみる本連載,今回はジョン・エリスの出世作『機関銃の社会史』を取り上げよう。機関銃の意義に無理解だったのは,誰あろう軍人達なのだ。
連載「ゲーマーのための読書案内」第42回:『暦に見る日本人の知恵』
ゲームが設定し,また再現しようとする時間や空間,つまりゲーム世界について参考になりそうな書籍を紹介する当連載,今回は「暦の会」会長の古代史家・岡田芳朗氏の『暦に見る日本人の知恵』を取り上げる。氏の著作としてはタイニー版に属するが,暦法にまつわる面白いエピソードが満載だ。
連載「ゲーマーのための読書案内」第41回:『拷問と処刑の西洋史』
ゲームに盛り込まれる社会制度や思想について,より詳しい解説が得られる書籍を紹介する当連載,今回は浜本隆志氏の『拷問と処刑の西洋史』を取り上げる。異端審問や魔女裁判については好事家向けのいいかげんな本が多いなか,最新の研究動向を踏まえた,各論に強い解説書だ。
連載「ゲーマーのための読書案内」第40回:『そらとぶねこ』
たまには小難しくない本を取り上げてみたいので,今回はインプレスジャパンの『そらとぶねこ』を扱おう。「ゲーマーのため」「読書」の2点が大いに揺らぐ気もするが,PCゲームに登場するネコとて,人間の着想というバイアスがかかった存在なのだ。
連載「ゲーマーのための読書案内」第39回:『ジャガイモの世界史』
ゲームで描かれる世界において,重要なファクターとなる事物を扱った本を紹介する当連載,今回は伊藤章治氏の『ジャガイモの世界史 歴史を動かした「貧者のパン」』を紹介する。ビールとソーセージとジャガイモという,ドイツ名物3点セットが成立したのは,思いのほか最近のようだ。
連載「ゲーマーのための読書案内」第38回:『ジプシー 歴史・社会・文化』
ゲームに登場するモチーフの,実像を探求した書籍を紹介する連載記事「ゲーマーのための読書案内」の第38回を掲載した。今回は,小品ながらジプシーに関する研究史や今日的問題を手際よく整理した,水谷 驍氏の『ジプシー 歴史・社会・文化』を取り上げてみよう。
連載「ゲーマーのための読書案内」第37回:『無縁・公界・楽』
ゲームとその業界を捉える当たって,知識やヒントを与えてくれる本を紹介する連載記事「ゲーマーのための読書案内」の第37回を掲載した。先年,惜しまれつつも亡くなった歴史学界の巨魁,網野善彦氏の『無縁・公界・楽』を,いささかアクロバティックに読むことで,今回はコミュニティについて考えてみよう。
連載「ゲーマーのための読書案内」第36回:『道教をめぐる攻防』
ゲームのプレイでなにげなく湧き上がってくる疑問に,答えてくれるような書籍を紹介する連載記事,「ゲーマーのための読書案内」の第36回を掲載した。今回はごっつい漢和辞典で有名な大修館書店から出ている『道教をめぐる攻防――日本の君王、道士の法を崇めず』で,中国ファンタジーと日本の関係について考えてみよう。
連載「ゲーマーのための読書案内」第35回:『ファイル』
ゲームに関連した話題を扱う書籍を通して,ゲームとそのモチーフに対する興味を深めるための連載記事,「ゲーマーのための読書案内」の第35回を掲載した。T・ガートン・アッシュの『ファイル 秘密警察とぼくの同時代史』は,旧東ドイツで秘密警察に監視されていた自分に関する記録ファイルと,密告者や監視担当官へのインタビューで,実在した監視社会の姿を描き出す。
連載「ゲーマーのための読書案内」第34回:『北朝鮮は、いま』
ゲームでときに曲解されたり,変に誇張されたりするモチーフの実像に関し,書籍を通して理解を深める連載記事「ゲーマーのための読書案内」の第34回を掲載した。今回取り上げるのは昨年末に刊行された岩波新書の『北朝鮮は、いま』。決して読みやすい本とはいえないが,北朝鮮問題でなく北朝鮮そのものを,韓国の学者さん達がさまざまな角度から論じた本だ。
連載「ゲーマーのための読書案内」第33回:『女ことばはどこへ消えたか?』
ゲームにおけるモチーフや表現を理解するに当たり,より専門的な角度からそれを扱った本を紹介する連載記事「ゲーマーのための読書案内」の第33回を掲載した。今回は,室町時代の日本語を専攻する小林千草氏の『女ことばはどこへ消えたか?』を,扱うのですわよ。よろしくて?
