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任天堂の音楽アプリ「Nintendo Music」をさっそく使ってみた。なんとこれ,ゲーム&音楽好きにガチササリな想像以上に本気のアプリだった!
朝起きて早々に公式Xのポストを見て,「目覚まし時計(Alarmo)に続いて,これまた急にびっくりサプライズがきたなあ」なんて言いながらダウンロードしてみると……なんとこれがゲーム好きにも音楽好きにもガチササリな,想像以上に本気な音楽アプリだったのだ!
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任天堂のゲーム音楽をいつでも聴けるスマホアプリ「Nintendo Music」配信開始。Nintendo Switch Online加入者向けに提供
任天堂は本日,Nintendo Switch Online加入者向けサービス「Nintendo Music」の配信を開始した。Nintendo Musicは,同社のゲーム音楽をいつでもどこでも聴けるスマートフォンアプリだ。ファミコンからNintendo Switchまで,さまざまなゲーム音楽を作品ごとに配信し,ラインナップは随時追加されていく。
そんな,操作的には気軽に普通に任天堂のゲーム音楽を楽しめるNintendo Musicなのだが,プレイリストや各種機能が実になんとも,ゲーム好きと音楽好きの双方(もちろん両方好きも!)に刺さりまくり! なものだったのである。
日々の生活や運動といった場面で,これまで以上に任天堂のゲーム音楽に触れられる……シンプルに嬉しい! 楽しい! だけど,さらにこのあたりQOL(Quality of Life)的な観点でもけっこう大きいのではないかとも思う。
サービス開始時点「元気を出して(Power UP)」「ほっと一息(Break Time)」「おやすみなさい(Good Night)」「ウォーキング(Walking)」「ランニング(Running)」という,これまた定番な5種類。それぞれ30前後〜40強の楽曲がリスト化されており,曲の順番は毎日入れ替わるそうだ(もちろんシャッフル再生もある)。
なお曲の順番という表記なので,曲目は固定なのか,それとも入れ替わりがあるのかは明日を迎えないと分からない。今後配信タイトルが増えると各プレイリストの楽曲数もすごいことになりそうだけど,このままどんどん足されていくのか,それともデータ内のタグ的ななにかで管理していて日々選曲されるのか……なんていろいろ考えちゃいました。
これまたいろいろな場面で使えそうなプレイリストが「ゲーム中のシーンから」。いろいろなゲームのタイトル画面で流れる曲を集めたその名も「タイトル画面(Boss Battle)」に,手ごわい相手とのバトルで流れる曲をまとめた「強敵たち(Boss Battle)」。いわゆる1面や冒険のフィールド曲などで構成された「冒険のはじまり(New World)」,そしてステージクリアやバトルに勝利したときに流れるファンファーレをまとめた「Win!」の4種類ある。
もうなんかこのあたりはあるあるかと思うけど,やっぱり主に仕事中に己を奮い立たせる……みたいなときに重宝しそうな感じだ。「今日中にこの案件をどうにかしなければ!」「締め切りやばい!」みたいな状況で「強敵たち」を流し,それを乗り越えたとき「Win!」に切り替え,自分で自分をほめる。うん,実に良い。
プレイリストはゲームタイトル別でもなかなかの充実ぶりで,ステージ音楽やボス戦,モード別など,それぞれのゲームタイトルに合ったものが用意されている。「マリオカート8 デラックス」なら「歴代コース」,「スプラトゥーン3」なら「フェス」といったように,「こういうのはほしいぞ」というモノはだいたいある感じ。
ほかにもシリーズ作品別の「マリオセレクション」や,Nintendo Switch用ゲームの楽曲をまとめた「Nintendo Switchセレクション」など,いろいろなくくりのプレイリストも。まだ数と種類は少ないが,タイトルが増えるとさらに充実していくのだなと思うと楽しみだ。
