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[GC 2006#56]言語や文化を重視し,モンスター側でもプレイ可能な(?)「The Lord of the Rings Online」
2006/08/26 17:53
 アメリカのTurbine Entertainmentによって開発が進められる「The Lord of the Rings Online: The Shadow of Angmar」(以下,The Lord of the Rings Online)は,ヨーロッパ圏ではイギリスのCodemastersによってプロデュースされることとなり,今回のGC 2006会場では,βテストのサインアップも行われていた。
 Turbineは「Asheron's Call」シリーズで古くから知られていたMMORPGの開発チームであり,最近では「Dungeons & Dragons Online」も成功させている。The Lord of the Rings Onlineでは原作小説のライセンスによって,原作に忠実な世界観を独自のアートで表現している。



 今回の展示では,これまで紹介されてこなかったキャラクターメイキング部分を確認できた。The Lord of the Rings Onlineには,ヒューマン,エルフ,ドワーフ,ホビットという四つの種族が用意されており,フロドらが“リング・クエスト”と呼ばれる大冒険を続けているのと同じ時期に,プレイヤー達がモルドールやサウロンの侵攻を独自に食い止めているという設定になっている。
 プレイ可能な4種族で選択できるキャラクタークラス(職業)は,ミンストレル,キャプテン,ガーディアン,ハンター,ロア・マスター,バーグラー,そしてチャンピオンの7種類。ヒューマンはすべてのクラスになれるが,ほかは四つか五つくらいの選択肢となるようだ。ミンストレルという言葉は少々分かりづらいが,要するにバード系だ。同様にロア・マスターはスペルキャスターである。
 プレイヤーはキャラクターメイク時に顔のつくりを調整し,さらにOriginの項目の一つを選ぶことで,出身地を決められるようになっていた。ドワーフであれば,ブル・マウンテンやアイロン・ヒル,グラム山といった感じだ。
 これにより,親近感や敵対意識のようなものが設定されて,各地域のNPCの反応が変わったりするのだろう。実際,本作では言語や文化が重要視されており,特定の種族の古語をマスターすることで解けるクエストなども存在するとのこと。クエストに励んでいくとプレイヤーキャラクターの評判が高まり,やがては中つ国中のNPC達がプレイヤーに敬意を払ってくれると思われる。



 会場でThe Lord of the Rings Onlineの各部分を試していると,Monster Playというモードがあるのに気づいた。説明には「クエストをこなしていくことで,特定のモンスターをアンロックできるようになり,専用のクエストも持つモンスターでプレイできるようになる」と書かれている。そこでウルク=ハイを使ってクエストを始めようとすると,係員に制止されてしまった。何やら知られていないモードがありそうな気配だ。
 本作は,アメリカでは2006年度末のリリースとなり,続けて欧州各地にローカライズされていく模様。映画の3部作が終わってしまって寂しい思いをしているファンにとっては,かなり気になるMMORPGであるはずだ。(ライター:奥谷海人)


ロード・オブ・ザ・リングス・オンライン アングマールの影
■開発元:Turbine
■発売元:さくらインターネット
■発売日:2007/06/01
■価格:ダウンロード版 3000円(税込) 利用料金:1500円/1か月(税込)
→公式サイトは「こちら」

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http://www.4gamer.net/news/history/2006.08/20060826175354detail.html