インタビュー
半年間プレイしたギルマスが感じた面白さとは?「HIT : The World」0.5th Anniversary 記念!プレイヤーが語るHTWの世界【PR】
ネクソンのMMORPG「HIT : The World」(PC / iOS / Android)が,2024年10月17日にハーフアニバーサリーを迎えた。
本作の日本運営は,プレイヤーの意見を汲み取る方針を掲げ,半年間にわたって数多くのアップデートや全国5都市を巡るオフラインファンミーティングなどを実施してきたが,それはプレイヤーの目にどう映り,プレイ体験にどう反映されたのだろうか。
今回は,本作の「Anica」サーバーでサービス開始から半年間プレイし,ゲーム内でギルドマスターを務める反王ケンラウヘルさん,大魔王BAJIさん,ヴァル閣下さんの3名に,座談会形式のインタビューを行うということで集まってもらった。
この半年間,本当にユーザーフレンドリーな運営が進められてきたのか,そもそも「HIT : The World」は面白いMMORPGなのか,数多くの疑問に答えてもらったインタビューをお届けしたい。なお,皆さん熱量の高いプレイヤーだけあって,運営どころか開発元にも届けとばかりに,遠慮のないあけすけな発言が飛び出すのであった……。
●反王ケンラウヘル
「M2O」のギルドマスター。20年以上のMMORPGプレイ歴があり,誰もが「MMOをやってて良かった」と思う世界を作りたいと考えて活動中。「課金優遇のゲームにガッカリした人は,本作を1回触ってギルドに入ってもらえれば,それまでのゲームとは違う部分がやればやるほど分かるので,ぜひ遊んでほしい」とのこと。
●大魔王BAJI
「とりあえずギルド」のギルドマスター。初めてプレイしたオンラインゲームは「疾走、ヤンキー魂。」で,のちに様々なファンタジー風MMOでギルドマスターを経験している。仲間と一緒にHITへ移行してきたが,人が人を呼んでギルド人数の上限を超えるプレイヤーが集まり,「とりあえずギルド」だけでなく別のギルドも運営中。
●ヴァル閣下
「わっしょい」「どっこいしょ」のギルドマスター。スマホ向けMMORPGが初のMMO体験で,反王ケンラウヘルさんとはそのタイトルで出会ったという。現実世界で会社を経営しているので,ゲーム内で同じようなことはしたくなかったそうだが,反王ケンラウヘルさんに本作に誘われてSNSなどで参加を告知したところ,人が集まり,結果的にギルドマスターになったのだとか。
「HIT : The World」の日本運営は「もったいない」?
4Gamer:
本日はよろしくお願いします。今回は「Anica」サーバーで活動中のギルドマスターの皆さんに集まっていただき,サービス開始から半年が経過しての感想などをお聞きしたいと思います。まずは,反王ケンラウヘルさんからお願いします。
反王ケンラウヘルさん(以下,ケンラウヘルさん):
はい。「HIT : The World」の話を聞いたり,国外における話題性を調べたりしたとき,最初は「このゲームはコケる」と思っていたんです。でも,そうした想定以上に,多くのプレイヤーがゲームに残っていて,シンプルにすごいです。日本の運営からどのように本作を変えていくかという話があり,この半年間でそれが実現されてきたからこそ,かなり残っているのだと思います。
やっぱりプレイ人口が多いことは,MMOにおいて非常に楽しいことです。しかし,コンテンツにおいては,半年が経過した現在はやることが減っているので,MMOならではの問題に直面していると思います。
最初に運営が掲げていた「誰もが参加できるエンドコンテンツ」「団結すれば対抗できるバランス」「ギルドコンテンツの充実」「課金バランス,ゲームプレイの最適化」といった4つの目標にもう1度立ち戻って,しっかりと本作の将来性を見せてほしいです。
4Gamer:
確かに,いずれもMMOの開発・運営が頭を悩ませるポイントではありますね。では,ケンラウヘルさん自身が,本作を半年間続けるに至った理由はあるのでしょうか。
ケンラウヘルさん:
「Anica」サーバーでは大魔王BAJIさんのギルドや別の強豪ギルドがいたからですね。競争関係が培われ,MMOならではのドラマや面白さを体験できたのが,この半年間のプレイ継続につながりました。
4Gamer:
その大魔王BAJIさんは,初期の「HIT : The World」からどのような印象を受けましたか?
大魔王BAJIさん(以下,BAJIさん):
私はもともとPCのMMORPGを20年近くプレイしてきたのですが,スマホ向けにリリースされたMMOをプレイしたのは,まだ2作目だったこともあり,アクション性の弱さからクソゲーではないかと感じていました。
例えば,回避スキルがあったり,動きながら相手の後ろを突いたりだとか,一定のアクション性のあるゲームがMMOでも多いと思います。しかし,「HIT : The World」を遊び始めてみたときに「ただ殴っているだけじゃん」と最初は思いました。
4Gamer:
ケンラウヘルさんに続いて,なかなかに厳しい指摘ですね。
BAJIさん:
ただ,やればやるほど「スマホとPCのどっちでプレイしても,操作性に差がなくプレイできる」と気が付いて,スマホ向けに設計されているゲームの意図を感じるようになりました。装備さえ揃えていけば,初心者でも強くなったことを実感しやすいのだと。
4Gamer:
最初にPCで遊び始めると,物足りなさを感じるということはありそうですね。
BAJIさん:
ボスのギミックもとくになく,最初はそれがつまらないと感じていたのですが,ギミックがないからこそ,どんなプレイヤーでも安心して戦える環境になっていると考えられるようになりました。これはこれで誰でもプレイヤースキルの差がなく同じ目標に向かって楽しめるので,いまでは本作の良いところだと感じています。
その半面,半年間プレイして悪く感じた部分は,PvPの盛り上がりが欠けてきていることです。現状,PvPのために実装された「インターサーバー狩場」の旨味が薄くなっているので,運営が最初に掲げていたPvPや大規模GvGの活性化といった目標からはズレてきていると感じています。そこに力を入れてほしいですね。
あとはイベントが少ないとも感じています。サービス開始当初は「結束の証明」というギルドコンテンツが連続で実施されていて,やることが多かったのですが,いまは3か月間近く実施されていないので,ギルドでやるようなイベントがほとんどありません。そこからも停滞感を抱きますし,ギルドメンバーからもそういった声があがっています。
4Gamer:
なるほど。そこはハーフアニバーサリー以降の施策に期待したいところですね。ヴァル閣下さんは,この半年間をどのように感じていますか?
ヴァル閣下さん(以下,ヴァルさん):
半年前,「HIT : The World」のサービス開始時にも4Gamerのインタビューを受けましたが,そのときにギルドマスターは絶対にやらないと宣言していました。
MMORPGの一番の魅力は,やっぱり人とのつながり。スマホ向けタイトルのランカー2人が語る,新作に求めるものとは【PR】
ネクソンの新作MMORPG「HIT : The World」の企画として,MMORPGというジャンルをコアプレイヤーが語る「日本MMO大同窓会」。その第2弾では,スマホからMMORPGに入ったランカーのゆきくんJPN氏とヴァル氏のお二人に,魅力や求めるものを語ってもらった。PCだろうとスマホだろうと,一番楽しい部分は人とのつながりのようだ。
しかし気付けばギルドマスターをやっているうえに,大きめの連合も束ねている,非常に困った状態となっています(笑)。それぐらい自分の中で価値観や遊びかたが変わったのが「HIT : The World」であり,この半年間だったと思います。
ギルド運営は本作で初めて経験しているのですが,「公認クリエイター」に選ばれたこともあり,ケンラウヘルさんに協力してもらいつつ,「Anica」サーバーを盛り上げるために日夜活動を続けています。
4Gamer:
現在の「HIT : The World」についてはいかがでしょうか。
ヴァルさん:
サービス開始から半年が経過して,本作に期待を寄せていた部分がどうだったかと言えば,運営が宣言していた「無課金や微課金のユーザーを大切にする」という部分は,個人的には本当に実現できていると思っています。ほかのスマホ向けMMOタイトルに比べれば,本作はコツコツ積み上げて強くなれるチャンスがありますから。
私の連合やギルドメンバーにも微課金のプレイヤーはいますが,強い人が多く,敵からも「中間層が強いよね」といった評価を受けています。本作には,ネクソンが設計した育成コンテンツが散りばめられていて,それらをしっかりと押さえていけば強くなれるという点において,運営が当初の目標が達成できていると感じています。
ほかにはこの半年で,PvPをゴリゴリとやり込む尖ったプレイヤーが減っていった印象はあります。その半面,まったり……とまでは言いませんが,本作を着実に楽しみたいプレイヤーは残っていると思います。
とくに東京で実施されたオフラインファンミーティング「HIT : The World Meeting 東京」で,かなり多くのプレイヤーが集まって「こんなに面白いゲームがあるんだ」と思えたことからも,本作を楽しんでやっている人が残っているだなと感じ取りました。
「HIT : The World」オフラインイベント東京会場レポート。これまでの動向を踏まえた今後の方向性とマイルストーン,新コンテンツがお披露目に
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ヴァルさん:
BAJIさんとはゲーム内で敵対関係にあるのですが,会えば「HIT : The World」の話で盛り上がることも多いです。戦う機会がある分,味方よりも敵のほうが相手に詳しいんですよ。
「Anica」サーバーの敵対ギルドには「ReBorn」という超強力なトッププレイヤーがいて,その人を育てたのは,私たちの「わっしょい連合」だと言いながら日夜逃げ回っています(笑)。
敵対ギルドのプレイヤーとボイスチャットをつなげることはありませんが,「HIT : The World」では敵ともゲーム内の戦いを通じて交流できるというか,なんとなく大人の付き合いかたができていると感じています。
とはいえ,良い部分がある一方で,運営が杜撰な点も多いです。何かを告知するタイミングで,必ずと言っていいほどミスをするんですよね。少しのミス1個であればいいのですが,何度も何度もやらかすので,それがもったいないと思っています。
ケンラウヘルさん:
みんな「もったいない」と言ってますね。
ヴァルさん:
ついこのあいだも,日本運営からのお知らせで大型ボスの出現時間が変わると告知があったのに,ゲーム内で一切変わっていないことがありまして。本国の開発との兼ね合いもあるとは思いますが,日本運営のちょっとのがんばり次第で250%くらい「HIT : The World」は良くなると思っています。
日本運営ディレクターのはくしんさんが物腰柔らかな人なので,余計にプレイヤーが責めやすい状況になっていまして……。それはそれで運営の近さも感じられて良いとは思いますが,まだミスが愛されるようになるには,(HITは)早いのではないかと感じています。
ケンラウヘルさん:
本当にもったいないですよね。揚げ足を取ってくる人はいるので,それを想定したうえで,お知らせを出すタイミングもそうですし,なんとかしたほうがいいと感じる場面が多いです。
BAJIさん:
人間なのでミスは絶対にあると思っています。それはもう本当に仕方がないことですし,作っている側が大変な努力をしていることは理解していますが,プレイヤーであれば気付く点に運営が気付かないことが多いと感じますよね。
