[GC 2006#74]コミカルになって再浮上した「Team Fortress 2」の最新ムービーをUp
GC 2006で公開された「Team Fortress 2」の最新ムービーを直撮りし,許可を得て4GamerにUpした。すでに別記事(GC 2006#69)でもお伝えしたように,7年前の計画にあったリアルな戦闘描写とは打って変わり,どことなくアメリカのアニメ映画を思わせるようなカートゥーン風のテイストへとイメージチェンジしており,思わずニヤリとしてしまうこと間違いなしだ。
このムービーは,数週間前の制作発表でリリースされたティザームービーとは異なり,各キャラクターが理解できるような具体的な内容だった。牛やニワトリの鳴き声も聞こえるアメリカ風の大きな納屋(バーン)の周辺を模したマップで,キャラクタークラスごとに一つずつの紹介が行われている。
■エンジニア まず自動式テゥーレットを数秒かけて設置し,仲間のスカウトを追って部屋に侵入してきた15人ほどのソルジャー軍団を一掃。自分も工具からショットガンに持ち替えて,テゥーレットでカバーできない分の兵士を銃撃している。被弾したソルジャー達が,かなり派手に倒れこんでいるのにも注目。
■ヘビー 巨大なチェーンガンを引きずるように持ちながら,室内から屋外へと出たヘビー。Team Fortress Classicでは,ヘビーウェポン・マンとして知られている。納屋は二つあり,その中央には四角いプールと,双方を結ぶ木製の橋がある。この橋のたもとに棒立ちになり,ロケットランチャーやマシンガンを持ったソルジャーを十数人ばかり撃ち殺す。
■スナイパー この様子を見ていたスナイパー。カーボーイハットにレイバンのクラシックタイプといういかにも片田舎のハンター風な装いだが,橋を占拠していたヘビーを持ち前の射撃術で一撃に処す。ヘビーの仲間のパイロがあっけに取られた様子だ。
■スパイ 次の標的を探すスナイパーの背後に現れたスパイ。まるでカメレオンのように付近の素材にとけ込むことができるようだ。背広姿ながら顔には皮マスクをかぶり,口にくわえタバコをしている。ニヤリと笑いながらスナイパーに近づき,すかさずジャックナイフを取り出して後ろから首付近に突き立てた。
■スカウト ヘビーのチェーンガンやソルジャーの放つロケットをかいくぐりながら,高速で走り続けるスカウト。手にはドラム付きのピストルのようなものを持っている。そのうち敵のパイロに追いついて,小型警棒に持ち替えて背後から一発で撲殺。やがて,「Top Secret」と書かれた機械のある部屋に侵入するが,足元に飛んできたグレネードで木っ端微塵になる。何か,ミッション・オブジェクティブを持っているのだろうか?
■デモマン スカウトを瞬殺したデモマンは,片目に海賊のようなアイパッチ。ニタリと笑いながら,通路の曲がり角に次々とグレネードランチャーを撃ち込んで,チェーンガンを発砲しながらノシノシと歩いてきたヘビーを仕留める。さらに,冒頭に登場したエンジニアとテゥーレットを,ダイナマイトの束を投げて爆破した。
■ソルジャー 団体で突っ込んでくるブルーのソルジャー軍団。これまではヤラレ役だったのに,レッドチーム不在で気楽になったのか,次々とロケットジャンプ。さらに,空中で可憐なエアリアルバレーで笑いを誘う。このような空中での動きができるとしたら,これで面白いMODを作るセミプロのファンは一人や二人ではないだろう。
以上のように,今回のムービーでは七つのキャラクタークラスが紹介された。パイロとメディックについては,登場機会がほとんど与えられておらず,どのように進化しているのかは確認できなかった。今後,別のムービーがリリースされて,さらに細かく補足されていくことになるのだろう。(ライター:奥谷海人)
■ムービーダウンロードは「こちら」(3分23秒:78.8MB,MPEG-1)
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