連載「ゲーマーのための読書案内」第32回:『レンズマン』
ゲームや映像作品に,題材および論点を提供する書籍を紹介していく連載記事,「ゲーマーのための読書案内」の第32回を掲載した。今回はスペースオペラのマスターピースともいうべき,E.E.スミスの『レンズマン』が持つ,当時としては画期的な要素と先見性を見てみよう。
連載「ゲーマーのための読書案内」第31回:『茶の世界史』
ゲームが描き出す世界を,より体系的に考察した書籍を紹介する連載記事,「ゲーマーのための読書案内」の第31回を掲載した。今回は角山 栄氏の『茶の世界史 緑茶の文化と紅茶の社会』。明治日本が輸出産業として茶業を育てようとした矢先に引き起こした“偽装問題”をも含めて,お茶と文化と資本主義経済の関係が分かる良書だ。
連載「ゲーマーのための読書案内」第30回:『戦闘美少女の精神分析』
ゲームに登場するモチーフについて,考え抜いた示唆的な書籍を紹介する連載記事「ゲーマーのための読書案内」の,第30回を掲載した。「萌え萌え2次大戦(略)」の快進撃も記憶に新しい昨今,満を持して紹介するのは斎藤 環氏の『戦闘美少女の精神分析』だ。
連載「ゲーマーのための読書案内」第29回:『イスラーム戦争の時代』
ゲームによく登場する割に,その本質が正しく描かれないことの多いモチーフに関し,書籍を通じて認識を深める連載記事「ゲーマーのための読書案内」の,第29回を掲載した。今回紹介するのは『イスラーム戦争の時代』。穏やかならぬ題名とは裏腹に,イスラム教徒とはどんな人達であるか,どこに考え方の違いがあるかを基礎から解説する良書だ。
連載「ゲーマーのための読書案内」第28回:『宇宙開発の50年』
ゲームモチーフと現実世界,あるいはモデルとなった発想を書籍でつなぐ連載記事「ゲーマーのための読書案内」の第28回を掲載した。年の始めにふさわしい未来志向の話題として,今回は『宇宙開発の50年 スプートニクからはやぶさまで』で,近年活況を呈する宇宙開発の話題をお届けする。
連載「ゲーマーのための読書案内」第27回:『ソロモンの指環』
ゲームに登場するモチーフ現物について,専門家の書いたものを気軽に参照してみる連載記事,「ゲーマーのための読書案内」の第27回を掲載した。今回はコンラート・ローレンツのエッセイ集『ソロモンの指環』を扱う。動物行動学の祖である彼は,マガモやハイイロガンの鳴き真似がうまい,優秀な母鳥だったこともある。
連載「ゲーマーのための読書案内」第26回:「ベルガリアード物語」
ゲームとシンクロする話題やモチーフを備えた本を紹介していく連載記事,「ゲーマーのための読書案内」の第26回を掲載した。今回はエピック・ファンタジーの名作といわれる「ベルガリアード物語」を紹介しつつ,「人」でなく「こと」を扱うはずのエピック・ファンタジーで,キャラクターが果たす役割に踏み込んでみる。
連載「ゲーマーのための読書案内」第25回:『「世界地図」の誕生』
ゲームのシステムやモチーフを規定する物事に,関連した本を読んで理解を深める連載記事,「ゲーマーのための読書案内」の第25回を掲載した。今回は『「世界地図」の誕生』。中世ヨーロッパ人の頭の中ではおそらく,「エデンの園」にはヨーロッパより日本のほうが近いことになるとか,信じられない常識がいっぱい詰まっている。
連載「ゲーマーのための読書案内」第24回:『鳥山石燕 画図百鬼夜行全画集』
ゲームのストーリーやキャラクターの元ネタに当たるような書籍を通して,ゲームをより深く理解していく連載記事,「ゲーマーのための読書案内」の第24回を掲載した。今回は『鳥山石燕 画図百鬼夜行全画集』。ゲームの中の妖怪はオリジナルアレンジが激しいものの,それはどうもゲームに限らないようで……。
連載「ゲーマーのための読書案内」第23回:『ジュリアス・シーザー』
ゲームと書籍で共通の感覚やモチーフを楽しむ,連載記事「ゲーマーのための読書案内」の第23回を掲載した。今回はウィリアム・シェイクスピアの『ジュリアス・シーザー』。「もしここでこうしていたら?」という妄想は,古今を通じて歴史エンタテインメントに付き物のようである。
連載「ゲーマーのための読書案内」第22回:『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』
