― 特集 ―
ChinaJoy
 2005年7月20日から,中華人民共和国上海市で「3rd China Digital Entertainment Expo & Conference」,通称"ChinaJoy"が開催されている。20日はカンファレンスのみで,本日から展示/一般公開が開始され,大勢の人でにぎわっている。

 このイベントは,いわば東京ゲームショウの中国版のようなものだが,中国政府の各機関や上海市の主催で行われるので,当然ながら中国では最大のゲーム関係のイベントだ。規模的には東京ゲームショウの半分以下というところだが,内容はほとんどがPCゲーム(さらにそのほとんどがオンラインゲームである)ということで,4Gamer的にも,注目すべきイベントだといえるだろう。
 現在の中国では,コンシューマゲーム機はあまり浸透していない。PCにしても,長くコピー天国であった歴史を持つため,パッケージゲームでは出してもコピーされるばかりで,実際のところ儲けが出ない。確実に課金できるオンラインゲームが注目されるのもうなずけるというものだ。


 ChinaJoyは今回で3回目だが,これまでは中国への売り込みが主で,中国産のゲームの展示は少なかったと聞く。それも「○○を思わせるゲーム」から「○○となにからなにまでそっくりなゲーム」が多くて,まだまだ揺籃(ようらん)の時代にあるようだった。
 今回のChinaJoy会場をざっと見て回ったところでは,韓国産オンラインゲームをはじめ,輸入物も多いのは確かだが,純国産(つまり中国産)を謳った製品もあちこちで見受けられた。正直,意外と中国製ゲームが多く展示されているのには,驚いた。完成度という点では全体的に"まだまだ"ではあるものの,3D MMORPGなどもいくつか出展され,熱気と将来性を感じさせている。
 この混沌とした様子は,数年前の韓国がちょうど同じような感じであったとも聞く。ほんのひと昔前は,「生首?」と誰もが首をかしげるようなゲーム後進国であった韓国だが,あっという間にオンラインゲームに特化して劇的な成長を遂げた。ChinaJoyで感じられる熱気は,そういった可能性をはらんだ混沌さを秘めている。

 また,中国産ゲームに限らず,国際的に大規模なゲームショウということで,E3以降のゲーム業界の進捗状況を確認するにもよいイベントとなっている。明日から本格的にいくつかのゲームを紹介していく予定だが,これからは市場としての中国だけでなく,パブリッシャとしての中国にも注目していくべきなのかもしれない。(aueki)

 中国ゲーム市場のキーワードは今,「MMO」から「カジュアルゲーム」に切り替わりつつある。第一に中国内のパブリッシャが海外勢に求める作品の性格が,変わりつつあるらしい。そうした流れに属する韓国製ゲームを紹介しよう。ALEA Interactive社の「S.O.S Online」だ。


 韓国共同ブースから,アメコミっぽいヒーローが登場する新作オンラインアクション「KOONGPA」を紹介しよう。また,同じNDOORS社が開発し,日本国内でのサービスを予定している「君主」に関しても,現地で聞けた情報をお届けする。


 先刻の「SPACE COWBOY」に続いて,韓国共同ブースでの出品のうち,注目すべき作品をのムービーをお届けする。先ごろYahoo! Koreaでクローズドβテストが行われた,"キャラメイク"が存在する対戦型コンバットFPS「Headshot Online」だ。プレイムービーは「こちら」(220MB・5分11秒・MPEG1)から。


 韓国製ゲームのローカライズ版のみならず,ChinaJoyには韓国メーカー自身の出展もある。韓国メーカーが共同出展するSEOUL ANIMATION CENTERのブースから,注目すべき作品二つのムービーをお届けしよう。まずはMMOのSFシューティングで,ライブドアによる日本国内サービスも予定されている「Space Cowboy Online」だ。


 China Joy会場で見かけた中国国産の3Dゲームエンジン「Origo Engine」を紹介しよう。機能的にはさほど高度な内容ではないが,きっちりと押さえるべきところは押さえており,デモなどを見てもそこそこ動いている感じ。3Dゲームはすでに中国でもたくさん作られているが,こういったエンジンビジネスが成り立っていくのかも注目したいところだ。


 先日「こちら」の記事でお伝えした,Webzenの新作MMOアクションRPG「一騎当千」の,プロモーションムービーを4GamerにUpしました。マイキャラクターが特殊な技を繰り出しつつ,敵の大軍に斬り込んではなぎ倒していくシーンは,ややチマチマした画面構成ながら,とりあえず"一騎当千"という名にふさわしい場面展開になっています。ムービーのダウンロードは「こちら」(WMV・1分10秒・17.8MB)からどうぞ。


