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[プレイレポ]あの“アストロ”がパワーアップして帰ってきた。風船の上を歩く感触すら感じられる,PS5「アストロボット」先行インプレッション
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印刷2024/09/05 21:00

プレイレポート

[プレイレポ]あの“アストロ”がパワーアップして帰ってきた。風船の上を歩く感触すら感じられる,PS5「アストロボット」先行インプレッション

 ソニー・インタラクティブエンタテインメント(以下,SIE)のPS5向けタイトル「アストロボット」が,2024年9月6日に発売となる。価格は通常版が7980円で,ダウンロード版のみのデジタルデラックス版が8980円(共に税込)だ。

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 本作の主人公は,イメージビジュアルにも踊る二頭身のロボット「アストロ」……なのだが,このアストロ,PS5の所有者なら一度は見たことがあるに違いない。そう,PS5にプリインストール済のアクションゲーム「Astro's Playroom」に連なるシリーズの最新作が,この「アストロボット」なのである。

 これまでのシリーズ作品は,PS5やPS VRといった最新ハードの購入者に向けた技術デモに近い存在だったが,今作は大幅なボリュームアップを果たし,フルゲームとして登場することとなった。「Astro's Playroom」をプレイして「もっと遊びたい!」と感じた人も,独立した作品としてあの世界を楽しめるわけだ。


 この度4Gamerでは,そんな本作の製品コードを一足先にSIEから受け取ったので,今回はそれを用いたプレイレポートを,ゲーム序盤の内容を中心にお届けしていこう。


「アストロボット」公式サイト



舞台は宇宙! 惑星に散らばった300体のボットを回収しよう


 先に紹介したとおり,本作の主役は主人公のアストロを含む,「ボット」と呼ばれるロボットたちだ。彼らはPS5型の宇宙船に乗って宇宙を旅していたが,突如として出現した緑色の生物に攻撃を受け,未開の惑星へと落下してしまうことに。

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 その結果,約300体のボットと宇宙船のパーツは散り散りとなり,復旧も難しい状態となってしまった。プレイヤーは唯一無事だったアストロと共に,さまざまな星を飛び回りながら仲間や宇宙船のパーツを集めていくことになる。

キャラクターは基本的に言葉を発することがなく,身振り手振りでプレイヤーに情報を伝えてくれる。彼らの境遇を考えるとけっこうヤバい状況なのだが,表情豊かなボットたちの挙動はコミカルで可愛らしく,雰囲気は全体を通して非常に明るい
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プレイヤーが手に持つPS5用コントローラ「DualSense」は,ゲーム内では小型宇宙船「デュアルスピーダー」としてアストロをサポートしてくれる
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 ゲームはステージクリア形式で進行する。銀河に点在する惑星が1つのステージを表現しており,アクセスできる範囲の惑星は自由な順番で攻略していける。前提条件となる惑星を攻略したり,一定数のボットを救出したりすれば,新たな星への道が拓けていく仕組みだ。

ステージの各所ではボット達が捕まっていたり,迷子になっていたり,バカンスを楽しんでいたりする。遭難しているボットの数はいつでも確認できるので,取り逃しの確認は容易だ
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遭難したボットの中には,歴代PlayStationのキャラクターを模したものも
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 操作方法は「Astro's Playroom」から引き継がれており,同作をプレイ済ならスムーズに入り込めるはず。もちろんチュートリアルも細かく用意されているので,同作を経ずにいきなり本作から遊んでもまったく問題はない。

 「Astro's Playroom」はステージ自体の数が絞られていたこともあって,各ステージの後半にはけっこうな難所が待ち構えていたが,本作はゲーム全体を通してゆるやかに難度が上昇する設計になっている。クリアにあたって必須な要素が少ない点も踏まえると,難度は同作より低めと見て良いだろう。

たいていの雑魚敵は一撃で倒せるので,慣れるとかなりサクサク先に進める。一撃でやられるのはこちらも同じだが,細かく設定されたチェックポイントから即座にリトライできるので,ストレスを感じる暇もない
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 見どころはたくさんあるが,お馴染みのものから見ていこう。
 まず「Astro's Playroom」における最大の特徴であった「DualSense コントローラ」ハプティックフィードバックアダプティブトリガーを活用した演出の数々が,本作ではよりバリエーションを増して登場している。

 ハプティックフィードバックとアダプティブトリガーは,コントローラから発せられる振動や効果音,ボタンの重さなどを通じて,さまざまな状況を“触覚”を通じて伝えてくれる機能だ。本作においては,硬い石畳をカツカツと歩く感触や,宇宙船のブーストを吹かすレバーの重さが,そうした機能を通じて感じられるようになっている。

 これは「Astro's Playroom」から引き継がれている要素だが,相変わらず振動の変化が非常に細かく設定されており,ボリュームが増えたぶん新たな感触も味わえるようになった。ステージ自体のコンセプトが特徴的なので,新たな場所に訪れるたびに「こんな感触になるのか!」といった驚きを見せてくれるのだ。

「空気で膨らませた巨大なアヒル風船の上をわしわし歩く感覚」が手の中から伝わってくる。なんとも言葉にしがたい不思議な感覚だが,間違いなくゲームへの没入感を高めている。楽しすぎて2分くらい歩き回っていた
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 新たに登場するギミックの数々や,強力な追加アクションが可能になるパワーアップ要素も見逃せないポイントだ。出現するパワーアップはステージごとに決まっていて,別のステージには持ち越せない。その代わり,ステージ構成自体がパワーアップの特性を存分に生かした構造になっている。
 1種類のパワーアップが複数のギミックに対応しているので,ゲームプレイに単調さを感じないのも嬉しいところ。例えば,両手にバネつきのグローブを装備するパワーアップでは,単純に遠距離から敵を攻撃するだけでなく,棒に貼り付けてスイングアクションを決めたり,両手を伸ばして自分自身を射出したりと,多彩な動きを見せてくれる。

 先述の触覚を刺激する演出の数々もしっかりと新アクションに対応しており,バネ付きグローブならバネを伸ばすキリキリといった独特な感触も,きっちり再現されている。こうした演出は「自分がステージを攻略している感覚」に繋がっており,とにかく遊んでいて気持ちが良い。

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コレクション要素も盛りだくさん。歴代PS作品からのカメオ出演満載の「ガチャラボ」


 冒険の中で救出したボットたちはベースキャンプに送られ,宇宙船の修理や探索を手伝ってくれる。ここでは冒険で集めたコレクション要素や,ゲーム全体の進行具合の確認も可能だ。

集まったボットたちは,それぞれ楽しそうに仕事をしてくれている。寂しいベースキャンプが賑やかになっていくと,なんともいえない達成感がある
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 コレクション要素はざっくりと2種類で,一つは救出したボットたちそのもの,そしてもう一つは冒険を楽しくしてくれる特殊な施設の数々だ。
 後者の施設は各ステージに配置された「ピース」を集めてイラストを完成させることでアンロックでき,さまざまなオプション機能を提供してくれる。例えばコインを使ってアイテムを出せる「ガチャラボ」や,デュアルスピーダーのカラーをカスタマイズできる「ペイントガレージ」といった具合で,いずれもコレクションやカスタマイズに関連した機能となる。

 つまり,逆説的にはベースキャンプ関連の要素をまったく無視して進めても,ゲームにはなんの影響もないことになる。攻略を楽しみたい人はどんどん先に進めばいいし,コレクションを楽しみたい人はじっくり進めてもいい。それぞれの要素が互いを縛らない仕組みは,自由な順序で攻略を進められる本作によくマッチしている。

ピースはどんな順番で取っても,必ず左上から順番に埋まっていく。なので,ざっくりとした探索でも施設は着実に増えていく
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 個人的には,カメオ出演のボットたちに対応する固有アイテムを,ガチャラボを回して集めるのが楽しかった。彼らはベースキャンプに来てすぐの頃は手持ち無沙汰にしているのだが,対応するアイテムを入手することで独自のアクションを見せてくれるのだ。
 立ちモーションが変化するだけでなく,関連する作品のキャラクターが一箇所に集まったり,ペシッと叩くとさらに追加のモーションを見せてくれたりと,ちょっとしたコレクション要素とは思えない,凝ったものが用意されている。

 それだけに,好きなキャラクターを再現したボットが登場すると,どんなアクションが用意されているのかを見たくなってしまう。そのために攻略を進め,コインを集め,結果としてまた新しいボットが加わって……。といった好循環になっていて,なかなか止め時が見つからないほどだった。

キャラ本人がいるというより,ボットたちが人気キャラのコスプレをしているようなイメージ。ちょっと間抜けでコミカルな動きと相まって,見ているだけで楽しくなってくる
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ベースキャンプ自体にもちょっとした隠し要素があり,仲間と力を合わせて高所に登ったり,オブジェクトを動かしたりできる。その先で新たなピースが見つかることもあるので,攻略が進んだら周囲をぐるっと探索してみよう
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 非常に滑らかなプレイフィールと,触覚に訴えかけるPS5の性能を生かした演出の数々はかなり良好だ。そのうえでコレクション要素を楽しみやすい環境が作られており,単体のアクションゲームとして十分に楽しめる作品だと感じられた。

 「Astro's Playroom」と比較しても,タメ攻撃が発動するまでの速度が少し早くなっていたり,チェックポイント(ミス時の復活地点)の配置間隔がやや短くなっていたりと,全体的により遊びやすく調整されている。それらをまとめて考えると,3Dアクションの入門用としての適性は,前作よりも本作のほうが高いと感じるくらいである。

 それらをひっくるめて,PS5を購入して「とりあえずPS5の機能を最大限使ったゲームを遊んでみたい」と思った人にこそ,本作はオススメしたい1本になっている。「Astro's Playroom」は,今後も変わらずPS5にプリインストールされるはずなので,もっと遊びたいと感じたら本作に手を出してみるのもアリだろう。

シリーズお馴染みの“PSネタ”もそこかしこに用意されている。たとえば,セーブデータのアイコンは初代PSのメモリーカードになっていて,外観はもちろん各種のロゴまで完全再現されている
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ベースキャンプには,初代PSのソフトと連携する機能を持った携帯ゲーム機「ポケットステーション」の姿をしたサポートロボが登場。カバーに印刷された“A5081”はシリーズ作品でナビゲーターを務めたロボットの名前だ
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