イベント
見えすぎた事実をどう扱うか。1つひとつの決断がわずかに結果を変える「Detective NEKKO - ディテクティブネッコ -」試遊レポ[TGS2024]
本作は,新米探偵のネッコと相棒のジケンボが“見えすぎる目の能力”で事件を捜査するシネマティックミステリーアドベンチャーだ。体験版では本編ストーリー冒頭がプレイでき,ネッコとジケンボの出会いや“見えすぎる目の能力”の一部を体験してきたのでお届けしよう。
始まりは,ネッコとジケンボの出会い
誰も死なないミステリーアドベンチャー
物語は,妙に暗い部屋のなかで「ネッコ」が目を覚ますところから始まった。そこにはネッコと,もう1人「ジケンボ」と名乗る人物がいた。「ジケンボとはなそう」というガイド表示されたので,ジケンボに近寄ってみる。
モノやヒトに近づくと,「Look(見る)」「Talk(話す)」などのアクションが表示されるので,気になるところはいろいろ探索してみるのが良さそうだ。
ジケンボに「ここはどこなんだ」と訪ねるネッコだが,逆にジケンボから「自分が何者であるか明らかにしてほしい」と依頼されてしまう。ネッコが探偵であると見抜いたジケンボ,それはジケンボが“見えすぎる目の能力”を持っていたからだ。
ここでプレイヤーの視点がジケンボとなり,ネッコの名前や年齢,仕事の情報が目で見えていることが分かる。
さらにジケンボは,ネッコが自分を警戒していることを言い当てる。ジケンボの目では,自分が相手からどれだけ信頼されているかを見ることが可能なのだ。
その後,ジケンボの依頼を受けたネッコは,ジケンボの助言によって元にいたセカイに戻ることができた。どうやらネッコは移動する車(自動運転)の中で眠っていたらしい。
さっきのは何だったのか……と思うより前にネッコのカバンがしゃべり出す。なぜかジケンボは,ネッコのカバンとして一緒に行動することになる。
しかも,ジケンボが持っていた“見えすぎる目の能力”は,ネッコが使えるようになっていた。ジケンボがネッコを気に入っていることが分かる。
ジケンボから説明を受けている間に,目的地に到着したのか車が停まる。ネッコは,これから探偵としての初めての仕事をしに行く途中だったらしい。ここまでが,ネッコとジケンボの出会いの物語である。そしてここから始まるのだ。
はじめての事件,はじめての依頼人
目の能力,相談,メモを活用しよう
事件の捜査は,“見えすぎる目の能力”を使いつつ,ガイドに従って捜査内容を確認できる「メモ」や,ジケンボと話せる「ソウダン(相談)」も活用していく。メモでは「ショウコ(証拠)」や「カンケイシャ(関係者)」「チャプター」が確認可能だ。
物語中,ネッコの行動を選択肢で選べる場面は多々ある。「信頼」を見る能力は,相手からどれだけ信頼されているかを見られるので,探偵としてどう考え,どう答えるかがポイントになってくるのだ。この1つひとつの決断がわずかに結果を変えていくので,慎重に選びたいところ。
例えば“見えすぎる目の能力”で相手が自分をまったく信頼しておらず,逆にばかにされていると分かってしまったとき,あなたならどうするだろうか。見えすぎた事実を,そのまま伝えるか,知らないふりをしてそつなく挨拶するか選択を迫られる。
筆者は知らないふりをして普通に挨拶してみた。が,これが良かったのか悪かったのかは分からない。ネッコは探偵なので,鋭い洞察力を持っていると思われたほうが信頼があがるんじゃないか……などいろいろ考えたりした。こういった選択がどのように影響してくるのか,非常に楽しみだ。
なお,今回は冒頭なので“見えすぎる目の能力”は「信頼」を見ることのみだった。このほかに,相手の「目に映った過去」を見たり,事件の全貌を上面図で「俯瞰して」見たりできる。
基本的にメインとなるのは,容疑者のアリバイ捜査だ。ネッコは「目に映った過去」を見ることで,事件当日の過去を容疑者の1人称視点で体験できる。容疑者の口が語る嘘と,目が語ってしまう真実との矛盾を見つけていくのだ。
次に,アリバイ捜査で見えてきた事件の全貌を,上面図で「俯瞰して」見ることで整理していく。容疑者全員の行動を比較して,証言のほころびを見つけるのだ。
冒頭のみの体験であったが,世界観やキャラクターたちがとても魅力的で,物語の続きが早く見たくなった。本作は2025年にSteamでの配信が予定されているので,まだ少し先になりそうだが,ネッコとジケンボの物語を楽しみに待ちたい。
4Gamer「東京ゲームショウ2024」記事一覧
- 関連タイトル:
Detective NEKKO - ディテクティブネッコ -
- この記事のURL: