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中国・上海で開催されるインディーズゲームイベント「Weplay 2024」,ゲーマーのための「ホーミー」な空間が,来場者を魅了する
400タイトル以上が出展,国際色豊かな展示もありながら,プレイ体験に集中した落ち着いた雰囲気
Weplayは,中国最大規模の「ChinaJoy」やサブカルチャーイベント「Bilibili World」のような大規模なイベントと比べると,こぢんまりとした会場で行われているが,ゲーマーが直接さまざまなゲームを体験できる場として,多くの注目を集めている。
今年の展示では,400タイトル以上のインディーゲームが出展されており,中国だけでなく,スイスやポーランド,ニュージーランドなどの国別パビリオンをはじめ,台北ゲームショウやindiePlay大賞のブースも設置されている。
会場では展示だけでなく,「Frostpunk 2」や「昭和米国物語」といった注目作のステージ発表も行われたが,いわゆる“ゲームショウ”といった感じのド派手な演出は控えめだ。会場全体は落ち着いた雰囲気で,プレイヤーたちが,静かに好みのゲームを体験する姿が目立つ。これは,ゲームそのものの魅力をじっくり味わう場として,Weplayがほかとは異なる特徴と言える。
「パタポン」の精神的続編となる「RATATAN」,GSEから2025年内にリリース。最大4人のオンライン協力プレイも楽しめるリズムアクション
Game Source Entertainmentは本日(2024年11月16日),新作リズムアクションゲーム「RATATAN」(ラタタン)を2025年内にリリースすると発表した。「パタポン」シリーズを手がけた小谷浩之氏がTVTとタッグを組んで開発中のタイトルだ。
ボードゲームやアート展示も魅力
また会場内には,PCやコンソールのインディーゲーム以外にも,国内外のクリエイターが手作りした新作ボードゲームが並ぶコーナーがあり,来場者が実際に遊べるという気軽な雰囲気が特徴だ。また併設されたアート展示では,インディーゲームのアートワークやコンセプトアートが紹介されており,ゲームのビジュアル表現に触れられる貴重な機会となっている。
一風変わった展示やユニークなテーマ
さらに,中世のバトルシミュレーターの体験ブースや,上海の交通カード(日本のSuicaやPasmoに相当)をテーマにしたユニークな展示など,ゲーム以外の視点から楽しむことができるブースも登場している。これらの展示も,イベント全体に独特の個性を与えているといえるだろう。
ゲーマーのための「ホーミー」な空間
Weplayは派手さよりも「ホーミー感」(homie:仲間,同類)を重視したイベントであり,ゲームを通じた文化交流の場としての存在感を年々強めている。今年のWeplayは,インディーゲームの可能性とその広がりを改めて実感させる場となったが,ChinaJoy,Bilibili Worldといった中国の2大イベントとは色が異なる独特のゲームイベントとして,今後の展開にさらなる注目が集まるだろう。
「Weplay 2024」公式サイト
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