プレイレポート
[プレイレポ]「ディズニー ピクセルRPG」はドット絵がかわいいだけじゃない。プリンセスが剣を振るうifストーリーもアツいゲームだ!
そんな本作は,ドットグラフィックスが好きな人ならば刺さりまくる一本であるとともに,人気作品がクロスオーバーする,ディズニー好きにはたまらない胸アツなタイトルでもある。本稿では「ディズニー ピクセルRPG」の概要を紹介しつつ,魅力を紹介したい。
ディズニーキャラクター×ドット絵=とにかくカワイイ
ゲームワールドを巡る冒険の行方は……?
「ディズニー ピクセルRPG」を語るうえで外せないのが,ドット絵で表現されたグラフィックスのかわいらしさだ。ゲームの起動画面で見られるミッキーマウス,ドナルドダック,グーフィーが走る姿を見ただけで「きゃわ……」と心を掴まれてしまうこと請け合いなのだが,その良さはキャラクターグラフィックスだけにとどまらない。冒険の舞台となるワールドもディズニー作品らしさが詰まった,わくわく感のあるデザインに仕上げられている。
本作の舞台はディズニーキャラクターたちが暮らす「ゲームワールド」。いわゆるディズニー作品をゲーム化した世界がいくつもあり,RPGにアクション,ボードゲームなど,ワールドごとにフィーチャーされる作品やジャンルが異なっている。
落ち着いた色合いの木々と小さな家が印象的な「プリンセス・サーガ オーロラ編」の世界。パッと見ただけで「眠れる森の美女」のゲームワールドだと分かる絶妙なデザインだ |
「ミッキー&フレンズ マジックカーニバル!」のワールドは遊園地のような賑やかさ。キャラクターモチーフの建物がじつにキュート |
そんなゲームワールドに突如として現れるのが,未知のプログラム「マネーバ」だ。彼らが大暴れした結果,本来干渉し合うことのなかったワールド同士がつながり,キャラクターたちが作品の垣根を越え予期せぬ出会いを果たしてしまうのだった。
世界を正常なかたちに戻すため,プレイヤーはリペアプログラムであるキャプテン・リッピィとともに,ゲームワールドを巡る冒険へ出ることになる……というのが本作のプロローグとなっている。
メインストーリーは章立てになっており,各章でフィーチャーされるワールドのステージをクリアしていくことでシナリオを読み進められる。さまざまな作品のゲームワールドへとお邪魔していくわけだが,ここで展開されるのは原作の追体験を目的とした物語ではなく,あくまでゲームワールド上の設定に基づいたifストーリーだ。
登場キャラクターのすべてが原作とは違う役割で登場するケースもあり,キャラクターによっては独自解釈によって新たな一面を見せてくれる。たとえば「プリンセス・サーガ オーロラ編」に登場する「眠れる森の美女」のキャラクターならば,“正統派プリンセス”のイメージが強いオーロラが,自ら剣を手にマレフィセントに立ち向かう姿が描かれる。
原作でのオーロラは王子や妖精に守られる立場であっただけに,「あの,オーロラが戦うの!?」とかなりの衝撃を受けた。原作を知っている人ほどギャップが大きくなるところだが,作中の説得力のある絵づくりやセリフ回しも相まって「そういう世界線がたしかにありそう」だと思わせてくれるのがニクイところだ。
そうそう,これぐらいがちょうどいい
簡単&シンプルなターン制バトル
ステージで繰り広げられるマネーバとの戦いは,ターン制のコマンドバトルによって進行する。最大5体のキャラクターでパーティを編成し,WAVEごとに出現するすべての敵を撃退できればステージクリアとなるのだが,そのシステムはじつにシンプル。キャラクターごとに「こうげき」「ぼうぎょ」「スキル」を切り替え,画面右下のゲージが溜まったら協力技の「ミラクルアクション」を発動する,といった具合だ。理解しやすさに重きが置かれた作りなので,ゲームに不慣れな人でもプレイしやすいのではないだろうか。
スキルのリソースであるSPはパーティで共有。こうげきとぼうぎょでSPが回復するものの,スキルを連発するほどの余裕はない。ご利用は計画的に! |
「ミラクルアクション」には,敵全体にダメージを与える効果のものもあれば,味方のHPを回復するサポート系のものもある |
コマンドバトルとなると,キャラクターをタップしてウインドウから行動を選んで……といった繰り返しの動作が面倒になりがち。しかし本作では,キャラクターをスワイプするだけでコマンドを切り替えられるストレスフリーな仕様で,そういった操作面での煩わしさを感じることはなかった。むしろ,コマンドの切り替えやターゲットの変更などをワンハンドで行えるため,スキマ時間でも遊びやすい印象だった。
オート機能周りも使い勝手がなかなかよかった。オートバトル機能は使用コマンドのON/OFFをカスタマイズできるうえリアルタイムでの変更も可能。ステージのオート周回機能は,優先行動の設定や演出のスキップ,中断指定などを細かくカスタマイズできた。
難度ノーマルで3章までプレイしてみたところでは,キャラクターレベルをきちんと上げていれば,特段戦略を練らずともステージ攻略で詰まることはなかった。
ただ,各章のラストで立ちはだかるボスは例外だ。ボスは通常のマネーバと異なり,ボルテージの上昇に伴い全体攻撃や連撃などの容赦のないラッシュを浴びせてくる。油断しているとほんの数ターンで全滅することもしばしばで,簡単には越えられない壁として立ちはだかるのだ。
強化が追いついていないと理不尽さを感じることもあるかもしれないが,この戦いを経ることで,戦況に合った最適解を思考するコマンドバトルならではの面白さを味わえると感じた。
なお,キャラクターの経験値はバトルで得られず,レベルアップするには育成アイテムの「強化ピクセル」を使う必要がある。強化ピクセルはステージのクリア報酬としてドロップするほか,ワールドにキャラクターを派遣してアイテム集めをしてもらう「探索」でも入手できる。探索に派遣しておけば,パーティに編成せずともキャラクターの冒険度も高められて一石二鳥だ。
キャラクターレベル以外にも,アイテムで攻撃と防御のパラメータを向上させる「能力強化」,レベル上限とEXスキルをアンロックする「レアリティ解放」,メダルを消費して性能を強化する「限界突破」,アビリティの付与を行う「アビリティカスタム」といった育成要素が用意されている。
「アビリティカスタム」について補足しておくと,これは育成用アイテムのカスタムシードを消費してアビリティの付与を行う育成要素だ。アビリティは「状態異常時に攻撃力がアップ」「通常攻撃時に確率でCRI発生がアップ」といった条件付きで発生するバフのようなもので,各キャラクターに1つ付与できる。ただし,どの効果がつくかはランダムになっているため,狙ったものを付与するには回数を重ねる必要があるだろう。
「ディズニーキャラクター×ドット絵=とにかくカワイイ」を存分に味わえる本作は,ただグラフィックスが良いだけのタイトルではなく,スキマ時間でのプレイに配慮したストレスフリーなタイトルであった。理解しやすいシンプルなゲームだからこそ,ディズニー作品は好きだけどゲームには不慣れ,という人でも手に取りやすい一本だろう。
ドット絵で描かれたキャラクターのかわいらしさは言わずもがな,バトル中の攻撃モーションやリアクション時のアニメーションの破壊力もやばめなので,本作をプレイするときは攻撃モーションにも注目しながら楽しんでほしい。
「ディズニー ピクセルRPG」公式サイト
「ディズニー ピクセルRPG」ダウンロードページ
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※画面は開発中のものです。
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(C) Disney. Published by GungHo Online Entertainment, Inc.
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