ヴァルさん:
いまあるゲームをどう楽しむかが重要で,最初はエフェクトがショボいゲームだと思っていましたが,遊び続けていれば慣れるし,むしろエフェクトを切ってほしいと思うくらいです(笑)。毎日ボイスチャットで反王ケンラウヘルさんとも交流しつつ,すごく楽しませてもらっています。とはいえ,運営のミスに関しては目に付く部分がありますよね。
BAJIさん:
ほかには,ボスの出現時間が夜に固定されたことで,夜に仕事しているギルドメンバーが5,6人引退してしまうこともあり,非常に残念だなと感じました。
例えば,ボスが24時間ごとに出現するのではなく,20時間ごとにして時間をズラせば,特定の日にボスと戦えなくても,別の時間帯に戦えるようになりますが,現状は仕事の都合で絶対に参加できないプレイヤーが出てしまうので,そこがキツかったですね。
「何も参加できないのでやめます」と言ったギルドメンバーを引き止めることもできず,ギルドマスターとしてケアしたくとも,システム上は絶対にどうにもならないので悔しいところです。
ヴァルさん:
日本運営がプレイヤーの意見を聞きすぎということは,言われてます。本当にプレイヤーの意見を聞きすぎなぐらい,初期からゲームが変わりましたよね。
BAJIさん:
でも,現状に満足しているプレイヤーは声を上げませんから。運営に届く意見の逆側もあるということは,分かってもらいたいです。
醸成されたユーザーコミュニティによる手応えのあるMMO体験
4Gamer:
皆さんのお話では,日本運営はプレイヤーの意見をしっかり反映したり,やる気自体はあったりするものの,ゲーム内キャンペーンや告知関係がうまくいっていないということですね。
では,「HIT : The World」そのものの面白さに関してはいかがでしょうか。
ヴァルさん:
毎日,ボイスチャットをつなげて10時間以上プレイするくらい面白いです。
ケンラウヘルさん:
結局,MMOは誰とやるかなんですよ。
4Gamer:
MMOはコミュニティがカギになるのは,まさにそのとおりですね。
ヴァルさん:
Discordのギルドサーバーで毎日,ケンラウヘルさんの「M2O」や,私の「わっしょい」と「どっこいしょ」のメンバーたちと話しているのですが,最初は探り探りで遊んでいました。過去のMMOタイトルで知り合いだったり,逆に敵だったりする人たちがいる中で,老若男女問わず交流しています。
1つのギルドだけだとコミュニケーションが行き詰まることもありますが,「M2O」も入っているサーバーなので,ガス抜きになるし,コンテンツの遊びかたも変わるため,とても良い環境でプレイさせてもらっていると思います。
また,良きライバルとなるようなBAJIさんのギルドや「ぴーすxすまいる」といった敵対ギルドもあるので,サービスが始まってから現在に至るまでの半年間は,非常に楽しい日々を過ごすことができました。
4Gamer:
皆さんが良い関係なのであれば,一緒のギルドで共闘したいと感じるときもありそうですよね。
BAJIさん:
一緒のギルドじゃないからこそ,「HIT : The World」で仲良くなれたという面もあるかもしれません。違うギルドのギルドマスター同士ということで共感できるトークをしたり,あるあるトークで盛り上がったりだとか。
4Gamer:
今後で言うと,GvGコンテンツ「聖物占領戦」が実装予定ですが,そういったコンテンツで敵として戦う場合はいかがでしょうか。
BAJIさん:
同じサーバー内のギルドが1対1で戦うのであれば,私のギルドが勝つことが目に見ているので,戦いたい相手以前に,試合が面白くないと思います。
ケンラウヘルさん:
絶対つまらない(笑)。
4Gamer:
そうなるのはなぜでしょう?