本でゲームを,ゲームで本のことを考えてみる連載記事「ゲーマーのための読書案内」の第22回を掲載した。今回は少し趣を変えて,フィリップ・K・ディックの『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』と映画「ブレードランナー」との関係を通し,メディアを越えるということ,また原作モノについて考えてみたい。
連載「ゲーマーのための読書案内」第21回:「不夜城」
PCゲームのコンセプトと重なったり,一歩先を行ったりしている書籍を紹介する連載記事「ゲーマーのための読書案内」の第21回を掲載した。今回は馳 星周のクライムノベル「不夜城」を扱う。クライムといっても日本を舞台とするだけに,地味な罠の積み重ねを魅力的なキャラクター達に担わせた,エンターテインメント作品だ。
連載「ゲーマーのための読書案内」第20回:『読みにくい名前はなぜ増えたか』
PCゲームのモチーフや,散見される特徴について,より深く理解するための書籍を紹介する連載記事,「ゲーマーのための読書案内」の第20回を掲載した。昨今の話題に合わせつつ,今回は『読みにくい名前はなぜ増えたか』を扱う。問題へのアプローチが実に吉川弘文館らしいのがポイントだ。
連載「ゲーマーのための読書案内」第19回:『解体新書』
ゲームモチーフに関連した書籍を紹介する連載「ゲーマーのための読書案内」の第19回を掲載した。今回扱うのは杉田玄白の『解体新書』。これが普通に本屋で買えることこそが一番面白いといえなくもないが,PCゲームの話題と絡めつつ,見どころをお伝えしよう。
連載「ゲーマーのための読書案内」第18回:『なぜ人はエイリアンに誘拐されたと思うのか』
PCゲームで取り上げられるモチーフについて,より深く理解できる書籍を紹介する連載記事「ゲーマーのための読書案内」の第18回を掲載した。今回はUFO/異星人モチーフと関連付けつつ,ハーバード大学の心理学者が書いた『なぜ人はエイリアンに誘拐されたと思うのか』を取り上げる。
連載「ゲーマーのための読書案内」第17回:『極大射程』
ゲームで用いられるモチーフやギミックを,よりクローズアップして捉えられる書籍を紹介する連載記事,「ゲーマーのための読書案内」の第17回を掲載した。今回はスティーヴン・ハンターの『極大射程』。軍や警察モノ,クライムアクションゲームなどで多用される「狙撃」オペレーションについて深く理解できる1冊だ。
連載「ゲーマーのための読書案内」第16回:「アウトサイダー」
PCゲームが取り扱うテーマや拝借したモチーフについて,本を読むことでより総合的に理解しようという連載記事「ゲーマーのための読書案内」の第16回を掲載した。『ラヴクラフト全集 3』に収録された短編「アウトサイダー」を通して,クトゥルー神話の根底にあるH・P・ラヴクラフト自身の世界認識に迫ってみよう。
連載「ゲーマーのための読書案内」第15回:『コナン・ザ・グレート』
PCゲームで扱われるテーマやモチーフに関する認識を,書籍を通じて広げたり掘り下げたりする連載記事,「ゲーマーのための読書案内」の第15回を掲載した。今回取り上げるのは,ヒロイック・ファンタジーの始祖ともいうべき『コナン・ザ・グレート』。だが,ただ痛快な冒険活劇というわけでもないようだ。
連載「ゲーマーのための読書案内」第14回:『クローム襲撃』
PCゲームとモチーフやテーマを共有した書籍を紹介する連載記事,「ゲーマーのための読書案内」の第14回を掲載した。今回取り上げるのは,サイバーパンクの大成者ウィリアム・ギブスンの『クローム襲撃』。ゲームに役立つかどうかはともかく,ギブスンにおけるサイバーパンクの核心が,しっかりと描き出された初期短編集だ。
連載「ゲーマーのための読書案内」第13回:『戦争における「人殺し」の心理学』
ゲームに登場するモチーフを,より広く,より深く論じた書籍を紹介する連載記事「ゲーマーのための読書案内」の第13回を掲載した。今回のお題はアメリカの退役陸軍中佐デーヴ・グロスマンが著した『戦争における「人殺し」の心理学』。人がいかに人を殺したくないかを,軍隊の立場に基づいて考察した本だ。
連載「ゲーマーのための読書案内」第12回:『コーヒーが廻り世界史が廻る』
PCゲームが好んで取り扱うモチーフに関して,より突っ込んだ解説が読める本を紹介する連載記事「ゲーマーのための読書案内」の第12回を掲載した。今回扱うのは中公新書の『コーヒーが廻り世界史が廻る』。コーヒーが持つ華やかな歴史と新大陸貿易について,認識を深められる本だ。