と,ここまではわりと想像できる範囲のものだと思うが,ここからは「さすがゲームメーカーの音楽アプリじゃ!」というモノに触れていこう。
そのひとつが「キャラクタープレイリスト」! その名のとおりキャラクター別のプレイリストで,いろいろなキャラクターの出演作がまとまっているのはもちろん,さらにそのキャラクターに関連するシーンの楽曲に絞ってセレクトされているのだ。
そのラインナップも,クッパ,ヨッシー,ゼルダ姫,デデデ大王,メタナイトといったシリーズをとおして登場するキャラクターならばまだここまで驚かないが,キャッピー,4英傑,モーリーとロドリー,マホロア,オーリム博士/フトゥー博士など「そこまで取り上げてくれるのですか!」な顔ぶれである。
けっこう嬉しいのが,ポリーンやとたけけ,カッシーワといった各ゲームに登場するアーティストやシンガー(詩人)のプレイリストもあるところ。とたけけがインスト版とライブ版(歌あり)で分かれているのも,自分でプレイリストを作るときにそこ(歌あり/歌なし)をチョコチョコ分ける系の人なら「分かってるぅ!」となるのではないかと思う。
「……ところでスプラトゥーンは?」という人はご安心を。多くのアーティストが登場する「スプラトゥーン」シリーズは,「スプラトゥーンのアーティスト」として別カテゴリで用意されている。レコジャケが並んでる感じが,ここだけゲーム音楽アプリっぽくない雰囲気があって面白いよ。
「ながさチェンジ」に対応した曲は,通常の再生時間のほかに15分,30分,60分のなかから曲の長さを設定できるというものだが……えっ! リピートでループさせるのではなく,ホントのゲーム中のBGMのようにループし続ける…ってコト!?
公式サイトでも当たり前のようにふわっと紹介されているけど,これってけっこう画期的というか,とてもすごいことだと思う。しかも対応曲もめちゃ多い。すごい。
なお,利用環境によっては曲の一部にわずかな音の乱れが発生する場合もあるということだが,筆者が使用した感じでは今のところそこまで気になる乱れなどはなかった。
音楽なのにネタバレ? と一瞬なるかもしれないが,たとえば曲のタイトル名で「●●との最終決戦!」みたいなのがあれば,今プレイしている人は「えっ! ●●と戦うの? しかも終盤のボス?」となるだろう。また本アプリの再生画面で表示されるゲームシーンでも,「この先こんな場面があるのか……」みたいなこともなりかねない。そもそも,その場面にたどり着いたときに流れるその楽曲の驚きが薄まっちゃうっ!
そういったものを避けるための優しさ,とても感じます。
ネタバレ防止は,ゲームアイコンとタイトル名のみ表示される設定画面でオンにできるので,そのときに楽曲名や画像でネタバレを食らうことはない。解除は設定画面だけではなくプレイリストで対象のタイトル楽曲をタッチするだけでできるので,「クリアした! すぐ聴きたい!」と思ったらサッと聴ける。
「さがす」のタグの一番上にはプレイヤーが遊んだことのあるゲームが表示されるので,楽曲が配信されているゲームなら「プレイして気に入った! 即再生!」とできるのもまた嬉しい仕組みだ。
これまでサブスクリプションサービスでの配信がなく,CD音源化されていないゲームやサウンドトラックは出ているけどプレミア化などで入手困難……みたいなことも多い任天堂のゲーム音楽を,通常のNintendo Switch Onlineのサービス内でたっぷり楽しめる。
このまま配信タイトルが増えていくとしたら,音楽アーカイブとしても大変重要なモノになると思う。
ちょっと1時間ほど触っただけでもこのとおり「わーぎゃあ,すごいっ」となる機能とホスピタリティあふれるNintendo Musicは,「どうなってるの? いいんですかここまでしていただいてっ」という気持ちになる,めちゃすご本気アプリ&サービスだった。Nintendo Switch Onlineのサービス加入者はすぐダウンロードしてみてほしい。楽しいよ。
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