BAJIさん:
これは普段の「攻城戦」にも言えることですが,現状このゲームにはパワーを超える戦略がないんです。だから「聖物占領戦」において,パワーを超える本当の意味での戦略があれば,ライト層も活躍できますし,勝敗に幅が出てくると思います。通常の「攻城戦」と同じ仕様でなおかつ,1対1であれば,毎回同じ結果にしかなりません。
ケンラウヘルさん:
新しいGvGは面白そうですが,パワー重視だとダメなんですよね。「攻城戦」と同様に,ホットスポットが1か所だけだと,そこが抜けなかったら,試合が終わるまで状況が変わらないんですよ。
ヴァルさん:
逆転要素がないんですよね。
ケンラウヘルさん:
そうですね。逆転要素を入れたり,「攻城戦」からシステムを改良したり,あるいは本国の開発チームが改善予定を語ってくれるだけでも良いですし,大会の開催告知があれば,それだけで盛り上がると思います。
BAJIさん:
やっぱり大会って戦略性がないと,大会自体の楽しみも生まれませんよ。あとは個々のギルドメンバーが輝ける瞬間を作ってほしいですね。
ケンラウヘルさん:
それ以外にも,ライト層やミドル層のギルドが気軽に楽しめる,同じ力量のギルドとマッチングしたり,プレイヤー主導の大会が活発化したりするようなGvGコンテンツがあればいいな,と。あとは,公式が生放送を実施して大会をうまく見せることができれば,スタープレイヤーというものが生まれやすくなると思います。
いまの「HIT : The World」は,ステータスだけでスタープレイヤーが決まっている状況なので,動きのうまさや戦略からスタープレイヤーが生まれたら面白いですよね。
ヴァルさん:
仕様の問題点はさておき,ほかのサーバーを含めるのであれば,私は戦いたいギルドがいくつかあります。まずは「Kiki」サーバーのS嶋さん率いる「OZ」。昔プレイしていたスマホ向けMMOの時代から知っている人なので戦いたいですね。
もう1つは同じく「Kiki」サーバーの「ショッカー軍団」。仲は良いんですけど,違うゲームをプレイしていたころから,敵対しているので倒したいです。
4Gamer:
ここまでのお話を聞く限り,現状の「攻城戦」には改善点が多々あるようですね。
ケンラウヘルさん:
唯一,面白いと感じる部分は,「GvGコンテンツであること」の1点だけだと思います。
BAJIさん:
どうにか現状の仕様で楽しめるように,なんとかプレイヤー間で調整して戦っているだけなので,それを放棄したら一切面白さを感じなくなってしまうかもしれません。
4Gamer:
GvGコンテンツの調整はMMOタイトルの悩みのタネだと思いますが,皆さんがこれまでプレイしてきたMMOタイトルの中で,面白いと感じたGvGコンテンツはありますか?
BAJIさん:
私は2000年代半ばにリリースされた,あるMMORPGのGvGコンテンツが面白かったですね。ギルドが1対1で戦うとき,ルートが複数あるマップ内で,両端にある拠点を攻め合うGvGコンテンツだったのですが,ルートが多いためにワープポイントをどんどん作り,前線を押し上げていくのが試合の基本的な流れでした。
両ギルドの攻守が入れ替わりの交代制ではなく,リアルタイムかつ自由に人員を割いて攻めたり,守ったりできるうえに,拠点までのルートも多いので,弱いギルドでも戦略次第で隙を突いて,相手の拠点を落としきることが可能だったんですよ。
その点,「HIT : The World」の「攻城戦」は,接敵する地点が少なすぎるので,ルートが増えて前線を上げていくような戦いが楽しめるようになれば,いまよりも面白くなると思います。
4Gamer:
ジャンルで言うとMOBAに近いようなシステムがあれば,自然と戦略性も生まれそうですね。
ケンラウヘルさん:
MOBAなら,序盤はいくら負けていても,終盤に一気に相手チームの5人を全員倒して,リスポーンまでに相手の拠点を落として逆転したり,チーム全体にバフがかかる中立MOBのラストアタックを盗み取ったりできますよね。そういった要素がほしいところです。
BAJIさん:
現在の「Anica」サーバーにおいて,私は圧倒的な耐久性を持つステータスになっているのですが,ライト層が正面に10人いても負けないんですよ。回避の仕様的に,デバフすらも自キャラクターに当たらないので,そういうところのバランスもどうなのかなと考えています。
本作のサービスの開始時には,「3人くらいで囲めば高額課金プレイヤーでも倒せますよ」という触れ込みを聞いていたのですが,そのバランスが実現できているかと言えば,できていませんよね。
ケンラウヘルさん:
個人的には,連携を取る側がもっと強くても良いと思います。
4Gamer:
ほかにも圧倒的なプレイヤーがいるわけですよね。
ケンラウヘルさん:
そうですね。でも,そうは言っても一応20人や30人で取り囲めばなんとかなりますよ(笑)。
ヴァルさん:
確かに,ほかのスマホ向けMMOに比べて,本当に何をしても倒すことすらできないわけではありませんね。
ケンラウヘルさん:
改善はできると思うので,プレイヤー一人ひとりの戦力の偏りに対して,「聖物占領戦」ではコンテンツ全体のバランスをうまく取ってほしいです。
4Gamer:
ほかに「HIT : The World」への要望や懸念点などはありますか?