 「Dark and Light」は,「こちら」でも紹介していたフランスFarlan Entertainmentが主体となって制作している渋めのMMORPGである。竜やグライダーで空を飛んだり,ドラゴン系の動物に車を引かせている画像も見え,乗り物などの移動手段が豊富なことが窺える。オープンβはまだのようだがテスター募集はすでに行われているので興味ある方は登録しておこう。


 「機甲世紀」「こちら」でも紹介しているとおり,遊戯蝸牛網絡技術有限公司とFarlanとの間で作られていると思われる中仏合作のMMORPGだ。ロボットが主体で,強化パーツと合体して空を飛んだりと,日本人には分かりやすそうな内容の作品である。


 「こちら」でも紹介した海洋冒険モノMMORPG「航海世紀」のスクリーンショット集を4Gamerサーバーにアップしました。ロゴの感じなど「大航海時代 Online」のパクリっぽい雰囲気はあっても,こっちのほうがリリースは先というスピ○バーグ戦法的作品。とりあえずこんな画面ということで。



 China Joy会場で見かけたムービーやゲーム映像など,まとめて紹介しよう。プレイアブル展示のないものも多く,内容についてはムービーから推測せざるをえないものもあるが,だいたいの傾向と雰囲気はお分かりいただけるだろう。とりあえず,第1弾として5社のタイトルをどど〜んと紹介する。


 China Joyで行われた技術系カンファレンスから,Webzenによるゲームエンジンを使ったゲーム開発に関する講演を紹介しよう。同社が開発中のMMOFPS「Huxley」は,Unreal Engine 3とWebzenの独自エンジンを組み合わせて作成されている。Huxleyでのゲームエンジンの使われ方を見てみよう。


 小説などをはじめ,日本でもじわじわ話題になりつつある中国武侠モノ。そういった世界観をモチーフにしたMMORPGが武侠の本場中国で制作されている。「江湖OL(オンライン)」は,純中国産ということでも注目しておきたい作品だ。


 中国産のMMOFPSタイトル「天源4591」を紹介しよう。なんといってもFPSでMMOである。加えて,ストラテジーやRPGの要素もありそうな,なにやらてんこ盛りのもの凄いかもしれない一作。本当に仕様どおりに作れるのか,仕様どおりにできてしまったらどんなゲームになるのやら……。


 ChinaJoy会場ではもちろん,中国メーカーのオリジナル作品も展示されていたわけだが,こちらも時代の趨勢か,オンラインゲームが中心になっていた。その中で,応分に魅力的に映った作品を紹介しよう。沈陽冰鋒網絡遊戯の「栄誉之戦I 鋼甲洪流」だ。


 韓国でβテストが始まったばかりの"EQ2 East"の中国語版が,早くも展示されていた。普通にムービーを撮っても通常版とほとんど差はないので,「みんなが気になっているのはやっぱりコレでしょ?」ということで,キャラクターエディット部分をムービーで撮影した。どうやら,キャラクターエディットの自由度はかなり制限されているようだ。


 中国で,同時接続者数70万人というとてつもない数字を叩き出したMMORPG「ミルの伝説2」。そのデベロッパであるWemade Entertainmentが,ChinaJoyで電撃的に3タイトルを発表した。それぞれのプロモーションムービーを入手したので,早速紹介しよう。


 「なぜ中国のイベントで?」なんて声も聞こえてきそうだが,あまりにもカッコいい内容なので,「EVE Online」の最新プロモーションムービーを紹介させていただく。どうカッコいいかは,ぜひ自分の目で見て確認してほしい。とはいえ,ちゃんと日本のゲーマーにも嬉しい情報を聞き出してきたので,SFファンならば必見だ。


 「Huxley」のムービーや「SUN」の展示などを筆頭に,広いブースを出していたWebzen。ブースの内訳はE3 2005のときとほぼ変わらないが,今回が初となる重要な出展内容が一件のみ存在する。それは,オンラインアクションRPG「一騎当千」がプレイアブルの形で展示されたことだ。


 中国は上海で7月21日より開催されているゲームショウ「ChinaJoy」で,NCsoftは「Guild Wars」の中国オリジナルマップとキャラクターの動作デモを実施した。古代中国風のグラフィックは,Guild Warsの新たな可能性を感じさせてくれる。


 7月20日,中国の上海市で「3rd China Digital Entertainment Expo & Conference」(通称,ChinaJoy)と呼ばれるイベントが始まった。これは,まだ規模こそ小さいものの,E3(Electronic Entertainment Expo)や東京ゲームショウのようなゲームイベントで,日本のPCゲーマーにとっても気になる(かもしれない)情報が出てきている。


 

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https://www.4gamer.net/specials/chinajoy2005/chinajoy2005.shtml