BAJIさん:
サービス初期から「インターサーバー」のロビーに闘技場的な模擬戦ができる場所がほしいと思っています。「Anica」サーバーでは,親善試合をやっているギルドもあるのですが,MOBやほかのプレイヤーがいる通常のフィールドでやらざるを得ないんです。
なんとかギルド同士でルールを決めて,試行錯誤しながらやっているので,ギルドの模擬戦に限らず,1対1や小規模チーム戦のPvPなど,プレイヤー同士のイベントを開催しやすい場所がほしいです。
ケンラウヘルさん:
まさに昨日,「Anica」サーバーで一番強い人に何人で勝てるのか,ヴァルさんと一緒にやっていたので,模擬戦がシステム上で可能になれば,よりプレイヤーが盛り上がりやすくなると思います。
ヴァルさん:
現状だと「Anica」サーバー以外のプレイヤーとは戦えないので,全サーバーのプレイヤーと戦える空間があるとうれしいですね。
BAJIさん:
ほかの人と戦える機会が少ないと,キャラクターを強化するモチベーションが下がってしまうと思います。負けた相手との装備の違いを考えたり,ビルドの違いについて話し合ったり,そこが楽しいのに試す場所がない。強くなったかどうかを確かめる場所がないんですよ。
目の前の人を追い越すことに必死になったほうが楽しいという部分も必ずあるので,強さが近いプレイヤーと直接戦って勝ち負けをつけて,目標を視覚化できると,より面白くなると思います。
ケンラウヘルさん:
そういう楽しみかたをライト層やミドル層の人たちも体験できて,徐々にMMO沼にハマっていくような場所がほしいですね。
4Gamer:
そろそろお時間ですので,今回の意見や要望はネクソンから開発元に届けていただくとして,最後にHITプレイヤーや4Gamer読者にメッセージをお願いします。
ケンラウヘルさん:
いまは新規プレイヤーが「HIT : The World」を楽しみきれると言いづらい環境ではあります。ですが,エンジョイ勢もガチ勢も楽しめています。また,日本の運営は,日本人向けに楽しませようとしてくれる姿勢が見えているので,ほかの国外MMOタイトルとは一味違うと言えます。
ということで,みんなで「Let's HIT」※と言っておきます(笑)。
※SURFACE(サーフィス)のボーカルとして知られ,「HIT : The World」のプレイヤーでもある椎名慶治さんが,本作のために書き下ろした楽曲名。何かを締めるとき,決めゼリフのように使われることもある。
BAJIさん:
日本運営がプレイヤーに寄り添っていることは,強く感じています。そこをもっと推し出していけば,既存のプレイヤーからの見えかたも変わってくると思います。
現在はアップデートごとに公式生配信が実施されていますが,もっと細かく運営が目指すところや改善案について,実行できるかどうかは別として気持ちを見せてほしいですよね。プレイヤーへの言葉というよりも,運営がんばれという気持ちが大きいかもしれません(笑)。
ヴァルさん:
「HIT : The World」が良いからこそ出会えた「わっしょい」と「どっこいしょ」のメンバーにメッセージを送りたいのですが,どんなコンテンツが来ても,文句は言えども基本的にいまあるコンテンツを最大限楽しむのが,「わっしょい」と「どっこいしょ」の精神でもあるので,いっしょに最後まで楽しんでいきましょう。
ちょうど昨日に「伝説」クラスを獲得したのですが,ギルドメンバーがわざわざボイスチャットに来て「おめでとう」と言ってくれて,すごい幸せで……。うまく表現できませんが,ゲームの良さがこれで伝わったらうれしいです。
4Gamer:
本日はありがとうございました。
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